中日(★9対13☆)巨人 =リーグ戦23回戦・ナゴヤドーム=
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巨人
341301001131702
中日
02000006191410
勝利投手:今村 信貴(5勝2敗0S)
敗戦投手:松坂 大輔(5勝4敗0S)

本塁打
【巨人】岡本(28号・1回表3ラン),重信(1号・2回表ソロ)

  DAZN
◆巨人は初回、岡本の3ランで先制する。その後は、2回表に重信のプロ初本塁打となるソロが飛び出すなど、終わってみれば17安打で13得点を挙げた。投げては、先発・今村が今季5勝目。敗れた中日は、8回に打者一巡の猛攻で6点を奪うなど、追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ 巨人が誇る若き怪物、4番岡本和真内野手(21)が"平成の怪物"松坂撃ちを果たした。 初回1死一、三塁で、真ん中高めの136キロカットボールをバックスクリーン右に豪快に運んだ。2戦連発の28号先制3ランで過去4打数1安打だった松坂から初本塁打をマークした。 「重信さんが初球走ってくれて(併殺がないので)気分的に楽になりました。手応えは良かったです」とコメントした。

◆ 巨人重信慎之介外野手(25)が中日松坂からプロ初本塁打を放った。2回2死、内角シュートを振り切ると、打球は右翼席最前列に飛び込んだ。 チーム屈指の俊足を武器とする若手がプロ通算294打席目で初の1発を運んだ。「積極的に打ちに行こうと思っていました。初本塁打? 外野は越えると思ったので、全力で走りました。走っている途中で気付きました」と振り返った。

◆ 巨人打線が中日松坂を今季最短KOに追い込んだ。初回に岡本の28号3ランで先制。2回も2死から重信の1号ソロ、岡本の左翼フェンス直撃の適時二塁打、亀井の適時打、ゲレーロの左翼線適時二塁打と畳み掛け、2回9安打7得点を奪い、降板させた。 亀井は「バットの先でしたが、いいところに落ちてくれました」と振り返り、ゲレーロは「コンパクトに振り抜くことができた。(ランエンドヒットで生還した)亀井さん、ありがとう」と仲間に感謝した。

◆ 巨人は初回、岡本の28号3ランで先制。3回までに5点を追加。中日は2回に2点を返した。中日先発松坂は2回7失点で降板。 巨人は4回に亀井の適時二塁打などで3点。6回にも1点を追加した。巨人先発今村は3回から6回まで無失点と中盤を締めた。 中日は8回に6点を返した。9回にも両軍1点ずつ取り合ったが、結局巨人が逃げ切った。中日は引き分け挟んで3連敗。松坂は4敗目。

◆ 巨人が苦しみながらもカード勝ち越しを決めた。中盤までは完全に大勝ペースだった。 初回に岡本が松坂から28号3ラン。2回にも重信のプロ初本塁打を契機に2死から4点を奪い、平成の怪物を今季最短KOに追い込んだ。4回にも亀井、大城の適時打で突き放した。 だが7回まで2失点と完投ペースだった今村が、8回に4連打で降板。続く中川もアルモンテに3点適時二塁打を許すなど傷口を広げ、6失点した。最終回もアダメスが適時打を許すなど、圧勝ムードは吹き飛んだ。高橋監督は「(今村はスキを)見せたわけじゃないだろうけど、結果がそうなんでね。そこをしっかりしないといけないところ」と苦言を呈した。攻撃には手応えをつかみ「終始、1回から最後まで粘り強く1点ずつ、いい攻撃もあったし、きっちり1個ずつ進めて取った点もあった。攻撃に関してはバントもしっかり決まって、いい攻撃だったと思う」と話した。

◆ 「世界の王」超えを射程に捉えた。巨人岡本和真内野手(22)が、2戦連発となる先制3ランを含む3安打4打点で大暴れした。1回1死二、三塁、中日松坂からバックスクリーン右へ28号。2回にも左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。打率3割1分5厘に上昇させ、89打点、28本塁打まで積み上げた。 22歳シーズンでの「3割30本100打点」到達となれば、プロ野球史上最年少。23歳の王貞治、門田博光らレジェンドが記した球史を塗り替える。 ▼岡本が先制3ランを含む4打点。8月25日阪神戦からの打点は3→3→1→1→0→4→1→4と、岡本は最近8試合で17打点の荒稼ぎ。これで今季89打点とし、100打点が見えてきた。これまでシーズン100打点の最年少記録は63年王(巨人)ら6人がマークした23歳シーズン。岡本は今季22歳で、22歳シーズン以下の最多打点は62年張本(東映=22歳)96年松井(巨人=22歳)が記録した99打点。22歳の岡本が100打点を達成すれば王ら6人を抜いて最年少記録となる。「3割・30本塁打・100打点」の最年少記録も63年王ら4人の23歳で、岡本はこちらの記録更新も狙う。

◆ 「世界の王」超えを射程に捉えた。巨人岡本和真内野手(22)が、2戦連発となる先制3ランを含む3安打4打点で大暴れした。1回1死二、三塁、中日松坂からバックスクリーン右へ28号。2回にも左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。打率3割1分5厘に上昇させ、89打点、28本塁打まで積み上げた。22歳シーズンでの「3割30本100打点」到達となれば、プロ野球史上最年少。23歳の王貞治、門田博光らレジェンドがしるした球史を塗り替える。 岡本が怪物をやっつけた。1回1死二、三塁。手元で微妙に変化する136キロをバットに乗せた。中日松坂からのバックスクリーン右への28号先制3ランに「引っ張りにいったら遊ゴロになってしまうと思って、センター方向を意識した。手応えは良かった。うれしいです」。2年前のオフにプエルトリコのウインターリーグで同僚としてプレーした平成の怪物を容赦なく打ちのめした。 意識はマウンドに立つ投手だけに集約させた。シンプルに投手だけと対戦する姿勢が好成績を支えている。「井端コーチに『審判と勝負するな。投手と勝負しろ』と言われた。すべては、人のせいじゃなくて、自分のせいだと思う」。キャンプ中から守備を徹底的に指導してもらっている名手かつ勝負師の金言を打席でも胸にとどめている。邪念を排除し、目の前の敵をロックオンすることで結果を積み上げてきた。 目の前にはない、巨大な壁を打ち破るときが迫ってきた。高卒4年目での100打点到達は松井秀喜の99打点を抜き、史上初となる。さらに22歳シーズンでの「3割30本100打点」となれば、前人未到の最年少記録となる。30発まであと2本に迫るも「そんなに意識はしていない。今はなんとか走者をかえすことだけです」とチームプレーを最優先する。ここまで124試合で89打点はシーズン102打点ペース、本塁打は32本ペース。自然体のままでも十分に大記録に届く。 ただ不動の4番へと成長を続ける主砲は、球史とは戦っていない。「今年だけじゃ意味がない。来年も再来年も成長し続けないといけない。僕はまだまだなので」と遠慮がちに背中を丸める。チームのための一打が、存在価値を高め、結果的に記録へとつながる。世界の王、通算567本塁打の門田、ミスタータイガースの掛布、トリプル3の山田哲、どでかい怪物を無意識のままやっつける。【為田聡史】

◆ 巨人重信がプロ初本塁打を「スーパースター。小さいころから格好いいと思った」という松坂から放った。2回2死、外角シュートを右翼席へ。通算294打席目で初の1発に「大学4年の東大戦以来。感触は忘れました(笑い)」。 初回には安打と盗塁で岡本の3ランをお膳立てし、9回は犠打でダメ押し点を援護した。お立ち台で「お母さん誕生日おめでとう」と母矛(まゆみ)さんにささげたが「ホームランは忘れます」と役割を自覚していた。

◆ 中日松坂大輔投手(37)が大炎上した。8月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来、中16日で先発マウンドに上がった。 初回先頭坂本に8球粘られた後に左翼線二塁打を許すと、1死二、三塁から岡本に先制28号3ランを献上。2回2死でも重信のプロ初アーチからの5連打で4点を失った。2回の打席に代打を送られ、2回9安打7失点で降板。今季最短降板で、06年5月19日の横浜戦(横浜)での7失点以来の大量失点KOになった。「序盤からゲームを壊してしまい、申し訳ない」と唇を噛んだ。

◆ 中日松坂大輔投手(37)が大炎上した。8月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来、中16日で今季10度目の先発マウンドに上がった。 初回先頭坂本に8球粘られた後に左翼線二塁打を許すと、1死一、二塁から岡本に先制28号3ランを献上。2回にも2死から重信のプロ初アーチからの5連打で4点を失った。2回の打席に代打を送られ、2回9安打7失点で降板。今季最短降板で、06年5月19日の横浜戦(横浜)での7失点以来の大量失点KOになった。「試合は見ての通りです。チームの連敗も止めたかった。たくさんのお客さんが来てくれている中で、ああいうゲームをして申し訳ない。こういう試合は年に1回か2回あるけど、この時期にそれを出したくはなかった」とベテランも唇を噛んだ。 レジェンド右腕での必勝を期したが、痛恨の敗戦。自力CS進出の可能性がなくなった。「(松坂は)悪かったね。先発として試合を作れなかったから、本人が一番分かっている。打線はつないで点を取ってくれているが。残り試合がある限りやり尽くさないといけない。選手もあきらめていない。オレだって最後までやりますよ」と森監督。言葉とは裏腹に、重い空気が漂った。

◆ 中日先発の松坂が2回9安打7失点で今季最短KO。さらにリーグ最速で自力CS進出の可能性が消滅した。森繁和監督「(松坂は)悪かったね。先発として試合を作れなかったから、本人が一番分かっている。打線はつないで点を取ってくれているが...。(投手陣は)コーチがいろんな入れ替えを考えているでしょう。残り試合がある限り、やり尽くさないといけない。選手もあきらめていない。オレだって最後までやりますよ」

◆ 松坂大輔投手(37)の今季最短KOとともに、リーグ最速で中日の自力CS進出の可能性が消滅した。8月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来、中16日。今季10度目の先発マウンドは、今までにないほど制球に苦しんだ。初回先頭の坂本勇に8球粘られ左翼線二塁打を許すと、岡本に先制3ランを献上。2回も2死走者なしから重信にプロ初本塁打を浴びると、5連打で4点を失った。2回9安打7失点。06年5月19日の横浜戦(横浜)での7失点以来、12年ぶりの大量失点に唇をかんだ。 松坂 試合は見ての通りです。チームの連敗も(2で)止めたかった。たくさんのお客さんが来てくれている中で、ああいうゲームをして申し訳ない。こういう試合は年に1回か2回あるけど、この時期に出したくはなかった。 開幕から今季の中日を盛り上げた松坂で自力CSが消えたのも、何かの巡り合わせか。背番号99は移籍ワーストのデキでゲーム作りに失敗したが、今季のチームは中継ぎ陣が崩れる展開も目立つ。7月下旬にドミニカ共和国出身の左腕ロドリゲスを緊急補強したが、今季67敗のうち約半分の32試合が逆転負け。この日も松坂以降の中継ぎ陣が6失点。リリーフ陣の通算防御率は5・02で、セ6球団で唯一、5点を超えている。 森監督 (松坂は)悪かったね。先発として試合を作れなかったから、本人が一番分かっている。打線はつないで点を取ってくれているが...。(投手陣は)コーチがいろんな入れ替えを考えているでしょう。残り試合がある限り、やり尽くさないといけない。選手も諦めていない。オレだって最後までやりますよ。 指揮官は残り21試合でのネバーギブアップを誓った。打線は8回に京田らの適時打で6点を返すなど、9点を奪って意地を見せた。依然最下位で3位巨人とのゲーム差は5・5差に拡大したが、可能性のある限り戦い抜く。【伊東大介】

◆中日・松坂大輔投手(37)が本拠地での巨人戦に先発登板した。  松坂は一回、1番・坂本勇に二塁打、2番・重信に右前打と連打を許すなどして一死二、三塁のピンチを作る。すると4番・岡本には2球目の直球を捉えられ、中越え3ランを浴び、いきなり3失点となった。  二回は、二死走者なしから2番・重信に左翼スタンドへ飛び込むソロ本塁打を被弾。さらに二死二塁とすると、4番・岡本に左翼フェンス直撃の適時二塁打、5番・亀井に中前適時打、6番・ゲレーロにも左翼線適時二塁打を許し、5連打を食らい、4点を失った。  松坂は二回裏の攻撃で打席が回った際に、代打で堂上が送られて試合から退いた。投球内容は、2回を61球、9安打7失点で防御率は3.93。移籍後では最多の7失点を喫し、負傷降板を除けば、今季最短でマウンドを降りた。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が2日、中日23回戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で先発出場。一回一死二、三塁の第1打席に、バックスクリーン右へ先制の28号3ランを放った。  「(一走の)重信さんが初球走ってくれて、(併殺打がないので)気分的に楽になりました。手応えは良かったです」  大きな弧を描き、スタンドに吸い込まれた。相手先発・松坂が投じた2球目、真ん中高めにきた136キロの直球を振り抜き、"松坂撃ち"に成功。4番の仕事を果たした。

◆巨人・重信慎之介外野手(25)が2日、中日23回戦(ナゴヤドーム)に「2番・中堅」で先発出場。二回二死の第2打席に右翼席ぎりぎりへのプロ初本塁打を放った。  「積極的に打ちにいこうと思っていました。外野は越えると思ったので、全力で走りました。走っている途中で(プロ初本塁打に)気付きました」  俊足の重信が、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。相手先発・松坂の2球目を捉えた初アーチ。その感触を確かめるようにベースを回った。今季から体重増加のため、間食におにぎりを食べている。移動中にも口に運び、体重は約6キロ増加。1日7食でパワーをつけ、145試合目、294打席目での初本塁打につなげた。

◆巨人は2日、中日23回戦(ナゴヤドーム)で相手先発・松坂大輔投手(37)を"攻略"。二回までに9安打7得点の猛攻で、マウンドから引きずり降ろした。  まずは一回。先頭・坂本勇が左翼線への二塁打で出塁すると、重信が右前打で続く。一死後、岡本がバックスクリーン右への28号3ランで先制した。  続く二回は、二死後に重信のプロ初本塁打が飛び出すと、そこから4連打。マギーの左前打、岡本の左翼フェンス直撃二塁打、亀井の中前打、ゲレーロの左翼線二塁打で一挙に4点を追加した。  松坂は2回61球を投げ、9安打7失点で降板。巨人打線が序盤からリードを奪った。

◆中日・松坂大輔投手(37)が2日の巨人戦(ナゴヤドーム)に先発して移籍後最短となる2回7失点で降板した。2回61球を投げて本塁だ2本を含む被安打9、1四球、1奪三振だった。  一回、先頭の坂本勇、重信に連打を許し、一死二、三塁から岡本にバックスクリーン右に運ばれる3ランを被弾。二回は二死無走者から重信にプロ初アーチとなる右越えのソロを浴び、このあとも岡本、亀井、ゲレーロに適時打を許して、この回一気に4失点。直後の二回の攻撃で代打を告げられた。  ここまで今季は9試合に登板して5勝3敗、防御率2・79。5月13日の巨人戦(東京ドーム)の三回途中、右ふくらはぎを痛めて4失点で降板して負け投手となったのを最後に4連勝中と安定した投球をみせていた。  松坂は「チームのために少しでも長いイニングを投げたい」と意気込み、森監督も前日1日の巨人戦を引き分けた直後の会見で「期待している」と話していた。

◆中日・松坂大輔投手(37)が2日の巨人戦(ナゴヤドーム)に先発して移籍後最短となる2回7失点で降板した。2回61球を投げて本塁だ2本を含む被安打9、1四球、1奪三振だった。試合後は「序盤からゲームを壊してしまい、申し訳ございませんでした」とコメントした。

◆巨人は四回までに11点を奪うなど17安打で13点。一回に岡本の3ランで先制し、二回も重信のソロなどで4点を加えた。今村は5勝目。中日は松坂が2回7失点と打たれて反撃も届かず、自力でのクライマックスシリーズ進出が消えた。

◆巨人は12-2の八回に6失点し、楽勝ムードが消えた。好投していた今村が4連打などで2点を返されて降板。無死満塁で救援した中川も2本の適時打を浴びた。  4-0から逃げ切れず、引き分けた1日に続く終盤での失点。高橋監督は「油断したわけではないと思うが、結果として点を取られているのでしっかりしないといけない」と苦言を呈した。 重信(二回にプロ初本塁打) 「外野は越えると思ったので、全力で走った。走っている途中で気づいた」

◆先発の今村が7回0/3を10安打7失点で、辛くも5勝目(2敗)を挙げた。序盤から大量援護をもらい、テンポ良く投げ込んだが、八回に4連打を浴びて、ビシエドに四球を与えたところで降板。「大量点を取ってもらったので、最後までいきたかった。勉強して次に生かせるように」と反省を忘れなかった。

◆二回に重信が、右翼席ぎりぎりに飛び込むプロ初本塁打を放った。「スーパースター」と憧れる松坂からの一発に「すごくうれしいです」。岡本とともに期待がかかる24歳は、294打席目での初アーチに俊足を途中で止め、ゆっくりとダイヤモンド一周。この日は母・矛(まゆみ)さんの52歳の誕生日で、ヒーローインタビューでは「お母さん、誕生日おめでとう」と感謝の気持ちを届けた。

◆巨人は2日、中日23回戦(ナゴヤドーム)に13-9で打ち勝ち、引き分けを挟んで2連勝。4番の岡本和真内野手(22)が一回、中日・松坂大輔投手(37)から先制の中越え28号3ランを放つなど、"怪物"を2回7失点で引きずり下ろした。  あっという間にバックスクリーン右に飛び込んだ。岡本が先制3ランで"平成の怪物"に襲いかかった。  「引っ張りにいったらショートゴロになるので、センター方向を意識しました。(松坂から打てて)うれしいです」  一回一死一、三塁。今季3度目(過去4打数1安打)の対戦となった松坂の136キロの直球を逃さなかった。松坂が横浜高時代に甲子園で春夏連覇した1998年は、まだ2歳。新世代の大砲が打線に火を付け、二回までに7得点を奪いレジェンド右腕をKOした。  3安打4打点で打率・315、28本塁打、89打点とし、今季19試合を残して32本塁打、102打点ペース。23歳シーズンの100打点は王貞治、松井秀喜(ともに巨人)、山田哲人(ヤクルト)ら6人いるが、22歳シーズンでの到達となれば、プロ野球史上最年少の快挙となる。  最近8戦で17打点の岡本も、1軍メンバーでは最年少。前日1日の練習前にはベンチに置いていたスパイクの上に、陽岱鋼、石川らがスパイクを重ね、まるで芸術作品のような大きな塊が出来上がった。先輩たちのいたずらにあきれた表情で反応すると、周囲から笑いが漏れ空気が和んだ。プレーを離れれば末っ子キャラとしてかわいがられている。  「(岡本の成績は)本人の実力。本人も頑張っているところではないですか」と高橋監督も岡本の成長を認めた。2位・ヤクルトとは1ゲーム差。岡本がクライマックスシリーズ争いでも主役になる。 (谷川直之)

◆中日のアルモンテが4打数3安打3打点と気を吐いた。八回無死満塁では中川のスライダーを振り抜く3点二塁打。この回一挙6点の反撃に貢献し「チャンスだったから何とか打ちたいと思っていた。難しいボールだったけど、うまく反応できた」と話した。  これで9試合連続安打。打率も3割を維持し、低迷するチームで奮闘を続けている。

◆松坂が今季最短の2回KO。9安打7失点で今季4敗目(5勝)だが、うち3敗は巨人戦だ。「きょうは良くなかった。こういう試合は年に1度、2度あるけど、この時期に出したくはなかった」。岡本に3ラン、重信にプロ初本塁打を浴びるなど、肩を落とした。この敗戦で自力によるクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅。このまま最下位に終われば、森監督の進退問題が浮上する可能性もありそうだ。

◆巨人打線は悪くない。あれだけ緩い松坂の球に対して、打撃が崩れなかった。タイミングがズレてでも、打ち込んだ。1軍レベルの打者にとって、あのスピードは逆に、突っ込んだり、力んだりして、合わせるのが難しいもの。今の打線は本物かもしれないね。  その裏返しとして、松坂にも触れておく。元投手の身として、見るにしのびないからだ。  ここまでにマークした5勝は、はっきり言って、打てないチームと、技術のない打者がいた、ということ。緩い球を待ちきれず、勢い込んで振りにいってね。  テレビ中継やテレビ桟敷などではさかんに、やれカットボールだ、やれシュートだと、球種の話ばかりになるけど、松坂の基本的な問題は、球種ではない。球速と球威なんだよ。スピード表示は130キロそこそこで、力を入れると、とたんにボールが"おじぎ"する。これでは、いくら変化球をアレコレ投げても、効果はないんだ。  全盛期とは、ギャップがありすぎる。なぜそこまでして投げ続けるのか、悲しくさえ映る。1軍のマウンドに復帰し、勝ち星も飾り、観客動員でも貢献した。役割は十分に果たしたじゃないか。じっくり考える時期だと思うよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
71442 0.617
(↑0.003)
M13
(↑2)
26613
(+7)
524
(+3)
155
(+2)
75
(+1)
0.268
(-)
4.08
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
57581 0.496
(↓0.004)
14
(↓1)
27540
(+3)
561
(+7)
108
(-)
63
(-)
0.268
(↓0.001)
4.36
(↓0.01)
3
(-)
巨人
59623 0.488
(↑0.005)
15
(-)
19556
(+13)
513
(+9)
126
(+2)
58
(+3)
0.261
(↑0.001
3.93
(↓0.04)
4
(-)
阪神
52591 0.468
(↑0.004)
17
(-)
31444
(+12)
488
(+3)
67
(-)
55
(+2)
0.252
(↑0.001)
3.96
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
51642 0.443
(↓0.004)
20
(↓1)
26464
(+3)
553
(+12)
143
(+1)
68
(-)
0.252
(-)
4.36
(↓0.02)
6
(-)
中日
53672 0.442
(↓0.003)
20.5
(↓1)
21510
(+9)
552
(+13)
80
(-)
52
(-)
0.264
(↑0.001
4.33
(↓0.06)