楽天(★1対6☆)ソフトバンク =リーグ戦24回戦・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:東浜 巨(4勝5敗0S)
敗戦投手:安樂 智大(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】今宮 健太(11号・3回表2ラン),柳田 悠岐(33号・9回表ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは3回表、今宮の2ランで先制に成功する。その後は、4回に甲斐の適時打などで2点を追加すると、6回には牧原の適時打でリードを広げた。投げては、先発・東浜が6回1失点で今季4勝目。敗れた楽天は、今季初先発となった安樂が試合をつくれなかった。

◆楽天先発の安楽智大投手が、今季初勝利を逃した。 キャンプ中の2月に右肩を負傷。2軍では17試合で4勝3敗、防御率3・84。満を持して今季初登板のチャンスをつかんだが、6回9安打5失点(自責4)。 「粘りきれなかった。追い込んでから甘くなった。最低でも7回は投げないといけない」と課題を口にした。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(27)が決勝の11号2ランを放った。 3回1死一塁で楽天安楽から右翼席へ。「次につなげようと思って打席に入りました。風のおかげで入ってくれました」と振り返った。 初回の守備では併殺プレーでリクエストされた。無死一塁で銀次の二ゴロを牧原がさばき、二塁ベースカバーの今宮へ。やや送球が浮き今宮が足をいっぱいに伸ばして捕球。その後一塁に転送してダブルプレーの判定だった。 だが、楽天の平石監督代行がリクエストしリプレー検証に。実際は二塁のプレーについての検証だったが、今宮は「一塁だと思っていました」。判定は変わらずアウト。「際どかったんでしょうね。足が短いので、あれが精いっぱい」とおどけた。

◆初秋の杜(もり)の都・仙台は、試合開始とともに気温が下がり、20度を切った。ソフトバンク工藤監督も、グラウンドコートを着込んで采配をふった。この日、楽天のスタメン二遊間は二塁・山崎、遊撃・西巻と新人が名を連ねた。さらに先発は、右肩痛で開幕から出遅れ、今季初登板となった安楽だった。最下位チームにとっては、来季を見据えた秋なのである。 逆転Vを目指す工藤ホークスは、「将来」を模索する楽天に足をすくわれるわけにはいかない。連覇への戦いは、残り試合とともに激しさを増す。北海道を襲った大地震の影響で、この日から2試合、日本ハムは本拠地・札幌ドームでのロッテ戦を中止にした。追走する栗山ハムとの差を広げ、首位の西武を猛追しなければならない。仙台での2試合は絶対に負けるわけにはいかないのだ。 先発・東浜の好投に、打線も先制、中押し、ダメ押しと確実に加点してこの日は完勝した。今日12日は今季の同カード最終戦となる。西武も4位オリックスとの対戦だけに、ソフトバンクが負ければ逆襲どころか1歩後退して15日からの直接対決を迎える。残り23試合。「サドンデス」の戦いになるのは間違いない。 ちょうど10年前。最終戦となった仙台で、ホークスは延長戦で敗れ、最下位となった。ふと、そんなことを思い出したが、それにしても故障禍に見舞われたこのチームで、よくここまで持ち直したものだ。Vロードを駆け抜けるまで、気の緩みは許されない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが、10日間8試合を敵地で戦う「勝負のロード」を快勝発進した。今宮健太内野手(27)が先制の11号2ラン。犠打に本塁打に犠飛と、マルチな活躍で勝利を呼び込んだ。15日からは西武との首位決戦も控える重要な期間。まずは最下位の楽天を、しっかりたたいた。 今宮のアーチが、明るい旅路の始まりを告げた。3回1死一塁。楽天安楽の外角スライダーにしっかりバットを合わせた。高く上がった打球は風にも乗り、右翼席の最前列へ。先制の11号2ラン。「次につなげようと思って打席に入りました。風のおかげで入ってくれました。普通の風ならライトフライでしょう」と、決勝弾にもなった11号を謙遜しながら振り返った。 この日は初回に犠打。本塁打の後の第3打席は犠飛で、追加点を挙げた。つなぎの役割も果たしながら、3試合連続打点と決めるべき時に決めることもできる。特に本塁打数は前半戦3本から、右肘痛のリハビリ期間を終えた後半戦はこれで8本目と一気に増えた。昨年の自己最多14本も視野に入るペースだ。 今季は本塁打増を狙い、自主トレ期間から脱力して打つことをテーマに掲げていた。だが「今は全然違いますよ」と言う。「キャンプからずっとやろうとしてきたことがあったけど、うまくいかなかった」。2軍で自身を見つめ直す時間もあり、意識を変えた。今は「思い切り振ると言うよりは、タイミングですね。いかに思い切り振れる形を作れるか」。スイングの形よりもタイミングを意識することで、より強い打球を打てるようになった。 ソフトバンクは、この楽天戦を皮切りに10日間で8試合を敵地で戦う。21日にやっと福岡に帰るが、その後は10連戦も待っている厳しいスケジュールだ。工藤監督は「いい形でスタートできたとは思いますが、とにかく勝っていくしかない状況の中にいる。また明日、次のゲームという意識でやっていきたい」と気持ちを切り替えた。殊勲の今宮はファンの前で「負けることもあると思うけど、絶対連敗しないことを心がけていきたい。明日も絶対勝ちます」。力強い言葉で、半袖では少し肌寒い仙台を熱くした。【山本大地】

◆楽天の安楽が11日のソフトバンク戦で今季初登板する。4年目の今季は春のキャンプ中に右肩を痛めて苦しんだが、ようやく1軍のマウンドにたどり着き「結果にこだわって、期待に応えられるよう頑張りたい」と力を込めた。  10日に先発予定だった古川をスライド登板させないことについて、平石監督代行は「安楽を見てみたいのもある」と理由を説明。その上で「結果を出すに越したことはないけど、今年過ごしてきた生きざまをマウンドで表現してほしい」と期待を寄せた。

◆楽天・安楽が11日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)に先発で今季初登板する。春季キャンプ中に右肩痛で離脱し、投球練習再開は7月下旬と苦しんだ。「結果にこだわって、期待に応えられるよう頑張りたい」と10日、力を込めた右腕。平石監督代行は「今年過ごしてきた生きざまを、マウンドで表現してほしい」と期待した。 (楽天生命パーク)

◆ソフトバンクは11日の楽天戦(楽天生命パーク)から4球場で12日間の長期遠征になる。特に15日からの首位・西武との3連戦(メットライフ)は正念場。工藤監督は10日、「そこに向けてローテーションを組んだ。3連勝、どんなに悪くても勝ち越し」と掲げ、8月24日からの直接対決で3連勝した大竹、千賀、ミランダの3投手をぶつける。 (ヤフオクドーム) 11日の楽天戦に先発するソフトバンク・東浜 「少しでも上を目指して、足もとを見てやっていくこと。それができれば、相手へのプレッシャーにもなる」

◆楽天・安楽智大投手(21)が、11日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)に先発する。  「チャンスを頂いたので、精いっぱいやってきたことを出したい。2軍では出せなかったことも、1軍では出せるかもしれないので頑張ります」  今春の沖縄・金武キャンプ中に右肩を痛め離脱。2年連続で開幕ローテーションから外れ「今年は落ち込む期間が長かった。もう1軍では投げられないと思った」と苦悩した。  それでも諦めず、投球練習を7月中旬から再開。「怖いままだった」と患部をかばい、利き腕の振りが小さくなっていたが、地道な努力で本来の躍動する投球フォームを戻した。  イースタン・リーグでは17試合(86回2/3)に登板。「試合に投げた次の日に肩が痛いというのが続いた」と苦しみながら4勝3敗、防御率3・84をマーク。シーズン大詰めになった、ようやく1軍から声がかかった。  助けてくれたのはチームメート。1学年上の松井から食事に誘ってもらい、「これから頑張ろう」と励まされた。「島内さんにも声をかけていただき、そういったことに救われました」と続けた。  平石監督代行は「もともと開幕から先発ローテーションに入らなくてはいけない投手。彼の意地を見てみたい」と期待する。来季につなげるためにも、今季初白星をつかみたい。 (広岡浩二)

◆ソフトバンクの甲斐が2-1の四回無死三塁で左前へ適時打を放った。三回、二盗を阻止しようとしたプレーで2度も悪送球による失策を記録。その直後の打席だっただけに「自分のミスが失点につながってしまったので、何とかして取り返したかった」とほっとしていた。  打率は2割台前半。いつもは打てない分を好守でカバーすることが多いが、この日は逆になった。

◆ソフトバンクの東浜は6回4安打1失点で4勝目を挙げた。状態がいまひとつだったため、80球で降板したが「この時期は勝つことが大事」と気にしなかった。  先発を予定していた4日のロッテ戦(ZOZOマリン)が開始直前に中止となったため、8月28日以来の登板だった。要所で変化球を低めに集め「野手の皆さんが先制点を取ってくれたので自分のペースで投げられた」と感謝した。 工藤監督(今宮に) 「最近いいところで打っている。集中して打席に入っている」 柳田(九回に33号ソロ) 「ホームランを打ちたいと思って打席に入った」 加治屋(今季60登板目は1回無失点) 「使ってもらっていることを意気に感じている」

◆今季初登板の安楽は6回9安打5失点(自責点4)で初黒星。三、四回ともに連打を許して失点し、「追い込むまではよかったけど、そこから力んだ」と唇をかんだ。平石監督代行は「ストライクが入りすぎた。次に修正してくれれば」と次回もチャンスを与えることを示唆。チームの借金20には「前を向いて戦う」と結んだ。

◆今宮がまた価値ある一打を放った。6日のロッテ戦で決勝二塁打、9日のオリックス戦でも決勝打を放ち、この日は先制2ランと犠飛で3打点。チームを3連勝に導き「自分のいいスイングができている」と満足そうだった。首位・西武も勝ち、ゲーム差は4のまま。優勝の味を何度も知る27歳の遊撃手は「負けることもある。連敗しないことを心掛けたい」と終盤戦をにらんだ。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
72492 0.595
(↑0.003)
(-)
20681
(+7)
577
(-)
164
(+1)
116
(-)
0.274
(-)
4.36
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
67521 0.563
(↑0.004)
4
(-)
23571
(+6)
486
(+1)
175
(+2)
71
(+1)
0.266
(-)
3.86
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
65543 0.546
(-)
6
(↓0.5)
21522
(-)
497
(-)
130
(-)
80
(-)
0.253
(-)
3.72
(-)
4
(-)
ORIX
56655 0.463
(↓0.004)
16
(↓1)
17462
(-)
506
(+7)
90
(-)
82
(-)
0.239
(-)
3.73
(-)
5
(-)
ロッテ
54633 0.462
(-)
16
(↓0.5)
23464
(-)
509
(-)
61
(-)
109
(-)
0.253
(-)
3.93
(-)
6
(-)
楽天
50703 0.417
(↓0.003)
21.5
(↓1)
20440
(+1)
501
(+6)
113
(-)
59
(+2)
0.24
(↓0.001)
3.79
(↓0.01)