ソフトバンク(☆5対2★)西武 =オープン戦2回戦(2019.03.06)・福岡ヤフオクドーム=
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西武
0100000102531
ソフトバンク
10101002X5901
勝利投手:大竹 耕太郎(1勝0敗0S)
(セーブ:森山 孔介(0勝0敗1S))
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(2号・2回表ソロ)
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・1回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクはルーキーの奥村、甲斐野がそろって登板。奥村が2回無失点、甲斐野が1回無失点と結果を残した。対する西武は、山川が2試合連続となる本塁打を記録。昨季の本塁打王が貫禄を示した。

◆ソフトバンク牧原大成内野手がオープン戦1号となる先頭打者本塁打を放った。 1回に西武今井の146キロ高め直球をとらえ、右翼スタンドへ突き刺した。 「ファーストストライクから積極的に打ちにいって、しっかりとらえられました。最近はよいバッティングが出来ていなかったので、これから結果を出していけるようにしていきたいです」と話した。 高田、西田、川島とライバルが多い中、開幕二塁スタメンへ前進する1発となった。

◆西武山川穂高内野手が、2試合連続アーチを描いた。 1点を追う2回先頭で打席に入り、4球目の高めの直球を右中間へ運んだ。 ダイヤモンドを1周し、首をかしげながらの同点弾。納得がいかなかったのか、新パフォーマンスの「どすこいポーズ」はせずに、昨季までの芸人・ゆりやんレトリィバァのポーズ。「どすこい」を撮影しようと、待ちかまえていたカメラマンに向かって「すいません!」と、申し訳なさそうにベンチから叫んでいた。

◆西武3年目の今井達也投手が粘りの投球で開幕ローテーション入りを確実にした。 初回先頭打者本塁打を許したものの、5回3失点(自責2)5奪三振。最速152キロをマークし「低めのストライクゾーンに投げられるようレベルアップしていきたい」と話した。 辻監督は「素晴らしい球もあった。年間通してローテを守ってもらわないといけない投手」と託す方針だ。

◆ソフトバンクのドラフト1位甲斐野央投手(22=東洋大)がオール直球で西武の山賊打線を無失点に抑えた。6回に3番手で登板。1番秋山から始まる上位打線に1安打を許したが、わずか8球で料理した。加治屋が出遅れている中、剛腕ルーキーが重要なポジションである「8回の男」を任される可能性も十分出てきた。 甲斐野が山賊の上位打線を相手に、真っ向勝負を挑んだ。6回に登板すると、先頭打者は1番秋山。「ブルペンで打順を確認して上位だとわかった。自分の直球がどこまで通用するのかという絶好のチャンスだった」。緊張するどころか胸を躍らせマウンドへ。この日最速157キロを3球続け、遊ゴロ。続く源田に中安を許したが、外崎を左飛、山川は遊ゴロ。それぞれ153キロ直球で圧倒し、1球ずつで仕留めた。前夜は武田や中田が炎上し、13安打11得点の猛攻を受けた。その強力打線をねじ伏せた。 8球すべてが直球。最速160キロとはいかなかったが、堂々たる投球だ。「この前(3日阪神戦)よりもよかった。球速よりももっと質を。初球から前に飛ばされないように直球を磨いていきたい」と、ファウルで差し込めなかったことを反省。大学時代までほとんど筋力トレーニングをしなかった。抜群の潜在能力がある。指導に当たる高西トレーナーは「やったことがないのでまだ弱いが、クセがない。やる気もある」と伸びしろが大きいと話す。 オール直球勝負で、開幕3連戦で対戦する西武に手の内を見せなかった。甲斐野は「シーズンに入ると相手のレベルも上がるので」とその意図を明かした。工藤監督は「直球だけで抑えるのもいい。すべてを見せないのは、いいことじゃないですかね」と評価した。 この日は9回を昨年の守護神森が3人でピシャリと抑えた。昨年、8回を投げた加治屋が出遅れている。右股関節手術明けのサファテは開幕に間に合うか不透明だ。キャンプから衝撃の投球を見せる甲斐野が「8回の男」に抜てきされる可能性は十分にある。工藤監督は中継ぎ陣に対し「ここからは1回、1回集中して投げてもらいたい」とハッパをかけた。開幕1軍へのふるい落としが本格化する。甲斐野は練習試合から3試合すべて1イニング無失点と安定感は抜群。このままの勢いで19年の勝利の方程式へ入っていく。【石橋隆雄】

◆ヒットマンのバットにエンジンがかかり始めた。 ソフトバンク内川聖一内野手が2本の適時打を放って気を吐いた。 まずは同点の3回2死一塁。西武今井の直球を右中間に運ぶ適時二塁打。5回に巡ってきた3打席目には2死一、二塁からしぶとく右前に運んで見せた。この日、3打数2安打2打点。オープン戦4試合で11打数4安打、打率3割6分4厘となった。「1本目は(右中間方向に)打つべきボールだった。2本目のヒットの方がよかった。ああ、こんな感じかなというのがあった」。自賛した2本目の右前タイムリーはカウント2-2と追い込まれながら、145キロの速球を狙い通りはじき返した。試合を見守った王球団会長も「うまくおっつけて打ったね」と称賛した一打だった。 昨年、通算2000本安打を達成したが、ここ2年は故障禍でフルシーズン戦えなかった。もちろん、悔しさは内川自身が一番感じている。「ヒットが出て気分は違いますが、(開幕まで)落ち着いてやりましょう」。19度目の開幕までじっくりとバットを磨き上げるつもりだ。

◆ソフトバンク・グラシアル内野手が2安打を放ち、3試合連続安打と好調をキープしている。 「しっかりボールに反応できている」と話した。3回に内川の二塁打で一塁から生還後、つまずいて倒れる場面も。「大丈夫。ただこけただけだよ」と大事には至らなかった。7日にはデスパイネが来日する。「合流はうれしい。仲間だし協力していければ」と歓迎。外国人7選手で1軍の4枠を争うため、激しさは増すばかりだ。

◆開幕ローテ入りを目指すソフトバンク大竹耕太郎投手が先発で3回1失点と及第点の投球を見せた。 2回に先頭の山川に1発を浴びたが「本塁打は反省ですが、スライダーでカウントを取ることができ、回が進むにつれて感覚もよくなった」と、手応えをつかんだ様子。2年目左腕は「先発を任されるようになりたい」と次戦での好投を誓った。

◆西武山川穂高内野手が、2試合連続アーチを描いた。 1点を追う2回先頭で打席に入り、4球目の高めの直球を右中間へ運んだ。ダイヤモンドを1周し、納得いかなかったようで首をかしげながら同点ホームを踏んだ。 新パフォーマンスのどすこいポーズはせずに、昨季までの芸人・ゆりやんレトリィバァのポーズ。どすこいを撮影しようと、待ちかまえていたカメラマンに向かって「すいません!」と、申し訳なさそうにベンチから叫んでいた。 試合後、山川は「気分です。どっちも試していければ」と使い分ける考えを話した。場内音楽とかぶるケースもあり、スタンドとの一体感を生むために、場内の雰囲気を読みながら併用していく。1発にも「もっといい打ち方があると思う。シーズン中ならうれしいんですけど」と打撃内容を模索。開幕カードと同じ状況で2試合できたことには「ヤフオクでやれたことはよかった。1回もやらないよりは8打席立てたので、雰囲気だったり見え方を味わえたことが一番よかった」と振り返った。

◆西武辻発彦監督が猛抗議する一幕があった。 5回無死一塁で、ソフトバンク柳田が打った一、二塁間への打球に対し、二塁手の山野辺が捕球動作に入ったが、打球方向が変わり逆を突かれた形で右前へ転がった。 同監督は一塁走者の釜本に当たったと主張。島内球審に「あなたが一番見えているでしょ?」と猛抗議。あわや退場となるところだった。 走者に打球が当たったか否かはリクエスト対象にはならない。審判団は話し合いの場を持ったものの、映像での判定には至らずに山野辺の失策判定で無死一、三塁でプレー続行。結果的に内川のタイムリーが生まれ、点差を広げられた。

◆ソフトバンクの牧原が一回に先頭打者本塁打を放った。2ボールからの速球を強振し、右翼席へ。「ファーストストライクから積極的に打ちにいって、しっかり捉えられた」と手応え十分の当たりだった。  昨季は自己最多の59試合に出場し、打率3割1分7厘をマーク。今季は「1番・二塁」でレギュラー定着を狙う。5日のオープン戦初安打となる三塁打に続き快音を響かせたが、「最近は良い打撃が出来ていなかったので、これから結果を出していけるようにしていきたい」と気を緩めることなく話した。

◆西武の今井は先発で5回3失点と課題を残した。一回に「置きにいった真っすぐを運ばれた」と牧原に先頭打者本塁打を浴びる。三回と五回はいずれも内川に打たれて失点し「ボール1個分甘かった」と反省した。  ただ、ピンチを再三つくりながら大崩れはしなかった。3年目の今季は先発の一角として飛躍が求められる。「オープン戦からソフトバンクに投げさせてもらって、いい経験ができている。たくさん勉強して、シーズンでミスをしないよう生かしていければ」と話した。

◆ソフトバンクは甲斐野(東洋大)、奥村(三菱日立パワーシステムズ)の両新人がともに好投し、目標とする中継ぎでの開幕1軍へアピールに成功した。  甲斐野は六回に登板し、1安打無失点。秋山、山川を剛速球でともに遊ゴロに仕留めた。オープン戦2試合目の登板に「合格とは言わないけれど、この前よりは良かった」と手応えを口にした。  奥村は2回を投げ無安打無失点。四回は2四死球でピンチを背負ったが、栗山からフォークボールで空振り三振を奪い「気持ちだけは負けないように投げた」と胸を張った。

◆西武の山川が2試合連続でアーチを掛けた。二回、大竹の外角速球に腕を伸ばし、右中間にせり出すホームランテラス席へ運ぶ。逆方向への一発に「たまたま。シーズンならうれしいけど、まだオープン戦なので。まだまだでしょ」と冷静に話した。  それでも開幕戦の舞台となるヤフオクドームでの2連戦を好感触で終え「雰囲気や見え方、打席に立った感じをつかんだのは一番良かった」と話した。 辻監督(5回3失点の今井に) 「素晴らしい球もあった。年間通してローテーションでやってもらわないと困る投手」 西武・小野投手コーチ(今井に) 「粘り強さはあるし、いいものを持っている。あとは投げ分ける制球力。課題は明白」

◆西武・今井が入団3年目で初めて開幕ローテーション入りすることが決まった。辻監督が「もちろん。年間を通してやってもらわないと困る投手」と明言した。作新学院高出身で2016年夏の甲子園優勝投手はこの日、先発で5回3失点。「変化球の精度がまだ低い」と反省したが、一回1死満塁では内川、松田宣を150キロ超の直球で2者連続三振に仕留め、「その点はよかった」とうなずいた。

◆西武・山川穂高内野手(27)が6日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に「4番・一塁」で先発出場し、二回に前夜の満塁弾から2打席連発となる同点のソロ本塁打を放った。試合は2-5で敗れたが、昨季47本塁打でタイトルを獲得した主砲は、29日の開幕戦(ヤフオクドーム)で激突するライバルを相手に圧巻の打撃を披露。一方で、新パフォーマンスには"迷い"があることを明かした。  フラフラッと舞い上がった打球が、今宵もホームランテラス席に吸い込まれた。山川は1点を追う二回先頭で、大竹が投げた外角高めの139キロの速球を右越えにはじき返した。  「入らないと思いました。結果、ホームランになったのはうれしいけれど、シーズンなら"めっちゃ"うれしいでしょうね」  昨季プロ初勝利を献上するなど、苦しめられた左腕相手の一発だったが喜びはそこそこ。「もっといい打ち方がある」と冷静に振り返った。  2夜連発にも、実は胸に"迷い"があった。前日5日の同カードで六回2死から満塁弾を放った際、顔が似ているといわれる大相撲の小結御嶽海をモチーフにした新パフォーマンス「どすこいポーズ」を披露した。  しかし、思いの外、ファンの反応が薄いような...。この日の試合前には「得点が入ったときの応援歌と『どすこい』(の掛け声)がかぶってしまう。どうするか迷っているけど、きょうは『ゆりやん』をやります」と宣言。予告通りにアーチを架け、昨季のパフォーマンスであるお笑い芸人、ゆりやんレトリィバァの「調子乗っちゃって」を控えめに繰り出した。  ただ、今度は"どすこい待ち"で構えていたカメラマンが肩すかしに。秋山から「めっちゃ待ってたよ!」と突っ込まれ、ベンチで「すみません」と苦笑した。  パフォーマンスは空回りしたものの、打撃は好調そのもの。開幕3連戦の前哨戦での結果に「(球場の)雰囲気、見え方、打席の感じをつかめたのはよかった」と手応えを得た。リーグ連覇へのスタートまで3週間。主砲が早くも臨戦態勢を整えつつある。 (花里雄太)

◆ソフトバンクは西武戦(ヤフオクドーム)に5-2で快勝。六回から登板したD1位・甲斐野央投手(22)=東洋大=が1回無失点、四回から登板したD7位・奥村政稔投手(26)=三菱日立パワーシステムズ=が2回無失点と、ルーキー2人が躍動した。オリックスはヤクルト戦(京セラ)で終盤に追い上げるも、4-5で敗れた。  わずか8球でも観客を十分に魅了した。オール直球は最速157キロ、すべて153キロ以上。ソフトバンクのD1位・甲斐野央投手(東洋大)が12球団最強の西武打線を真っ向勝負で仕留めた。  「上位だったので、自分のまっすぐがどれだけ通用するか試す絶好のチャンスだと思いました」  六回に3番手でオープン戦2度目の登板。先頭の秋山を3球連続の157キロで遊ゴロに打ち取った。源田は中前打も外崎を153キロで左飛、山川は153キロで遊ゴロ。力技の1回無失点だ。  「振り遅れたファウルが少ない。初球から前に飛ばされるのではなく、遅れたファウルが取れるようになりたい」  理想は高いが、3日の阪神戦(ヤフオクドーム)に続く1回0封で、紅白戦を合わせて全4試合無失点。実は、腕立て伏せが1度もできない。工藤監督も「不思議。筋力がなくても、力の使い方が上手なんでしょう」と驚くが、負けじと目立ったのは四回から登板したD7位・奥村政稔投手(三菱日立パワーシステムズ)で2回無安打無失点。こちらは多彩な投球で3試合無失点とした。  「自信があるのはカーブなので、打者の反応をみたかった。すごく手応えはありました」  四回は2死一、三塁で栗山を空振り三振。「前回は全部高かったので修正できてよかった」というフォークが決まった。緩急に加え、カットボールとシュートで両サイドを突く投球も持ち味だ。  「剛」と「柔」の新人が前日5日も11得点を奪った打線に臆せず、自身を表現した。層の厚い中継ぎで開幕1軍へ前進中の"OK"コンビ。指揮官は「十分。まだここからだけど、そこの競争はどんどんね。(選ぶのが)大変だと思います」と評価した。ドラフト以外の補強がなかったが、貴重な新戦力の躍動がチームを刺激している。 (安藤理)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
300 1.000
(-)
-
(-)
22
(+10)
11
(+7)
2
(+2)
6
(-)
0.304
(↑0.001)
3.330
(↓1.33)
1
(-)
楽天
200 1.000
(-)
0
(-)
14
(-)
6
(-)
5
(-)
0
(-)
0.303
(-)
2.500
(-)
1
(-)
広島
301 1.000
(-)
0
(-)
24
(-)
10
(-)
4
(-)
0
(-)
0.298
(-)
2.500
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
310 0.750
(↑0.083)
0.5
(↓0.5)
16
(+5)
15
(+2)
4
(+1)
2
(-)
0.244
(↑0.008
3.750
(↑0.58)
5
(4↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1.5
(↓1.5)
9
(+4)
6
(+5)
1
(-)
2
(+1)
0.303
(↓0.052)
2.000
(↓1)
5
(3↑)
ヤクルト
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
27
(+5)
27
(+4)
8
(-)
6
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.780
(↑0.58)
7
(1↑)
巨人
230 0.400
(-)
2
(-)
14
(-)
22
(-)
4
(-)
3
(-)
0.236
(-)
4.300
(-)
7
(4↑)
中日
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑0.5)
17
(+5)
24
(+2)
3
(+2)
2
(-)
0.216
(↑0.009)
4.800
(↑0.7)
9
(3↓)
DeNA
122 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+2)
19
(+5)
4
(+1)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.560
(↓0.47)
9
(3↓)
日本ハム
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+7)
14
(+10)
4
(+1)
1
(-)
0.276
(↑0.036)
3.340
(↓2.3)
11
(1↓)
西武
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓0.5)
18
(+2)
24
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.241
(↓0.021)
3.860
(↑0.47)
12
(-)
阪神
040 0.000
(-)
3.5
(-)
7
(-)
20
(-)
3
(-)
3
(-)
0.200
(-)
5.630
(-)