1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 14 | 0 | 0 |
西武 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 8 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:今井 達也(5勝4敗0S) 敗戦投手:大竹 耕太郎(2勝1敗0S) 本塁打 |
◆西武は初回、山川の2ランなどで4点を先制する。続く2回裏には源田、山川、中村の適時打で4点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・今井が6回途中3失点で今季5勝目。敗れたソフトバンクは、相手を上回る14安打を放つも、序盤の大量失点が響いた。
◆西武山川穂高内野手(26)は昨日15日の試合で2本塁打を打ち、今季メットライフドームでは23発。同球場のシーズン最多本塁打は03年カブレラ(西武)の28本で、日本人では11年中村(西武)の25本が最多。今日も2発打つと、中村に並ぶことになる。
◆ソフトバンクをアクシデントが襲った。柳田悠岐外野手が試合前に負傷し、救急車で緊急搬送された。 西武の打撃練習中、一塁ファウルグラウンドでソフトバンクの選手たちはウオーミングアップを行っていた。すると西武栗山の低く鋭い打球が、ソフトバンクの選手たちの方向へ飛んだ。打球は柳田の左側頭部に直撃した。柳田が倒れてから約30分後、球場には救急車が入り込んだ。そのまま救急車に乗せられ、病院へ向かった。 球団関係者によると、頭痛もあるようで、試合の出場は厳しい状況に。大事な西武との首位決戦を前に苦境に立たされた。
◆ソフトバンク工藤公康監督(55)が16日、首位西武との直接対決第2戦を前に柳田不在となったことにショックを隠せなかった。 メットライフドームで試合前練習を開始するためにウオーミングアップをしていた柳田に西武栗山のフリー打撃練習の打球が直撃。左側頭部を負傷し、救急車で病院へ搬送された。 工藤監督は「とりあえず診断結果を待つしかない。腫れているとも聞いている。何もないことを祈るしかない。今日は難しいでしょうからスタメンから外します」と話した。突然のアクシデントで4番不在で戦うこととなった。
◆ソフトバンクをアクシデントが襲った。柳田悠岐外野手が試合前に負傷し、救急車で緊急搬送された。 西武の打撃練習中、一塁ファウルグラウンドでソフトバンクの選手たちはウオーミングアップを行っていた。すると西武栗山の低く鋭い打球が、ソフトバンクの選手たちの方向へ飛んだ。打球は柳田の左側頭部に直撃した。柳田が倒れてから約30分後、球場には救急車が入り込んだ。そのまま救急車に乗せられ、病院へ向かった。
◆試合前に打球が左側頭部に当たり、救急車で搬送されていたソフトバンク柳田悠岐外野手が所沢市内の病院でCT検査を受け「左側頭部打撲」と診断された。頭部骨折や頭蓋内出血はなく、脳振とうの所見も見られなかった。今後については状態を見て判断する。 柳田は一塁側ファウルグラウンドでのウオーミングアップ中に、打撃練習していた西武栗山の打球が頭部を直撃。工藤監督は試合前に「何もないことを祈るしかない。今日は難しいでしょうからスタメンから外します」と話していた。
◆西武が初回、ソフトバンク大竹を攻め、先頭からの打者4人で"サイクル安打"を達成した。 1番秋山翔吾外野手が、初球を中前打。 2番源田壮亮内野手が、1ボールからの2球目を右中間への適時三塁打で1点先制。 3番浅村栄斗内野手が、1ボールからの2球目を中越えへの適時二塁打で2点目。 4番山川穂高内野手が1ボールからの2球目を左越えへ41号2ラン。 1死も取られることなく、わずか7球、16分で4点を先制した。 山川は「打ったのはスライダーだったと思います。良い流れに乗れました」と話した。
◆ケツメイシのリーダー大蔵とRYOが、始球式に登場した。 ケツメイシは10月27、28日に「ケツメイシLIVE2018 お義兄さん! ライナを嫁にください」と題し、メットライフドーム初のライブを開催。このタイトルにかけて球団マスコットのライナを嫁に狙う大蔵が、ライナの兄、レオに認めてもらうべく、1打席対決に臨んだ。 1球目は外角に大きく外れ、2球目はレオの背中の後ろを通過。3球目で遊ゴロに打ち取ったかにみえたが、これをショートを守っていたソフトバンクのマスコット、ハリーホークがトンネル。レオの勝利? となった。 対決後には、ライナから「ライオンズがだいすきだから、およめにはいけません」とダメ押しされ、大蔵の完敗。「ボロ負けですね。大事な試合の前に、嫁にくれとか言ってる場合じゃないですね」と頭をかいた。 大観衆の前でのライブを経験しているが「体のいろんなところから汗が出て...。緊張しました」。10月下旬のライブに向け「お祭り気分で来てもらえたら」とPRした。
◆試合前に打球が頭部を直撃し、欠場したソフトバンク柳田悠岐外野手が試合後に元気な姿を見せた。 西武に敗れたあと、Tシャツ短パン姿の柳田は、自分の足でメットライフドームの長い階段を上がった。はっきりとした口調で「痛いことは痛いですけど、大丈夫です。明日からは様子を見て。検査を受けて大丈夫ということだったので、不幸中の幸いでした」と話した。 柳田は試合前のウオーミングアップ中に、西武栗山の打撃練習の打球が左側頭部に当たり、救急車で搬送。所沢市内の病院でCT検査を受け「左側頭部打撲」と診断されていた。
◆ソフトバンク大竹耕太郎投手が6戦目の登板でプロ初黒星を喫した。舞台は8月1日にプロ初登板、初先発で初勝利を挙げたのと同じ、メットライフドームでの西武戦。イメージのいい相手だったはずだが、初回から「山賊打線」の餌食になってしまった。 初回先頭の秋山が初球を中前打。2番源田は2球目を右中間にはじき返し、適時三塁打。わずか3球で先制点を許した。浅村には中越え適時二塁打。山川には41号2ランを打たれ、4連打で4点を失った。続く2回も先頭金子侑に四球。1死二塁から、源田に適時打。浅村、山川にも連打され2点を追加された。2死一、三塁と走者を残したまま降板すると、後続が打たれ2人とも生還した。大竹は1回2/3を投げ8失点だった。 試合後は大竹らしくハキハキとした口調で「全体的にボールが高かったし甘かった。高めの半速球が狙われていた。次は抑えるしかない。2回同じことをしないように。相手というより、自分のピッチングができるかどうか」と振り返った。
◆西武金子侑司外野手のビッグプレーが、チームに勝利を引き寄せた。 1回1死二塁でソフトバンク中村晃の飛球は右中間へ。誰もが抜けたと思った一打だったが全力で追いかけ、グラブを目いっぱい伸ばしてダイビングキャッチ。フェンス際のスーパープレーで立ち上がりのピンチを無失点で切り抜けると、直後の攻撃で4点を奪い、主導権を握った。 金子侑は「落下地点を目指して真っすぐ走れた。いっぱいいっぱいでしたけど、チームを助けられてよかった」と笑顔。辻発彦監督も「あれが今日の一番のポイント。あれが抜けていたら、全く違う試合展開になっていた。あのプレーで雰囲気も盛り上がった」と大絶賛だった。 チームは首位攻防戦に2連勝し、2位ソフトバンクとのゲーム差は5・5。17日の3戦目も勝てば、マジック11が点灯する。
◆西武今井達也投手が5回2/3を3失点にまとめ、5勝目を挙げた。 初回に、いきなり1死二塁のピンチを迎えたが、右翼手金子侑のダイビングキャッチに救われ、この回を無失点。打線も2回までに8得点を奪い、2年目右腕を援護した。 チームの首位攻防戦2連勝に貢献し「(金子)侑司さんのビッグプレーに助けてもらいました」と感謝。「昨日も勝っていましたし、僕で落とすわけにはいかない。入りはよくなかったですが、結果だけにこだわりました。全力でいけるところまでいこうと思った。チームが勝ててよかったです」とチームの勝利を喜んだ。
◆安室メドレーに乗って、西武が優勝マジック点灯に王手をかけた。2位ソフトバンクとの天王山3連戦第2ラウンド。初回に先頭から打者4人、わずか7球で4点を奪い、流れをつかんだ。各選手の第1打席の登場曲には、この日で芸能界を引退した安室奈美恵の曲が使われた。同じ沖縄出身の山川穂高内野手(26)が41号2ランを放つなど、ノリノリだった。連勝でソフトバンクとのゲーム差は5・5。今日も勝てば、優勝マジック「11」がつく。 初回先頭、秋山が打席に向かう時に流れたのは、おなじみブルーハーツ「ひとにやさしく」では、なかった。「Chase the Chance」。安室ちゃんの美声が響く。♪止まらない衝動に従うだけ、とばかり、ソフトバンク大竹の初球を振って中前打。2番源田は「Get Myself Back」。♪傷つくために生まれてきたんじゃない、安打を打つためだ。2球目、右中間を破る三塁打で1点を先制した。 まだまだ、続く。3番浅村は「NEVER END」。曲名そのまま、速攻は終わらない。2球目を左中間にかっ飛ばし、2点目を奪う。仕上げは4番山川だ。「Fight Together」。♪目指す場所はただひとつ、と2球目を左翼席へ放り込む41号2ラン。4人で単打、三塁打、二塁打、本塁打の"サイクル"。わずか7球、16分間の出来事だった。 引退した国民的歌姫へのリスペクト。実は、半年以上前から温められていた。今年1月、一緒に自主トレを行った松井と金子侑が「引退する日にできたら」と思いついた。迎えたこの日。練習から安室メドレーを流し、雰囲気がつくられた。先制劇を呼んだのは、発案者の1人、金子侑だ。初回の守り。1死二塁で中村晃の右中間への大飛球を、後ろに走りながらダイビングキャッチ。失点を防いだ。辻監督も「すごかった。今日一番のポイント。抜けてたら、2点、3点、いかれていた可能性が高い。その流れからの先制パンチ」と絶賛する美技だった。 優勝へ向けた大事な一戦を、みんなが楽しんだ。8番メヒアだけ、倖田来未の「キューティーハニー」が流れ、ベンチは爆笑。そんな"遊び心"を仕掛けた炭谷は試合前「大事な試合だけど硬くなりすぎず、普段どおり戦いたい」。伸び伸び、たくましく。ヒーローインタビューの後に流れたのは、もちろん「HERO」。今日、マジックをつける。【古川真弥】 ▼西武は今日17日のソフトバンク戦に勝てば、優勝へのマジックナンバー11が点灯する。西武のマジックが点灯すれば10年9月以来となる。 ▼3打点の山川は今季通算110打点。浅村も112打点を挙げており、同一球団での110打点以上2人は10年阪神(ブラゼル117、新井112)以来。西武では初めて。
◆ギータ不在が響き、痛すぎる黒星だ。ソフトバンクが首位西武に連敗し、ゲーム差は5・5に広がった。試合前練習に向けたウオーミングアップ中に柳田悠岐外野手(29)が、西武栗山のフリー打撃の打球を左側頭部に受け、所沢市内の病院に搬送された。診断は打撲だったが、この日は大事を取って欠場。今日17日以降も状態を見て決めるが、今日敗れれば自力優勝の可能性が消滅するところまで追い詰められた。 藤本打撃コーチは「あそこで4番に回る。(柳田の不在は)痛いよね」と率直に語った。4点を追う9回無死満塁。柳田の代役で4番に入ったグラシアル、長谷川勇が連続三振に倒れ、松田宣の適時打で1点を返すのが精いっぱい。工藤監督は「追い詰めはしたが、結果的には負けた」と連敗を受け止めた。 首位西武との3連戦第2ラウンド。アクシデントは気合十分でナインがグラウンドに出てきた直後に起きた。一塁側ファウルゾーンで寝てストレッチをしていた柳田の左側頭部に、西武栗山のフリー打撃の打球が直撃。柳田は約30分その場で安静にし、球場内で救急車に乗せられ、所沢市内の病院へ運ばれた。 検査の結果、左側頭部の打撲と診断され、骨折、頭蓋内出血、脳振とうの所見はなかった。試合中に球場に戻ってきた柳田は「(側頭部は)痛いが安心した。不幸中の幸いだったと思う」と大きなケガではなかったことに安堵(あんど)の表情。ただ、主砲を欠いた打線は14安打5得点と奮闘したが、序盤に背負った大量失点をはね返すことはできなかった。初めて4番に座ったグラシアルは最終回の三振を含め、5打数1安打3三振に終わった。 最低でもカード勝ち越しと意気込んだ直接対決で思わぬ連敗となり、ゲーム差は5・5まで広がった。今日17日に敗れれば自力優勝の可能性が消滅する。工藤監督は「残り20試合、何があったとしても全力で戦っていくしかない。柳田が大事に至らなかったことが何より。今後は明日(17日)の状態を確認して」と、前を向いた。柳田は今日の出場について「いけるなら出たい」と意欲を見せた。直接対決第3ラウンドは絶対に負けられない。【石橋隆雄】
◆西武山川穂高内野手(26)が本塁打王争い独走の41号2ランを放った。 初回無死二塁、ソフトバンク大竹のカーブを捉えた。「始動が遅れてタイミングがずれたら、カーブがちょうど来た。たまたまです」と苦笑いで喜んだ。「沖縄の先輩が引退する日に最高の結果。本当にうれしいです。いつか安室さんくらい、すごくなれるように頑張りたい」と誓った。
◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)が16日の西武戦(メットライフ)の試合前に、打球が頭部に直撃して緊急搬送された。西武の打撃練習中に一塁側のファウルグラウンドでストレッチを行っていたところ、フリー打撃の打球が左側頭部を襲った。その場に寝かされ、約30分後に到着した救急車でグラウンドを去った。意識はあり、脳しんとうとみられるが、頭痛なども訴えているという。首位・西武との直接対決中に緊急事態だ。
◆16日の西武戦(メットライフ)の試合前に打球が頭部を直撃して救急搬送されたソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)は所沢市内の病院でCT検査を受けて「左側頭部打撲」と診断された。骨折や頭蓋内出血はなく、脳しんとうの所見もなし。大事に至らず、試合開始前に球場に戻った。 練習開始前に一塁側のファウルグラウンドでストレッチを行っていたところ、西武のフリー打撃の打球が直撃。救急車で運ばれていた。
◆西武が16日、首位攻防のソフトバンク20回戦(メットライフドーム)で、"安室祭り"の猛攻を見せた。 26年間の歌手生活を終え、この日引退する歌手・安室奈美恵(40)にささげるべく、多くの先発選手が第一打席のみ出囃子を安室の代表曲に設定。 一回、「Chase the Chance」のテーマ曲で打席に入った秋山が初球を中前打してチャンスを作ると、続く源田が中越え適時三塁打でいきなり先制。浅村が「NEVER END」の流れるなか集中力を研ぎ澄ませ、中越え適時二塁打で2点目をたたき出した。 トドメは安室ファンを公言する沖縄出身の山川だ。「Fight Together」のリズムに身を委ね、大竹のスライダーを左翼席に41号2ラン。ここまでわずか7球で4得点という、猛攻撃だった。
◆10年ぶりのリーグ優勝を目指す首位・西武は2位・ソフトバンクに打ち勝ち、3連勝。ゲーム差を5・5に広げた。一回に4番・山川穂高内野手(26)の41号2ランなどで4点。二回にも4安打を集中させ4点を奪うなど序盤で大量リードを奪った。先発した今井達也投手(20)が5回2/3を7安打3失点で5勝目(4敗)を挙げた。この日、日本ハムがオリックスに敗れたため、西武は17日のソフトバンク戦に勝てば、優勝へのマジックナンバー11が点灯する。 西武は一回、先頭の秋山がソフトバンクの先発、大竹の初球を捉え中前打で出塁すると、続く源田が中越え適時三塁打。わずか3球で先制した。続く浅村の中越え適時二塁打、山川の41号2ランが飛び出し、いきなり4点を奪った。 二回にも打線の勢いは止まらず山川の適時打、中村の2点二塁打など8-0とした。 先発の今井は六回途中まで3失点と力投。二死一、三塁とされたところで2番手・小川にスイッチし、無失点で切り抜けた。その後、八回にマーティンが1失点、九回にヒースが無死満塁とされたが、1失点で踏ん張り、逃げ切った。 試合後、山川は「浅村さんがいいお手本。僕の前でいいバッティングをしてくれた。そうすると僕も続ける」と中軸を担う3番打者との相乗効果を強調した。2位ソフトバンクとの直接対決を制し、「マジックの仕組みがよくわからない。明日も勝てるように頑張ります」と前を向いた。
◆ソフトバンクの柳田悠岐外野手が16日、メットライフドームでの練習中に相手チームの打球を頭部に受け、西武戦を欠場した。埼玉県所沢市内の病院で左側頭部打撲と診断され、脳振とうの所見は見られなかった。救急車で搬送された後に球場に戻り「大丈夫、痛いことは痛いけど。不幸中の幸いだと思う」と語った。17日の出場は当日の状態を見て判断する。 一塁ファウルゾーンで体を伸ばしていたところ、鋭い打球がワンバウンドで当たった。29歳の柳田は今季116試合に出場し、打率リーグトップの3割5分7厘、34本塁打、95打点と活躍していた。工藤公康監督は「大事に至らず何より」と少しだけ安心した表情だった。
◆西武の辻監督が「きょう一番のプレー」と真っ先に絶賛したのが、一回の金子侑の守備だ。 1死二塁で中村晃の右中間への大飛球を右翼から一直線で追いかけ、最後はフェンス際で飛び込みながらつかみ取り「何とか捕ろうと思った。チームを助けられて良かった」とほっとしたように話した。抜けていれば先制点を与え、さらにピンチが広がっていただけに流れを引き寄せるプレーとなった。 今井(六回途中まで3失点で5勝目) 「一回の金子侑さんの好捕で助かった。先発の最低限の仕事ができた」 源田(一回に先制の右中間三塁打) 「走者が一塁の場面だったので思い切り引っ張れたのが良かった」 中村(二回に適時二塁打) 「走者をかえせて良かった」
◆ソフトバンク打線は柳田が試合前のアクシデントで欠場したのが響いた。14安打5得点と奮闘したが、序盤の劣勢を覆すには至らなかった。 4点を追う九回無死満塁では、柳田の代役で4番に入ったグラシアル、長谷川勇が連続三振に倒れ、松田宣の適時打で1点を返すのが精いっぱい。藤本打撃コーチは「あそこで4番に回る。(柳田の不在は)痛いよね」と率直に語った。 明石(適時打2本) 「打たないと試合に出られないから」 牧原(3安打) 「とにかく甘い球を打とうと思っている」
◆先発の"アムラー"今井達也投手(20)は、六回途中3失点で5勝目(4敗)。打線の大量援護を受け、自身初の2連勝を飾った。 「うれしかった。中継ぎも曲がたくさんかかって、楽しかったです」 両親の影響で小学生の頃から安室の楽曲に親しんできた。「『TRY ME』や『太陽のSEASON』。小室さん時代の曲も聴きます。外見もそうだし、歌唱力も好きです」。6月の初勝利の頃から引退までの日を指折り数え、8月末の大阪遠征時には安室の展覧会を訪れた筋金入りだ。 「きのう勝って、僕で落とすわけにはいかなかった」。球場での"ラストライブ"に、白星で花を添えた。 (花里雄太)
◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)が16日、西武戦(メットライフ)を欠場した。 試合前に、一塁側ファウルグラウンドでストレッチをしていた際、西武の選手のフリー打撃の打球が頭部に当たった。救急車で搬送され、所沢市内の病院で「左側頭部の打撲」と診断された。骨折や脳振とうの所見はみられず、球場に戻ったが、欠場したチームは5-8で敗れた。 柳田は「検査で大丈夫だったので。不幸中の幸い。大丈夫です。痛いですけど」と話し、17日の試合出場に「そうですね。はい」と意欲をみせたが、工藤監督は「大事に至らなくて何より。あした、状態を確認して(出場の可否を)決めようと伝えた」と慎重に話した。負ければ自力優勝の可能性が消える一戦。負傷箇所が頭部だけに難しい判断になる。
◆パ・リーグ首位の西武は16日、2位・ソフトバンクとの20回戦(メットライフ)を8-5で制し、3連勝を飾った。先発野手のうち7人が第1打席の登場曲に、この日引退した歌手・安室奈美恵(40)の曲を使用。そのテーマに乗って一回に4番・山川穂高内野手(26)の41号2ランなどで4点を先制と、"安室祭り"でソフトバンクに5・5ゲーム差をつけた。17日の同カードに勝てば、優勝へのマジックナンバー「11」が点灯する。 安室奈美恵が引退する9・16。レオ戦士が打席に向かうたび、その代表曲が球場に流された。10年ぶりの頂点へ、決戦のゴングを鳴らしたのは、「Chase the Chance」だった。 "チャンスを追いかけ"入った打席で、1番・秋山が先発・大竹の初球をすかさず中前打。続く2番・源田が「Get Myself Back」のリズムに乗っての中越え三塁打で先制点をたたき出すと、猛攻は「NEVER END」とばかりに3番・浅村が中越え二塁打。2点目を加える。 「Fight Together」-。チームみんなの思いを乗せて打席に立ったのは、主砲・山川だ。2球目のカーブに対し「始動が遅れて、たまたまタイミングが合った」という、3戦連発となる41号2ランを左翼席にたたき込むと、レオ党のボルテージは最高潮に。いずれもファーストストライクを逃さないアグレッシブな4連打で、一回にたった7球で4点を奪った。 「積極的にという言葉を使えば簡単だけど、積極的にいかないと崩せない。沖縄の先輩が引退する日に、最高の結果が出てよかった」と山川は白い歯を見せた。 猛攻を呼んだ"安室祭り"の仕掛け人は、金子侑だった。1月の自主トレ時から松井と相談していたといい、登場曲を使わない栗山以外の各打者が、試合前に安室の代表作から選曲。炭谷のいたずらで、メヒアだけ倖田來未の「キューティーハニー」が流れたが、平成の歌姫に感謝の思いを込めた出囃子(ばやし)は、快勝を導くタクトに。金子自身も一回の守備で右飛を好捕するスーパープレーで、"Hero"になった。 西武は序盤のリードを盾にソフトバンクの反撃をしのぎ、3連勝でゲーム差を5・5に広げた。17日にも、ついに優勝へのマジックナンバー「11」が点灯する。「ベンチも集中して全員で戦っているのを感じた」と辻監督。"Finally"...ついに歓喜の終幕へ。カウントダウンが始まる。 (佐藤春佳)
◆前日に続いて、西武打線の畳み掛ける強さが際立っていた。一回の山川の2ランは、大竹のカーブを狙い打った。打席では本塁ベースの近くに立ってみたり、考えながら打っている。 一回表一死二塁のピンチで、中村晃の右中間への打球を右翼手の金子侑がダイビングキャッチしたのも大きい。その裏の4点で、先発の今井は楽になった。 前日の郭俊麟(クォ・ジュンリン)、この日の今井と、経験や実績で分が悪い先発陣で連勝。3位・日本ハムはオリックスに連敗した。ただ、二回までに8点のリードを奪いながら快勝とはいかなかった。危機を脱した程度で、一息つくところまではいかない。 ソフトバンクはアクシデントとはいえ、柳田の欠場が痛かった。代わりに4番に入ったグラシアルは一回二死三塁、九回無死満塁の好機に、いずれも空振り三振。まさに4番の差が出た。 直接対決を5試合残して5・5ゲーム差。厳しくはなったが、西武も投手陣は万全ではないだけに、諦めるのはまだ早い。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
75 | 50 | 2 | 0.6 (↑0.003) | (-) |
16 | 710 (+8) | 599 (+5) | 171 (+1) | 119 (+1) |
0.274 (↑0.001) | 4.4 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
68 | 54 | 1 | 0.557 (↓0.005) | 5.5 (↓1) |
20 | 594 (+5) | 507 (+8) | 181 (-) | 73 (+1) |
0.268 (↑0.001) | 3.95 (↓0.04) |
3 (-) |
日本ハム |
66 | 56 | 3 | 0.541 (↓0.004) | 7.5 (↓1) |
18 | 530 (+4) | 518 (+8) | 130 (-) | 80 (-) |
0.253 (↑0.001) | 3.8 (↓0.03) |
4 (-) |
ORIX |
59 | 66 | 5 | 0.472 (↑0.004) | 16 (-) |
13 | 490 (+8) | 514 (+4) | 93 (-) | 86 (+1) |
0.242 (↑0.001) | 3.66 (↑0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
54 | 65 | 3 | 0.454 (↓0.004) | 18 (↓1) |
21 | 468 (+1) | 522 (+3) | 62 (-) | 112 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 3.96 (↑0.01) |
6 (-) |
楽天 |
52 | 72 | 3 | 0.419 (↑0.004) | 22.5 (-) |
16 | 460 (+3) | 528 (+1) | 117 (+1) | 60 (-) |
0.242 (↑0.001) | 3.87 (↑0.02) |
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