1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | X | 4 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:上沢 直之(2勝0敗0S) (セーブ:秋吉 亮(0勝0敗1S)) 敗戦投手:二木 康太(1勝1敗0S) |
◆日本ハムは0-0で迎えた4回裏、1死一三塁から王の犠飛で先制する。直後に同点とされるも、6回に中田と横尾の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が7回1失点の力投で今季2勝目。敗れたロッテは、打線が1得点とつながりを欠いた。
◆ロッテは打線のつながりを欠いた。8回まで毎回走者を出すも1得点。3点を追う7回には、上沢の2四球などで1死満塁としたが、加藤翔平外野手がカウント1-0からの2球目を打ち上げて遊邪飛。 続く中村奨吾内野手は3球三振と淡泊な攻撃が目立った。井口資仁監督は「野手がゲームを作れなかった。積極的にいくということだけど、相手を見てどうするか」と対応力を求めた。
◆エースが踏ん張った。日本ハム上沢直之投手(25)が粘投で、今季2勝目を飾った。試練に打ち勝った。 3点リードの7回。先頭に二塁打を許し、四球と乱れると、マウンドに木田投手チーフコーチが寄ってきた。「急にストライクが入らなくなった。本当に久しぶりに出たな、と」。交代はない。1死満塁にピンチを広げても、マウンドを任された。「逆転されたら、どこに帰ろうかな...」。自虐的な思いもよぎったが、最後にギアを上げた。 加藤を遊邪飛、続く中村は3球三振に切った。「遊んでる場合じゃないな」と渾身(こんしん)の1球、131キロのスライダーで空振りを奪った。「あそこで期待に応えないといけないと思った」。6四死球と乱れたが7回1失点。前回西武戦でも、2点リードの無死満塁を無失点に切り抜けた。今季から決め球をフォークに絞らず、直球やナックルカーブなど全球種で勝負。芽生えつつあるエースの覚悟を、勝負どころで体現した。 チームは福岡→札幌の移動試合で、通常の試合前練習はなし。上沢は遠征に同行せず、千葉・鎌ケ谷で調整した。「ブルペン陣がたくさん投げているような状態が続いている。7回で代わってしまったのも申し訳ない」と頭を下げた。本拠地・札幌ドームでカード初戦を取り、仕切り直しへムードを高めた。「エースの人だったら、今日の試合は投げきっている」。描くエース像へ、反省も糧にしていく。【田中彩友美】
◆日本ハム近藤健介外野手が激走で勝利を呼んだ。4回1死、右翼線への安打で二塁にヘッドスライディングで出塁。なお1死一、三塁の三塁走者として、王柏融の中飛で頭から本塁突入も判定はタッチアウト。リクエストによるリプレー検証で、近藤の左手が先に本塁に触れていると判定は覆り、先制点となった。 「足がもつれていたので...。いい勝負かなと思った」。6回には決勝の中犠飛を放ち、白星を呼び込んだ。
◆停滞ムードをメジャー流調整で一掃した。日本ハムは12日、ロッテ戦(札幌ドーム)に4-1で勝利し、昨季からカード6連勝。4回に王柏融の犠飛で1点を先制すると、追いつかれた後の6回には、不振だった中田翔一塁手(29)の右中間適時二塁打などで3点を勝ち越した。 この日、遠征先の福岡から大移動。4月初の本拠地公式戦で試合前練習を行わず、疲労回復を優先した栗山英樹監督(57)の英断が奏功した。福岡から札幌へ、直線距離で1400キロ超の大移動後のナイターを、軽やかに乗り切った。栗山監督は「普通のチームは早く来てバッティングをやるんだろうけど。それより試合が大事だろ」。試合開始4時間前から約2時間の全体練習を行うホームチームの"常識"を覆し、練習時間を大幅カット。指揮官の英断が、3カード連続で勝ち越しがなく停滞気味だったチームの雰囲気を一掃した。 4月2日から始まった長期遠征。ようやく本拠地へ戻ったこの日、負担軽減を重視し、福岡から直行便での移動にこだわった。「朝早く選手を起こして(航空機を)乗り継ぐより楽。1日、練習をやらないくらいでどうのこうのなら、それ自体ダメ」。わずか30分の練習で本番に備えたが、チームは4回に1点を先制。6回には、不振から試合前に志願のフリー打撃を敢行した4番中田に29打席ぶりの適時打も生まれて、一気に3点を勝ち越し。中田は「これから状態が上がらない時も辛抱強くやっていくしかない」。「なかなか一気にいけない試合が続いていたけど、久々に上がっていく試合ができた」と指揮官も納得した。 開幕直前の3月17、18日。アスレチックスとの練習試合で、ヒントをもらった。メジャーでは、移動日の試合やナイター翌日のデーゲームで、試合前の練習をほとんど行わない。普段は"練習の鬼"と化す西川ですら「メジャーのチームを見て、学ぶべきところがあった。練習をしない時があってもいい。(日程が)しんどい時のためにも、新しい調整法を試していけたら」と、前向きに捉えた。 地球1周が4万キロとされる中、昨季の日本ハムの総移動距離は球団計測で4万8698キロ。合理的な調整法を織り交ぜ、長距離移動と過密日程を苦にせぬチームを目指す。【中島宙恵】 ◆レンジャーズなどでプレーした建山義紀氏 (米国では)1日くらい練習をしなくても、技術は変わらないという考え方が浸透。なによりコンディションを優先する。移動ゲームの日は全体練習は行わず、メニューは個人に任される。またナイター翌日のデーゲームになると、練習をしないだけではなく、球場に集合する時間も遅らせる。睡眠時間もしっかり確保でき、助かった。
◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が12日、日本ハム1回戦(札幌ドーム)に「1番・中堅」で7試合ぶりに先発出場。0-1の五回の第3打席に、右前へ同点適時打を放った。 「打ったのはストレート。まずい守備もあったし、江村もバントを失敗していたので、何とかカバーしようと思っていた。追いつくことができてよかった」 1点を追う五回、無死一、二塁のチャンスで8番・江村がスリーバント失敗。続く藤岡も三振に倒れ、悪い流れの中で荻野が日本ハム先発・上沢の3球目の直球を右前へはじき返した。二塁走者が生還し、今季初打点を挙げた。
◆札幌で、新たな一歩を刻んだ。ヤクルトから今季、トレードで移籍した日本ハム・秋吉亮投手(30)が4-1の九回に3番手で登板。打者3人に完全投球で、2017年6月28日の巨人戦(福島)以来2年ぶり、新天地では初のセーブを記録した。 「久しぶりのセーブはうれしい。3点差で逆転されることもある。抑えの怖さをヤクルトでも経験してきたので、1人ずつ集中して投げた」 ヤクルトでは守護神の役目も担い、5年間で通算34Sを挙げた。日本ハムは今季、18年に19Sを挙げた石川直が2軍再調整、代役のハンコックも不調が続く。苦しいブルペンを救った秋吉は「お立ち台はヤクルトでも1回くらいしかないので苦手ですが、また上がれるように頑張ります」と照れ笑いを浮かべた。 (浜浦日向)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
8 | 3 | 1 | 0.727 (↑0.027) | - (-) |
131 (-1) | 63 (+4) | 40 (+2) | 10 (-) |
6.000 (↑3) | 0.000 (-) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
7 | 4 | 2 | 0.636 (↓0.064) | 1 (↓1) |
130 (-1) | 57 (+2) | 41 (+4) | 20 (-) |
10.000 (↑1) | 0.000 (-) |
3 (-) |
西武 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↑0.045) | 2.5 (-) |
131 (-1) | 68 (+1) | 51 (-) | 12 (-) |
15.000 (-) | 0.000 (-) |
4 (-) |
日本ハム |
5 | 6 | 2 | 0.455 (↑0.055) | 3 (-) |
130 (-1) | 41 (+4) | 58 (+1) | 6 (-) |
3.000 (↑1) | 0.000 (-) |
5 (-) |
ORIX |
3 | 6 | 3 | 0.333 (↓0.042) | 4 (↓1) |
131 (-1) | 28 (-) | 41 (+1) | 5 (-) |
18.000 (↑1) | 0.000 (-) |
5 (1↑) |
ロッテ |
4 | 8 | 0 | 0.333 (↓0.031) | 4.5 (↓1) |
131 (-1) | 47 (+1) | 73 (+4) | 20 (-) |
10.000 (-) | 0.000 (-) |
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