1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
勝利投手:加治屋 蓮(1勝1敗0S) (セーブ:森山 孔介(0勝0敗5S)) 敗戦投手:ハーマン(2勝1敗0S) |
◆ソフトバンクは、0-0のまま迎えた延長10回表、代打・栗原が値千金の適時打を放ち、試合の均衡を破った。投げては、先発・ミランダが7回2安打無失点と力投。3番手・加治屋が今季初勝利を挙げた。敗れた楽天は打線がわずか2安打と沈黙し、投手陣を援護できなかった。
◆楽天美馬学投手(32)が本拠地の楽天生命パークで今季初登板。 同球場での美馬は昨年1勝4敗で、通算でも16勝26敗の借金10。本拠地のソフトバンク戦で白星を挙げれば13年4月18日以来、6年ぶりになる。
◆ラグビー元日本代表で釜石シーウェイブスの桜庭吉彦GM(52)が始球式を行った。 秋田工高2年時に体格を生かしてラグビーに転向するまで、投手を務めていた元高校球児。「36年ぶりにボールを握りました。ちょっと肩に力が入ってしまった」という投球は惜しくもショートバウンドとなったが「ラグビーとは違った(球場の)雰囲気を感じることができました」と笑顔で振り返った。 「がんばろう東北デー」として開催された試合での登板に、震災からの復興への祈り、9月に開幕するラグビーW杯成功への願いを込めた。 岩手・釜石市では、釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムがW杯会場の1つとなる。「開催都市の中で規模は最も小さいくらいだと思いますが、住んでいる人の温かさと思いやり、おもてなしの心によって、自然体で関われる大会になってくれれば」と話した。
◆楽天先発の美馬学投手(32)は8回5安打無失点と好投したが、今季2勝目はならなかった。 最後のイニングとなった8回2死二塁。ソフトバンク牧原を追い込み、カウント2-2から外角低めに速球をズバッと決めたが、判定はボール。バッテリーを組む足立祐一捕手(29)が、思わず感情をあらわにした。女房役の熱い姿に美馬は「足立が気持ちを込めてくれた。それに応えたかった」。次は同じコースからフォークを落とし、空振り三振に仕留めた。 光山バッテリー兼守備作戦コーチとともにベンチを飛び出し、足立をなだめた平石監督も「どっちかというと、おとなしいタイプ。(ボールと判定された)あの1球は、確信があったんだと思う。気持ちは分からなくはない。1球にかける姿は良かった。(最後は)美馬も足立も、冷静に最高のボールを投げてくれたと思う」と言葉を選びながら、胸中を思いやった。 チームは今季最少2安打で、本拠地では開幕から5戦目で初黒星。先発としては今季チーム最長の8イニングを投げ「自分の仕事はできた」とうなずく美馬の表情も硬いままだった。
◆今季初勝利を手にしたソフトバンク加治屋蓮投手は反省の弁が口をついた。 9回に登板。先頭ウィーラーに四球を与えるなど2死一、二塁のピンチを招いた。「開き直ることしか考えてなかった。でも今日みたいな投球をしているとチャンスは巡ってこない」。何とか無失点に切り抜けると、延長10回に決勝点が入り、勝利投手に。「勝ち負けより、もっと投球の内容をよくしていきたい」と口元を引き締めた。
◆白星こそ手にすることはできなかったが、ソフトバンク先発ミランダが7回125球、無失点の粘投を見せた。「腕もしっかり振れていたし、積極的に投げられたのでよかった」。 楽天打線を2安打に抑え込んだ。来日最多の球数も「状態はいいし、今日は直球がよかった」と納得の表情。前回6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)では3回途中7失点と乱調だっただけに、きっちり修正してみせた。
◆ソフトバンク今宮健太内野手のアピールが実り、珍しいリプレー検証でのゲームセットとなった。 延長10回裏1死一塁から浅村が空振り三振。一塁走者の田中は二塁に盗塁を試みセーフのジャッジだったが、今宮がすかさず一塁ベンチへ向かってリクエストを要求。検証後、アウトの判定となった。「(田中の足が)グラブにすべってきた。絶対アウトと思ったから」としてやったりの表情だった。
◆伏兵の活躍で首位決戦を1勝1敗のタイに持ち込んだ。ソフトバンク栗原陵矢捕手(22)が10回に代打で決勝のプロ初タイムリーを放った。5年目捕手にとって、プロ2安打目、初打点となる一打で投手戦にけりをつけた。柳田ら主軸が不在の中、総力戦を制し、楽天と首位で並んだ。寒さも忘れるような緊張感の中、打席に立った。「まず振らないと、緊張が取れないと思った。何でも振ってやろうと思っていました」。今季2試合目の出場となった栗原はガムシャラだった。10回表2死一、三塁。楽天ハーマンの初球ストレートを鮮やかに中前に運んだ。0-0の均衡を破り、試合を決めた。「やっとチャンスが来たか、と思って燃えていた。(今までは)チームが勝ってもうれしいけど、悔しさがあった」。心からの笑顔で勝利の輪に加わった。 5年目捕手。追いかける存在である甲斐の背中は遠くなった。それでも「3番手と言われているが、1番手を狙っていきたい」。目指すはベンチ入りではなく、正捕手だ。甲斐を超えるために、打撃を磨いた。今年1月には長崎県内で和田ら投手陣との自主トレで配球などを学び、打撃は同地で練習する中村晃の組に加わった。「いいとこ取りです」と実績のある主力選手から貪欲に吸収した。キャンプでは一塁守備にも挑み、最近では工藤監督の指示で外野ノックも受けている。成長した打撃面への首脳陣の評価は高く、第3捕手だけではない役割を探り、可能性を広げている。 開幕後はアクシデントにも見舞われた。2日からのオリックス戦、大阪遠征中に福岡・筑後の選手寮でインフルエンザがまん延した。甲斐野らとともに、1軍の寮生は本拠地の試合でもホテル暮らしが続く。栗原は「困っているのはパンツ。コンビニで買い足しています」と苦笑い。球場外での苦境とも戦っている。 チームは9日から柳田を欠き、苦戦続きだが連敗はない。一丸での勝利に工藤監督は「大きいですね。みんなが帰ってきた時にチーム力が上がる」とうなずいた。14日で5球団との対戦は一巡。総力戦で主砲不在の難局を乗り越える。【山本大地】
◆伏兵の活躍で首位決戦を1勝1敗のタイに持ち込んだ。ソフトバンク栗原陵矢捕手(22)が10回に代打で決勝のプロ初タイムリーを放った。5年目捕手にとって、プロ2安打目、初打点となる一打で投手戦にけりをつけた。柳田ら主軸が不在の中、総力戦を制し、楽天と首位で並んだ。<栗原陵矢(くりはら・りょうや)のアラカルト> ▽1996年(平8)7月4日、福井市生まれ。 ▽高校時代 春江工では2年春にセンバツ出場。高校通算26本塁打で強打の捕手として活躍。3年時は甲子園不出場ながら、高校日本代表の主将に選ばれた。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。 ▽ケガ 昨年は開幕1軍候補だったが、春季キャンプ中に左肩を脱臼。3月に手術を受け、1軍復帰は8月までずれ込んだ。今年3月には、同僚がトレーニングのために振り回した棒が顔面を直撃して鼻骨を亀裂骨折。それでも「痛いですけど、野球には関係ない」とばんそうこうを貼り、プレーを続けた。 ▽プロ初安打 昨年9月5日ロッテ戦(ZOZOマリン)で唐川から左前打を打ち「初安打のボールは親にあげます」と語った。 ▽サイズ 179センチ、75キロ。右投げ左打ち。血液型A。
◆楽天が本拠地では開幕5戦目で初黒星を喫し、連勝が3で止まった。先発美馬学投手が今季チーム最長の8回を投げて無失点も、打線が今季最少2安打。 1点を追う延長10回は、先頭田中がこの日チーム8個目の四球で出塁しながら、茂木が送りバントを失敗。続く浅村が三振となり、田中の二盗もリクエストによるリプレー検証でアウトに覆る幕切れだった。平石監督は「しっかり明日に向けてやる」と切り替えを強調した。
◆伏兵の活躍で首位決戦を1勝1敗のタイに持ち込んだ。ソフトバンク栗原陵矢捕手(22)が10回に代打で決勝のプロ初タイムリーを放った。5年目捕手にとって、プロ2安打目、初打点となる一打で投手戦にけりをつけた。柳田ら主軸が不在の中、総力戦を制し、楽天と首位で並んだ。 <栗原陵矢(くりはら・りょうや)> ▽生まれ 1996年(平8)7月4日、福井市。 ▽高校時代 春江工では2年春にセンバツ出場。高校通算26本塁打で強打の捕手として活躍。3年時は甲子園不出場ながら、高校日本代表の主将に選ばれた。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。 ▽ケガ 昨年は開幕1軍候補だったが、春季キャンプ中に左肩を脱臼。3月に手術を受け、1軍復帰は8月までずれ込んだ。今年3月には同僚がトレーニングのために振り回した棒が顔面を直撃し鼻骨を亀裂骨折。それでも「痛いですけど、野球には関係ない」とばんそうこうを貼り、プレーを続けた。 ▽プロ初安打 昨年9月5日ロッテ戦(ZOZOマリン)で唐川から左前打を打ち「初安打のボールは親にあげます」と語った。 ▽サイズ 179センチ、75キロ。右投げ左打ち。血液型A。 ▼ソフトバンク栗原が、延長10回に決勝打。栗原はこれがプロ初打点。プロ初打点が決勝打は、ソフトバンクの現役選手では、15年8月25日ロッテ戦の6回に逆転満塁本塁打を放った上林、14年8月9日の日本ハム戦で、延長10回にサヨナラ犠飛を打った塚田らがいる。また、日本ハム時代の川島は、06年4月15日のソフトバンク戦の延長12回に、遊ゴロでプロ初打点&決勝打(1-0で勝利)をマークしている。
◆新日鉄釜石ラグビー部OBで、9月に開幕するワールドカップ(W杯)日本大会のアンバサダーを務める桜庭吉彦氏が始球式を務めた。この日は東日本大震災を風化させない目的で12年から実施している「がんばろう東北デー」として行われた。被害を受けた岩手県釜石市はW杯の開催地となっている。 桜庭氏は「まだまだ復興途上のところがある。復興を加速させないと。ことしはW杯があるので成功させるという思いを込めて投げた」と話した。
◆楽天の美馬学投手(32)が13日、ソフトバンク2回戦(楽天生命パーク)に先発し、8回5安打無失点と好投した。 「ストライク先行で打たせて取るピッチングを心掛けました」 今季3試合目の登板となった美馬は、フォークボール、チェンジアップを有効に使い、ソフトバンク打線を翻弄。最後のピンチとなった八回には1死二塁から9番・高田、1番・牧原を連続三振に仕留め、「最後は(直前の判定で猛抗議した)足立の気持ちに応えたかったので三振を取ることができてよかったです」。0-0で降板したため勝敗はつかなかったが、今季初の本拠地登板で期待に応える力投だった。
◆楽天は13日、ソフトバンク2回戦(楽天生命パーク)に、0-1で今季2度目の零封負け。開幕からのホームでの連勝が4でストップした。平石監督は「ホームゲームで勝てれば一番よかったが。勝利をみせられず申し訳ない」と悔しさをにじませた。 この日は東日本大震災を風化させず、元気を発信するとして2012年から行っている「がんばろう東北デー」。それだけに必勝を期した楽天ナインだったが、相手先発のミランダら4投手の前に、わずか2安打で無得点と沈黙。延長十回に1点を失うと、その裏は2死一塁から1番・田中の二盗が一度はセーフと判定されたが、リクエストの末にアウト。悔しい結末に楽天生命パークにはため息がもれた。 打線は無得点に終わったが、今季3試合目の先発となった美馬は、八回5安打無失点と好投。勝利にはつながらなかったが「自分の仕事はできた。カーブが勝負球でもカウント球でも使えた」と、力投にうなずいた。
◆楽天はわずか2安打。得点圏に何度も走者を進めながら決定打が出ず零敗を喫し、連勝は3で止まった。十回は抑えの森から先頭の田中が四球で出塁したが、茂木はバントを試みてファウルフライ。続く浅村が三振した際、田中が二盗に成功したかに見えたがリクエストによるリプレー検証でアウトに覆る。後味の悪い幕切れとなった。 平石監督は「勝てれば一番良かったが、勝ち試合を見せられず申し訳ない。しっかりあしたに向けてやる」と冷静な口調で話した。 美馬(8回無失点) 「自分の仕事はできた。ストライク先行で打たせて取る投球を心掛けた」
◆ソフトバンクは投手陣が点を与えなかった。先発のミランダは直球主体で7回2安打無失点と力投。前回登板は三回途中7失点と崩れたが、修正力を発揮した。来日2年目のサウスポーは「自分の役割は果たせた」と誇った。 八回からは甲斐野、加治屋、森が1イニングずつを抑えた。加治屋は1死二塁のサヨナラ負けのピンチを切り抜けて、今季初勝利。「思い切っていった。内容をもっとよくしていきたい」と表情を引き締めた。 福田(3安打1四球で全打席出塁) 「きょうに関しては満足。毎日満足できるようにしたい」
◆打線がわずか2安打で今季2度目の零封負け。連勝が3で止まった。1点を追う延長十回は先頭の田中が四球で出塁したが、茂木が犠打失敗。続く浅村が三振した際に田中が二盗に失敗するなど、拙攻の連続で後味の悪い幕切れとなった。平石監督は「勝ち試合を見せられず申し訳ない。しっかりあしたに向けてやる」と気持ちを切り替えた。
◆ソフトバンクは延長十回、ベテランの奮闘で広げたチャンスを伏兵がつかみ、均衡を破った。 2死一、三塁で代打に立ったのは栗原陵矢捕手(22)。今季3打席目で「振らないと緊張が取れない。何でも振ってやろう」と低めの速球を捉えて中前に運び、プロ初打点をマーク。拳を握り、喜びをかみしめた。 福井・春江工高(現坂井高)から2015年にドラフト2位で入団。控え捕手ながら打撃の良さを高く買われるホープの決勝打を演出したのは35歳の松田宣だった。 1死から中前打を放ち、続く福田の打席でスタートを切った。ヒットエンドランのサインながら福田が見送り、猛然と滑り込んで二盗に成功。栗原の一打で勝ち越しのホームを踏んだ。 最後は相手の二盗へのセーフ判定がリプレー検証で覆り、熱戦が幕を下ろした。工藤監督は「ヒーローが出てきた」と栗原をたたえ、勝利の余韻に浸った。 3安打1四球で全打席出塁したソフトバンク・福田 「きょうに関しては満足。毎日満足できるようにしたい」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
8 | 4 | 2 | 0.667 (↑0.031) | - (↓1) |
129 (-1) | 58 (+1) | 41 (-) | 20 (-) |
11.000 (↑1) | 0.000 (-) |
1 (-) |
楽天 |
8 | 4 | 1 | 0.667 (↓0.06) | 0 (-) |
130 (-1) | 63 (-) | 41 (+1) | 10 (-) |
6.000 (-) | 0.000 (-) |
3 (1↑) |
日本ハム |
6 | 6 | 2 | 0.500 (↑0.045) | 2 (↑1) |
129 (-1) | 44 (+3) | 58 (-) | 6 (-) |
4.000 (↑1) | 0.000 (-) |
4 (1↓) |
西武 |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↓0.038) | 2.5 (-) |
130 (-1) | 71 (+3) | 61 (+10) | 12 (-) |
15.000 (-) | 0.000 (-) |
5 (-) |
ORIX |
4 | 6 | 3 | 0.400 (↑0.067) | 3 (↑1) |
130 (-1) | 38 (+10) | 44 (+3) | 7 (+2) |
19.000 (↑1) | 0.000 (-) |
6 (1↓) |
ロッテ |
4 | 9 | 0 | 0.308 (↓0.025) | 4.5 (-) |
130 (-1) | 47 (-) | 76 (+3) | 20 (-) |
12.000 (↑2) | 0.000 (-) |
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