DeNA(☆3対1★)巨人 =リーグ戦23回戦・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:平良 拳太郎(4勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝4敗31S))
敗戦投手:菅野 智之(12勝8敗0S)
  DAZN
◆DeNAは1-0で迎えた3回裏、2死満塁から桑原が押し出し四球を選び、リードを広げる。8回には柴田が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・平良が7回途中1失点の好投で今季4勝目。敗れた巨人は、先発・菅野が力投するも、打線が3安打1得点と精彩を欠いた。

◆DeNA平良拳太郎投手(23)が古巣巨人から初勝利を挙げた。 6回1/3を2安打1失点。「嶺井さんのリードがあって、徐々に徐々によくなっていった。本当にうれしい気持ちです」と笑顔をみせた。 16年オフに山口俊のFA移籍による人的補償でDeNAに加入。巨人戦初登板となった8月21日は6回4失点で黒星を喫した。この試合で2安打2打点を許した1学年下の岡本も1三振を含む無安打に抑え、「前回やられたので、やり返したい気持ちが強かった。それが結果につながってよかった」と振り返った。 相手先発は「本当にすごい投手」と話す菅野。球界を代表する右腕とのマッチアップも「頑張りたいと思った」と力に変えた。 チームは最下位を脱し、3位巨人とは1・5ゲーム差となった。アレックス・ラミレス監督は「平良は素晴らしかった。古巣との対戦もあって、モチベーションも高かったと思う。テンポは今年一番。直球、スライダーを外角にしっかり投げ、配球もよかった。全ての要素を含めて、(巨人は)打つのが難しかったと思う。菅野に勝てたのは、非常に大きい」と目を細めた。

◆巨人が4連敗で、借金は今季ワーストの7に膨らんだ。先発のエース菅野智之投手は本来の調子には至らず、7回2失点で8敗目。1点を追う3回2死一塁、筒香、ロペスに連続四球で満塁のピンチを背負うと、桑原に痛恨の押し出し四球で追加点を献上した。「なかなかチームがうまくいかない中で、なんとかゼロに抑えたかった。1点目は仕方ないとしても、2点目は慎重になりすぎた。ヒットは4本で、ちゃんと捉えられた当たりは少なかった。もっと大胆に攻められればよかった」と悔しがった。 14日のDeNA戦で右手を負傷し、途中交代した岡本和真内野手は強行出場したが3打数無安打。残り12試合を残し、優勝の可能性が完全消滅した。 球団史上ワーストタイの4シーズン連続V逸が確定し、自力CS進出も消滅。高橋由伸監督は「それは現実ですからね。ただ今日で全てが終わるわけではない」とした。菅野は「悔しい以外の何物でもない。去年終わってから優勝を目指して自主トレ、キャンプと厳しい練習をやってきた。みんなも悔しいと思う。中心選手として悔しいです」と話した。

◆巨人が球団ワーストタイとなる4シーズン連続でのV逸が決まった。 DeNA戦は打線が湿ったまま、エース菅野も踏ん張れず、4連敗で借金は今季ワーストの7。優勝の可能性が消滅し、自力でのCS進出も消えた。まだ3位は辛うじて保っているが、最下位阪神まで1・5ゲーム差と、75年の1度しか味わったことのない屈辱の底辺も背後に迫っている。 ▼巨人の優勝が完全に消え、15年から4年連続V逸となった。巨人の4年連続V逸は、1リーグ時代の44、46~48年(45年は戦争でリーグ戦中止)と2リーグ制後の03~06年に並んで3度目の球団ワーストタイ記録だ。15年は原監督で、高橋監督としては3年連続V逸。巨人の監督で就任1年目から3年続けて優勝できなかったのは84~86年王監督に次いで2人目。王監督は4年目の87年に優勝しており、監督1年目から3年連続V逸も球団ワーストタイとなった。

◆巨人が球団ワーストタイとなる4シーズン連続でのV逸が決まった。 DeNA戦は打線が湿ったまま、エース菅野も踏ん張れず、4連敗で借金は今季ワーストの7。優勝の可能性が消滅し、自力でのCS進出も消えた。まだ3位は辛うじて保っているが、最下位阪神まで1・5ゲーム差と、75年の1度しか味わったことのない屈辱の底辺も背後に迫っている。 栄光の記憶がかすみつつある。常勝を宿命付けられた名門が4シーズン連続で優勝を明け渡した。就任後、3年連続で優勝争いも展開できなかった高橋監督は事実を受け止めた。「現実ですから。ただ、今日で全てが終わるわけではない」。CSに戦いの目を向けるしかなかった。 シーズン終盤で打線が大失速した。11日から5戦連続の2得点以下では勝てない。だが、1試合平均得点4・37は過去10年で3番目に高い。V逸の最大要因は打線ではない。救援陣の脆弱(ぜいじゃく)さが響いた。8勝19敗24セーブ、防御率4・27。総合的に見て過去10年で最低の数字と言える。 緊急で9月から配置転換された山口俊は今季5人目のクローザーだ。メジャー帰りの上原と昨季登板なしの沢村が復帰し、開幕のころは重厚な勝利の方程式が組めると思われた。だが、序盤から抑え以外の役割を固定しきれなかった。マシソン、カミネロもコンディションの問題を抱えた時もあったが、中10日前後も登板間隔が空き、調整が難しくなる状況が散見された。久々の登板で打ち込まれると救援陣全体のバランスが狂い始めた。助っ人コンビは故障に見舞われて離脱し、完全に迷走した。 この日も8回に登板した畠が重い1点を失った。開幕ローテ候補も腰痛で大きく出遅れ、苦しい台所事情で救援に回すも、巨人の穴を象徴するシーンだった。 7月に就任した山口オーナーも「接戦に勝ちきれないのは救援陣が手薄なためでは」と指摘することもあった。12~14年の3連覇は山口鉄、マシソン、西村らのリリーフ陣が下支えした。近年、リーグを制したチームは確固たる方程式が存在した。その完成なしに天下奪回はありえない。 一方で先発陣はリーグトップの18完投13完封。若手の今村、育成出身のメルセデスが成長力も示した。エース菅野は「悔しい以外の何物でもない。中心選手として悔しい」と心が煮えたぎった。誇りをここから示さなければ、来季の優勝も夢物語だ。【広重竜太郎】

◆真っ向勝負でねじ伏せた。DeNA平良拳太郎投手(23)が巨人打線を7回途中1失点に抑え、古巣から初勝利。菅野を相手に堂々と渡り合い、「菅野さんは本当にすごい投手。先に点を取られたら向こうのペースになる。とにかく飛ばして失点しないように。勝って成長した姿を見せられたらいいなと思っていた。本当にうれしい」と笑った。 反省を力に変えた。巨人戦初登板だった8月21日は6回4失点で負け投手。「前回は自分の中で逃げてしまっていた」。打たれることを恐れて最初からかわしにいくのではなく、まず「思い切り腕を振って真っすぐで押す」。覚悟通り、5回は岡本、阿部、亀井に臆せず直球を投げ込み3者連続空振り三振。ここまでの先発9戦で4度、イニング途中で降板していた鬼門の5回。最高の形で乗り切り、チームを勢いづけた。 16年オフに山口俊のFA移籍による人的補償でDeNA入り。胸に去来する思いがあった。「もっと内海さんにいろんなことを聞いておけばよかった」。恩師と慕う巨人内海。制球力を上げるために「相手の胸の右なのか左なのか。そこまで意識して投げろ」と助言されたキャッチボールは今も続ける。一方で、思わぬ形での"独り立ち"が自分で考え、行動する土台ともなった。新天地ではトルネード投法を封印。直球の強さを求め、この日の恩返しにつなげた。 チームを5位浮上に導き、3位まで1・5ゲーム差に詰めた。「CS争いの中で、巨人は絶対に勝たないといけない相手だった」と力を込めた沖縄・北山高出身の右腕はまだ発展途上。全力で腕を振る。【佐竹実】

◆DeNAが2連勝。先発の平良拳太郎投手(23)が古巣巨人相手に6回1/3を投げ8三振を奪うなど2安打1失点で4勝目(2敗)を挙げた。平良の後は三上、エスコバー、パットンが無失点でつなぎ、最後は守護神・山崎が締めて今季31セーブ目をマークした。DeNAは相手のミスで先制すると終盤までリードを守りきって、八回に柴田の適時打で競り勝った。敗れた巨人は、引き分けを挟んで4連敗。  3位の巨人は菅野、DeNAは平良が先発した。DeNAは一回二死一、二塁で、ロペスが放った二塁への飛球を巨人・山本が落とした。この間に二走が生還し、1点を先制した。三回は二死満塁とすると、桑原が菅野から押し出し四球を選び、2-0とした。巨人は七回、一死三塁からマギーの中前適時打で1点を返した。  DeNAは八回二死三塁で、柴田が2番手・畠から左前適時打を放ち3-1と再びリードを広げ、そのまま逃げ切った。 DeNA・柴田の話 「誰も諦めてる人はいないので、これからも全部勝つつもりでがんばります」

◆DeNAが2連勝。先発の平良拳太郎投手(23)が古巣巨人相手に6回1/3を投げ8三振を奪うなど2安打1失点で4勝目(2敗)を挙げた。平良の後は三上、エスコバー、パットンが無失点でつなぎ、最後は守護神・山崎が締めて今季31セーブ目をマークした。古巣から勝利挙げた平良は、ハマスタ初のお立ち台で声を弾ませた。  --自身のピッチングを振り返って   「徐々に徐々によくなっていったなあと思います」  --最高のピッチングでしたよ   「ありがとうございます」  --自身のキャリアの中でもかなりいいピッチングだったのでは   「そうですね、2点差のリードがあってだと思うのでよかったです」   --相手がジャイアンツだった   「それもよかったと思います」  --古巣に勝ったことは、どんな意味がありますか   「本当に嬉しい気持ちです」  --控えめですけど、菅野さんに投げ勝ちましたよ   「ありがとうございます。よかったです」  --ハマスタでははじめてのお立ち台です。どんな気分ですか   「本当に最高です」  --ファンの皆さんに一言   「これからどんどん勝っていけるようにがんばります」

◆巨人・岡本和真内野手(22)が「4番・左翼」でフル出場した。  前日14日のDeNA戦(横浜)で右手親指付近に死球を受け、途中交代。試合中に病院へ向かい精密検査を受診するなど、離脱も危惧されていた。一夜が明け、この日は通常通り球場入りし、試合前練習にも参加し、定位置の4番で先発出場を果たした。チームで唯一、全131試合に先発している。  しかし、3打数無安打で、チームを勝利には導けなかった。試合後は「(患部は)全然、大丈夫です。また明日カードが変わるので、東京ドームに帰って、切り替えてやっていきたい」と前を向いた。

◆前日14日に右手親指への死球で途中交代した巨人の岡本は、患部にテーピングを巻いて試合に出場した。二回に体勢を崩されて遊ゴロに倒れるなど3打数無安打に終わり、4番打者の役割を果たせなかった。  試合後に患部の状態を聞かれると「全然大丈夫」と気丈に答え「また明日カードが変わる。(東京)ドームに帰って切り替えてやる」と気を引き締めた。 山本(一回に飛球を取り損ねて先制点を許し) 「あれでDeNAに流れがいってしまった。僕の技術不足」

◆DeNAのラミレス監督が好采配で接戦をものにした。失策と押し出し四球で2点リードすると「相手が菅野では打ち合いにならない。リードしたら守備に重きを置くと決めていた」と四回から早くも二塁の守備固めに柴田を投入した。  好投していた先発の平良が2-0の七回1死で2本目の安打を許すと「野球は勢いのスポーツ。準備していた」と迷わず83球で交代させ、継投に入った。八回に、前日14日に退場処分を受けたパットンが好投するなど主導権を渡さなかった。 ラミレス監督(3位巨人に1・5ゲーム差に迫り) 「菅野に勝てたのは非常に大きい。明日(16日)は今季で一番重要な試合になる」

◆巨人は15日、DeNA23回戦(横浜)に1-3で敗れ、1分けを挟んで4連敗。エースの菅野智之投手(28)が7回2失点と粘りの投球をみせるも、2006年以来、12年ぶりに4年連続でリーグ優勝を逃した。一方、DeNAの平良拳太郎投手(23)は七回途中まで2安打1失点8奪三振の力投で古巣から初勝利となる4勝目。3位巨人に1・5ゲーム差まで迫った。  エースの菅野でも連敗を止められなかった。11日のヤクルト戦から1分けを挟んで4連敗。2003-06年以来、球団史上3度目となる4年連続のV逸が決定した。  「1点目は仕方ないにしても、2点目は慎重になりすぎた」  菅野が悔やんだのは三回だ。二死一塁から3者連続で四球を与え、押し出しで2点目を献上。一回に二塁手・山本の落球で先制点を奪われた右腕は7回4安打2失点(自責点1)。力投も勝利には結びつかなかった。  広島とは15ゲーム差でリーグ優勝を逃し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性もなくなった。エースは「昨年(のシーズン)が終わったときから、優勝しようとスタートしている。悔しい以外の何ものでもない」と肩を落とした。  借金は今季ワーストの「7」に膨らんだ。何とか3位の座は守っているものの4位・中日、5位・DeNA、そして最下位・阪神も1・5ゲーム差まで迫ってきている。  高橋監督は「(山本の失策は)イージーミス。菅野は結果以上に内容はよくなかったと思う」と振り返り、V逸は「それが現実ですからね。きょうで全てが終わるわけじゃない」と受け止めた。  打線は最近5試合で計7得点。「調子がよくないが、何とかしなくちゃいけない」と指揮官は危機感をあらわにした。残り12試合に全てをかける。 (吉村大佑) ★巨人の2006年オフ  原2次政権初年度の2006年は、1位に23・5ゲーム差の4位。4年連続で優勝を逃し、オフに積極的な補強を敢行した。FAで日本ハムから小笠原、横浜(現DeNA)から門倉を獲得。トレードでオリックスから谷も加入した。07年は小笠原、谷がレギュラーで活躍し、02年以来、5年ぶりにリーグ優勝。09年までの3連覇の礎となった。

◆「僕アムラーじゃなかったんで、曲もあまり知らなくて...」と照れた。沖縄での少年時代はひたすら野球に明け暮れた平良がこの日のハマスタで"Hero"になった。  「あの時は逃げていた。今度は腕を振って、直球で押していこうと思っていた」  2年前まで所属した巨人を相手に立ち上がりから飛ばした。前回8月21日(横浜)は阿部に被弾するなど6回4失点で敗戦。リベンジを誓った右腕は、五回に4番・岡本から阿部、亀井と3者連続で三振に斬った。  燃えるものがあった。前日14日の試合前、古巣のベンチにあいさつに訪れると巨人関係者に「明日は菅野(と投げ合い)だから負けだな」と声をかけられた。「その時は笑って返したけれど、後から負けたくない、見返してやろうと思った」。菅野との投げ合いにも一歩も引かず、自身最長の七回一死まで鬼気迫る投球で4勝目をもぎ取った。  3位・巨人に連勝を飾り、1・5ゲーム差に迫った。「菅野に勝ったのは非常に大きい。明日(阪神戦)が今年一番、重要な試合になる」とラミレス監督。若い力で奪った白星を力に、CS進出へ「Chase the Chance」だ。 (佐藤春佳)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
74512 0.592
(↓0.005)
M6
(-)
16652
(+5)
579
(+7)
167
(+1)
78
(+1)
0.265
(↓0.001)
4.14
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
64612 0.512
(↑0.004)
10
(↑1)
16591
(+6)
609
(+4)
118
(-)
63
(-)
0.269
(↑0.001)
4.3
(↑0.02)
3
(-)
巨人
60674 0.472
(↓0.004)
15
(-)
12573
(+1)
537
(+3)
136
(-)
58
(-)
0.257
(↓0.001)
3.87
(↑0.01)
4
(1↑)
中日
60702 0.462
(↑0.005)
16.5
(↑1)
11571
(+7)
602
(+5)
90
(+2)
57
(-)
0.266
(-)
4.34
(-)
5
(1↑)
DeNA
57672 0.46
(↑0.005)
16.5
(↑1)
17501
(+3)
585
(+1)
156
(-)
69
(-)
0.253
(-)
4.3
(↑0.03)
6
(2↓)
阪神
55651 0.458
(↓0.004)
16.5
(-)
22494
(+4)
534
(+6)
76
(-)
64
(+1)
0.255
(↑0.001)
4.04
(↓0.02)