ヤクルト(☆4対3★)中日 =リーグ戦2回戦(2019.04.06)・明治神宮=
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中日
00010010100031212
ヤクルト
010020000001X4712
勝利投手:ハフ(1勝0敗0S)
敗戦投手:小熊 凌祐(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(3号・4回表ソロ),アルモンテ(1号・7回表ソロ)
【ヤクルト】中村 悠平(1号・2回裏ソロ),青木 宣親(2号・12回裏ソロ)

  DAZN
◆ヤクルトは1-1で迎えた5回裏、山田哲の2点適時打で勝ち越しに成功する。その後同点となって迎えた延長12回、代打・青木が値千金のソロを放ち、試合を決めた。投げては7番手・ハフが今季初勝利。敗れた中日は、延長戦に持ち込むも好機であと1本が出なかった。

◆ヤクルトは、中村悠平捕手の今季1号ソロで先制した。0-0で迎えた2回2死、中村はカウント0-2から中日先発山井の3球目、真ん中の140キロ直球をとらえバックスクリーンへ。 「甘いボールを見逃さずに打つことができました。感触もよかったです」と話した。 バッテリーを組む先発石川を援護する先制点となった。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(30)が2戦連発となる同点アーチを放った。1点を追う4回に、ヤクルト石川の外角ツーシームを逆らわずに流し打った。 右翼席に飛び込む3号ソロ。「まずは1点が早くほしいと思っていたから、自分のバットで点を取ることができてよかった。しっかり手が伸びて、うまく打つことができたよ」。5日の同カードでも、1発を含む2安打3打点と活躍しており、主砲が存在感を示している。

◆中日ソイロ・アルモンテ外野手が今季初安打となる1号ソロを放った。7回に代打で登場。 ヤクルト石川の内角チェンジアップを左翼席に運んだ。「感触はあまり良くなかったから、何とかホームランになってくれと思いながら、走っていたよ。うれしいね」。来日1年目の昨年は打率3割2分1厘を記録したが、今季は開幕から14打数ノーヒットと打撃不振に陥った。2戦連続でスタメンから外れ、出番もなかった。

◆ヤクルトは、山田哲人内野手の適時二塁打で追加点を挙げた。 1-1で迎えた5回2死一、二塁、カウント2-2から中日先発山井の5球目、低めの直球にうまく合わせて右中間への適時二塁打とした。「追い込まれていたので必死にくらいついていきました。打ててよかったです」と話した。

◆中日は執念の采配も実らず、今季初の連敗となった。9回に代打井領の適時打で同点に追いつき、12回1死満塁では代打に亀沢を送り、野手を全員使い切った。 しかし結果は最悪の併殺打。その裏に青木にサヨナラ弾を許し、引き分けに持ち込めなかった。与田剛監督は「チャンスであと1本出なかった。今日のゲームは何とか取りたかったが...。切り替えてやるしかない」と悔しさをにじませた。

◆プロ18年目のヤクルト石川雅規投手は、勝ち星がつかなかったものの好投を見せた。変化球を巧みに操るベテランらしい投球で、7回途中を被安打5の2失点、78球で降板した。 「あの投球をしていたら、勝利につながると思う。(青木は)スーパースターですね」とチームの勝利に笑顔。田畑投手コーチは「テンポ、緩急、高さも素晴らしかった」と手放しで褒めた。

◆試合開始から4時間19分、燕党の待ち望む最高の幕切れが待っていた。3-3の延長12回2死、代打青木宣親が告げられた。 中日7番手小熊の3球目、外角直球を左翼席へ。プロ15年目にして初の代打サヨナラ本塁打に、ヘルメットを高々と放り投げてホームを踏んだ。「狙っていたとはいえ、本当に打てるとは。めちゃくちゃ興奮しました」と喜んだ。 長丁場のシーズンを見据える小川監督から休養日を与えられ、スタメンを外れていた。6回から代打の準備を始めたが、なかなか出番は来ず。半袖から長袖に着替えたり、パーカーを着たりと調整に苦心しつつ、「いけるよ!」とベンチから人一倍大きな声を出し仲間を鼓舞し続けた。「普段から言っている粘りが、継続してできている。(チームが)自然とそういう気持ちになっている」と納得の表情だった。 春季キャンプでグリップの細いバットに変えたが、納得がいかず、開幕直前に昨年の型に戻した。85センチ、890グラムのミズノ社製を手に「今の時期に振っておきたい」と、全体練習後に1人振り込んだ日もあった。鍛錬が結実したベテランの一振りでの決着。小川監督を「本当にすごい。野球は分からない」と喜ばせた。【保坂恭子】 ▼青木がプロ入り初の代打サヨナラ本塁打。メジャーではブルワーズ時代の12年にサヨナラ本塁打を記録している青木だが、日本では05年8月26日横浜戦以来、14年ぶり2本目。サヨナラ本塁打のブランクとしては32年古川(阪急)の15年ぶりに次いで84年基(大洋)に並び2位になる。この日は12回2死から代打。セ・リーグの代打サヨナラ本塁打は通算70本目で、12回以降では6本目。両リーグともに延長制限が12回になった01年以降、終了目前の「12回2死」からの代打サヨナラ本塁打は初めて。

◆ヤクルト青木宣親外野手がプロ入り初の代打サヨナラ本塁打。メジャーではブルワーズ時代の12年にサヨナラ本塁打を記録している青木だが、日本では05年8月26日横浜戦以来、14年ぶり2本目。サヨナラ本塁打のブランクとしては32年古川(阪急)の15年ぶりに次いで84年基(大洋)に並び2位になる。 この日は12回2死から代打。セ・リーグの代打サヨナラ本塁打は通算70本目で、12回以降では6本目。両リーグともに延長制限が12回になった01年以降、終了目前の「12回2死」からの代打サヨナラ本塁打は初めて。

◆ヤクルト・中村悠平捕手(28)が6日、中日2回戦に先発し、二回の第1打席に中越えの1号ソロを放ち先制点を挙げた。  カウント2-0から山井が投じた真ん中低めの直球を完璧に捉えた。中村は「甘いボールを見逃さずに打つことができました。打った感触もよかったです」と振り返った。

◆昨季は打率3割をマークしながら今季は不調だった中日のアルモンテが初安打を記録した。代打で出た七回、石川の変化球を左翼席へ打ち込む1号ソロ。「感触はあまり良くなかったから、何とか本塁打になってくれと思いながら走った。うれしい」と喜んだ。九回も二塁打を放った。  今季はそれまで5試合に出て無安打だった。待望の一打をきっかけに、このまま上昇気流に乗っていけるか。

◆ヤクルトの石川は6回0/3を5安打2失点と好投した。直球は130キロ台後半ながら、シンカーやチェンジアップを丁寧に低めに決めた。試合が延長にもつれたため入団から18年連続の勝利はお預けとなったが「この投球を続けていたら勝ちにつながると思う」と納得顔だった。  失点はビシエドとアルモンテに浴びたソロホームラン。石川は「神宮で本塁打を打たれるのは仕方ない部分もあるが、しっかり防がないと」と反省も忘れなかった。

◆山田哲が1-1の五回2死一、二塁から右中間を破る一時勝ち越しの2点二塁打を放った。カウント2-2から外角低めの直球を捉え「追い込まれていたので必死にくらいついていきました」と苦戦していた中日・山井を攻略。2安打2打点に加え、一、三回には二盗も決めるなど勝利に貢献した。

◆前夜に続いて接戦をものにできず今季初の連敗。今季早くも2度目のサヨナラ負けに、与田監督は「チャンスであと一本が出なかった。何とかしたかった」と落胆し、延長での逸機を悔やんだ。十回は2死満塁、十一回は2死一、二塁を逃し、十二回も1死満塁から代打・亀沢が三ゴロ併殺打で勝ちが消えた。終わってみれば14残塁の拙攻。指揮官は「切り替えてやるしかない」と言葉を絞り出した。

◆ヤクルトは6日、中日2回戦(神宮)に延長十二回、4-3でサヨナラ勝ち。日本球界復帰2年目の青木宣親外野手(37)が延長十二回2死走者なしから代打で出場し、左翼席へサヨナラ本塁打を放った。休養日でスタメンを外れたが、最後の最後に大仕事を成し遂げた。  代打サヨナラ弾は2017年10月6日のソフトバンク・吉村裕基(対オリックス、十二回)以来2年ぶり。ヤクルトでは同年7月26日の大松尚逸(対中日、十回)以来2年ぶり14人目(18本目)。  ヤクルトでサヨナラ弾の最年長記録は、古田敦也の39歳9カ月(05年5月11日の日本ハム戦)だが、代打サヨナラ弾では青木の37歳3カ月が最年長記録となった。これまでは大松の35歳1カ月。  青木の日本でのサヨナラ安打は11年7月7日の巨人戦(十一回、単打)以来8年ぶり4本目。サヨナラ弾は05年8月26日の横浜戦(九回)以来14年ぶり2本目で代打では初めて。メジャーでのサヨナラ安打は12年に本塁打を1本、14年に単打を1本マーク。

◆青木が決めた!! ヤクルトは6日、中日2回戦(神宮)に延長十二回、4-3でサヨナラ勝ち。日本球界復帰2年目の青木宣親外野手(37)が延長十二回2死走者なしから代打で出場し、左翼席へサヨナラ本塁打を放った。休養日でスタメンを外れたが、最後の最後に大仕事を成し遂げた。チームは今季2度目のサヨナラ勝ちで2連勝。2カード連続の勝ち越しを決めた。  神宮の杜が歓喜の渦に包まれた。午後2時に始まった試合も日は沈み、ヤクルトに残されたアウトはあと1つ。引き分け寸前の場面で切り札の『代打・青木』が投入された。そして、37歳のベテランは直球を捉える。白球は燕党の思いを乗せて左翼席まで届いた。  「狙っていました。狙っていたとはいえ、本当に打てるとは。めちゃくちゃ、うれしいです」  3-3の延長十二回2死走者なし。疲労を考慮されて休養日となるはずだった青木が代打で登場し、今季2号がサヨナラアーチ。4時間19分の死闘に決着をつけ、笑顔で出迎えてくれた仲間から歓喜のウオーターシャワーを浴びた。  偉大な先輩の言葉を胸に刻み、プロ16年目のシーズンに臨んでいる。米大リーグ、ロイヤルズ時代の2014年。青木は打撃不振に陥り、当時ヤンキースに在籍していたイチロー元選手に「考えても考えても打てなくて...。どうしようもない状態です」と弱音をこぼした。  日米通算4367安打を誇る大打者から返ってきた言葉は「そんなに考えても駄目なら、もう一回考えればいい」。青木はこの言葉で本来の打撃を取り戻した。「もう一歩で分かっていたところを諦めそうになっていたんです。考えて駄目だったら、さらに考えないといけない」と青木。諦めたら終わりと肝に銘じ、ヤクルトの選手にも姿勢で伝えている。  青木の劇的なアーチが飛び出すまで、救援陣が踏ん張った。石山が九回に同点とされたが、延長十回以降は大下、風張、ハフがピンチを背負いながら無失点リレー。今季2度目のサヨナラ勝ちにつなげた。  2連勝で2カード連続の勝ち越し。小川監督は「再三のピンチをしのいでよく守った」とかすれた声で喜び、青木も「興奮しましたね。ギリギリの守りがあって、最後のサヨナラ(勝利につながった)」と仲間をたたえた。18年ぶりの日本一へ、背番号23の背中は大きくて頼もしい。 (横山尚杜) ★ポカポカ防寒対策  疲労を考慮され先発を外れた青木だが、準備は怠らなかった。六回からベンチ裏でスイングを確認。夕方以降は肌寒くなり、アンダーシャツを半袖から長袖に着替えた。さらに「パーカーを着たりもしていましたね。途中からは、そっち(体温調節)に気を使いました」。代打の出番が来ると腕まくりして打席に立ち、サヨナラ本塁打をかっ飛ばした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
620 0.750
(↓0.107)
-
(-)
135
(-1)
41
(+2)
28
(+9)
12
(-)
4.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
ヤクルト
530 0.625
(↑0.054)
1
(↑1)
135
(-1)
30
(+4)
30
(+3)
8
(+2)
4.000
(↑2
0.000
(-)
3
(-)
DeNA
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑1)
135
(-1)
39
(+9)
32
(+2)
9
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
4
(2↑)
広島
350 0.375
(↑0.089)
3
(↑1)
135
(-1)
31
(+10)
29
(+3)
11
(+4)
3.000
(-)
0.000
(-)
4
(1↓)
中日
350 0.375
(↓0.054)
3
(-)
135
(-1)
34
(+3)
33
(+4)
8
(+2)
7.000
(↑3
0.000
(-)
4
(1↓)
阪神
350 0.375
(↓0.054)
3
(-)
135
(-1)
17
(+3)
40
(+10)
4
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)