中日(☆4対3★)広島 =リーグ戦24回戦・ナゴヤドーム=
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広島
0100110003912
中日
20001010X4910
勝利投手:祖父江 大輔(2勝1敗0S)
(セーブ:佐藤 優(1勝2敗3S))
敗戦投手:ジャクソン(3勝2敗1S)

本塁打
【広島】野間 峻祥(5号・5回表ソロ),會澤 翼(13号・6回表ソロ)

  DAZN
◆中日が接戦を制し4連勝。中日は初回、京田の適時打と大島の犠飛で2点を先制する。その後、3-3で迎えた7回裏には、アルモンテの適時打で勝ち越しに成功した。投げては、3番手・祖父江が今季2勝目。敗れた広島は、9回に2死満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆広島会沢翼捕手(30)が球団史に名前を刻んだ。 6回1死から左中間に特大の13号同点ソロ。53年に門前真佐人がマークした球団捕手最多のシーズン12本塁打を更新した。 会心の一打を「打ったのはスライダー。しっかり自分のスイングでとらえることができました」と振り返った。

◆中日の祖父江大輔投手(31)が好リリーフで今季2勝目を挙げた。 同点で迎えた7回に登板。2番菊池から始まる広島の上位打線を無安打無失点に抑えた。その裏にチームは勝ち越し、勝利投手になった。「(自らの)エラーもあったが、抑えることができた。アルモンテが打ってくれて、最高です」と喜んだ。 この日の試合は「ダイスケスペシャル」と銘打ったイベントが開催された。中日には山井大介、松坂大輔、そして祖父江。3人のダイスケがいる。先輩に負けじと、祖父江は力投し、ヒーローインタビューに呼ばれた。「球団の方がこのイベントを作ってくれて、できれば、投げたい気持ちがあった。大輔という名前をつけてくれた親に感謝したい」。首脳陣はリリーフ陣の人選に苦心していたが、祖父江、ロドリゲス、佐藤の勝ちパターンが確立しつつある。1点差ゲームをモノにし、チームは4連勝。広島戦のシーズン勝ち越しも決めた。

◆広島が同一カード3連敗を喫し、今季2度目の5連敗となった。 6回に会沢のソロで追いついたが、7回にはジャクソンがアルモンテに決勝打を献上。9回は2死から満塁と攻めたが、あと1歩届かなかった。今季初先発の高橋樹は5回3失点で勝ち負けつかず。中日に3年ぶりの負け越しも決定した。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -土壇場で反撃 緒方監督 最後いい攻撃ができたね。紙一重のところ。最後まであきらめることなく、やってくれた。また広島に戻って1戦1戦やるだけ。 -やや流れが悪い 緒方監督 気にしない。1試合1試合、勝とうが負けようがしっかり反省してやっている。 -高橋樹の評価は 緒方監督 立ち上がりに点を取られたけど、5回投げてくれたからね。ファームに行ってまた先発の調整をしっかりしてもらう。

◆下位に沈むチームとは思えない戦いぶりだった。 2度、追いつかれる苦しい展開だったが、今の中日には粘りがある。同点で迎えた7回1死一、二塁。アルモンテが左前に決勝タイムリーを放った。「チャンスだったので、集中していたよ。勝利に貢献できてよかった」。2戦連続で1点差ゲームをモノにし、4連勝。3年ぶりに広島戦のシーズン勝ち越しを決め、完全優勝を阻止した。 3位巨人まで4・5ゲーム差。残り試合を考えると、CS進出の可能性は厳しい。しかし優良助っ人が望みをつなぐ。首位打者ビシエドに、この日のヒーローであるアルモンテだ。「首位を走る広島に勝ち越せたのはうれしいよ。毎日、この試合が最後という気持ちで、あきらめずに全力でやっていく」。来日1年目で、ベンチに選手名鑑を持ち込み、対戦相手の研究を怠らない。7月に左手首を痛めたが、打撃は再び上り調子だ。活発な打線の中心にいる。 不安材料だったリリーフ陣の再構築にもメドが立った。森監督は「どこにも勝ち越していない中で、それが広島でよかった」という。首位広島に同一カード3連勝で、勢いを得た。あす11日から敵地で阪神3連戦。シーズンはまだ終わっていない。【田口真一郎】

◆中日は広島との接戦を制し、同一カード3連勝とし、4連勝を飾った。敗れた広島は5連敗で優勝へのマジックナンバーを自力で減らすことはできなかった。中日は同点の七回、ソイロ・アルモンテ外野手(29)が適時打を放ち勝ち越し。そのまま逃げ切った。  中日は3-3で迎えた七回、広島の3番手・ジャクソンを攻め、一死一、二塁のチャンス。ここでアルモンテがジャクソンの3球目、外角の変化球を左前に弾き返す適時打。勝ち越し点をもぎ取った。リードを奪うと、八回をロドリゲス、九回は二死満塁とされながら佐藤が無失点で締めた。

◆中日は広島との接戦を制し、同一カード3連勝とし、4連勝を飾った。敗れた広島は5連敗で優勝へのマジックナンバーを自力で減らすことはできなかった。中日は同点の七回、ソイロ・アルモンテ外野手(29)が適時打を放ち勝ち越し。そのまま逃げ切った。以下は森監督の一問一答。  --リリーフ陣について  「先発がいつも7回とか8回いってくれれば楽ですが。こういう展開ならきょうのようにいくということです」  --先発の鈴木について  「思った以上には悪かった。5回2失点で最低限の仕事はしてくれた。でも本人は満足していないはず。打線が1点ずつでも返してくれることもある。だからピッチャーは1イニングずつ0を重ねていかないと」  --打線について  「打線もそうはなかなか打てない。今の流れで、お客さんにのせてもらって勝てた。ミスも出ている。それをなくさないといけない。次の試合もあるので備える」  --4連勝  「1つずつ、次のことを考えず、目の前の試合を戦っていきます」

◆3-3の七回一死一、二塁からアルモンテが決勝の左前適時打を放った。九回は抑えの佐藤が二死満塁のピンチを招くも無失点に切り抜け、前日8日に続いて1点差勝利。他球団が苦戦する広島に13勝11敗として今季の勝ち越しを決めた。森監督は「カープに勝ち越せたのは良かった。残り(15)試合、一つでも多く勝てるように、その日その日を頑張っていきたい」と前を見据えた。

◆中日の本拠地では今季最終戦。今季限りの現役引退を発表した新井が試合前に駒大の後輩、大島から花束を贈呈され、「お心遣いしてもらって、ありがたいですね」と感謝した。試合出場はなかったが、「たくさんの思い出がありますけど...。またあしたからですね」と話し、バスに乗り込んだ。

◆連日のデッドボールに怒りの一発を放った。  広島・会沢が、六回に13号同点ソロ。チームは1点差で競り負け、今季ワーストタイの5連敗を喫したが、選手会長は球団の捕手のシーズン本塁打記録を更新。『赤ヘル歴代No.1の打てる捕手』を襲名した。  「まずは塁に出るつもりだった。しっかり自分のスイングでとらえることができました」  一死走者なしで2番手・福谷のスライダーを振り抜いて左翼席中段に運び、1953年の門前真佐人氏の12本塁打を抜いた。  またぶつけられた。四回に鈴木翔から厳しい内角攻めに遭い、左腕に投球を受けた。前日8日にもロドリゲスの速球が左膝付近に直撃していた。13死球はリーグ3位。8番を打つ捕手としては異例の多さだが、会沢は「怖がっていてはこの世界でやっていけない」としっかりと踏み込み、本塁打でやり返した。  しかし、2度追い付く粘りをみせた試合は、七回にジャクソンがつかまって勝ち越しを許した。中日戦は11勝13敗で3年ぶりのシーズン負け越しが決まり、全カードに勝ち越す「完全優勝」を逃した。  7連勝後、白星から遠ざかっているが、それでも、ナイターでヤクルトが負け、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「9」となった。緒方監督は「気にしていない。勝っても、負けても、反省して、また次に向けて準備をするだけ」と前を向いた。  「(死球は)仕方のないこと」と会沢。生傷の絶えない選手会長が、不屈の闘志でグラウンドに立つ。 (柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72492 0.595
(↓0.005)
M9
(↑1)
20632
(+3)
565
(+4)
163
(+2)
77
(-)
0.266
(-)
4.16
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
60611 0.496
(↓0.004)
12
(-)
21572
(+3)
601
(+7)
117
(+2)
63
(-)
0.269
(↑0.001)
4.44
(↓0.01)
3
(-)
巨人
60633 0.488
(-)
13
(↑0.5)
17566
(-)
521
(-)
132
(-)
58
(-)
0.261
(-)
3.93
(-)
4
(-)
阪神
54611 0.47
(-)
15
(↑0.5)
27474
(-)
506
(-)
72
(-)
61
(-)
0.255
(-)
3.97
(-)
5
(-)
DeNA
54652 0.454
(↑0.005)
17
(↑1)
22487
(+7)
567
(+3)
151
(+2)
68
(-)
0.253
(↑0.001)
4.33
(↑0.02)
6
(-)
中日
57692 0.452
(↑0.004)
17.5
(↑1)
15546
(+4)
581
(+3)
86
(-)
56
(+2)
0.265
(-)
4.34
(↑0.01)