1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:ガルシア(13勝7敗0S) (セーブ:ロドリゲス(0勝3敗1S)) 敗戦投手:メルセデス(5勝4敗0S) 本塁打 |
◆中日は0-0のまま迎えた6回表、ビシエドの適時打で試合の均衡を破る。さらに2死一二塁から福田が3ランを放ち、この回4点を挙げた。投げては、先発・ガルシアが7回1失点。3番手・ロドリゲスが、来日初
◆中日先発のオネルキ・ガルシア投手(29)は、本拠地ナゴヤドームで10勝2敗、防御率1・93の好成績も、敵地では2勝5敗、防御率4・72と別人。ビジターでの最後の白星は5月26日広島戦で、3カ月以上も勝てていない。
◆巨人陽岱鋼外野手(31)が史上288人目の通算100本塁打を達成した。 8回に先頭打者として代打で登場。中日祖父江の135キロスライダーをバックスクリーン左へとはじき返し、2点差と迫る今季10号ソロを放った。 8月18日の中日戦以来の1発に「やっと出ましたね。打席に立っていなかったのですが準備はいつも通りしていた。チャンスをいただいたので結果を残したいと思っていた。チャンスをくれた監督に感謝したい。100というのは素晴らしい数字。自分自身を褒めたい。これをきっかけに1試合でも多く勝利に貢献したい」と喜んだ。
◆巨人先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手が、痛恨の1球を悔やんだ。 5回まで4安打無失点と試合を作り、0-0で迎えた6回。1死二塁からビシエドに左前適時打を打たれ、先制を許した。さらに2死一、二塁で福田にカウント1-1から128キロのスライダーを左翼席へ運ばれた。1発を警戒する場面で真ん中へ甘く入った球を捉えられ「5回まではいい感じでいつも通りテンポよく投げられたが、6回の福田のホームランはミステイクだった。ボールゾーンギリギリに投げようと思ったが真ん中に入ってしまった」と唇をかんだ。6回6安打4失点で4敗目(5勝)。チームは借金7とした。
◆竜のカリビアントリオがCS進出への土俵際で貴重な勝利を運んだ。 まずは先発のオネルキ・ガルシア投手(29)が巨人打線を相手に7回5安打1失点。「今日は負けられない試合。何とかチームを勝てるような投球を心がけた。自分でも納得できるピッチングができた」と笑顔を見せた。今季3度目の中5日登板も無難にこなし、残り9戦中3試合登板への試金石をクリアした。 そのロドリゲスも8回途中から4試合連続の救援登板。4人全員を内野ゴロに打ち取り、来日初セーブを挙げた。「とってもハッピーだ。疲れているけど、そうは言ってられない。(残り9試合も)いつでもいく準備はできている」。CS進出へ全開宣言だ。 同じカリビアンの巨人メルセデスに5回まで無得点と抑えられた打線。その口火を切ったのはカリビアン長兄のビシエドだった。6回1死二塁で、バットの芯を外したが、左前にパワーで打球を運ぶ先制適時打。「当たりは良くなかったが、自分にとっても、ガルシアにとっても、チームにとってもいいヒットになった」と、首位打者もキープでき、笑顔を振りまいた。 「先に点を取ってくれるのは、ウチにとってありがたい。投手も楽になる。先発が7回を投げてくれたら、いろんなことができる。(CS進出へ)巨人も残り試合は少ない。1試合1試合やっていきます」と森監督。4位再浮上で3位巨人に1・5差。カリビアンたちが竜のCS進出のカギを握っている。
◆東京ドームに意味深長なメッセージが表示された。イニング間などの電光掲示板に「9・28 GIANTS VS BAYSTARS WE■SHU」と文字だけが映し出された。 「WE■SHU」は9日に行われたBC栃木の村田修一の引退試合で、阿部や坂本勇が贈ったフラワーボードに記されていたものと同じ。村田の古巣である巨人とDeNAの28日の今季最終戦(東京ドーム)で、何らかのイベントが行われる可能性がある。 ■はハート
◆巨人が苦手の前に沈黙し、再び苦境に立った。前夜11得点と久々に活気づいた打線が中日ガルシアにねじ伏せられた。191センチ左腕の微妙に動く直球と角度あるスライダーを捉えられない。5回まで得点圏に走者も置けない。7回に代打ゲレーロの犠飛で1点を奪うのが、やっとだった。 好投手に苦戦も想定されていたとはいえ、これまで16勝7敗1分けと大きく勝ち越した中日との今季最終戦を取りこぼしたのは痛い。高橋監督は「いい投手で、ボールもよかったのかな。思うような打撃をさせてもらえなかった」と振り返った。 主力の状態も心配だ。左脇腹肉離れから8月下旬に復帰後はフル回転してきた坂本勇は4点を追う7回の守備から交代。コンディション不良とみられる。「休み明け(19日DeNA戦)は大丈夫だと思う」と話したが、不安は残る。岡本も14日のDeNA戦で右手に死球を受けてから12打席連続無安打。「これまで打っていたので、相手投手どうこうでない。打ち損じです」と、4番としての誇りだけは失わなかった。 勝てば4位以下の3チームとのゲーム差を2・5に広げることができたが、再び1・5ゲーム差以内に4チームがひしめくカオスに。ホーム戦は30勝36敗1分けとなり13年ぶりの負け越しが決定。逆転2位をもくろんだ7連戦は1勝5敗1分けに終わった。19日DeNA戦は4戦全敗の東、20日ヤクルト戦は7連敗中の小川が立ちはだかる。2年ぶりのCS進出へ、正念場を迎えた。【広重竜太郎】
◆7回103球を投げ終え、ベンチに戻る中日ガルシアに左翼スタンドから声援が送られた。帽子を取って返礼した金色のモヒカンの右側頭部に「70」がそり込まれていた。「今日は負けられない試合」。前夜の宿舎で僚友ロドリゲスにお願いした。必勝の決意で背番号を頭にそり込んでもらった。その気迫が実り、巨人相手に5安打1失点。5回まで二塁を踏ませなかった。 「何とかチームを勝てるような投球を心がけた。自分でも納得できるピッチングができた」 今季13勝目。チームを4位に再浮上させ、3位巨人に1・5差に迫る大きな白星を運んできたガルシアは満足げな笑顔を見せた。7月31日の阪神戦以来、今季3度目の中5日登板も問題なかった。 シーズンは残り9試合。中5日を続けると3試合登板が可能。試金石のマウンドで結果を残した。森監督は「先発が7回を投げてくれたら、いろんなことができる。(CS進出へ)巨人も残り試合は少ない。1試合1試合やっていきます」。「(中5日は)気にしなかった」と語ったガルシアが、竜のCS進出への切り札になる。【伊東大介】
◆中日は0-0で迎えた六回に福田永将内野手(30)が12号3ランを放つなど4点を奪い、逃げ切った。先発したオネルキ・ガルシア投手(29)が7回5安打1失点と好投し、13勝目(7敗)を挙げた。 巨人はメルセデスが先発した。中日は六回に均衡を破った、一死二塁からビシエドの左前適時打で先制。さらに二死一、二塁とすると、福田が左翼席へ12号3ランを放ち4-0とした。 巨人はその裏、二死一、二塁と反撃のチャンスを作ったが、マギーが一ゴロに倒れた。七回には一死二、三塁でゲレーロが中犠飛を放ち、3点差とした。巨人は八回、先頭の代打・陽岱鋼がバックスクリーン左に10号ソロを放ち2点差とした。 中日は九回を八回途中から登板のロドリゲスが抑え逃げ切った。 中日・福田 「(六回の3ランに)先制点取れていい流れでいい形で打席に入れた。まさか入るとは思わなかったが入ってよかった。(3位まで1・5差)まだまだ離されずくらいついていきたい」
◆中日は0-0で迎えた六回に福田永将内野手(30)が12号3ランを放つなど4点を奪い、逃げ切った。先発したオネルキ・ガルシア投手(29)が7回5安打1失点と好投し、13勝目(7敗)を挙げた。以下は森監督の一問一答。 --先発のガルシアについて 「立ち上がりからうまく投げていた。彼のいい立ち上がり方だったんじゃないか」 --ビシエドが先制打 「当たりは良くなかったが先に点を取れるのはやっぱりいい。その後の福田のホームランがきいた。あれでピッチャーは楽になった」 --終盤は継投がはまった 「やっぱり先発ピッチャーが7回くらい投げると、いろんなことができる。うちは今年、巨人には終盤にやられているので、いろんなことを考えながらやりました」 --これで3位まで1・5ゲーム差 「巨人もそうですがうちも残り試合数が少ない。選手には試合が多いか少ないじゃなくて、とにかく一試合一試合やっていこうと言っています」
◆中日の福田が六回、12号3ランで貴重な援護点をもたらした。1点を奪ってなお二死一、二塁、メルセデスの変化球を捉えて左中間席に運び「いい打撃ができた」と胸を張った。 森監督は「福田の本塁打が効いた。投げる方も楽になった」と称賛。福田は「(CS進出争いの)緊張感の中でプレーできるのはいい経験になる。残り試合、全部勝つつもりでいきます」と力強かった。 ロドリゲス(来日初セーブ) 「今は調子がとてもいい。抑えることができて、とてもハッピー」 ビシエド(六回に先制打) 「当たりはよくなかったが、自分にもガルシアにも、チームにとってもいい安打になった」
◆巨人・坂本勇人内野手(29)が中日最終戦(東京ドーム)で七回の守備から交代した。試合後、「休み明け(19日、DeNA戦)は大丈夫だと思います」と軽傷を強調した。
◆八回に代打の陽岱鋼がバックスクリーン左に10号ソロを放った。祖父江のスライダーを捉えた一発は、プロ13年目で通算100号。「最近、打席に立てていない中でも準備はいつも通り、していた。使ってもらったことに感謝したい」と振り返り、「自分はホームランバッターじゃないので、100本塁打は褒めてあげたい」と頬を緩めた。
◆巨人は17日、中日最終戦(東京ドーム)に2-4で敗戦。3位は変わらないが、最下位・阪神とのゲーム差が1・5となり、再び自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。 「(ガルシアに)思うようなバッティングをさせてもらえなかった。いい投手だし、ボール自体もよかったのかな」 高橋監督は相手左腕に脱帽した。Aクラス死守が絶対条件の中、11日からの7連戦で1勝5敗1分け。今季の地方開催を含めた主催試合での負け越しが決まった(30勝36敗1分け)。 五回まで無失点投球だった先発のメルセデスは六回につかまった。福田に3ランを浴びるなど4失点し、この回で降板。4敗目を喫した左腕は「五回まではいい感じでテンポよく、いつも通りの投球ができた。六回だけミステークだった。(本塁打は球が)真ん中に入ってしまった」と悔やんだ。 「(メルセデスは)あの回だけですね。最後にもうひと粘りしてほしかった」と指揮官。レギュラーシーズンは残り10試合。ここが踏ん張りどころだ。 (吉村大佑) 低調な打線に巨人・村田ヘッド兼バッテリーコーチ 「早いうちに、もうちょっと点を取らないと勝てない」
◆ガルシア、ガルシア、そしてまたガルシアでラストスパートをかける。残り9試合、3試合に一度はガルシアだ!! 中日・ガルシアが7回5安打1失点の好投で3位巨人をねじ伏せ、13勝目(7敗)。逆転のクライマックスシリーズ(CS)出場を目指すチームに夢と希望をもたらした。 「きょうは負けられない試合。先頭打者を出さないように。チームが勝てるように心がけたよ」 右側頭部。同僚のロドリゲスに刈り込んでもらった背番号の「70」の数字を誇らしげに見せながら高笑いだ。 先頭打者に一度も出塁を許さず、150キロの速球と落差のあるスライダーで幻惑した。連敗していれば最下位に転落し、CSも遠のく危機だったが、助っ人左腕の奮闘で、3位巨人に1・5ゲーム差に再接近。阪神がDeNAに敗れ、4位に返り咲いた。 残り9試合。巨人は10試合、DeNAは15試合。阪神(残り20試合)とは11試合も消化数が違う。最大のメリットは日程に余裕があることだ。すでに森監督は、9試合のうち3試合に、この頼れる助っ人を先発させる考えを明かしている。 「外国人選手は日本に稼ぎに来てるんだ。だから、この時期は必死になるからな。(年俸以外に)出来高とか来季の契約とかがあるだろ。期待しているよ」 次回登板は23日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)が有力。その後も、29日の阪神戦(ナゴヤドーム)、今季最終戦となる10月5日の同戦(甲子園)と、年俸5000万円のガルシアを中5日でフル回転させる。 この日も中5日の登板だったガルシアは、「中5日? 問題なかったよ」とサラリ。今季2勝負けなしの燕、3勝1敗と相性のいい虎をたたいてチームを6年ぶりのCS出場へと導く。 (三木建次) 六回に先制の適時打を放った中日・ビシエド 「自分にとってもガルシアにとってもチームにとってもいいヒットになった」
◆メルセデスは五回まで、ガルシアと引き締まった投手戦を繰り広げていただけに、六回の乱調はいただけない。 まず先頭の2番・京田にストレートの四球。最も避けるべき形で出塁を許した。左腕ながら、試合前まで左打者への被打率は・291(右打者には・170)。苦手意識がある上、五回終了時のインターバルで時間が空いた分、より意識過剰になったのか...。いずれにしても、この四球で一気にリズムを崩した。 一死二塁からビシエドにタイムリー。ここまではまだ許容範囲として、続くアルモンテへの初球、ビシエドに二盗され、アルモンテにもストレートの四球。そして福田に3ラン。集中力を失ったとしか、いいようがない。 菅野に次ぐ先発2番手に位置づけられる存在。突如崩れるという最近の傾向は、クライマックスシリーズ(CS)進出をにらむ巨人には、気になるところだ。 3位争いは再び混沌(こんとん)。予想はいよいよ難しくなった。ただ、ずっと下位に沈んでいた中日とDeNAは『思わぬチャンスがやってきた』と感じているはず。その精神面がどう作用するかも、気になるポイントだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
75 | 51 | 2 | 0.595 (-) | M4 (-) |
15 | 656 (-) | 581 (-) | 168 (-) | 78 (-) |
0.265 (-) | 4.12 (-) |
2 (-) |
ヤクルト |
64 | 62 | 2 | 0.508 (-) | 11 (-) |
15 | 593 (-) | 613 (-) | 119 (-) | 64 (-) |
0.268 (-) | 4.27 (-) |
3 (-) |
巨人 |
61 | 68 | 4 | 0.473 (↓0.004) | 15.5 (↓0.5) |
10 | 586 (+2) | 544 (+4) | 139 (+1) | 59 (-) |
0.258 (-) | 3.87 (-) |
4 (1↑) |
中日 |
61 | 71 | 2 | 0.462 (↑0.004) | 17 (↑0.5) |
9 | 578 (+4) | 615 (+2) | 91 (+1) | 58 (+1) |
0.266 (-) | 4.38 (↑0.01) |
5 (1↑) |
DeNA |
58 | 68 | 2 | 0.46 (↑0.004) | 17 (↑0.5) |
15 | 511 (+6) | 609 (+4) | 161 (+3) | 70 (+1) |
0.252 (-) | 4.42 (↑0.01) |
6 (2↓) |
阪神 |
56 | 66 | 1 | 0.459 (↓0.004) | 17 (↓0.5) |
20 | 518 (+4) | 544 (+6) | 81 (+1) | 65 (+1) |
0.256 (↓0.001) | 4.05 (↓0.01) |
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