西武(★9対13☆)ロッテ =リーグ戦21回戦・メットライフドーム=
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ロッテ
530011030131601
西武
0801000009821
勝利投手:大谷 智久(1勝3敗0S)
敗戦投手:マーティン(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(20号・2回表3ラン)
【西武】山川 穂高(37号・2回裏満塁)

  DAZN
◆ロッテは8-9で迎えた5回表、平沢の適時打で同点とする。その後は、6回に藤岡の犠飛で勝ち越しに成功すると、8回には鈴木と岡の適時打で3点を追加した。投げては、3番手・大谷が今季初勝利。敗れた西武は、最大8点のビハインドを追いつくも、及ばなかった。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が14勝目を目指す。 来日1年目に14勝以上した外国人投手は過去10人いるが、パ・リーグでは53年ゲインズ(阪急)14勝と60年スタンカ(南海)17勝だけ。リーグ58年ぶりの記録を狙う。

◆乃木坂46の新内眞衣が始球式を務めた。 背番号46のSaitamaユニホームで登場。セットポジションから投じ、ツーバウンドで捕手のミットへ届けた。 人生初の始球式を終えると「一生懸命練習したけど、本当、あっという間で、何が起きたか分かりませんでした。不安でしたけど、楽しかったです」と笑顔で話した。 この日へ向け、ラジオ出演の合間に毎週1回30分、練習を重ねてきたという。「でも、放送局だと、15メートルぐらいしか距離が取れなくて。それより長い距離なので、不安でした。(ノーバウンドでは)届かなかったけど、一生に1度のこと。やれてよかったです」と話した。 新内は埼玉出身。地元球団へのエールを問われると「野球は、そこまで見てないんですが、西武が優勝するとスーパーが安くなる記憶があります。優勝を目指して頑張って欲しいです。あ、そう言うと、安くなるから優勝して欲しいって聞こえちゃいますけど、10年ぶりの優勝はすごいこと。ぜひ、このままいっていただいて、そこに今日の私の投球が加わればいいなと思います」と、笑いを誘いつつ、明るく答えた。

◆西武が打ち負けた。 先発十亀が大乱調。初回に5点を失い、2回には井上に3ランを打たれた。2回8安打8失点でKOされた。 ところが、打線がすぐに追い付いた。2回、打者11人の猛攻。山川の同点満塁弾など、この回だけで4安打8点を奪い、追い付いた。 4回には、中村の適時打で1点を勝ち越した。しかし、5回以降、リリーフ陣が5点を失い、再逆転負け。打線は5回以降は得点を奪えなかった。 辻発彦監督は「長い試合だった。4時間20分か...」とお疲れの様子。「0-8から始まって、よう8点、取った。次に、どっちが1点を取るかというところで、うちが1点を取って。よっしゃ、と思ったけど。その後のチャンスで点が入らなかった」と振り返った。 十亀については「(先発が2回で降板では)投手が足らなくなる。ご覧のとおり。これだけ、らしくない投球が続くと。(原因は)分からない。心配」と首をかしげた。

◆「3番左翼」でスタメン出場したロッテ角中勝也外野手が、国内FA権を取得した。5打数2安打1打点3得点と勝利に貢献した後「(FAについては)とりあえずシーズンが終わってから。(行使するか)考えるか分からないけど」と話した。 四国IL高知出身。同香川出身で今年7月にFA権を得たヤクルト三輪に続き、独立リーグ出身でFA権を取得した2人目の選手となった。「独立リーグから入ってここまでやれた。独立リーグの人に恩返しできたのかな。まさかここまで出来るとは。自分も含めて思っていた人はいなかった。よくやったと思う」と話した。

◆「4番一塁」でスタメン出場したロッテ井上晴哉内野手が2回に区切りの今季20号3ランを放った。 西武十亀の139キロ直球を豪快に左中間スタンド最後列まで運んだ。 ロッテの日本人打者では13年井口監督(23本)以来のシーズン20発。昨年まで4年間で4発だった男は「井口さんの背中を追ってきたんで、打てて本当によかった」と喜んだ。

◆2回までに大量8点を奪ったロッテが、1度は西武にひっくり返されながら、打線の奮起で"再逆転勝ち"した。 5回終了時点で9-9。円陣で井口監督は「打ち勝つしかない。野手で何とか点を取ろう」と奮起を促した。すると6回、4番井上の二塁打から好機をつくり、7番藤岡が勝ち越しの右犠飛。8回にはクリーンアップの3連打などでダメ押しの3点を奪った。 両軍合わせて24安打22得点の乱打戦。打線をけん引したのは井上だった。2回の左中間スタンド最後列への20号を皮切りに、6回の二塁打、8回の右前打とサイクル安打目前。「狙ってました。抜けたら三塁打という打球を打ちました」という9回は右飛に倒れたが、5打数3安打3打点4得点の大活躍だった。 ロッテの日本人打者では13年井口監督(23本)以来のシーズン20発。昨年まで4年間で4発だった男は「井口さんの背中を追ってきたんで、打てて本当によかった」と笑顔を見せた。8月7日のソフトバンク戦での19号から約1カ月も空いたが「苦しんだ方が野球が終わったときに財産になる」と前向きに練習に取り組んできたことが報われた。 そんなメモリアルの20号だが、井上は「この前のレフトフライ(ZOZOマリンでの5日ソフトバンク戦で左翼への大飛球が強風に戻され左前二塁打となった)の方が感触は良かったです」とニヤリ。チームの嫌なムードを吹き飛ばした主砲はジョークもさえていた。【千葉修宏】

◆ノーガードの打ち合いに敗れた西武にとって、光明は山川の今季37号本塁打だった。4-8の2回2死満塁で、ロッテ・チェンの高め148キロを左中間席へたたき込んだ。8点差から追い付き、地鳴りが響くグラウンドを駆け足で回った。ただ、試合に敗れ「勝てなかったので意味ないです。(本塁打で)流れはこっちに傾いて逆転したけど、結果、勝ててない」と、表情は硬かった。 それでも、山川には意味のある1発になったはず。開幕から4番の重責を担うが、8月後半からバットが湿りがちだった。同月22日のロッテ戦以来、13試合ぶり1発をド派手に決めた。辻監督を「本人は『その後(の打席)も続かないと』という気持ちだろうけど、ヒットにホームランで徐々に良くなっている」と少し安心させた。 満塁弾で102打点とし、大台突破。106打点の浅村とともに、球団史上2組目となる100打点コンビが誕生した(1組目は11年の中村&中島)。山川は「終わってから考えます。目の前の1試合をやるだけ」。まずは今日の一戦にカード勝ち越しをかける。【古川真弥】 ▼山川が今季102打点とし、自身初のシーズン100打点。今季の西武ではすでに浅村が100打点に到達しており、チームの複数選手が100打点以上は、15年ヤクルトの畠山、山田以来。西武では11年の中村、中島以来2度目。

◆ロッテ福浦が「6番DH」でスタメン出場。2回に十亀の144キロ直球を右前へ運んだ。この安打で通算2000安打まであと6本になった。 普段は打ってもチームが負ければ口数が少ないが、この日は乱打戦を制し「試合が長くて疲れた? 負けたらもっと疲れてたよ。勝って本当に良かった」と笑顔で球場を後にしていた。

◆西武の山川が8月22日以来、13試合ぶりとなる37号満塁本塁打を放った。0-8の二回、先頭打者で二塁打を放って中村の左前打で生還すると、打者一巡して二死満塁でのこの回2度目の打席で豪快に左中間席へ放り込んだ。  今季102打点とし、プロ5年目で初の大台に到達。だがチームは敗れ「勝てなかったので意味はない。流れを傾けて逆転したけど結果として勝てなかった」と悔しがった。 辻監督(0-8からリードを奪うも敗れ) 「(二回は)よく8点も取った。ここでホームランが出ればってところで山川の満塁ホームランが出た」

◆西武の十亀は2回8安打8失点でKOされた。一回に5点を先行されると、二回にも井上に3ランを浴びた。打線が二回に追い付いて黒星は付かなかったが、散々な内容で「先発としての役割を果たすことができなかった」と反省した。  試合後に出場選手登録を外れることが決まった。土肥投手コーチは「打者に見やすくなっている。原因が分かればいいんだけど」と困り顔だった。

◆リーグ単独最多の14勝目を狙ったロッテのボルシンガーは大乱調で、二回途中7失点で降板した。8-0の二回に先頭打者から3安打4四死球でこの回を投げきれず「全ての面で悪かった。チームに申し訳ない」とうなだれた。  8月に右手のしびれにより2軍落ちしたが、乱調の原因については「シーズンの疲れはあっても痛みやしびれはない」と再発を否定した。清水投手コーチは「監督と話し合って(登録を)抹消するかも」と心配そうに話した。 岡(八回に先発全員安打とする適時打) 「かなり意識した。適時打でみんなの流れに乗れて良かった」 福浦(二回に右前打し通算2000安打まであと6本) 「チームのいい雰囲気の中で打たせてもらった」

◆16安打で13点を奪って打撃戦を制した。井上が二回一死一、二塁で20号3ランを左中間席の上部に運んだ。8月7日以来、約1カ月ぶりの一発で、チームで日本選手の20本塁打以上は2013年の井口(23本)以来5年ぶり。3安打3打点4得点と4番の仕事を果たした29歳は「いつかは出ると思ったけどよかった。苦しんだ分、財産になる」とホッとした表情だった。

◆秋山が連続フルイニング出場を574試合に伸ばし、巨人時代に記録した歴代5位の松井秀喜(1位は金本知憲の1492試合)に並んだ。2014年9月から継続し、すでにパ・リーグ記録は更新しているが「それが目標ではないので。これからもやることは変わらない」と先を見据えた。

◆パ・リーグ首位の西武は8日、ロッテ21回戦(メットライフ)に9-13で敗戦。二回に0-8から打者11人の猛攻で追いつき、四回には一時勝ち越したが、再逆転を許して打ち合いに敗れた。  「長い試合だった。(同点に)追いついても投手が足りなくなる」  投手7人をつぎ込んだ4時間17分の長丁場を終え、辻監督が頭を抱えた。先発の十亀が2回8安打8失点と誤算。7月3日の日本ハム戦(札幌ドーム)を最後に、7戦連続で白星から遠ざかる右腕は「先発としての役割を果たすことができなかった」とうなだれた。  試合後、十亀は出場選手登録を外れることが決定。オリックスに勝った2位・ソフトバンクとのゲーム差は4に縮まった。それでも大敗ムードから接戦にもちこんだ打線が元気なのが救い。指揮官も「0-8から始まってよく(二回に)8点も取った」と野手陣をたたえた。 (伊藤昇) 二回に一時同点となる37号満塁本塁打を放ち、今季102打点とした西武・山川 「勝てなかったので意味がない。これからも目の前の一試合一試合をやるだけ」 8失点の十亀について西武・土肥投手コーチ 「打者に見やすくなっている。原因が分かればいいんだけど」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
70492 0.588
(↓0.005)
(-)
22668
(+9)
575
(+13)
163
(+1)
115
(-)
0.274
(-)
4.42
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
65521 0.556
(↑0.004)
4
(↑1)
25564
(+12)
485
(-)
173
(+4)
70
(-)
0.266
(↑0.001)
3.93
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
64543 0.542
(↓0.005)
5.5
(-)
22519
(+4)
496
(+9)
129
(+1)
78
(+1)
0.254
(-)
3.75
(↓0.05)
4
(-)
ORIX
56635 0.471
(↓0.004)
14
(-)
19462
(-)
498
(+12)
90
(-)
82
(-)
0.239
(-)
3.75
(↓0.07)
5
(-)
ロッテ
54623 0.466
(↑0.005)
14.5
(↑1)
24462
(+13)
503
(+9)
60
(+1)
107
(+2)
0.253
(↑0.002
3.91
(↓0.05)
6
(-)
楽天
50683 0.424
(↑0.005)
19.5
(↑1)
22438
(+9)
492
(+4)
113
(+3)
57
(-)
0.241
(-)
3.78
(-)