ロッテ(★2対7☆)楽天 =リーグ戦20回戦・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
02020200171002
ロッテ
0002000002321
勝利投手:藤平 尚真(4勝6敗0S)
敗戦投手:種市 篤暉(0勝3敗0S)

本塁打
【楽天】内田 靖人(8号・4回表2ラン),田中 和基(18号・9回表ソロ)
【ロッテ】岡 大海(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆楽天が同一カード3連勝。楽天は2回表、村林のスクイズなどで2点を先制する。その後も、4回に内田の2ラン、9回には田中のソロなどで着実に得点を重ねた。投げては、先発・藤平が9回2失点でプロ初完投勝利。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆ハンカチ王子ならぬハンカチ王者? 元K-1世界王者の魔裟斗(39)がファーストピッチを務めた。 マウンドに上がると、右ポケットからハンカチを取り出して額の汗をぬぐうパフォーマンス。仕切り直して大きなフォームから力強く白球を投じたが、捕手のかなり手前でバウンドする結果となった。 「ワンバウンドになってしまったのが悔しいですが、開放的な空間で投げることができて楽しかったです。いい経験をさせてもらいました」と振り返った。 この日の試合は「医食同源ドットコムサプリメントスペシャルデー」として開催された。

◆21日に誕生日を迎える楽天藤平尚真投手が、19歳最後の先発でプロ初完投勝利を挙げた。 ここ3試合は計14四球と制球に苦しんでいたため、初回からクイックモーションでの投球。「無駄な動作が少ないので、自然な体のバランスで投げられる。スピードは足を上げた方が出ますけど、まずはしっかりストライクゾーンの中で勝負できました」。 4回に本塁打などで2点を失った以外はほぼ完璧な投球。先頭打者に二塁打を許した6回も、その後の平沢、中村、井上を3者連続空振り三振に仕留めた。 114球を投げ、3安打2失点、3三振3四球で今季4勝目(6敗)。「1回から9回までスピードが落ちることはなかったですし、ここぞというところで指にかかったストレート、変化球が投げられました。クイック自体は去年すごい苦手で(練習で)取り組んで良くなってきたので、こういう時に使えたのは成長している証しだと思います」と話した。 千葉県出身で、小学生の時はマリーンズジュニアでもプレー。NPB12球団ジュニアトーナメントで優勝した経験を持つ。昨年8月の初勝利もZOZOマリンでのロッテ戦。試合後は「ホーム(楽天生命パーク)に比べて相性が良いですね」と話し、周囲を笑わせた。

◆4連敗で今季最多の借金12となり、優勝の可能性が完全消滅した。 先発の種市篤暉投手は自己最長の7回を投げきったが、楽天内田に2ランを浴びたほか、味方の適時失策も絡んで6失点(自責4)。6度目の先発もプロ初勝利は届かなかった。 井口資仁監督は「種市は100球までと決めていた。野手が助けてあげないといけないのに、エラーで足を引っ張っていては逆。3安打で2点しか取れないんじゃ」と、楽天藤平を打ちあぐねた打線の奮起をうながし「(V消滅も)やることは最後まで一緒」と話した。

◆楽天田中が球団生え抜き選手の最多となる18号本塁打を放った。 9回無死、1ボールから高野の149キロの高め直球を右翼席中段に運んだ。「ピッチャーもキャッチャーも代わったばかりで、ファーストストライクが早くほしい。真っすぐでくるだろうなと狙ってました」。並んでいた茂木の記録を上回り、「あと2本打って来年の目標を(20本より)さらに高くできるように」と意気込んだ。

◆ロッテが4連敗で今季最多の借金12となった。種市は6度目の先発で自己最長の7回を投げきるも、味方の適時失策もあり6失点。3年目の柿沼が今季初スタメンマスクをかぶるなど、フレッシュなバッテリーに託したが流れは止められなかった。 これで優勝の可能性が完全消滅。井口監督は「やることは最後まで一緒。個人の記録は残る。シュンとしてる選手もいましたが、しっかり上を向いてやってほしい」と話した。

◆楽天が同一カード3連戦3連勝を飾った。二回に失策と村林のスクイズで2点を先制。その後も四回に内田の8号2ランなどで着実に加点した。2年目の藤平が3安打2失点でプロ初完投を飾り、自己最多の4勝目。ロッテは4連敗。

◆ロッテの井口監督は、20歳の種市を援護できなかった野手陣におかんむりだった。同じ高校出2年目の藤平の前にわずか3安打に抑え込まれただけでなく、二回には拙守で失点。「野手が引っ張ってあげないといけないのに」と険しい表情だった。  これで優勝の可能性が完全に消えた。「やることは最後まで一緒。しゅんとしてしまっている選手が何人かいたが『開幕時の気持ちでやっていこう』と言った」と必死に気持ちを切り替えた。 種市(3敗目) 「調子は悪くなかったが要所での一球の怖さが出た。もっと気持ちを前面に出せたら良かったと思う」 岡(2年ぶりでロッテ加入後は初本塁打) 「感触が良く(打った瞬間に)行ったかなと思った。本塁打は昨季も打っていなかったので、久しぶりに打ててうれしい」

◆楽天の内田が2-0の四回無死一塁で2試合連発となる8号2ランを放った。「初球から振っていこう」と種市のフォークボールを捉えて左翼席へ運んだ。六回無死一、三塁では左中間へ適時二塁打。「真っすぐが来るだろうと狙っていた」と納得の表情を浮かべ、2安打3打点で勝利に貢献した。  5年目で初めての2桁本塁打が視界に入ってきた。「今は試合に出してもらっているので、チームに貢献することだけ考えている。狙い過ぎずやっていけば、シーズンが終わったときに自然と達成できていると思う」と語った。 平石監督代行(プロ初完投勝利の藤平に) 「しっかり粘った。一皮むけるというか、最後まで行く経験をしてもらいたいと思っていた」 田中(球団の生え抜き選手では歴代最多となる18号ソロ) 「ものすごく集中していた。僕の中では珍しく、打った瞬間に行ったと思った」 山崎(六回の適時打でプロ初打点) 「野手が前に来ていたので、しっかり打ち返そうと思った。必死にいった」

◆わずか3安打で完敗。井口監督は「(相手先発の)藤平は直球のスピン量が多く、力負け。もっと考えて、狙い球を絞らないといけない」と打線のふがいなさを嘆いた。同一カード3連敗を喫し、リーグ優勝の可能性が完全消滅。それでも、「シュンとなっている選手もいるが上を向いていかないと。個々の記録も残っているから」と奮起を求めた。

◆楽天は17日、ロッテ20回戦(ZOZOマリン)に7-2で勝ち、同一カード3連勝を飾った。高卒2年目の藤平尚真投手(19)が3安打2失点の好投で、プロ初完投勝利。4勝目(6敗)を手にした。  最下位に沈む楽天に、明るい光が差し込んできた。3連勝の立役者は2年目の藤平。今月21日に20歳の誕生日を迎える若武者が、10代最後の登板でプロ初完投勝利だ。  「最高です。ストライク先行でいけた。最後まで指にかかったストレートを投げられました」  四回に2点を失っても崩れない。六回無死二塁のピンチでも平沢、中村、井上と上位打線を3者連続で空振り三振。要所で本領を発揮し「ギアを一段階上げられたということ」と胸を張った。  今季12度目の登板となったこの日、投球スタイルを大きく変えて臨んだ。ワインドアップを封印し、走者がいない場面でもセットポジションからクイックモーションで全114球を投げた。  「振りかぶった方がスピードは出るけど、まずは勝つことが大事。クイックの方がバランスよく投げられる。自分の考えでコーチに伝えました」  ここ3試合は、制球に苦しんで3連敗。スピードはひとまず封印し、勝利にこだわる投球に徹した。この日の最速は145キロだったが、与えた四球は3つ。速いテンポでストライクを先行させ、凡打の山を築いた。千葉・富津市出身。昨年プロ初勝利を飾るなど相性のいい地元ZOZOマリンのマウンドで、成長の跡を見せた。  同期入団のロッテ・種市との投げ合いも制した。「意識はしたけど、戦う相手は打者。冷静に投げた」。その結果、同学年の高卒2年目投手では完投勝利一番乗りだ。  藤平の好投に、平石監督代行もほおを緩めた。「最後まで投げきって、いい経験にしてほしかった。よく粘ってくれた」。来季へ向け、若い芽は着実に育っている。 (片倉尚文)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
76502 0.603
(↑0.003)
M11
(-)
15718
(+8)
600
(+1)
173
(+2)
119
(-)
0.274
(-)
4.38
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
68551 0.553
(↓0.004)
6.5
(↓1)
19595
(+1)
515
(+8)
182
(+1)
73
(-)
0.267
(↓0.001)
3.98
(↓0.03)
3
(-)
日本ハム
67563 0.545
(↑0.004)
7.5
(-)
17534
(+4)
520
(+2)
130
(-)
82
(+2)
0.252
(↓0.001)
3.79
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
59675 0.468
(↓0.004)
17
(↓1)
12492
(+2)
518
(+4)
93
(-)
87
(+1)
0.242
(-)
3.67
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
54663 0.45
(↓0.004)
19
(↓1)
20470
(+2)
529
(+7)
63
(+1)
113
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.97
(↓0.01)
6
(-)
楽天
53723 0.424
(↑0.005)
22.5
(-)
15467
(+7)
530
(+2)
119
(+2)
61
(+1)
0.242
(-)
3.85
(↑0.02)