◆ヤクルトが3連勝。ヤクルトは3点を追う8回裏、1死二三塁から雄平の3ランが飛び出し、同点とする。続く9回には、1死満塁から山田哲が押し出し四球を選び、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・石山が今季初勝利。敗れたＤｅＮＡは、5番手・三上が誤算だった。

◆ヤクルト・ウラディミール・バレンティン外野手が3試合連続安打となる先制適時打を放った。 1回無死満塁、DeNA先発浜口の初球チェンジアップをとらえた。 強い打球は、遊撃手のグラブをはじいて左前打となり、1点を先制した。「若い（高橋）奎二が一生懸命投げているので、早めに点をとって楽な展開にしてあげたい」と話した。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が目覚めの1発を放った。 1点を追う4回無死、ヤクルト高橋の139キロ直球をとらえて左中間へ1号ソロをぶちこんだ。昨季41発の本塁打王は試合前まで打率1割8分2厘と苦しんでいたが、4試合目でアーチを描いた。「うまく反応することができました。すごくうれしいです」と話した。

◆DeNAスペンサー・パットン投手が2日連続で救援に失敗した。 3点リードの8回から登板。先頭青木に145キロ直球をはじき返されて右前打を許すと、続く山田には135キロ変化球をとらえられ左翼手の頭上を越える二塁打を浴びて、無死二、三塁。バレンティンは空振り三振に抑えたが、雄平に146キロ直球を完璧にとらえられて同点の3ランを右翼席へと運ばれた。 2日のヤクルト戦では1点リードの8回にマウンドに上がり、4失点。ドラフト1位ルーキー上茶谷の白星を消し、敗戦投手となっていた。試合前にラミレス監督は「ベストなセットアッパーが打たれることも起こる。それが野球」とかばったが、連夜の悪夢となった。

◆ヤクルト雄平外野手の今季1号の同点3ランが、サヨナラ勝ちにつながった。1－4の8回1死二、三塁、パットンの直球を完璧にとらえて右翼席へ。 「気持ちを入れて、思い切りよくいこうと思った。チーム全体で戦っている雰囲気」と話した。同点で迎えた9回1死満塁、山田哲が四球を選んで押し出しのサヨナラ。小川監督は「去年からの粘りが、結果として出ている。見事だった」と評した。

◆DeNAの勝利の方程式に早くも再編の可能性が浮上した。 セットアッパーのスペンサー・パットン投手（31）が2夜連続で救援に失敗した。3点リードの8回から3番手で登板。先頭打者の青木、山田哲に連打を許し、いきなり無死二、三塁。続くバレンティンは空振り三振に抑えたものの、続く雄平に146キロ直球を完璧に捉えられて、同点3ランを右翼席へと運ばれた。2日のヤクルト戦でも1点リードの8回にマウンドに上がり、4失点。ドラフト1位ルーキー上茶谷の白星を消し、敗戦投手となっていた。 ベンチに戻るとグラブをたたきつけて悔しがり、その後はガックリとうなだれた。ラミレス監督は「彼にとってもチームにとってもタフな展開になった。どう対応するか考えたい。（楽な展開で投げさせる？）それも、これから考えたい」とセットアッパーからの配置転換を示唆した。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（３４）が３日、ＤｅＮＡ２回戦（神宮）で一回無死満塁から適時左前打を放ち先制した。昨年の打点王が３試合連続打点と勝負強い打撃を見せた。 　４番の大砲は「若い（高橋）奎二が投げているので、早めに点を取って楽な展開にしてあげたい」とベテランらしく語った。

◆ＤｅＮＡはヤクルト２回戦（神宮）にサヨナラで敗れ２試合連続の逆転負け。 　前夜４失点し逆転を許したパットンが、この日も３点リードの八回から登板し雄平に３ランを浴び４－４同点に追いつかれた。九回にはセットアッパーの三上が一死二塁から荒木、青木に連続四球を与え満塁。制球が定まらないまま最後は山田に押し出しの四球を与え散った。 　ラミレス監督は『勝利の方程式』の一角を担ってきたパットンについて「彼にとってもチームにとってもタフな展開になった。（今後の起用は）明日からどう対応するかまた考えたい。順番も含めこれから考える」と話した。

◆前日４失点のパットンが２試合連続で乱調。３点リードの八回、雄平に３ランを浴びて１死しか取れずに降板した。４－４の九回は三上が１死二塁から荒木、青木にストレートの四球を与えて満塁となり、山田哲にも四球でサヨナラの押し出し。『勝利の方程式』の一角を担うパットンの配置転換について、ラミレス監督は「明日どうするか対応を考えたい」と表情を曇らせた。

◆先発の高橋は、３回１／３を３安打４失点（自責点３）と崩れた。最速１４９キロの直球を中心に序盤は安定した投球をみせたが、四回に先頭のソトに同点弾を浴びると、制球を乱して２四球も絡んで３点を失った。４年目左腕は「緊張感の中、うまく試合に入れましたが、四回は少し焦りが出て慎重になりすぎた」と悔やんだ。４日に出場選手登録を外れる。

◆ＤｅＮＡ・浜口遥大投手（２４）は、６回５安打１失点と今季初登板で粘りの投球を見せ、復調を印象付けた。 　立ち上がりから連打を許し、無死満塁のピンチをつくったが、バレンティンの適時打による１点に抑えて後続を断った。一回だけで３５球を要したが「必要以上に力まないよう、キャンプから取り組んできたことを意識した」と修正。二回以降は丁寧に低めを突き、危なげない内容だった。 　ルーキーイヤーに１０勝を挙げたものの、昨季は左肩痛で出遅れ４勝５敗。この日は４－１で託したリリーフ陣が打たれて白星を逃したが、役割を十分に果たした。 　２０１７年４月２日のプロ初登板から神宮球場では負けなし。"不敗神話"は５試合（２勝０敗）となった。「二回以降修正できたところを次につなげられるようにしたい」。昨季１０試合を要したシーズン初勝利へ、浜口は気持ちを切り替えた。（佐藤春佳）

◆ヤクルトは３日、ＤｅＮＡ２回戦（神宮）の九回１死満塁で山田哲人内野手（２６）が押し出し四球を選び、５－４で今季初のサヨナラ勝ちを飾った。１－４の八回１死二、三塁から雄平外野手（３４）が同点の１号３ランを放つなど、驚異的な粘りで３連勝。今季初の貯金「１」とした。 　集中力を研ぎ澄ました。同点で迎えた九回１死満塁。制球が安定しないＤｅＮＡ・三上に対し、山田哲はボール球を冷静に見極めた。カウント３－１からのスライダーが低めに外れ、押し出し四球を選んだ。 　「初球から真ん中の直球だけを狙っていました。でも、がっつかないようにとも思っていました」 　三走の大引が生還し、今季初のサヨナラ勝利。グラウンドには歓喜の輪ができた。 　劣勢をはね返したのは雄平だった。３点ビハインドで迎えた八回１死二、三塁でパットンの１４６キロ直球をはじき返し、右翼席へ値千金の３ラン。昨季の逆転勝ちはリーグ２位の３８度（１位は広島の４１度）。最後まで決して諦めないのが、２位に躍進した小川ヤクルトの真骨頂だ。「打った瞬間でした。前の打席で力んでしまっていた。力を抜く感じでいきました」とお立ち台に呼ばれた３４歳も胸を張った。 　３月３１日の阪神戦（京セラ）で坂口が死球を受け左手親指の骨折で戦線離脱した。雄平と坂口はともに高卒で２００２年のドラフト同期。「ぐっち（坂口）は自分の師匠。技術がすごいし、いろんな打撃論を教えてくれる」と同い年でも尊敬している。 　昨季は打率・３１７の好成績を残したリードオフマンを欠く戦いに山田哲も「坂口さんがいなくなってしまったけれど、みんなで力を合わせてという雰囲気になっている」と復帰するまで何とか踏ん張る覚悟だ。 　開幕２連敗の後に３連勝。今季初の貯金１で単独２位となった。小川監督は「雄平の本塁打は見事。投手陣もよく頑張った」とねぎらった。狙うは４年ぶりのリーグＶ。チーム一丸で１４３試合を戦い抜く。（横山尚杜） ２回無失点のヤクルト・大下 「終盤に（勝機を）つなげるのが僕の仕事」