オリックス(★0対7☆)西武 =リーグ戦24回戦・ほっともっとフィールド神戸=
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西武
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ORIX
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勝利投手:多和田 真三郎(14勝5敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】秋山 翔吾(19号・3回表2ラン)

  DAZN
◆西武は3回表、秋山の2ランで先制に成功する。その後は、5回に源田の犠飛、6回には呉と秋山の適時打が飛び出すなど、着実に追加点を挙げた。投げては、先発・多和田が9回無失点の完封でリーグトップとなる今季14勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆西武先発はリーグ最多タイの13勝を挙げている多和田真三郎投手(25)。 今季のオリックス戦は6試合の登板で5勝0敗、防御率2・33。5月19日には今日と同じほっともっと神戸で完封を記録している。得意のカードで14勝目となるか。

◆オリックスが、球団ワーストタイの3試合連続ゼロ封負けを喫した。苦手多和田を最後まで攻略できず7安打も完封負け。16年6月11日DeNA戦から同14日阪神戦以来となる3戦連続シャットアウト負けとなった。 ほっともっと神戸での試合は1万8455人が詰めかけた。福良淳一監督(58)は険しい表情で「申し訳ないです。これだけ入ってもらって、応援してもらっているのに。こんな試合をして」と話し、歯ぎしりしていた。

◆西武多和田真三郎投手が7安打2四球無失点に抑え、リーグ単独トップとなる14勝目を挙げた。完封は今季2度目。 直球の球威、変化球のキレとも良く、走者を背負っても危なげなかった。9回1死から四球と連打で満塁を招いたが、若月を遊ゴロ併殺で締めた。 前回の完封も、5月のほっともっと神戸でのオリックス戦だった。「投げやすかったですね。今日は涼しくて、マウンドも硬くなく、合っています。(9回は捕手の森)友哉と話して、狙っていこうと。うまくいきました」と喜んだ。 辻監督は「(走者を出しても)粘り強かった。スライダーが明らかなボール球になって、直球で取りにいって打たれることがあったけど、今日はスライダーが切れていたし、直球も力強さがあった。見事な完封」とねぎらった。

◆西武秋山翔吾外野手が、先制の19号2ランを含む3安打4打点を記録した。 まずは3回無死一塁で、オリックス松葉から右翼へ先制2ラン。逆方向を意識しつつ、スライダーにうまくタイミングを合わせた。ポール際へ運び「切れるかな、と思った。あまり、ポールには打ててないので」と喜んだ。 5回には左前打。さらに、6回1死満塁で近藤から中前に2点適時打を放ち、2連勝に貢献した。 2位ソフトバンクも勝ったため、4ゲーム差のまま。秋山は「残り20試合。調子の波どうこうは、ありません」と、優勝へ向け、シーズンを駆け抜ける決意を口にした。 辻監督は「本人としては、良い兆しになったのでは。これを機に調子を上げていって欲しい」と、さらなる活躍を期待した。

◆2メートル5センチ。西武多和田真三郎投手(25)のリリースポイントのプレートからの距離だ。他球団が入手したトラックマンのデータによるもので、打者にどれだけ近い距離で投げられるかを示す。「エクステンション」といわれ、多和田は12球団トップクラス。平均6足半の踏み出し幅が、多和田は7足あまり。グッと押し込んで投げる独特のフォームを生む。だが、この4試合、その数値が恐らく2メートル3~4センチに減っていた。 土肥投手コーチは「映像で見比べても同じなんだけど、最後の一押しが弱い感じがする。1、2センチの差だろう」と分析していた。5試合前にさかのぼる。8月7日のオリックス戦。完封ペースだったが、8回にバットにつまずき右足首をひねり降板。大事には至らなかったが、次戦からは直球の球威が落ちた。投球は右足でマウンドを蹴って、リリースする指先に力を伝える。同コーチは「足首の痛みは消えても、脳が無意識にかばってストップをかけているのかも」と考えた。 この日に向け、右足首を意識的にグッと押し込んで投げる練習を課した。"無意識"を意識させることでフォームの狂いを修正。初回、オリックス先頭の宗に初球を打たれたが、多和田は「初めから変化球がうまく投げられていた。直球も手応えがあった」と動じない。後続を難なく切った。この4試合中3試合で、初回に失点していたが、鬼門を突破。最後まで0を並べ、完封でリーグ単独トップ14勝目を挙げた。【古川真弥】

◆今季2度目の完封による白星を、西武多和田真三郎投手は素直に喜んだ。「うれしいですね。この前は子供が生まれて初めて勝ったけど、良い投球じゃなかったので」。前回4日の日本ハム戦は、6回途中3失点で13勝目。8月28日に第1子の長男が生まれパパ1勝目だったが、打線のおかげもあり、胸は張れなかった。この日は、文句なしのパパ2勝目だ。 ブレーク中の今季。息子の存在が力になっている。父となり「しっかりしないといけない」と自覚が芽生えた。育児にも奮闘。「おむつ替え、できますよ。1回、お風呂にもチャレンジしました。耳に水が入ったらダメ。気を付けました。楽しいですねえ」と目尻を下げた。ちなみに「生まれた時は僕にそっくりだったけど、ちょっとずつ奥さんよりに変わっている」という。チームでも、家庭でも、頼れる柱を目指す。【西武担当=古川真弥】

◆オリックスは球団ワーストに並ぶ3試合連続での零敗を喫した。7安打を放ったがチャンスで一本が出ず、多和田には今季7度目の対戦で6勝目を献上した。福良監督は「ファンの人に申し訳ない。これだけ入ってもらって、これだけ応援してもらっているのに」と険しい表情だった。  一回と二回は先頭打者が出塁したが生かせず、三回は2死一、三塁でロメロが空振り三振。九回1死満塁の好機も若月が遊ゴロ併殺打に倒れて、チームは33イニング連続無得点となった。

◆オリックスの松葉は5回3失点で今季初黒星を喫した。0-0の三回に先頭の斉藤彰に四球を与え、続く秋山に2ランを浴びた。「前回登板と同じミス。チームの士気を下げてしまう取られ方なので、何回もしていたら駄目」と自らを責めた。  同学年の伏見と今季初めてバッテリーを組んだ。「事前にかなり話し合った。ホームランは打たれてしまったが、いいところも出してくれたと思う」と感謝を口にした。

◆西武の秋山が19号2ランを含む1試合3安打をマークした。三回無死一塁で右越えに先制アーチをかけると、五回には左前打、六回1死満塁では2点適時打を放った。  1試合3安打は8月11日以来、1カ月ぶり。ただ「残り20試合で調子の波どうこうじゃない」とあまり関心は示さず「勝てればいいし、そのためのつなぎができればいい」とチームの優勝だけを見据えていた。

◆西武・浅村栄斗内野手(27)がオリックス24回戦(ほっと神戸)の試合中に腰の張りを訴え、六回の打席で代打を送られた。病院には行かず、アイシングによる治療を受けた。

◆パ・リーグ首位の西武は11日、オリックス24回戦(ほっと神戸)に7-0で快勝。多和田真三郎投手(25)が、7安打で今季2度目の完封勝利。ハーラー単独トップとなる14勝目(5敗)を挙げた。2位のソフトバンクも勝って4ゲーム差は変わらないが、最短で16日に優勝へのマジックナンバー「10」が点灯する。  直球はうなりをあげ、変化球は切れまくり。秋の神戸で、多和田が堂々の14勝目だ。  「始めから変化球が決まっていた。最後はうまくいきました。完封は、やっぱりうれしいです」  7-0の九回一死満塁。若月を127キロのスライダーで遊ゴロ併殺打に仕留め、捕手の森と握手を交わした。四回まで毎回安打を浴びたが、五-八回は無安打。「スライダーの切れ、真っすぐの力。申し分ない」と辻監督も褒めたたえた。  13勝で並んでいたボルシンガー(ロッテ)が9日に出場選手登録を抹消された。登板前日に記者に囲まれた多和田は、通りかかった菊池に「『よっしゃ、最多勝だ』と言っていましたよ」といじられ、全力で否定した。マイペースな右腕は「打線に打ってもらっているので...」と謙遜するが、最多勝獲得なら西武のエースナンバー「18」として、松坂(中日)、涌井(ロッテ)に次いで3代連続の快挙となる。  「子供が生まれて、この前(4日の日本ハム戦)は勝ったけど、よくなかった。きょうはいいピッチングができました」。8月28日の楽天戦(上毛敷島)中に第1子となる長男が誕生。同日は勝敗がつかなかったが、対面後は2連勝。「おむつを替えたりできますよ。動くので耳に水が入らないように気をつけながらお風呂に入れています」。わが子を扱うように繊細な投球で、5月19日に続く神戸での完封。昨季4戦4敗のオリックスに、今季は7戦6勝と"倍返し"以上だ。  「しっかりしないといけないです」。家でもグラウンドでも大黒柱の活躍。新米パパの右腕が、西武を10年ぶりの優勝へと導く。(花里雄太)

◆オリックス・福良淳一監督(58)が球団から続投要請を受けるも、態度を保留していることが11日、分かった。2015年から指揮を執っているが、チームは5、6、4位と低迷。今季も11日終了時点で借金「9」の4位と浮上のきざしが見られない現状に、チームにとって何が一番いいのか熟考しているという。  球団は来季もチームを託したい。その思いも伝えたが、福良監督が異例の「保留」としていることが明らかになった。  球団関係者によると、指揮官は「チームにとって、何が一番いいのかを考えている」と熟考しているという。  球団首脳陣が将と会談の席をもったのは9月に入ってから。それまでもチーム状況について意見交換は行っていたが、今月の会談では球団側が来季の続投を要請した。  だが、福良監督はその場では回答を控えたという。別の関係者によれば「球団の気持ちは分かる」と理解を示しつつ、今一度チームの現状を考え、どうするのがベストか考えたいようだ。  代行時代の2015年から指揮を執り5、6、4位。就任3年目の今季は開幕から一進一退を繰り返したが、交流戦ではパ・リーグの勝率1位(11勝6敗1分け)で終え、前半戦を4年ぶりにAクラスでターン。D3位・福田や高卒4年目の宗が台頭するなど、若手も順調に育っていた。  だが、ロメロやマレーロら助っ人勢の不振、ベテランや先発投手の相次ぐ負傷離脱で後半戦は失速。球団は戦力低下を考慮した上で、続投要請した。湊球団社長は「中期的なビジョンで見ている」と説明しており、過去16年(うちAクラス2度)で福良監督を含めて11人も指揮官が交代した反省からも、引き続きタクトを預けたい考えだ。  チームはこの日、球団ワーストタイの3試合連続完封負けで、借金も今季ワーストの「9」。シーズンは残り17試合。どのタイミングで決断するのか、注目が集まる。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
72492 0.595
(↑0.003)
(-)
20681
(+7)
577
(-)
164
(+1)
116
(-)
0.274
(-)
4.36
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
67521 0.563
(↑0.004)
4
(-)
23571
(+6)
486
(+1)
175
(+2)
71
(+1)
0.266
(-)
3.86
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
65543 0.546
(-)
6
(↓0.5)
21522
(-)
497
(-)
130
(-)
80
(-)
0.253
(-)
3.72
(-)
4
(-)
ORIX
56655 0.463
(↓0.004)
16
(↓1)
17462
(-)
506
(+7)
90
(-)
82
(-)
0.239
(-)
3.73
(-)
5
(-)
ロッテ
54633 0.462
(-)
16
(↓0.5)
23464
(-)
509
(-)
61
(-)
109
(-)
0.253
(-)
3.93
(-)
6
(-)
楽天
50703 0.417
(↓0.003)
21.5
(↓1)
20440
(+1)
501
(+6)
113
(-)
59
(+2)
0.24
(↓0.001)
3.79
(↓0.01)