1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 1 | 2 |
ヤクルト | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | X | 6 | 7 | 0 | 2 |
勝利投手:秋吉 亮(2勝2敗0S) (セーブ:石山 泰稚(3勝2敗26S)) 敗戦投手:小熊 凌祐(3勝2敗0S) 本塁打 |
◆ヤクルトは4点を追う6回裏、青木の3ランで1点差に迫る。さらに1死二塁の好機をつくると、雄平の2ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、2番手・秋吉が今季2勝目。敗れた中日は、先発・小熊がリードを守れず、打線も5回以降は無安打と振るわなかった。
◆ ヤクルトは3年目の高橋がプロ初登板初先発し3回まで2安打無失点。打線は2回、雄平の適時打で中日先発の小熊から1点先取。 中日は4回、ビシエドの24号ソロなどで一挙5点。ヤクルトは6回、青木の8号3ラン、雄平の7号2ランで5点を奪い逆転した。 ヤクルトは中継ぎ陣が踏ん張り5回以降無失点で、2日連続の逆転勝利で貯金1。秋吉が2勝目。中日は引き分けを挟み5連敗。小熊が2敗目。
◆ 中日の連敗が止まらない。今季3度目の5連敗を喫し、神宮の連敗は9に伸びた。 試合前、神宮外苑でのアップ前に森繁和監督がナイン、スタッフを集め、訓示を行った。「大きなお世話だ」と内容は明かさなかったが、異例の円陣は結果につながらず。「一生懸命やっているんだからミスも出る。勝ってたら、7~9回を抑えられないし、負けてたら抑える。うまくかみ合わないと、こうなる。先発が5点もらって、5点取られる。まあいろいろある」と続けた。 広島新井が今季限りで現役を引退。 森監督(駒大の先輩)は「アイツがいたから広島もこうなって(強くなって)きたんだろう」。
◆ 中日の連敗が止まらない。今季3度目の5連敗を喫し、神宮の連敗は9に伸びた。1点を追った4回、ビシエドの24号ソロ、体調不良で欠場した平田の代役藤井の3号3ランなどで5-1と逆転した。それもつかの間。先発小熊が6回に捕まる。青木に3ラン、雄平に2ランを浴び、一気に5失点。結局、1点差のまま試合は終わった。 試合前、神宮外苑でのアップ前に森監督がナイン、スタッフを集め、訓示を行った。「大きなお世話だ」と内容は明かさなかったが、異例の円陣は結果につながらず。「一生懸命やっているんだからミスも出る。勝ってたら、7~9回を抑えられないし、負けてたら抑える。うまくかみ合わないと、こうなる。先発が5点もらって、5点取られる。まあいろいろある」と続けた。今季33度目の逆転負けで、借金は今季最多16。負の記録だけが竜の背に積み重なった。【伊東大介】
◆ ヤクルトの3年目高橋奎二投手(21)が、プロ初登板初先発した。 1回は「一番大事だと思って、特に気を引き締めた」と最速149キロをマーク。18球中15球が直球で、無失点に抑えた。 しかし1-0の4回に2本塁打を含む4安打を浴び、捕逸もあり5失点。それまでピンチでも表情を変えずに投げていたが、悔しそうに唇をかんだ。5回5失点(自責4)で降板し「(4回は)ただ打たれてしまった。チェンジアップが抜けて、本塁打を打たれてしまった。コントロールミスをしないようにしたい」と反省を口にした。 それでも「打たれた後に切り替えて、カウントを悪くしないで投げられたことはよかった」と手応えもつかんだ。チームは逆転勝ちし、黒星はつかなかった。田畑投手コーチは「初めてで、これだけ投げてくれれば十分。たいしたものです」と評価していた。
◆ ヤクルトは2本のアーチで6回に一挙5点を奪い、逆転勝ちした。 1-5で迎えた6回無死一、二塁、青木宣親外野手が初球の141キロ直球を右翼席中段へ運んだ。 さらに4-5で迎えた6回1死二塁、雄平外野手が初球の129キロのフォークを右中間へ逆転の2ラン。今季7号が、勝利を呼び込んだ。 青木は「昨日の(サヨナラ)勝ちが大きい。今日もという気持ちだった。雄平の2ランが、本当に大きかった」。一方で、雄平も「青木さんの本塁打で、チームの雰囲気が一気に変わった。流れに乗って、打たせてもらいました」と青木に感謝していた。 2連勝で、貯金1。小川淳司監督は「こういうところで、本塁打が出たことに価値がある」と納得の表情だった。
◆中日の平田が体調不良のため欠場した。試合前に姿を見せたが練習には参加せず、チーム宿舎に戻って静養に努めた。長嶋外野守備走塁コーチは「大事を取って」と言い、軽症を強調した。今季の平田は打率3割3分4厘と好調で、セ・リーグの首位打者を争っている。
◆中日の藤井が7月31日以来となる一発を放った。2-1の四回2死一、三塁でプロ初登板のヤクルト・高橋が投じた真ん中低めの球を振り抜き、バックスクリーンに運ぶ3号3ラン。第1、2打席で抑えられたストレートを捉え「前の2打席は凡退していたので、この打席は絶対打ちたかった」と喜んだ。 平田が体調不良のため外れた影響で先発メンバーに名を連ねた。プロ13年目、37歳のベテランが好結果を残した。 ビシエド(四回に24号ソロ本塁打) 「いいタイミングで、いいスイングでチェンジアップを打つことができた」 中日・奈良原内野守備走塁コーチ(高橋の失策に) 「(風は)お互いさま。もっと練習させます」
◆連夜の逆転負けで、1分けを挟んで5連敗。森監督は「うまくかみ合わないからこうなる」と険しい表情だった。味方のミスにも足を引っ張られ、六回に5点を奪われた小熊は「(野手のミスを)カバーできればよかったが...。流れを持ってきたかった」と悔やんだ。リーグ最多となる今季33度目の逆転負けで、神宮では9連敗。借金は最多の16に膨らんだ。
◆ヤクルトは1-5の六回に青木の8号3ランで追い上げ、雄平の7号2ランで試合をひっくり返した。救援の秋吉が2勝目。四回に5点を奪った中日は小熊が打たれ、連日の逆転負け。1引き分けを挟む5連敗で借金は今季最多の16。
◆ヤクルトの3年目、高橋がプロ初登板して5回6安打5失点だった。四回に一挙5点を失ったが、140キロ台後半の直球で相手を押し込む場面も多く「腕を振って投げられたのは自信になる」と手応えを口にした。 京都・龍谷大平安高では2014年春の甲子園大会で優勝に貢献。首脳陣から将来性を高く評価されている左腕投手は「四球から失点したり、ピッチャーに打たれたり、2軍と同じことをしてしまった」と反省も忘れなかった。 秋吉(1回無失点で2勝目) 「負けていたけれど、しっかり抑えれば流れが来ると思った」 ヤクルト・田畑投手コーチ(プロ初登板で5回5失点の高橋に) 「初めてで、これだけ投げてくれれば十分。大したものだよ」
◆3年目左腕の高橋が先発でプロ初登板。四回に5点を失うなど5回6安打5失点ながら、140キロ台後半の直球で相手を押し込む場面も多く「腕を振って投げられたのは自信になる」と手応えを口にした。6日に出場選手登録を外れることが決まったが、小川監督は「十分な投球だった。今後に向けて期待感が高まった」と"次回"を約束した。
◆34歳のベテランが「ラッキーボーイ」を襲名した。六回先頭で代打で登場した武内が、三塁前に落ちる珍しい内野安打で出塁。大逆転劇を導いた。前夜も九回に代打で1号2ランを放ち、大逆転劇の口火を切った。「ラッキーボーイになっているよね。なかなかお目にかかれないヒットだった」と笑った小川監督。武内は「最高のヒット。昨日1本出て次が大事だと思っていた。逆転につながってよかった」とホッとしていた。
◆セ・リーグ2位のヤクルトは5日、中日21回戦(神宮)に6-5で劇的な逆転勝利を飾り、2連勝で貯金1とした。4点を追う六回、青木宣親外野手(36)が8号3ランを放って劣勢の雰囲気を一変させると、雄平外野手(34)が逆転の7号2ランを放った。九回に6点差を追い付いた前夜に続く逆転劇で、敗れた3位・巨人とのゲーム差を2.5に広げた。 初球に狙いを定めた。リズムを取りながら、青木が極限まで集中力を高める。1-5で迎えた六回無死一、二塁。小熊の甘く入った141キロ直球を振り抜いた打球は、右翼席上段に消える8号3ラン。右手を握りしめた青木は、総立ちの一塁ベンチに視線を送った。 「四球の直後だったので、甘いところだけを狙っていた。こういう風だから、最後まで諦めなければチャンスはあると思っていた。雄平が打って一気にいくことができたのが大きかった」 本塁から中堅方向に強い追い風が吹く中、六回一死二塁からは雄平が7号2ランを放って逆転した。前日4日は九回に6点差を追い付き、延長十一回にサヨナラ勝ち。連夜の大逆転劇となった。 今季59勝中31度目となる逆転勝利数は35度の広島、33度の西武に次ぐ12球団3位だ。青木は、ベンチの雰囲気を「(逆転に向けて)意気込むとかじゃなくて、自然と身についてきている。結果が出ているのが大きい」と表現した。 試合前には広島・新井が今季限りでの現役引退を表明した。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック、08年の北京五輪でチームメートだった新井について「北京では腰の骨が折れても試合に出ていた。人柄が本当に素晴らしくて、先輩なのに物腰が柔らかい印象がある」と口にした。新井が復帰した古巣をリーグ優勝に導いたように、躍進の中心に青木がいる。 青木自身、昨季球団ワーストの96敗を喫したチームの変化を肌で感じている。「良い方向を向いていると思う。初めは負け始めると、自信をなくしていると感じることがあった。交流戦の最高勝率で、自信を持つことができたんだと思う」。開幕当初は選手を集めて語りかけたことがあったが、今は違う。「今は同じ方向を向けているから」。代わりに練習中やベンチで先頭に立って声をからす。「ワイワイとした雰囲気でやりたい。暗い感じは好きじゃない」と笑った。 連勝で敗れた3位・巨人とのゲーム差を2・5に広げた。神宮でのクライマックスシリーズ(CS)開催にも前進した。小川監督は「(六回は)集中打が素晴らしかった。あのチャンスで初球から振って結果を出す。技術が高いのはもちろん、集中力だと思う」とたたえた。「目の前の試合に勝つことがすべて」と青木。残り25試合。風はヤクルトに吹いている。 (長崎右) 逆転の7号2ランを放ったヤクルト・雄平 「青木さんの本塁打で一気に雰囲気が変わった。その流れに乗って打たせてもらった」 ★4日の大逆転VTR 中日20回戦(神宮)で6点差をひっくり返した。3-9の九回無死一塁から武内が右越え2ラン、さらに一死三塁から田島の暴投で1点を奪い6-9とした。なおも二死二、三塁とすると雄平の中前2点適時打で8-9。続く大引が、二死一塁から右中間へ同点の適時二塁打を放った。9-9の延長十一回二死一、二塁で、上田が右翼席へ1号サヨナラ3ラン。12-9の逆転勝ちで連敗を3で止めた。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
72 | 45 | 2 | 0.615 (↓0.006) | M12 (-) |
24 | 621 (+3) | 539 (+11) | 158 (+2) | 76 (-) |
0.268 (-) | 4.11 (↓0.05) |
2 (-) |
ヤクルト |
59 | 58 | 1 | 0.504 (↑0.004) | 13 (↑1) |
25 | 558 (+6) | 575 (+5) | 113 (+2) | 63 (-) |
0.269 (-) | 4.39 (-) |
3 (-) |
巨人 |
59 | 63 | 3 | 0.484 (↓0.004) | 15.5 (-) |
18 | 559 (+3) | 519 (+6) | 128 (+2) | 58 (-) |
0.261 (-) | 3.95 (↓0.02) |
4 (-) |
阪神 |
53 | 60 | 1 | 0.469 (↑0.005) | 17 (↑1) |
29 | 459 (+11) | 496 (+3) | 68 (+1) | 60 (+3) |
0.253 (-) | 3.95 (↑0.01) |
5 (-) |
DeNA |
52 | 64 | 2 | 0.448 (↑0.005) | 19.5 (↑1) |
25 | 470 (+6) | 556 (+3) | 145 (+2) | 68 (-) |
0.252 (-) | 4.35 (↑0.01) |
6 (-) |
中日 |
53 | 69 | 2 | 0.434 (↓0.004) | 21.5 (-) |
19 | 524 (+5) | 570 (+6) | 84 (+2) | 53 (-) |
0.264 (↓0.001) | 4.4 (↓0.01) |
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