◆巨人田口麗斗投手が明日21日のヤクルト戦（神宮）でスライド先発する。先発予定の今日20日同戦が雨天中止となり、室内練習場でダッシュ、キャッチボールなどで調整した。 前回登板の同戦では7回途中2失点と好投も8敗目を喫した。5月5日DeNA戦から白星がなく、自身7連敗中。チームは2連敗中で、4位DeNAに0・5ゲーム差に迫られている。田口は「全部勝つという気持ちで投げるだけ」と自身、チームの連敗ストップへ意気込んだ。

◆巨人の選手が突然の発表に驚きの表情を浮かべた。 神宮での試合が2日連続で雨天中止。雨脚が弱まらず、試合開始が遅延。午後5時30分頃から午後6時30分のプレーボールを目指して、整備する旨が球場内にアナウンスされていた。午後6時5分過ぎにはヤクルトの選手たちがベンチ前でウオーミングアップを開始。巨人の選手たちも外野でダッシュを行い、両先発もキャッチボールやブルペン投球で試合に備えていた。 しかし、午後6時20分を過ぎても雨は降りやまず、午後6時30分に球場内の電光掲示板で突然雨天中止が発表された。両軍の選手らもファンと同じタイミングで知った様子で、阿部慎之助内野手（39）は「電光掲示板での中止は初めて。びっくりだな」と苦笑い。先発予定だった田口麗斗投手（23）は「驚きました。気持ちが入っていたから、残念です」と2日連続での中止に肩を落とした。

◆試合開始予定の午後６時から３０分待ったが天候の回復が見込めず、２日連続で中止となった。先発予定だった巨人の田口は「しょうがない。また投げられるときに備えて、しっかり準備したい」と気持ちを切り替えた。 　５月５日のＤｅＮＡ戦で２勝目を挙げて以降、白星から遠ざかっている。今後は連戦が少なく、先発のチャンスが回ってくるかは微妙な状況だが「落とせない試合が続いている。投げる機会があればチームの力になりたい」と話した。

◆ヤクルトの小川は先発予定だった巨人戦が２日連続で雨天中止となり、２３日の中日戦に回ることになった。巨人には一昨年から７連勝と相性が良かっただけに「残念です」と話した。 　昨季に並ぶ８勝目を狙う。田畑投手コーチは「中止、中止でしんどいと思うけど、中日戦で頑張ってほしい」と期待した。

◆前日からスライドで巨人戦（神宮）に登板予定だった小川は、２３日の中日戦（ナゴヤドーム）に登板する予定となった。田畑投手コーチは「９連戦では２回投げてほしい投手。中止２回でしんどいと思う。気持ち的には１試合投げている感覚だと思う」と、３０日のＤｅＮＡ戦（神宮）に中６日で登板させる方針も示した。ここまで１１８試合に出場している青木は「自分としてはいくつもり」と残り１４試合への出場を誓った。

◆セ・リーグ３位の巨人は２１日、ヤクルト２４回戦（神宮）が雨天中止となった。降雨のため３０分遅れの午後６時３０分に試合開始予定だったが、天候が回復しなかった。 　雨雲が上空を覆う天気には勝てなかった。前日２０日に続き、２日連続で雨天中止。クライマックスシリーズ（ＣＳ）の出場を目指す中、１１日からの８試合で１勝６敗１分けとチーム状態はよくない。それだけに高橋監督は「悪い流れをリセットするための２日間にしたい」を前向きに捉えた。 　２２日は東京ドームに舞台を移し、ヤクルトと激突する。この日、先発予定だった田口はスライド登板せず、菅野を投入することを決めた。 　指揮官は「エースの菅野に託したい」と大きな期待を寄せた。残り９試合。３位死守のため、負けられない戦いが続く。（吉村大佑）