中日(★0対3☆)西武 =オープン戦1回戦(2019.03.14)・ナゴヤドーム=
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西武
0100200003800
中日
0000000000600
勝利投手:今井 達也(1勝1敗0S)
(セーブ:平井 克典(0勝0敗1S))
敗戦投手:柳 裕也(1勝1敗0S)
  DAZN
◆西武は先発・今井が6回4安打無失点の好投。開幕へ向け、順調な仕上がりをアピールした。対する中日は、3番・大島が二塁打を含む2安打をマーク。オープン戦10試合目の出場で初のマルチ安打を記録した。

◆中日の柳裕也投手(24)がオープン戦3度目の先発マウンドに上がった。6回6安打3失点ながら、今季オープン戦最多の100球を投げきった。 柳は「いい回と悪い回がはっきりしていた。下位打線での失点がよくなかった。反省することが多い。開幕に向けて、自分の持ち味を出して次回登板をがんばりたい」と振り返った。 2試合連続で6回3失点以内のクオリティースタートを決めた右腕。開幕ローテーション入りをさらに引き寄せた。

◆甲子園優勝対決第1打席は、後輩に軍配が上がった。西武はプロ3年目右腕の今井達也投手(21)が先発。1回、中日2番根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が2球目の150キロ直球を左前へ流し打ち安打とし、拍手に包まれた。 今井は16年夏の甲子園で、作新学院のエースとしてチームを54年ぶりの日本一へ導き、16年ドラフト1位で西武入り。一方の根尾も甲子園で春夏連覇している。聖地を沸かせた2人が、ナゴヤドームを盛り上げた。 第2打席以降は先輩の貫禄勝ちだった。4回の第2打席、今井はスライダーで1-2と追い込むと、最後は内角をえぐる148キロの直球で、根尾にバットを出させず、見逃し三振に抑えた。 6回の第3打席では2球目のスライダーで芯を外し、ボテボテの投ゴロ。今井は「1打席目は打たれたけど、2、3と抑えられてよかった」と振り返った。

◆中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が本拠地ナゴヤドームで初めてスタメンで名前を連ねた。試合開始20分前に「2番・ショート根尾昂、背番号7」とコールされると、スタンドから歓声と拍手が巻き起こった。 根尾はフル出場し第1打席で1軍初安打となる左前打。その後の3打席は凡退し4打数1安打2三振。4度の守備機会を無失策で乗り切った。

◆西武は1番金子侑司外野手(28)が機能した。1回先頭で四球を選び盗塁。5回には1死二、三塁の状況で中前へ2点適時打を放った。さらにすかさず盗塁を決め、足でも打撃でも見せた。 オープン戦ここまで盗塁0だったが「土の球場で走れなかった、2つとれてよかった。塁に出られるのなら何でもいい。1つでも多く塁に出られるようにしたい」と出塁を強く意識した。

◆中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が、1軍実戦で初安打を放った。「2番遊撃」で先発し、西武今井の150キロを捉え、左中間を破った。 16年夏の甲子園で作新学園のエースとして優勝した右腕と、18年に甲子園春夏連覇したルーキーの「甲子園V対決」として注目され、その後は見逃し三振と投ゴロ。根尾は8回に無死一、二塁と初めて得点機で打席に入ったが、ヒースの前に空振り三振だった。4打数1安打で、守備では9回に併殺を完成させた。 「少しほっとしている。次の試合は勝てるよう準備していきたい。(8回は)三振に終わったし、次は絶対に打ちたい。反省して練習したい。(9回の)ゲッツーもシングル(併殺崩れ)で終わったのもあってさばけてなかった」   ▼第1打席(1回裏1死走者なし、投手は今井)初球150キロの直球を見送り、カウント1-0からの2球目。150キロの直球を振り抜くと、打球は三遊間を抜けた。1軍実戦での初安打をマークした。次打者大島が三振した際に今井が暴投。その間をつき二進した。 ▼守備機会1(3回表1死走者なし)源田のゴロを正面で捕球、一塁へショートバウンドさせながらも遊ゴロを完成。 ▼第2打席(4回裏無死走者なし、投手は今井)初球147キロの直球を見送った後、スライダーで2球連続見逃しストライク。カウント1-2からの4球目、148キロの内角への直球を見逃して三振。 ▼守備機会2(5回表1死二塁)源田の三遊間へのゴロを走りながらキャッチ。ジャンピングスローで遊ゴロを完成。歓声を浴びる。 ▼第3打席(6回裏1死走者なし)初球137キロの変化球を見送り、カウント1-0からの2球目、126キロのスライダーに手を出し、投ゴロに倒れる。 ▼第4打席(8回裏無死一、二塁、投手はヒース)大阪桐蔭の先輩平田が遊撃内野安打で広がったチャンス、根尾のコールに観客も盛り上がった。西武の守護神ヒースの初球、2球目を空振り、カウント1-2での5球目、150キロの直球を空振りして三振。 ▼守備機会3(9回表無死一塁)愛斗のゴロを捕球、二塁・亀沢にトスして、封殺は完成したが、亀沢から一塁への送球は間に合わず、併殺は完成できず。 ▼守備機会4(9回表1死一、二塁)佐藤の強いゴロを正面で捕球、遊-二-一の1軍実戦で初の併殺を決めた。ベンチに戻る際に亀沢から頭をポンとたたかれ祝福を受ける。

◆甲子園V対決は、先輩が貫禄勝ちで締めくくった。西武今井達也投手(20)が中日のゴールデンルーキー、根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)と初対戦。第1打席に1軍初安打を許したが、続く2打席はきっちり封じた。甲子園優勝を経験した2人の対決に沸いたナゴヤドーム。無四球で6回を4安打無失点に封じた今井は開幕カードソフトバンク戦の2戦目(30日)での先発が有力。攻守で躍動した根尾は、逆転開幕1軍を目指す。9者連続凡退の大トリは、ゴールデンルーキーの第2打席だった。今井は4回先頭の根尾を3球で追い込むと、森のサインにうなずいた。内角をえぐる148キロの直球は、対角線上のストライクゾーンに吸い込まれる。18歳のバットは動かず、見逃し三振。「根尾君への最後のインコース真っすぐは、厳しいところに投げることができた」。1回の3番大島から始まった凡退リレーを納得の1球で締めた。 根尾の第3打席は、若くてエネルギーありあまる打ち気なバットを、巧みに外した。高めのコースを誘い水に、スライダーで芯をずらしボテボテの投ゴロ。1回の第1打席は150キロを左前へ運ばれ「高卒1年目とは思えないほどスイングは鋭かった。打たれていたけど2、3(打席)と抑えられてよかった。次の対戦が楽しみ」。2歳年上のプロ3年目右腕が、貫禄の投球をみせた。 壁を乗り越えてきた。根尾が高校1年生のとき、今井は甲子園の頂点に立っていた。作新学院(栃木)を54年ぶりの日本一に導いたエースとして、ドラフト1位で入団したが、1年目の登板はゼロ。2年目の開幕前には、未成年での喫煙発覚でユニホーム着用が禁止された。迎える3年目は開幕ローテの軸になろうとしている。この試合、3度訪れた得点圏のピンチでは「ギアを上げるというか、得点圏で1つ2つ上げられればと思っていた」といずれも空振り三振に仕留めてしのいだ。 球数は100球目安だったが、好投で84球にとどまった。「なにより無四球が収穫」と開幕2週間前に大きな手応えをつかんだ。開幕カードソフトバンク戦2戦目(30日)での先発が最有力。最終調整となる23日DeNA戦(メットライフ)に向け「今日は簡単に2アウト取れたけど、3人目でカウントを悪くした。3人目の入り方を大胆だけではなく、もう少し繊細にやっていきたい」。万全を期し、開幕ローテを担う。【栗田成芳】 ▽女房役の森が今井の投球を「この時期にして素晴らしく、いつ開幕してもいいくらいの状態」と絶賛した。特に4番ビシエドには、直球でも変化球でも3打席連続空振り三振を奪い「低めに腕が振れている」と話した。また試合前には、大阪桐蔭の後輩・根尾からあいさつを受け「18歳であれだけバットが振れている。自分のときとは比べものにならない」と太鼓判を押した。 ◆今井の甲子園V 16年夏、作新学院のエースとしてチーム全5試合に投げ4完投を含む5勝、防御率1・10。全試合で150キロ以上を出し(最速152キロ)、北海との決勝は1失点完投。チームを54年ぶり2度目の夏制覇へ導いた。

◆西武ベンチでも根尾フィーバーが起きた。試合前には山川穂高内野手(27)が、関係者を通じて根尾とバットを交換。 根尾は「それについては言えません」と苦笑いしたが、使用バットを模索する新人にとって本塁打王のバットは貴重な研究材料になった。 球界を代表する遊撃手の源田壮亮内野手(26)も、試合直前に握手を求める一面も。「根尾君と握手しちゃったよ」と、憧れのアイドルと対面したような喜びぶりだった。

◆甲子園V対決は、先輩が貫禄勝ちで締めくくった。西武今井達也投手(20)が中日のゴールデンルーキー、根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)と初対戦。第1打席に1軍初安打を許したが、続く2打席はきっちり封じた。甲子園優勝を経験した2人の対決に沸いたナゴヤドーム。無四球で6回を4安打無失点に封じた今井は開幕カードソフトバンク戦の2戦目(30日)での先発が有力。攻守で躍動した根尾は、逆転開幕1軍を目指す。根尾に待望の瞬間がやってきた。1回1死走者なし。相手は2歳上、16年の西武ドラフト1位右腕の今井だ。初球150キロの内角直球を見送ってボール。2球目、再び150キロの外角低め直球に反応した。快音を響かせた打球が、三遊間をきれいに抜いた。 1軍初安打に「少しホッとした。1つの自信になる」というが、2打席目は空振り三振、3打席目は126キロスライダーに投ゴロ。高校時代は互いに甲子園で頂点に立ったが、差は歴然だった。8回無死一、二塁の好機ではヒースに空振り三振を喫し「次は打ちます」と悔しがった。ただ、守備では5回にゴロをジャンピングスローで処理してファンを魅了。9回は無死一塁での併殺崩れにくじけず、1死一、二塁から1軍戦初の併殺を完成させた。 初めてフル出場した2時間59分は、発見の連続だった。今井ら一線級の球に「同じ変化球でのストライクも、角度もキレも全く違う。高校とは全然違う」と素直に驚いた。打席以外でも敵味方のプレー全てが、学びだった。「走塁でのスライディングも強かった。これがプロなんだと思った」。同じ遊撃の源田の守備に「スムーズでお手本。足さばきもレベルが高い」と感嘆し、「ゲッツーも1つはシングルで終わらせた」と自身の9回の守備と対比し、反省した。 与田監督は16日からの楽天戦に根尾を帯同させず、15日からのウエスタン・リーグ、オリックス3連戦(ナゴヤ球場)に出場させる方針を示した。ただ、3試合の状態を見て19日からのオープン戦出場を検討するかと問われ、「その通り」と答え、開幕1軍の可能性を消すことはなかった。開幕まで2週間。ナゴヤドームでの2試合で得た収穫と課題をどう生かすのか。根尾にとっても、ファンにとっても注目の3日間となる。【伊東大介】 ◆根尾の甲子園V 17、18年に史上3校目のセンバツ連覇。根尾は大会史上初めて2年連続胴上げ投手になった。18年夏も優勝し、大阪桐蔭は12年に次ぎ史上初めて2度目の春夏連覇。投手のほか遊撃、三塁、中堅、右翼でも出場した根尾は甲子園通算5勝、防御率1・93、打撃は3本塁打、打率3割7分1厘だった。

◆中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が14日のオープン戦・西武戦(ナゴヤドーム)に「2番・遊撃」で先発出場。  前日13日の阪神戦(ナゴヤドーム)で1軍デビュー。七回の守備から遊撃で出場し、八回の打席でボール球に手を出して空振り三振に。「ストライクを(2球連続で)見逃したのが一番大きかった。もっと振っていかないと。しっかりと反省して、あしたの試合にのぞみたい」と決意を新たにしていた。  この日は、試合前練習が終わると、大阪桐蔭高の5年先輩、西武・森友哉捕手のもとを訪れてあいさつ。根尾はハッパをかけられ、深々と頭を下げていた。

◆中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が14日の西武戦(ナゴヤドーム)の第一打席でオープン戦初ヒットを放った。  「2番・遊撃」で先発出場。一回1死走者なしの第1打席。西武・今井の150キロの直球をとらえると打球は三遊間をライナーで抜ける左前打となった。  前日13日の阪神戦(ナゴヤドーム)で1軍デビュー。七回の守備から遊撃で出場し、八回の打席でボール球に手を出して空振り三振に。「ストライクを(2球連続で)見逃したのが一番大きかった。もっと振っていかないと。しっかりと反省して、あしたの試合にのぞみたい」と決意を新たにしていた。  この日は、試合前練習が終わると、大阪桐蔭高の5年先輩、西武・森友哉捕手のもとを訪れてあいさつ。根尾はハッパをかけられ、深々と頭を下げていた。

◆西武・今井達也投手(20)が14日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発。6回4安打無失点。無四球と抜群の投球を見せつけた。  「前回よりも変化球もまっすぐもよかった。無四球だったのが収穫。毎回こういう投球に近づけるようにしたいです」  プロ3年目で自身初の開幕ローテーション入りを確定させている右腕は中日打線を散発4安打に封じた。初スタメンで注目された中日D1位・根尾(大阪桐蔭高)には、一回に"プロ初安打"となる左前打を献上。「守りもうまいし、スイングも鋭い。高卒1年目とは思えない」と称賛したが、四回の第2打席は148キロの内角直球で見逃し三振。「厳しいボールを投げられた」と充実の汗をぬぐった。  この日は走者を得点圏に進めた直後に4番のビシエドから3つの空振り三振。「思い切って三振を狙った方が打たれても悔いが残らない。ピンチで一段、二段ギアを切り替えて、力のあるボールを投げられるようにならないといけない」とうなずいた。

◆中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が14日の西武戦(ナゴヤドーム)の第1打席でオープン戦初ヒットを放った。  「2番・遊撃」で先発してフル出場した。一回1死走者なしの第1打席。西武・今井の150キロの直球をとらえると打球は三遊間をライナーで抜ける左前打となった。だが、四回は見逃し三振、六回は投ゴロ。八回無死一、二塁の好機で空振り三振に倒れて4打数1安打だった。  根尾は「少しホッとしたし、自信になりました。でも、1本しか打てなかった。チャンスで打てなかった。もっともっと打ってアピールしなければならない。しっかり反省して次は絶対に(チャンスで)打ちたい」と反省のコメントが並んだ。  根尾は前日13日の阪神戦(ナゴヤドーム)で1軍デビュー。七回の守備から遊撃で出場し、八回の打席でボール球に手を出して空振り三振に倒れていた。

◆西武の金子侑がリードオフマンとして存在感を放った。五回1死二、三塁の1ボール2ストライクから「追い込まれてから打てたのは良かった」と中前にはじき返して2点適時打。一回と五回には自慢の俊足を生かして二盗を決め、2盗塁もマークした。  オープン戦では打率3割7分5厘と好調だ。今季は1番打者として起用される見込み。中軸には強打者がそろうだけに、金子侑が攻撃のキーマンとなりそうで「しっかり与えられたところで仕事ができるように準備したい」と力を込めた。 辻監督(好投の今井に) 「十分でしょう。回を追うごとに制球が定まっていった。スライダーの切れも高さも良かった」

◆先発枠入りを狙う中日・柳は6回3失点とまずまずの結果だった。五回以降はやや球威が落ちたが、全体的には直球やカーブなどの変化球をしっかり交えてゲームメークした。「無失点でいきたかった。自分の持ち味を出し、次回も頑張っていきたい」と気合を入れ直した。  ドラフト1位新人、根尾(大阪桐蔭高)が遊撃手として初めて先発出場した一戦。柳は「堂々と守ってくれていた。ゴロもさばいてくれて頼もしかった」と話した。

◆開幕1番が有力な金子侑が1点リードの五回に中前へ2点打を放ち、「チャンスでしっかり打てたのは大きい」と笑顔を見せた。2016年の盗塁王は2盗塁と足でもアピールし、「ずっと土のグラウンドでなかなか走れなかった。決めたいと思っていた」としてやったりの表情。オープン戦打率.375で、辻監督も「余裕を持って打席に入っている」と目を細めた。

◆中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が西武とのオープン戦(ナゴヤドーム)に「2番・遊撃」で出場。一回に2016年夏の甲子園で優勝した西武先発の今井達也投手(20)からオープン戦初安打となる左前打を放った。  今井は「守りもうまいし、スイングも鋭い。高卒1年目とは思えない」と根尾の印象を語った。自身はプロ3年目で初の開幕ローテ入りを確定させている。この日は走者を得点圏に置いた場面で4番・ビシエドから3つの空振り三振を奪うなど、6回4安打無失点。「前回より変化球も真っすぐもよかった。無四球だったのが収穫」と汗をぬぐった。

◆開幕1軍へラストスパート!! 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が西武とのオープン戦(ナゴヤドーム)に「2番・遊撃」で出場。一回に2016年夏の甲子園で優勝した西武先発の今井達也投手(20)からオープン戦初安打となる左前打を放った。守りでも華麗なグラブさばきを披露し、平日のデーゲームに詰め掛けた2万4034人のファンを攻守にわたって魅了した。  ナゴヤドームに歓声が響き渡った。この日の主役は18歳。根尾がオープン戦初スタメンの重圧を吹き飛ばし、ファンの期待に応えた。  「ストライクをしっかり振ろうと思っていた。少しホッとした。自信にもなりました」  マウンドには作新学院高(栃木)のエースとして2016年夏の甲子園優勝投手になった17年のドラフト1位・今井。1軍デビューした昨季は5勝を挙げた実績もある。  対する根尾は大阪桐蔭高で2年春、3年春夏と3度の全国制覇。投手としても最速150キロを記録する"二刀流"として活躍した。一回1死から2球目、150キロの直球をたたくと、打球は三遊間をライナーで抜けた。  遊撃守備では、五回1死二塁で昨季34盗塁をマークした源田のボテボテの打球に猛ダッシュ。ジャンピングスローでアウトにした。「(攻守ともに)受け身にならずに試合に入っていくことをテーマにしていた」。当たり前のプレーといわんばかりの表情だった。  「でも、1本しか(ヒットを)打てなかったし、チャンスで打てなかった。しっかり反省しないといけない」  四回は見逃し三振、六回は投ゴロ。八回無死一、二塁の好機では空振り三振に倒れたことを悔しがった。目指すは3月29日の開幕戦(対DeNA、横浜)での1軍ベンチ入り。1本のヒットで喜んでいるわけにはいかなかった。  試合前は大阪桐蔭高の5年先輩の森にあいさつ。昨季の本塁打王・山川とバットを交換し、経緯について報道陣から質問されると「それは言えません」と笑顔でかわした。西武のシートノック中は、同じ遊撃手で昨季パのゴールデングラブ賞を獲得した源田の動きを凝視。「すごくスムーズというか、お手本のような足さばきもそうだし、すごくレベルが高いと感じた」と研究した。  15日からは、ウエスタン・リーグの開幕3連戦(対オリックス、ナゴヤ球場)に出場する。与田監督は「少しずつ(プロに)慣れてくれればいい。2軍の試合の後は(結果など)いろいろ考えてから判断する」と話すにとどめた。  右ふくらはぎの肉離れで出遅れたが、完治すると驚異的な巻き返しで評価はうなぎ上り。「もっともっと打ってアピールしなければいけない」。開幕1軍切符を目指し、ラストスパートだ。 (三木建次)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
611 0.857
(↑0.024)
-
(-)
44
(+3)
31
(+2)
6
(+1)
4
(-)
0.261
(↓0.019)
3.880
(↑0.26)
2
(-)
楽天
511 0.833
(↑0.033)
0.5
(-)
41
(+5)
21
(+2)
7
(+1)
3
(-)
0.282
(↓0.007)
2.430
(↑0.07)
3
(-)
ORIX
531 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
42
(+2)
33
(+3)
7
(+1)
14
(+1)
0.288
(↓0.005)
2.330
(↑0.05)
3
(-)
ソフトバンク
530 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
28
(+3)
28
(+4)
6
(+1)
3
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.500
(↓0.07)
5
(-)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
38
(+4)
41
(+3)
7
(-)
7
(+1)
0.227
(↓0.012)
3.560
(↑0.06)
6
(1↓)
ロッテ
331 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
28
(-)
26
(-)
3
(-)
7
(-)
0.218
(-)
3.430
(-)
6
(1↓)
ヤクルト
550 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
43
(-)
41
(-)
9
(-)
8
(-)
0.241
(-)
3.540
(-)
8
(-)
西武
341 0.429
(↑0.096)
3
(-)
37
(+3)
38
(-)
4
(-)
10
(+4)
0.260
(↓0.003)
2.930
(↑0.43)
9
(1↓)
日本ハム
242 0.333
(-)
3.5
(↓0.5)
37
(-)
29
(-)
10
(-)
5
(-)
0.279
(-)
3.650
(-)
10
(2↓)
中日
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
25
(-)
42
(+3)
4
(-)
3
(+1)
0.189
(↓0.001)
3.730
(↑0.07)
11
(3↓)
DeNA
253 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
31
(+2)
46
(+5)
7
(-)
4
(-)
0.241
(↓0.005)
4.240
(↑0.2)
12
(-)
阪神
261 0.250
(-)
4.5
(↓0.5)
21
(-)
39
(-)
4
(-)
9
(-)
0.216
(-)
4.500
(-)