西武(☆9対3★)ロッテ =リーグ戦2回戦(2019.04.03)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0030000003711
西武
23003010X91200
勝利投手:武隈 祥太(1勝0敗0S)
敗戦投手:ブランドン(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(2号・3回表3ラン)

  DAZN
◆西武は初回、外崎の適時打などで2点を先制する。続く2回裏に、金子侑、源田、秋山の3者連続適時打で3点を加えると、5回には中村が走者一掃の適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・武隈が5回3失点で今季初勝利。敗れたロッテは、先発・ブランドンが誤算だった。

◆ロッテ中村奨吾内野手(26)が2号3ランを放った。5点を追う3回2死一、二塁で西武武隈の甘く入った直球を左翼席中段に運んだ。 「ランナーもいたので何とかかえせるようにと思っていました」と開幕戦楽天戦以来の1発を振り返った。

◆西武武隈祥太投手(29)が、5年ぶりの先発マウンドで試合をつくった。 2回まで無失点に抑え、3回にロッテ中村から3ランを浴びた。2点差を詰められながらも4回以降は、ゼロに抑えて5回6安打3失点で、勝利投手の権利を得て降板。 14年7月以来の先発マウンドを終えた武隈は「3回のホームランは防げたと思います。また球数(95球)が多かったので、次回の登板ではそこを改善していけたらと思います」と振り返った。

◆西武鈴木将平外野手(20)が、プロ初出場を果たした。 ロッテ戦(メットライフドーム)の7回2死、二塁打を放った栗山の代走として、3年目にして1軍公式戦初出場。続く中村の適時打で悠々と生還しプロ初得点も記録。ベンチのナインと笑顔でハイタッチを交わした。 8回からの守備には就かず、打席も回ってこなかったが、記念すべきデビュー戦となった。昨季イースタン・リーグ盗塁王の快足と打撃センスを買われ、層の厚い外野陣の中でキャンプから1軍に定着。今後も少ないチャンスをものにしていく。

◆西武武隈祥太投手が先発登板としては7年ぶりに白星を挙げた。 春季キャンプを中継ぎ調整で終えた3月上旬、榎田、内海の負傷離脱を受け先発に配置転換。3回に四球でピンチを広げ、中村奨から浴びた3ランを後悔するも、12年7月以来の先発勝利となった。「真っさらなマウンドが気持ち悪いのは変わらない。次は長いイニングを」。開幕ローテの役割を果たした。

◆走力が加わった西武の新山賊打線が2回、軽妙につながった。9番木村から始まる4連打の中に、3盗塁を絡めて打線をつないだ。中前打で出た木村が次打者の3球目に二盗。右翼線適時打の1番金子侑は2球目に二盗。中前適時打で送球間に二進した2番源田は、初球に三盗と3者連続で決めた。最後は3番秋山が左前適時打で仕上げ、この回に3点を挙げた。 辻監督が「今年はこれ、と決めている」とオープン戦から貫いた新打線。1番金子侑、9番木村のキーマン2人が打つと同時に、足で魅了した。「ブランドンはクイックが速かったけど、カウントを見ながら。スペシャリストがいるから。大きな武器だから」。下位からクリーンアップまでつながる理想型が、開幕5試合目にして形となった。 強打も健在で今季初の先発全員安打。2適時打で計4打点を稼いだ中村は「福岡はソフトバンクファンがいっぱいで寂しかったけど、ホームはライオンズファンがいて頼もしい」と言った。山賊たちが盗塁の"おかわり"を重ねれば連覇も見えてくる。【栗田成芳】

◆ロッテのブランドン・マン投手(34)が3日、西武2回戦(メットライフ)に先発したが、2回7安打5失点で降板した。  一回、先頭の金子侑をいきなり遊撃手・藤岡の失策で出塁を許すと、2番・源田の中前打で一、三塁、続く併殺打の間に先制を許した。さらに6番・外崎に左前適時も打たれ、一回から2失点。二回には4連打に加えて、1イニングで3盗塁を許すなどクイックの課題も露呈。この回さらに3失点を喫し、2回で70球を要して降板した。  これで開幕から5試合続けて先発投手に勝ち星がつかなかった。試合前に井口監督は「何とか先発にゲームをつくってもらって、打ち勝たないといけないので」と話していたが、4試合連続で先発投手が5回を持たずにマウンドを降りた。  ブランドンは2011年から2年間、DeNAでプレーした。この日、勝利投手となれば12年9月29日以来の日本での白星となったが、7年ぶりの日本での公式戦登板は悔しい結果に終わった。

◆西武・外崎修汰内野手(26)が3日、ロッテ2回戦(メットライフ)の一回2死一、二塁でブランドンの136キロの直球を左前に運び、今季初打点をマーク。「しっかり振り切れた結果、タイムリーになったと思います。打てて良かったです!!」とコメントした。  外崎は、昨季主に6番を任され、119試合に出場。優勝争いが佳境だった9月には腹斜筋の張りで離脱したが、自己最多の67打点を挙げ、10年ぶりの優勝に大きく貢献した。

◆ロッテの中村奨吾内野手(26)が3日、西武2回戦に「3番・二塁」で先発出場。三回に今季2号となる左越え3ランを放った。  「打ったのはストレート。ランナーもいたので、何とかかえせるようにと思っていた。まだ序盤なので流れをこっちに持ってこれたらと思った」  0-5の三回、2死から1番・荻野が右翼線二塁打で出塁。2番・加藤が四球を選び一、二塁となり、中村奨が西武先発・武隈の1ボール2ストライクからの4球目の甘く入った真っすぐを捉え、左翼席中段まで運んだ。

◆ロッテのブランドン・マン投手(34)が3日、西武2回戦(メットライフ)に先発したが、2回7安打5失点で降板した。  「自分の投球をしようとマウンドに上がったが、相手が失投を見逃してくれず、残念な結果となってしまった。まだシーズンが始まったばかりなので、またしっかり立て直してやっていきたい」  一回、先頭の金子侑をいきなり遊撃手・藤岡の失策で出塁を許すと、2番・源田の中前打で一、三塁、続く併殺打の間に先制を許した。さらに6番・外崎に左前適時も打たれ、一回から2失点。二回には4連打に加えて、1イニングで3盗塁を許すなどクイックの課題も露呈。この回さらに3失点を喫し、2回で70球を要して降板した。  これで開幕から5試合続けて先発投手に勝ち星がつかなかった。試合前に井口監督は「何とか先発にゲームをつくってもらって、打ち勝たないといけないので」と話していたが、4試合連続で先発投手が5回を持たずにマウンドを降りた。  ブランドンは2011年から2年間、DeNAでプレーした。この日、勝利投手となれば12年9月29日以来の日本での白星となったが、7年ぶりの日本での公式戦登板は悔しい結果に終わった。

◆ロッテは3日、西武2回戦(メットライフ)に3-9で敗れて4連敗。4試合で計34失点と守りが崩壊した。  2回7安打5失点で黒星を喫した先発・ブランドンについて、井口監督は「制球も定まっていなかったし、盗塁もかなりされていましたし、(クイックも)いろいろ考えながらやっていたみたいですけど、もう1回やり直さないといけないでしょうね。もう1回はチャンスを与えるとは思いますが」と苦言を呈した。  昨季8勝17敗と、大きく負け越した西武に今季も連敗スタート。打線も中村奨の3ラン以外は得点できず「調子のいい選手と悪い選手がいるので、あした(4日)は大幅に打線を変えていこうかと思います」と話した。

◆開幕から4試合連続本塁打を放っていたロッテのブランドン・レアード内野手(31)が3日、西武2回戦(メットライフ)に「6番・三塁」で出場。本塁打は出なかったが、3打数2安打と好調をキープし、4連敗を喫したチームで気を吐いた。  開幕から5試合連続本塁打となれば、1989年のブーマー(オリックス)以来30年ぶり、プロ野球史上2人目の快挙だったが、レアードは「知っていたけど、連続で打つのは難しいこと。4連続で打てたことは大きな達成。ただ、満足はしていない。これからもやることは変わらない」とすぐに気持ちを切り替えた。

◆西武の武隈が5回6安打3失点で7年ぶりの先発勝利を挙げた。序盤から打線の援護に支えられ、緩急を付けて淡々とアウトを重ねた。先発陣に故障者が出て3月に中継ぎから先発に回った。今季初登板で白星をつかみ「先発で勝てるのはうれしい」と喜んだ。  ただ、三回は2死から二塁打と四球でピンチを招き、中村奨に3ランを浴び「あの3ランがなければ」と悔しさをあらわにした。次回登板へ「今回は中継ぎに負担をかけたので、次は長い回を投げたい」と意気込んだ。

◆西武の秋山が今季初めて打点と複数安打をマークした。4-0の二回無死二塁で初球に二塁走者の源田が三盗に成功すると、1ボール2ストライクからブランドンの速球を左前へ適時打し「源田が三盗を決めてくれたので、気持ちを楽にして打席に入ることができた」と感謝した。  五回には先頭打者で中前打を放って追加点につなげた。今季は主将で3番に座り、ここまで本調子ではなかったが、2安打と調子を上げてきた。

◆今季、巨人から西武に加入した廖任磊(リャオ・レンレイ)投手(25)が3日、ロッテ2回戦(メットライフ)の九回にマウンドへ上がり、プロ初登板を果たした。  一死からレアードに左前打を浴び、岡には死球。2死一、二塁のピンチを招いたが、鈴木を一ゴロに打ち取り、無失点に抑えた。「ファンの応援がすごかった。1軍は1球のミスで泣く。日々、練習していい場面で投げられるようにしたい」とリャオ。小野投手コーチは「浮くボールもあるし、クイックも課題だけど、上出来です」と評価した。

◆武隈が5回6安打3失点で、2012年以来、7年ぶりの先発勝利。「緊張もせず、すんなりと入れた。点を取ってくれたので楽に投げられた」と打線に感謝した。先発陣に故障者が続出し、3月に中継ぎから配置転換。「今回は中継ぎに負担をかけたので、次は長い回を投げたい。100球はいけるかな」と自信をつけた様子だった。

◆序盤に大量リードを許し、4連敗。先発のブランドンは2回7安打5失点で「失投を見逃してくれず、残念な結果となってしまった」と振り返った。井口監督は「制球も定まっていなかったし、盗塁もかなりされていた。もう1回チャンスを与えるとは思いますが、やり直さないといけない」と険しい表情で、打線にも「あした(4日)は大幅に変えていこうかと思います」と話した。

◆走る、走る、また走る!! 西武特急が、ダイヤモンドを旋回した。二回に三盗を成功した源田壮亮内野手(26)は「理想の形。初球で走れて気持ちが良かった」と笑った。  2点リードの二回だ。先頭の木村が中前打で出塁。すかさず二盗に成功すると、金子侑の右前適時打で生還した。金子侑も二盗し、源田の中前適時打で本塁を陥れた。送球間で二進していた源田は初球で三盗をマーク。秋山がとどめの左前適時打を放った。  3者連続盗塁成功、4連打と鮮やかな"足攻"で3点を奪取した。この日、2盗塁を決めた金子侑も「塁に出て走るのが長所。1年を通して続けたい」とうなずいた。  昨季は球団新記録の792得点をたたきだした「獅子おどし打線」。打点王の浅村が楽天に移籍して長打力は落ちたが、1番に16年の盗塁王、金子侑が入り、9番に俊足の木村が定着。機動力は確実にアップしている。  1試合で4盗塁。昨季は12球団最多だった132盗塁を大きく上回るシーズン171盗塁ペースに、辻監督も「(相手の)クイックは速かったけど、その中で走れるのはスペシャリスト。うちの大きな武器だよ」と目尻を下げた。  今季初の先発全員安打と打線もつながり、ロッテを圧倒。西武の"新型特急"が頂点まで突っ走る。(花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
401 1.000
(-)
-
(-)
138
(-1)
25
(-)
14
(-)
7
(-)
3.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
0.5
(↓0.5)
138
(-1)
28
(+3)
15
(+2)
8
(+1)
1.000
(-)
0.000
(-)
3
(-)
日本ハム
221 0.500
(↓0.167)
2
(↓0.5)
138
(-1)
17
(+2)
14
(+3)
2
(-)
1.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
西武
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑0.5)
138
(-1)
26
(+9)
21
(+3)
5
(-)
6.000
(↑4
0.000
(-)
5
(1↓)
ロッテ
140 0.200
(↓0.05)
3.5
(↓0.5)
138
(-1)
19
(+3)
38
(+9)
8
(+1)
5.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
032 0.000
(-)
3.5
(-)
138
(-1)
12
(-)
25
(-)
1
(-)
8.000
(↑3)
0.000
(-)