ロッテ(★2対4☆)ソフトバンク =リーグ戦18回戦・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
0101000002611
勝利投手:加治屋 蓮(4勝1敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗28S))
敗戦投手:松永 昂大(2勝4敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(21号・2回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは2点ビハインドの7回表、2死二三塁から福田が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、川島の犠飛と牧原の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・加治屋が今季4勝目。敗れたロッテは、2番手・松永が誤算だった。

◆ソフトバンク川島慶三内野手(34)が代打で決勝犠飛を放ち、雨中の接戦にけりをつけた。 9回1死満塁で、左腕松永から右中間へ。距離十分の飛球となり、三塁走者の上林をホームにかえした。「今日は(同点打の)福田とピッチャーのおかげ。ぼくは本当にラッキーだった。打ったらヒーロー、打たなかったら地獄という気持ちでした」と、謙遜しながら振り返った。 チームは17日に柳田が離脱。この日は今宮も左太もも裏の筋挫傷で出場選手登録を抹消された。柳田と親しい川島は「あいつが上がってくるときにはいい戦いができるようにしたいし、あいつにもそのつもりでいてくれと言いました。あいつのためにも、今宮もしかりですけど、今いるメンバーでやるだけです」と後輩を思いやった。

◆ソフトバンクが珍しい形のダブルプレーで試合を締めた。 2点リードの9回1死一塁でロッテ角中の打球は右翼フェンスに直撃した。長打でピンチが広がるかと思われたが、右翼グラシアルが素早く処理して二塁へ送球した。遊撃高田から一塁川島へボールが渡り、二塁に向かっていた角中は一、二塁間でタッチアウト。さらに一塁走者のロッテ中村も三塁に向かっており、一塁川島から三塁松田への転送で試合終了となった。 最初に打球を処理したグラシアルは「来た球をとにかく投げただけです。驚きましたが、結果には満足しています」。二塁牧原をカバーする形で、グラシアルからの返球を受けた高田は「ショートバウンドが思ったより跳ねたので、取ってみたら(角中が)戻っていた。(川島)慶三さんに素早く渡しました。2点目のランナーをと思って、打者走者を見ていた」と冷静に話した。川島は「ランナーが出ていたので、タッチして投げただけです。普通です」と振り返った。 思わぬ形での幕引きに工藤監督は「ライトのグラシアルが、捕るのかな? と思った。あのプレーが大きかった。(中村の)判断が鈍った。最後のプレーまで、いい集中を保った」と喜んだ。

◆ソフトバンク加治屋蓮投手(26)が対応力を見せて4勝目を挙げた。 同点の8回の登板直前に雨が強くなり、中断となった。グラウンド整備などをする間、38分間試合がストップした。1度肩を作っていた加治屋は「気持ちは切らさないようにしながら準備しました。ブルペンで座って、リラックスするところはしながら、オンとオフを切り替えてやっていた。シートや整備の状況を見ながら、あと10分くらいかなと想像して準備していました」と、冷静に空白の時間を過ごした。 試合再開後は制球を乱すことなく、9番田村からの打順を3人で切り9回の勝ち越しにつなげた。昨年まで1軍で2試合しか登板のなかった右腕は今季61試合目。すっかり落ち着いた、頼もしいセットアッパーになった。「なかなか経験できることではない。抑えられて、自信になりました」と胸を張った。

◆ロッテが今季3度目の5連敗を喫した。まさかの走塁ミスで幕切れた。2点を追う9回1死一塁、角中がフェンス直撃右越え打。一塁走者中村は右飛になると思い二塁で止まっていた。一方で右越えを確認した角中は、雨の足元を気にしながら走り、一塁を回ってから中村に気付いた。慌てて引き返すもタッチアウト。スタートが遅れた中村も三塁手前でアウトに。 反撃機をつぶす併殺に、井口監督は「一生懸命なんでしょうけど、プロとして恥ずかしいプレー」と厳しかった。

◆ソフトバンクが雨のZOZOマリンで、逆転勝ちし連敗を3でストップさせた。前日17日の柳田に続き、この日は今宮が左太もも裏を痛め出場登録を抹消された。主力を欠く打線は伏兵たちが躍動。2点を追う7回2死二、三塁では代打福田が左前へ同点の2点適時打。8回裏に雨で38分中断し、グラウンド状態も悪化し続ける中、9回1死満塁から代打川島が右翼へ犠飛を上げ決勝点を奪った。 川島はヒーローインタビューで「西武に3連敗してむちゃくちゃ悔しかった。残りは全部勝つつもりなので応援よろしくお願いします」とタカ党にまだまだ逆転優勝をあきらめていないことを伝えた。川島も福田も柳田に同じ思いを伝えた。「帰って来た時にしびれるような展開にしておきたい。だからお前もそのつもりで」。最短23日に復帰する柳田のためにも、その間3試合に全勝するつもりだ。 今宮の代役として急きょ呼ばれた高田は今季初の猛打賞と期待に応えた。工藤監督は「少ないチャンスで福田、川島がよく打ってくれた。2点ビハインドから逆転で勝った。最後までいい集中力で雨の中勝てたことが大きい」と、目に力強さも戻った。首位西武が勝ちマジックは10となった。だが、この1勝でホークスナインが失いかけていた勢いが戻った。【石橋隆雄】

◆ロッテの井上が0-0の二回に21号ソロを放った。先頭打者で「積極的にいこうと思って入った。打ったのはストレート」と東浜の外角への初球をたたくと、追い風にも乗って右翼席最前列に届いた。  ロッテの日本選手で20本以上の本塁打を放ったのは、2013年に23本のアーチをかけた井口以来だ。「ずっと背中を追ってきた」という現監督の記録まで、あと2本とした。

◆プロ野球史上52人目の通算2000安打へあと3安打に迫っているロッテの福浦和也内野手(42)が、「8番DH」でスタメン出場。3打数無安打で2試合連続の無安打に終わった。ロッテは今季あと19試合を残している。  チームが1点を先制して迎えた福浦の第1打席はソフトバンクの先発、東浜と対戦し、二死一塁の場面で左飛に倒れた。五回、2点リードで迎えた第2打席は先頭で投ゴロに倒れた。2-2の七回で迎えた第3打席は二死走者なしで遊飛に倒れた。  試合は2-2で迎えた九回にソフトバンクが一死満塁とすると、代打・川島の右犠飛などで2点を勝ち越し、これが決勝点となった。

◆ロッテは2点のリードを守れず今季3度目の5連敗となった。  2-4とされた九回は一死一塁で角中が右翼フェンス直撃の安打を放ったが、一、二塁間で挟まれてアウトに。慌てて三塁を狙った走者中村もタッチアウトとなり、あっけなく試合終了。井口監督は「なぜああいう状況になったのか分からない。プロとして恥ずかしいプレー」と怒り心頭だった。 有吉(8月28日以来の登板で8回2失点) 「一回を3人で抑えられたことでゲームにしっかり入れたと思う」

◆ソフトバンクの高田が故障の今宮に代わって「8番・遊撃」で先発し、3安打と活躍。三回に内野安打を記録すると、2点を追う七回は左翼線二塁打、同点の九回は右前打で好機を広げ、貴重な得点につなげた。  7月21日に出場選手登録を外れており、久々の1軍昇格。「打てて良かった。何とか貢献したかった」と胸を張った。 工藤監督(雨中の逆転勝ちに) 「いい集中力を保ってくれた」 東浜(6回2失点で勝敗はつかず) 「先制点を与えてしまったことが良くなかった」 嘉弥真(1回無失点で27試合連続無失点。2013年の千賀に並び) 「世界の千賀に並べてうれしい。これからも続けていきたい」

◆2000安打まで残り3としている福浦だったが、二回の第1打席は左飛、五回の第2打席は投ゴロ、七回の第3打席も遊直に倒れた。2試合連続で無安打に終わり「またあした、頑張るだけだよ」と言葉少なに球場を後にした。残り19試合のうち、ZOZOマリンは22日までの4連戦を含む9試合。井口監督は「ファンのためにも」としており、本拠地での偉業達成を目指す。

◆激しい雨の中、2点を追う九回一死一塁で角中は右翼フェンス直撃の安打を放ったが、一塁走者の中村は「(右翼手が)捕ったと思った」と判断を誤りスタートを切らず、角中は一、二塁間で、中村も三塁手前でタッチアウトになり併殺で幕切れ。井口監督は「プロとして恥ずかしいプレー。それもわれわれの責任」と怒りを飲み込んだ。これでチームは5連敗、借金もワーストの13とふくらんだ。

◆パ・リーグ2位のソフトバンクは18日、ロッテ18回戦(ZOZOマリン)で4-2の逆転勝利。同点の九回一死満塁で川島慶三内野手(34)が決勝の右犠飛を放ち、連敗を3で止めた。  「絶対に負けたくなかった。(西武戦の3連敗が)むちゃくちゃ悔しかったです」  土砂降りの雨の中、38分間の中断を経て、昨季の王者が蘇った。代打で川島が執念の犠飛だ。  15-17日の西武戦でまさかの3連敗。さらに左太もも裏を痛めた今宮が出場選手登録を抹消され、脳振とうの特例措置が適用された柳田はこの日、チームを離れた。  「全部勝つつもり。その気持ちがない人がいたら、2軍にいってもらいたいくらい」と川島。残り18試合。西武とは6・5ゲーム差が開いているが、ここからが底力の見せどころだ。 (安藤理)

◆38分の中断を挟む雨中の戦いで執念の連敗ストップだ。最後は"奇跡の併殺"。屈辱の翌日に決勝打を放って27個目のアウトを奪ったソフトバンク・川島慶三内野手(34)が声を張った。  「絶対に負けたくなかった。(西武戦の3連敗が)むちゃくちゃ悔しかったです」  2点リードの九回の守り。一死一塁で角中が右翼フェンス最上部直撃の一打を放った。紙一重で同点弾は避けたが、それでも大ピンチ。次の瞬間だ。右翼が追いついたと勘違いした一走の中村が二塁ストップ。気が付き、二塁手前で慌てて戻った角中を一、二塁間で挟殺した。タッチした一塁手の川島は、すかさず三塁へのジャンピングスローで、三進を狙った中村を補殺。超変則の併殺で試合が終わった。  「普通です。走者が飛び出してたからタッチして投げただけ」  サラリと振り返ったプレーは守備陣全体の集中力のたまものだ。川島は九回一死満塁の代打で、勝ち越しの右犠飛。勝負強さが光る「切り札」はチーム一丸を強調した。  「きょうは本当に秀平(七回に同点打を放った福田)と投手陣です」  前日17日までの西武戦3連敗で優勝の望みは薄くなった。さらに左太もも裏を痛めた今宮が戦列を離れ、脳振とう特例措置が適用された柳田はこの日、チームを離れた。一人で福岡に戻る主砲に川島は伝えた。「戻ってくるときにいい戦いができるようにする。お前もそのつもりでいてくれ」。約束通りに激闘を制すと、誓った。  「全部勝つつもり。その気持ちがない人がいたら、2軍にいってもらいたいくらい」  終盤の逆転勝ちで奇跡への意気込みを示した。8月以降に快進撃を演じた昨季の王者。ここからまた底力が問われる。(安藤理)

◆プロ野球史上52人目の通算2000安打へ残り3としているロッテ・福浦和也内野手(42)が「7番・DH」でソフトバンク戦に先発出場。二回に左前打を放ち、通算1998安打とした。  両チーム無得点で迎えた二回、福浦は二死一塁で打席に立つと、ソフトバンクの先発、松本裕から3試合ぶりの安打となる左前打を放った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
77502 0.606
(↑0.003)
M10
(↑1)
14725
(+7)
604
(+4)
176
(+3)
119
(-)
0.275
(↑0.001)
4.37
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
69551 0.556
(↑0.003)
6.5
(-)
18599
(+4)
517
(+2)
182
(-)
73
(-)
0.267
(-)
3.97
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
67573 0.54
(↓0.005)
8.5
(↓1)
16538
(+4)
527
(+7)
131
(+1)
84
(+2)
0.253
(↑0.001)
3.81
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
60675 0.472
(↑0.004)
17
(-)
11497
(+5)
521
(+3)
93
(-)
91
(+4)
0.243
(↑0.001)
3.66
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
54673 0.446
(↓0.004)
20
(↓1)
19472
(+2)
533
(+4)
64
(+1)
113
(-)
0.251
(-)
3.97
(-)
6
(-)
楽天
53733 0.421
(↓0.003)
23.5
(↓1)
14470
(+3)
535
(+5)
119
(-)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
3.86
(↓0.01)