| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム  | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 | 1 | 
DeNA  | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 11 | 0 | 2 | 
| 
    勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打  | |||||||||||||
                  ◆DeNAは、楠本が本塁打を含む2安打をマーク。開幕スタメンを手繰り寄せる活躍を見せた。一方の日本ハムは、3番・王がオープン戦第1号を放つなど猛打賞を記録。自慢のバッティングで中軸として存在感を示した。
◆日本ハム王柏融外野手(25=台湾・ラミゴ)が5回にオープン戦1号ソロを放った。DeNA今永から右中間スタンドへ運んだ。「まだ調整している段階だけど、打席の内容はよかったと思う」。  初回の第1打席は中前打、3回の第2打席は右前打を放ち、3打数3安打1打点でお役御免。「振ってる感じもよかったし、手応えのある3打席だった。2打席目もうまく反応して打てたよ。開幕まで残り少ないけど、しっかり自分の調整をしていきたい」と振り返った。
◆日本ハムの大胆な守備シフトに場内がざわめいた。  DeNA筒香が走者なしで打席に立った4回と6回の守備は、三塁手の浅間が左翼へ回り、外野が4人体制で三塁はがら空きというシフトで臨んだ。4回は空振り三振、6回は左前打という結果だった。栗山監督は「打球のデータが出ているなら、そこを守るだけ」と説明。開幕後も相手打者によって守備位置を動かし、失点を防ぐ考えだ。
◆DeNAリリーバーの国吉佑樹が、自己最速をまた更新した。  日本ハム戦の9回から登板し、159キロを計測。19日の阪神戦で自己新の158キロをマークしたばかり。オープン戦6試合で防御率2・84と安定した数字も残した。ラミレス監督は「与えたチャンスにしっかり応えてくれる。すごくうれしい」と満足そうだった。
◆日本ハム王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25=台湾・ラミゴ)がオープン戦1号を放った。  DeNA戦(横浜)の5回。すでに2安打を放っていた台湾の大王は「前の打席と同じように積極的に行こうと思って打席に入った」。1ボールからの2球目。甘く入ってきた今永のスライダーを完璧にとらえ、打球は右中間スタンド中段へ到達した。対外試合では初の1発に「感触は良かった」。3打数3安打1打点と打ちまくった。  開幕へ向けて、状態が上がってきた。下半身の張りのため、7日から15日までは実戦から離れた。16日ロッテ戦で復帰後も指名打者での出場が続いていたが、この日は左翼守備にも就いた。「守りに行くことでリズムができる」。台湾ラミゴ時代は指名打者で出場した時は、打撃成績が良くなかったという。栗山監督も「守るとリズムが違うんだろうね」と違いを実感した。  試合前練習では、金子打撃チーフ兼作戦コーチや城石打撃コーチに積極的にアドバイスを求めた。下降気味だった状態を上げるために、必死に考えながら取り組んできた成果も出た。開幕へ向けて「今日みたいな結果が続けられれば最高ですね」と笑顔も戻った。「本当に楽しみです」と新天地でのシーズン開幕を心待ちにしている。【木下大輔】
◆開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(25)が、最高の手応えをつかんで初の大役へ向かう。開幕前最後の調整登板としてDeNAとのオープン戦(横浜)に先発。ここまで直球の質、軌道に悩んできたが、志願で続投した6回に投げた直球に「これだ」と、求めていた感覚をよみがえらせた。不安を一掃して、開幕戦の29日オリックス戦(札幌ドーム)に臨む。上沢はホッとした。ようやく思い描いた真っすぐが、決まった。6回先頭の楠本へカウント3-1からの5球目。145キロの直球。「これだ。こうやって投げていたんだ」。マウンド上で忘れていた感覚が戻った。初回にソロ本塁打、3回に右前打を浴びていた楠本を、最後はフルカウントから146キロ直球で見逃し三振。「バッターの反応が明らかに変わった」と手応えは確信に変わった。  5回で降板する予定だった。「シーズンに入ったら、もっと長いイニングを投げたいので『6回も投げさせて下さい』と。本当に言ってよかった」。米アリゾナキャンプ中から真っすぐだけがイメージ通りにいかなかった。登板間は昨季の投球の映像を見返し、キャッチボールなどでも感覚を探したりと苦心してきた。  この日も序盤は、しっくり来なかった。中堅を守る西川からは、いい時との違いをアドバイスされていた。「体重移動の時に猫背になってしまうとか、いつも見ていてくれて教えてくれる」。指摘されたポイントをイニング間のキャッチボールで意識するなど、試行錯誤を繰り返し、徐々に感覚と体現がフィット。「自分の感覚とすり合ってきたら、抑えられるんだなと思った」と、続く中井も直球で空振り三振。不安は一掃された。  これで、29日の開幕戦へ堂々と向かうことができる。「最後は完全に体重がのったボールが投げられていた。こうやって腕を動かして、こうやって体重移動していたなぁと、試合中にハッとした感じだった。本当に良かった」。日本時間2月13日に米アリゾナで開幕投手を発表した栗山監督も「信頼しているから早い段階で言っている。大丈夫」。万全を整えた上沢が、自信を持って開幕投手の大役を全うする。【木下大輔】
◆日本ハムの王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)が21日、DeNAとのオープン戦(横浜)でオープン戦1号となる勝ち越しの右越えソロを放った。   1-1の五回先頭で迎えた第3打席。1ボールから今永の投じた134キロを右翼スタンド中段に運んだ。一回の第1打席は中前打、三回の第2打席は右前打をマーク。「まだ調整している段階だけど、打席の内容は良かったと思う。振っている感じも良かったし、手応えのある3打席だった。2打席目もうまく反応して打てたよ」と白い歯をのぞかせた。   下半身の張りなどで調子を落としていただけに「開幕まで残り少ないけど、しっかり自分の調整をしていきたい」と意気込んだ。
◆日本ハムは王柏融がオープン戦1号を含む3安打と調子を上げてきた。開幕投手の上沢は5回2/3を1失点にまとめた。DeNAの今永は球威があり5回2失点。楠本が3戦連続で複数安打をマークし、佐野が九回に同点ソロを放った。
◆DeNAの国吉が自己最速を更新する159キロをマークした。九回に登板し、杉谷から空振り三振を奪った高めの速球でマーク。2死で谷口を三振に仕留めた球も155キロを出し「球が荒れていたけど抑えられて良かった」と息をついた。   16日のソフトバンク戦で157キロを記録し、19日の阪神戦で158キロの自己新をマークしていた。プロ10年目でオープン戦の計6回1/3で11三振を奪った。ラミレス監督は「投げるたびに良くなっている」と目尻を下げた。
◆横浜スタジアムはオープン戦ながら3万992人を集め、実数発表後の最多観客動員となった。今季から右翼後方に3500人収容の「ウィング席」が新設されたことで最多となった。球団によると、これまでの最多は2013年シーズンに2試合で記録した3万92人だった。
◆この日はDeNA球団創設70年の記念試合として行われ、選手は当時の復刻ユニホームを着用。横浜スタジアムには過去最多の3万992人(これまでは2013年の3万39人)のファンが詰め掛けた。10日に球団誕生の地、下関で予定していたが雨天中止となり順延となっていた。試合前には下関市出身の歌手、山本譲二が「みちのくひとり旅」を熱唱した。
◆29日のオリックス戦(札幌ドーム)で開幕投手を務める上沢は、5回2/3を投げて6安打1失点。ここまで調子が上がらずに苦しんでいたが、開幕前最後の登板で結果を残した。志願して続投した六回は「最後に体重がかかったボールが投げられた。試合中に、はっとした」と手応えを得た。プロ8年目での初の大役に向けて「それなりに自信を持っていける」と意気込んだ。
◆DeNA・今永昇太投手(25)が、4年目で初の開幕投手を任された。試合後に横浜赤レンガ倉庫で行われた出陣式。約3000人のファンの前で、現役時代に大役を7度務めた三浦投手コーチが「僕みたい(7戦全敗)にならないように」とジョークを交えて発表し、左腕は「今年こそ監督の期待に応えられるようにしたい。必ず勝ちます!!」と力強く宣言した。   通達されたのは休養日の16日。「取材」と呼び出され、横浜市内の中華料理店の個室のドアを開けるとラミレス監督、三浦、木塚両投手コーチが円卓を囲んでいた。三浦コーチから「準備はできているか?」と問われ、左腕は「やらせてください」と背筋を伸ばした。   昨季は左肩痛の影響もあり、4勝11敗、防御率6・80に終わった。オフはオーストラリアリーグで武者修行し、この日も日本ハムを相手に5回7安打2失点と好投。地獄を見た左腕は「意気に感じて、1年間これでいくんだということをマウンドで表現したい」と意気込んだ。 (佐藤春佳)
<オープン戦順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 (2↑)  | 
楽天  | 
7 | 3 | 1 | 0.700 (↑0.033)  | - (↓1)  | 
54 (+6)  | 37 (+4)  | 10 (+3)  | 7 (-)  | 
0.257 (↑0.006)  | 2.940 (↓0.11)  | 
| 1 (1↑)  | 
広島  | 
7 | 3 | 3 | 0.700 (-)  | 0 (↓0.5)  | 
58 (+7)  | 47 (+7)  | 11 (+4)  | 6 (+1)  | 
0.239 (↑0.007)  | 3.570 (↓0.29)  | 
| 3 (2↓)  | 
ソフトバンク  | 
8 | 4 | 0 | 0.667 (↓0.06)  | 0 (-)  | 
47 (+4)  | 43 (+6)  | 12 (+2)  | 6 (-)  | 
0.243 (↑0.001)  | 3.500 (↓0.23)  | 
| 4 (1↑)  | 
巨人  | 
9 | 5 | 0 | 0.643 (↑0.028)  | 0 (↓1)  | 
65 (+13)  | 53 (+2)  | 14 (+4)  | 10 (-)  | 
0.249 (↑0.013)  | 3.660 (↑0.13)  | 
| 5 (1↓)  | 
ORIX  | 
7 | 5 | 2 | 0.583 (↓0.053)  | 1 (-)  | 
54 (+4)  | 47 (+7)  | 8 (-)  | 17 (+2)  | 
0.255 (↓0.007)  | 2.100 (↓0.16)  | 
| 6 (2↑)  | 
ロッテ  | 
5 | 6 | 1 | 0.455 (↑0.055)  | 2.5 (↑1)  | 
49 (+3)  | 43 (-)  | 7 (-)  | 12 (+2)  | 
0.235 (↓0.003)  | 3.400 (↑0.31)  | 
| 6 (-)  | 
DeNA  | 
5 | 6 | 4 | 0.455 (-)  | 2.5 (↑0.5)  | 
50 (+2)  | 60 (+2)  | 13 (+2)  | 5 (+1)  | 
0.252 (↑0.005)  | 3.670 (↑0.12)  | 
| 8 (2↓)  | 
西武  | 
5 | 7 | 1 | 0.417 (↓0.038)  | 3 (-)  | 
53 (+2)  | 70 (+13)  | 8 (+2)  | 17 (+1)  | 
0.253 (↓0.001)  | 4.240 (↓0.66)  | 
| 9 (1↑)  | 
中日  | 
6 | 9 | 1 | 0.400 (↑0.043)  | 3.5 (↑1)  | 
44 (+7)  | 53 (+4)  | 8 (+2)  | 6 (-)  | 
0.213 (↑0.008)  | 3.150 (↓0.06)  | 
| 10 (1↓)  | 
日本ハム  | 
3 | 5 | 3 | 0.375 (-)  | 3 (↑0.5)  | 
46 (+2)  | 40 (+2)  | 14 (+1)  | 8 (+1)  | 
0.274 (↑0.003)  | 3.690 (↑0.18)  | 
| 11 (1↓)  | 
ヤクルト  | 
5 | 9 | 1 | 0.357 (-)  | 4 (↑0.5)  | 
66 (+7)  | 77 (+7)  | 16 (+3)  | 19 (+2)  | 
0.254 (↑0.005)  | 4.590 (↓0.18)  | 
| 12 (-)  | 
阪神  | 
4 | 9 | 1 | 0.308 (↓0.025)  | 4.5 (-)  | 
43 (-)  | 59 (+3)  | 10 (-)  | 14 (+1)  | 
0.228 (↓0.003)  | 4.010 (↑0.04)  | 
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