中日(☆4対3★)楽天 =オープン戦4回戦(2019.03.23)・ナゴヤドーム=
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楽天
0010100013501
中日
00040000X4721
勝利投手:山井 大介(1勝2敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(0勝0敗5S))
敗戦投手:美馬 学(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】ブラッシュ(3号・5回表ソロ)
【中日】高橋 周平(2号・4回裏2ラン)

  DAZN
◆中日は、先発・山井が6回2失点の好投。開幕へ向け、ベテランが安定したピッチングを見せた。対する楽天は、ブラッシュがソロを含む3安打2打点の活躍。中軸として期待される助っ人が、自慢の打棒を見せつけた。

◆楽天ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)が、2試合ぶりのスタメンで先制適時打を放った。 3回1死二塁から中日山井のスライダーを中堅右へ鋭くはじき返すと、快足を飛ばして瞬く間に二塁を陥れた。 「先制のチャンスだったのでランナーをかえすことだけを考えていました。結果を出さないといけない立場なので、とにかく結果が出せて良かったです」と笑顔で振り返った。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が、3号ソロで浮上の気配を漂わせた。 3回の第1打席で中前打を放つと、5回には山井のスライダーを弾丸ライナーで左翼席へたたき込んだ。 直近4試合で15打数1安打11三振と苦しみ、当初スタメン予定だった前日の試合も平石監督の判断でリフレッシュ休養となっていた。「最近結果を出せていなかったからね。実績のある投手から打てて良かったよ」と笑顔を見せた。

◆楽天ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)が、開幕スタメンへ最後の追い込みをかける。 3回に中日山井から先制適時打。5回にも遊撃への内野安打でマルチ安打として「自分のポイントで打てている。振る球も間違っていない。あとは、ミスショットするかしないか」と手応え十分の言葉を並べた。 前回スタメンの21日ソフトバンク戦は、1打席でオコエと交代。首脳陣からは1軍の最前線で戦うには物足りなく映った。「自分で下げてしまった評価。取り返して上げるしかない」。先制打の場面は中堅右への当たりにスピードを一切緩めず、二塁打に。4回の守備ではフェンス直撃の打球にわずかに届かず「投手を助けたかった。あれは本当に悔しい」。内容も意識でも隙を見せなかった。 右翼を争うオコエが前日に実戦4発目。新バットを探しているライバルに、辰己は自らのバットをプレゼントするなど、高め合いながらしのぎを削る。「開幕スタメンだろうと何だろうと、アピールを続けてチームの核になれるように」。楽天の未来を担う自覚が備わってきた。【亀山泰宏】

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が、開幕を目前にして打ちまくった。23日に名古屋で行われた中日とのオープン戦で3号ソロを含む3安打2打点。「最近結果を出せていなかったからね」と笑った。直近4試合で15打数1安打11三振と苦しんでいた。平石監督は当初スタメン予定だった前日の試合を休養に充て、低めの変化球に対する割り切り方を助言。小谷野打撃コーチの指摘で良かった時と比べて変化したステップ幅を修正し、復調気配が漂う。 10年ドラフト8巡目として、イチロー外野手(45)のマリナーズでキャリアをスタート。アメリカンドリーム実現へ野心あふれる若手はある日、打撃練習を終えると、イチローに向かってジョークを飛ばした。「いつか、イチローさんを脅かす存在になってみせるよ」。笑いながら「待ってるぞ」と返してくれた。「僕も当時は若かったからね...」と振り返り「あの頃のことは、鮮明に覚えているよ」。憧れのスーパースターの引退に寂しさは募る。宝物のような時間を思い出しながら、日本での成功を夢みてバットを振る。【亀山泰宏】

◆楽天の新外国人、ブラッシュが3安打の活躍を見せた。三回に中前に運ぶと、五回には左越えへ豪快なソロ本塁打。九回も左前適時打と打線をけん引した。一時は調子は落としていたが「開幕間近のこの時期に結果を残せた」と喜んだ。  昨季まで米大リーグでプレーし、21日に引退したイチロー元選手とは米国時代に話したことがあるという。「冗談でいつかイチローさんを超えてみせると言ったんだ。『待っているぞ』と笑いながら会話していたんだ」と思い出を語った。 平石監督(2安打の辰己に) 「非常に内容は良かった。いい姿を見られた」 美馬(5回4失点) 「感触は良かった。走者を出しても整理して投げられるように」

◆中日の先発枠入りが濃厚なベテラン山井は6回2失点で試合をつくった。課題だった低めへの制球も修正し「気持ちを入れて投げた。ストレートを強く投げ込むことができた」と納得した様子だった。  三、五回に失点した以外は直球や多様な変化球で打たせた。開幕に向けては「テンションを上げ、ベストコンディションで臨みたい」と意気込んだ。 高橋(四回に2ラン) 「前の打者の人たちが良い流れをつくってくれたので、良い状態で打席に入ることができた」

◆アルモンテは四回に逆転の2点適時打を放ち「一日一日良くなれるようにしている。感覚は悪くない」と充実した表情。ヤンキース時代のチームメートだったイチローが21日に引退を表明した。「大リーグや僕たちにとっても素晴らしい選手だった。守備や走り、打撃の全てにおいてパーフェクトだった」と惜しんでいた。

◆新加入のブラッシュ(前エンゼルス)が「7番・DH」で先発し、3号ソロを含む3安打2打点。前日22日はリフレッシュ休暇をもらい「こんなに長いキャンプと、ここまで多い移動は初めて。1日休めて本当に助かった」と感謝した。21日に引退したイチローとは米国時代に話したことがあるという。「冗談でいつかイチローさんを超えてみせると言ったんだ。『待っているぞ』と笑いながら会話していたんだ」と思い出を語った。

◆「9番・右翼」で出場した楽天のドラフト1位・辰己涼介外野手(22)=立命大=が2安打を放ち、開幕スタメンを猛アピールした。  「自分のポイントで打てている。打つ球も間違っていない。自分の型にはまりつつある」  三回1死二塁から山井の初球、127キロのスライダーをたたき、果敢な走塁で右中間二塁打とした。五回にも遊撃内野安打。八回は左飛ながら鋭い打球を放った。  左翼・島内、中堅・田中は当確で、残る右翼は4年目のオコエとの一騎打ちだ。ここまで打率・313をマークし、ライバルはこの日、4打数無安打に終わった。  平石監督は「辰己も(オコエ)瑠偉も、いい姿を見せてくれた。瑠偉は凡退も内容がいい」と優劣を避け、右翼争いについて「うれしい悩みですね」と目尻を下げた。(広岡浩二)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
843 0.667
(↓0.06)
-
(-)
64
(+2)
52
(+5)
12
(-)
7
(+1)
0.234
(-)
3.380
(↓0.07)
2
(2↑)
ORIX
952 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
61
(+4)
51
(+2)
11
(-)
19
(-)
0.261
(-)
2.030
(-)
2
(2↑)
ソフトバンク
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
52
(+5)
49
(+2)
13
(+1)
9
(+1)
0.251
(↑0.007)
3.430
(↑0.11)
4
(2↓)
楽天
742 0.636
(↓0.064)
0.5
(-)
59
(+3)
43
(+4)
12
(+1)
8
(-)
0.246
(↓0.007)
2.970
(↓0.11)
5
(2↓)
巨人
960 0.600
(↓0.043)
0.5
(-)
70
(+5)
61
(+8)
16
(+2)
12
(+2)
0.252
(↑0.003)
3.950
(↓0.29)
6
(-)
ロッテ
661 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
57
(+8)
48
(+5)
10
(+3)
13
(+1)
0.248
(↑0.013)
3.520
(↓0.12)
7
(1↑)
西武
671 0.462
(↑0.045)
2.5
(↑1)
57
(+4)
73
(+3)
8
(-)
18
(+1)
0.249
(↓0.004)
4.150
(↑0.09)
8
(1↑)
中日
792 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
50
(+4)
58
(+3)
10
(+1)
10
(+1)
0.214
(↑0.001
3.020
(↑0.06)
9
(3↓)
DeNA
574 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+3)
64
(+4)
14
(+1)
5
(-)
0.251
(↓0.001)
3.640
(↑0.03)
10
(1↑)
ヤクルト
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
71
(+5)
77
(-)
16
(-)
19
(-)
0.255
(↑0.001)
4.300
(↑0.29)
11
(1↓)
日本ハム
363 0.333
(↓0.042)
3.5
(-)
46
(-)
45
(+5)
14
(-)
8
(-)
0.259
(↓0.015)
3.810
(↓0.12)
12
(-)
阪神
4111 0.267
(↓0.019)
5.5
(-)
47
(+2)
66
(+4)
11
(-)
16
(+1)
0.226
(↑0.004)
3.820
(↑0.13)