広島(★4対5☆)DeNA =リーグ戦19回戦・マツダスタジアム=
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DeNA
01020020051211
広島
0001002104900
勝利投手:濵口 遥大(3勝5敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝4敗29S))
敗戦投手:ジョンソン(10勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(30号・4回表2ラン)

  DAZN
◆DeNAは2回表、細川の適時打で先制に成功する。その後は、4回にソトの2ランが飛び出すと、7回にはロペスの適時二塁打で2点を加点した。投げては、先発・濱口が6回1失点の好投で今季3勝目。敗れた広島は、先発・ジョンソンが要所で粘れず6連敗を喫した。

◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(29)はここまで29本塁打。 来日1年目に30本塁打以上打つと昨年のゲレーロ(中日=35本)以来だが、チームでは67年スチュアート33本、03年ウッズ40本に次ぎ、球団3人目となる。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が、30本塁打をクリアした。 1点リードの4回無死一塁で、2球目をフルスイング。バックスクリーンへ運ぶ2ランを放った。助っ人外国人の1年目での30号は、球団では03年タイロン・ウッズ以来15年ぶり3人目。しかもソトは、1軍定着は5月途中からとあって、規定打席に到達していない中での30発を記録した。「うまく前で捉えることができました。次の打者につなぐ気持ちで、打席に向かいました」とコメントした。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が、反撃の一打を放った。0-3とビハインドの4回、1死一塁から左中間を真っ二つに破る適時二塁打。 「打ったのはストレート。とにかくランナーをかえすことが出来て良かったです」。5試合ぶりの打点だった。

◆広島が終盤に追い上げるも、あと1点届かず、6連敗を喫した。先発ジョンソンが7回5失点。打線は最大4点差から詰め寄った。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 - 追い上げも実らず 緒方監督 今日、試合は勝ちという結果にはつながらなかったけど、内容は悪くない。打線も粘り強く攻撃してくれている。 - 先発ジョンソンは粘り切れなかった 緒方監督 失投を打たれているから仕方がないよね。 - 先発陣が踏ん張りどころ 緒方監督 結果だけで、どうのこうのいうつもりはない。失投を相手が力で上回れたところもある。 - 打線の中で田中がブレーキになっている 緒方監督 状態が悪いのは分かっている。彼も乗り越えて頑張って欲しいところ。また明日、頑張ります。

◆広島クリス・ジョンソン投手(33)が7回11安打5失点で5月4日ヤクルト戦以来の3敗目を喫し、自身の連勝は8で止まった。 1回を3者凡退で滑り出すも、2回に3者連続長短打で先制点を与えた。4回にはソトにセンターバックスクリーンへ2ランを被弾。その後は少ない球数で6回まで切り抜けるも、7回に再びつかまった。連打などで2死二、三塁とし、ロペスに左翼線へ2点二塁打。リードを広げられた。 15年5月23日ヤクルト戦以来、来日2度目の1試合2桁被安打にも「前回よりは良かった。今日は制球面はうまくいった。修正点? そこまで修正するところはない」と淡々と振り返った。

◆DeNA山崎康晃投手が、30セーブに王手をかけた。 4点リードから終盤の猛攻を受け、1点差にまで詰めよられる展開で、9回のマウンドに上がった。先頭の2番菊池に四球を許したものの、続く丸を空振り三振。鈴木を邪飛に仕留めると、最後は松山を二ゴロに打ち取った。 「チームも苦しい状況で、自分も悔しいマウンドが続いている中で、こういう投球ができて、チームも勝てたのは大きかった」と手応えをつかんだ。 これで今季29セーブ目を挙げた。2年ぶりの大台まであと1つとなり「数字はフォーカスしない方が、ついてくる。意識しないようにしている。自分がマウンドに上がるということは、試合を締めるということ。100%の準備をしたい」と高ぶらせた。

◆高卒2年目のDeNA細川が、抜てきに応える決勝適時打を放った。1軍登録されると、7番右翼で今季初出場初先発。2回1死一、三塁の場面で、中前へ先制適時打をはじき返し、これがV打となった。4回にもセンターに運びマルチ安打を記録。20歳は「2本しっかり打てた。ホッとしました。狙いは積極的に振っていくこと。スタメンの期待に応えられてよかった」と胸をなで下ろした。 2月の春季キャンプは1軍で過ごすも、開幕前に2軍降格。ファームでも三振を重ね7月の1カ月間は強化月間となった。チームが遠征に出ても2軍練習施設に残留。成果は9月に入って2試合連続アーチとなり、昇格へつながった。「ボールの見え方も良かった。ファームでやってきたことが出せた。このまま最後まで1軍に生き残れるように、チームに貢献していきたい」と気を緩めなかった。

◆広島新井貴浩内野手(41)が、DeNA戦で意地の一打を放った。8回に代打で1点差に迫る右前適時打。今季限りの現役引退を5日に発表後、本拠地では初の安打&打点をマークした。反撃及ばず3試合連続の1点差負け。3シーズンぶり6連敗で優勝マジックも「9」で足踏みとなったが、千両役者がマツダスタジアムを沸かせた。 変化球を頭に入れながらも、低めの強い速球に負けなかった。新井は2ストライクから3球勝負に来た三上の150キロ直球をはじき返した。ライナーが右前ではずみ、二塁走者の西川が生還。1点差に追い上げた。ベテランの一打に、スタンドのムードは最高潮。逆転勝利の期待感が大きく膨らんだ。 「追い込まれていたんで、何とか食らいついていこうと思った。何とかしたかった。うまくコンタクトできた」 それでも競り負けての敗戦。大粒の汗を流しながら、悔しそうに振り返った。5日に今季限りでユニホームを脱ぐと発表。8日の敵地での中日戦(ナゴヤドーム)ではスタメン出場して、安打と犠飛による打点をマークした。ホームでは初の安打と打点。通算2202安打、1301打点はともに現役トップだ。 引退発表後も、常に全力の姿は変わらない。代走を送られると、ベンチでナインを鼓舞。続くチャンスに野間がファウルで粘るたび、拍手して声を出した。そして、自らを後押ししてくれたファンには「いつもだけど、声援をいただいてありがたい」と感謝した。 チームは3年ぶり6連敗。マジックは9のままとなった。それでも2位以下を大きく引き離し、焦る状況ではない。球場のビールかけ会場の準備は着々と進んでいる。自身の引退記念グッズも発売されることが決まった。 「今日は終わった。明日も試合がある。しっかり反省するところはして、前を見てやるだけ」 先発でも代打でも、任された場所で結果を残す。これまでやってきた仕事を、どんな状況でも貫くだけだ。【大池和幸】

◆今季初めて1軍昇格したDeNAの高校出2年目、細川が「7番・右翼」で即先発し、二回の第1打席で先制打を放った。対左投手の抜てきに応え、ジョンソンの内角カットボールを詰まりながらも中前へ運び「走者をかえすことだけを考えた」と喜んだ。  四回にも強烈なピッチャー返しの中前打を放った。昨年10月に初打席本塁打、次の試合でもアーチをかけ、日本シリーズでも安打を記録した期待の星。開幕前の不振で降格した2軍生活は長引いたが、勝負の9月に苦しむチームを救えるか。

◆DeNAが接戦を制し2連勝とした。先発の浜口遥大投手(23)は6回4安打1失点と好投し今季3勝目(5敗)。打線は二回に先制すると、四回にネフタリ・ソト内野手(29)が30号2ランを放つなど加点し、逃げ切った。敗れた広島は6連敗。2位・ヤクルトが勝ったため、優勝へのマジックナンバーは9のままとなった。  広島は七回に1-5とリードを広げられたが、そこから意地を見せた。その裏、二死二、三塁で野間が中前2点打を放ち2点差。八回には二死一、二塁で新井が右前適時打を放ち、1点差に詰め寄った。九回は先頭の菊池が四球で出塁したが、後続が倒れた。

◆今季限りで引退する広島の新井が3-5の八回、代打で適時打を放った。2死一、二塁の好機で登場し、三上の外角の150キロを右前に運び「追い込まれていたので、何とか食らい付いていこうという気持ちだった。うまくコンタクトできた」と汗を拭った。  ベテランの一打で球場のムードが高まったが、続く同点機で野間が砂田に三振。5日の引退表明から6連敗と苦しい状況にも「しっかり反省するところはして、とにかく前を見てやるだけ」と話した。

◆DeNAの宮崎が三回の打席で遊ゴロを打った後に背中に張りを訴え、直後の守備から退いた。ラミレス監督は「大事ではないと思う。明日の出場はチェックしてから決める」とした。  宮崎は開幕からチームでただ一人、全122試合に出場し、打率3割2分1厘、25本塁打、65打点の好成績をマークしている。

◆DeNAは浜口の好投でAクラス入りへ望みをつないだ。ストライクを先行させて五回まで先頭打者を出さず、6回1失点で3勝目。試合直前のブルペンの調子は良くなかったというが「自分の投球フォームを意識し、高い集中力を保ったまま投げることができた」と充実感を漂わせた。  試合前まで今季は広島相手に0勝2敗、防御率8点台と散々だったが、ラミレス監督が「彼のステップアップがチームには必要」とチーム浮沈がかかる7連戦の初戦に抜てき。2年目サウスポーが反骨心で応えた。 ラミレス監督(浜口の84球での交代に) 「広島打線は3巡目が一番危ない。浜口は十分、期待以上のことをやってくれた」 ソト(四回の2ランで来日1年目で30号到達) 「すごい。まさか自分が30本打てるとは思わなかった」 ロペス(七回に2点二塁打) 「自分に有利なカウントだったので、積極的に振っていった」

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(29)が広島19回戦(マツダ)で背中の張りを訴え、三回の守備から途中交代した。今後の出場は状態を見て判断する。

◆2015年4月に7連敗を喫して以来、3年ぶりの6連敗を喫した。8連勝中だったジョンソンが二回に先制されると、四回はソトに2ランを浴びるなど、7回5失点、今季ワーストの被安打11で3敗目。ただ、終盤の追い上げで1点差に迫る粘りも見せた。優勝へのマジックナンバーは9のまま。緒方監督は「勝ちという結果にはつながらなかったけど、内容的には悪くない試合だった」と収穫を強調した。 5日に現役引退を表明し、八回に代打で右前適時打を放った広島・新井 「追い込まれていたので、何とか食らい付いていこうという気持ちだった。うまくコンタクトできた」 7回11安打5失点で3敗目を喫した広島・ジョンソン 「前回(4日)よりは良かったと思う。制球面で修正するところはないし、手応えを感じている」

◆1点リードの四回にソトが中越えに30号2ラン。「うまく前で捉えられた。感触はよかった」とうなずいた。来日1年目の外国人選手の30号到達は、球団では2003年のタイロン・ウッズ(40本)以来、15年ぶり3人目。年俸3500万円の優良助っ人は「スゴイ。まさか自分が打てるとは」と笑みを浮かべた。

◆DeNAは11日、広島19回戦(マツダ)に5-4で勝ち、2連勝。今季1軍初昇格の細川成也外野手(20)が「7番・右翼」で先発し、先制打など結果を残した。  「積極的に振っていこうと思っていた。期待に応えたかった」  今季初打席を二回一死一、三塁で迎え、ジョンソンから中前適時打。昨年のクライマックスシリーズ(CS)で、高卒新人としては史上2人目となる適時打を放った思い出の広島で、再び躍動した。  茨城・明秀学園日立高出身の2年目。昨秋のラッキーボーイも今季は不振が続いた。6月下旬から約1カ月、2軍戦も出ない異例の調整を経て、ボール球に手を出す悪癖を克服。「低めの球を見極めることで、浮いた球を仕留められるようになった」と自信をつけた。  「初打席で初打点。流れが来た」とラミレス監督も拍手。3位・巨人に3ゲーム差。逆転のAクラス入りへ、細川が起爆剤になる。 (伊藤昇) 6回4安打1失点で3勝目(5敗)を挙げたDeNA・浜口 「力むことなく自分のテンポで投げられた。チェンジアップの抜けが良く、しっかりと腕を振って緩急を使った投球ができた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72502 0.59
(↓0.005)
M9
(-)
19636
(+4)
570
(+5)
163
(-)
77
(-)
0.266
(-)
4.17
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
61611 0.5
(↑0.004)
11
(↑1)
20576
(+4)
602
(+1)
117
(-)
63
(-)
0.269
(-)
4.41
(↑0.03)
3
(-)
巨人
60643 0.484
(↓0.004)
13
(-)
16567
(+1)
525
(+4)
133
(+1)
58
(-)
0.26
(↓0.001)
3.91
(↑0.02)
4
(-)
阪神
54621 0.466
(↓0.004)
15
(-)
26480
(+6)
513
(+7)
74
(+2)
61
(-)
0.255
(-)
4
(↓0.03)
5
(-)
DeNA
55652 0.458
(↑0.004)
16
(↑1)
21492
(+5)
571
(+4)
152
(+1)
69
(+1)
0.253
(-)
4.33
(-)
6
(-)
中日
58692 0.457
(↑0.005)
16.5
(↑1)
14553
(+7)
587
(+6)
88
(+2)
56
(-)
0.265
(-)
4.34
(-)