ヤクルト(★5対6☆)広島 =リーグ戦19回戦・明治神宮=
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広島
00000 0131 16111
ヤクルト
00100 0400 05142
勝利投手:中﨑 翔太(3勝0敗29S)
(セーブ:ジャクソン(3勝1敗1S))
敗戦投手:梅野 雄吾(1勝2敗0S)
  DAZN
◆広島は4点を追う8回表、代打・バティスタの2ランなどで1点差に迫る。その後は9回に野間の犠飛で同点とすると、続く延長10回には丸のソロで勝ち越しに成功した。投げては、3番手・中崎が今季3勝目。敗れたヤクルトは、投手陣がリードを守れず、連勝は5で止まった。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が苦戦しているのが広島の野村。 両者の通算対戦成績は59打数8安打、3本塁打で打率1割3分6厘。バレンティンが来日から50打席以上対戦した投手は7人いるが、そのうち打率1割台は野村と菅野(巨人)の2人だけだ。今日は天敵から安打を打てるか。

◆ヤクルトの青木宣親外野手(36)が7回2死、一、三塁、7号の3ランをバックスクリーン右にたたき込んだ。ベテランらしく、狙い通りの強振でホームランにした。 このところ絶好調の青木は、第1打席にも投手強襲の内野安打を放ち、第2打席にも右前打。一時は勝ち越しとなる3ランはカウント2ボールからで「打者有利なカウントだったので甘い球をおもいっきりいこうと思いました。最高の形になって良かったです」と振り返った。

◆5連勝中で好調だったヤクルトだが、首位の広島に逆転負け。23日に行われた広島戦(マツダ)でも逆転サヨナラ負けしているだけに、小川淳司監督(61)も痛恨の表情だった。 4連投になった守護神・石山が9回に同点に追いつかれ、延長での逆転負け。小川監督は「前回の広島でもやられているし、ランナーが出ると、嫌な感じになる。後ろのピッチャーは登板過多。なんとかしないといけないんだけど」と再三、リクエストや守備妨害を巡って抗議に出ていたが、報われなかった。

◆広島が逆転勝ちで4連勝とし、優勝マジックを「17」と2つ減らした。7回に4点を勝ち越されたが8、9回で追いつき、延長10回に丸の31号ソロで勝ち越し。そのまま逃げ切った。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -終盤に逆転した 緒方監督 今日は守り勝ったゲーム。(9回に)丸がスライディングしたギャンブルプレーがなかったら、負けていた。最後も菊池がいい守備をして、その前にも(田中)広輔が難しい打球をことごとくアウトにした。丸の働きは二重丸。決勝ホームランは単なる1点じゃない。サヨナラ負けのゲームを引き戻した。 -総力戦の勝利 緒方監督 この劣勢から追いついて、勝ち切れたのは本当に大きな勝利。 -救援陣も踏ん張った 緒方監督 ザキ(中崎)にしても粘り切った投球。勝ち越しは許さないでしょ。しんどいけど、また明日からしっかりと戦うだけ。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、2年ぶり3度目のトリプルスリー達成を決定的にした。 7回2死、左前打で出塁後、打者バレンティンの2球目に二盗に成功。トリプルスリーの達成条件の「30盗塁」「30本塁打」の2つをクリアした。打率はシーズン終了まで確定できないが、現時点で3割超えの可能性が高い。 山田哲は15年に打率3割2分9厘、38本塁打、34盗塁で初めて達成。翌16年も打率3割4厘、38本塁打、30盗塁で史上初の2年連続達成を決めた。3度目のトリプルスリー達成は日本では史上初、米大リーグではジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズが成し遂げている。

◆ヤクルト山田哲人は7回に盗塁を決めて、30盗塁到達。自身3度目トリプルスリーへ王手をかけた。 チームは延長10回、広島丸に勝ち越しソロを許し、最大3点差ありながらも逆転負けを喫した。首位広島はマジック19から17に。広島フランスアは登板なく、月間記録樹立とはならなかった。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、2年ぶり3度目のトリプルスリー達成を決定的にした。 7回2死、左前打で出塁後、打者バレンティンの1ボールからの2球目に二盗に成功。「2球目に行くと決めていました。タイミングがあったのでイメージ通り走れたのかなと思います。30盗塁を目標にしていたので達成できたのはよかったですけど、まだ走れる場面があれば走っていきたい」と語った。 これでトリプルスリーの達成条件の「30盗塁」「30本塁打」の2つをクリア。打率はシーズン終了まで確定できないが、現時点で3割超えの可能性が高くなった。3度目のトリプルスリー達成は日本では史上初、米大リーグではジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズが成し遂げている大記録となる。

◆ヤクルト山田哲人が今季30盗塁とし、15、16年に次いで3度目の30本塁打と30盗塁を達成。 30本塁打&30盗塁を通算3度は、秋山(西武)に並ぶプロ野球最多タイとなった。山田哲が過去にマークした2度は、ともに9月6日に30盗塁目を決めて達成。8月中に30本塁打、30盗塁の両方をクリアしたのは自身最速だ。 ▼山田哲は今季420打数132安打で打率3割1分4厘。すでに規定打席(443)に到達しており、欠場しても3度目のトリプルスリーは達成できる。残り29試合も出続け、1試合4打数と仮定すると、29安打で3割以上。2割5分ペースを維持できれば、トリプルスリー達成となる。

◆世界で2人目の偉業を、手中に収めた。ヤクルト山田哲人内野手(26)が8月31日、2年ぶり3度目のトリプルスリー達成を決定的にした。広島19回戦(神宮)の7回2死、二盗に成功。達成条件の「30盗塁」「30本塁打」の2つをクリアした。打率はシーズン終了まで確定できないが、現時点で3割超えの可能性が高い。3度目の達成は日本では史上初。米大リーグでもジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズしか成し遂げていない大記録だ。 いつものように、山田哲が迷わずスタートを切った。7回2死。左前打で出塁すると右翼席から「走れ」コールが起きた。野村-会沢の広島バッテリーもバレンティンの1ボール後に3連続けん制。誰もが「30盗塁」を意識していた。 期待と警戒心が入り交じる異様な雰囲気で迎えた、2球目。山田哲だけが平常心だった。低い体勢から二塁へ駆けだし、タッチより早く右足を突っ込んだ。大歓声の中心で「30号」に続き「30盗塁」もクリア。日本初、米メジャーでもボンズのみの「3度目のトリプルスリー」をほぼ手中に収め「2球目に行くと決めていた。タイミングがあったのでイメージ通り走れたかなと思う」とうなずいた。 偉業への挑戦は「恐怖心」から始まった。3年連続トリプルスリーを逃し、チームも96敗を喫した昨年末、実体のない不安に襲われた。「実力が落ちている。自分で分かるんです。だから気持ちの持っていき方が難しい。調子うんぬんじゃないんですよ」。18年を迎え、気付いたことがある。少年時代の志。「小学校からずっと誰かのためにと野球をしてきた。両親に家を買ってあげるために頑張ろう、とか」。今、周りにはチームメートやファンがいた。「もう1度トリプルスリーをやって、チームが勝てるようにしたい」。前人未到の高い壁を設定し、公言することで自分に緊張感を持たせた。「やるしかないっしょ」。再び目に力が宿った。内面的な進化が技術を高めさせた。2月に古巣に復帰した青木からは「才能に気付いていない。もっとすごいプレーヤーになる。内面から変わっていけばもっともっと良くなる」と期待をかけられた。憧れのミスタースワローズからの言葉が響いた。「青木さんはいつも前向きな言葉をくれる」。右足に体重を乗せて軸回転で打つ打撃フォームにも肉体強化にも熱が入った。盗塁も「足には自信があるから初球から行く」と積極性を取り戻した。「メジャーとは(意味合いが)違うけど、ボンズは偉大。2人目になれれば光栄ですね」。調子を上げてきた盛夏には不安の影は消え、偉業達成はクリアすべき課題に変わっていた。残り29試合。チームはクライマックスシリーズ進出を争う位置につける。40本塁打、40盗塁の「40・40クラブ」を期待する声も聞く。「30盗塁を目標にしていたので良かったですけど、まだ走れる場面があれば走っていきたい」。絶望の淵からはい上がった山田哲の未来には、誰も見たことのない景色が待っている。【浜本卓也】◆大リーグのトリプルスリー これまで22人が記録し、複数回は3人。ウラジミール・ゲレロ(エクスポズ、01~02年)とライアン・ブラウン(ブルワーズ、11~12年)がいずれも2年連続で到達。最多はバリー・ボンズの3度で、パイレーツ(90、92年)ジャイアンツ(96年)で達成した。▼山田哲は今季420打数132安打で打率3割1分4厘。規定打席(443)に到達しており、欠場しても3度目のトリプルスリーは達成できる。残り29試合も出続け1試合4打数と仮定すると、29安打で3割以上。2割5分ペースを維持できれば達成となる。

◆広島が終盤に驚異的な粘りを発揮した。ヤクルトに逆転勝ちし、優勝マジックを2つ減らして「17」とした。7回に4点を勝ち越されたが、8回にすぐさま反撃。代打バティスタの2ランなどで1点差に迫り、9回は野間の犠飛で追いついた。今季13度目の延長戦は、10回に丸が31号決勝アーチを放って決着した。 「初球が大振りになったので、しっかりコンパクトにいけばと思った。手応えは良かった。バティスタのホームランが本当に勢いづけてくれた」 丸は、梅野が2球続けた高め直球を完璧にとらえて右中間席まで運んだ。4打席目までは無安打も「1打席1打席リセットできている」と切り替えて臨んだ。チーム全員で執念を見せて追いついた試合を、4試合ぶりの1発で勝ちにつなげた。 丸は守りでもビッグプレーがあった。9回1死一塁から広岡の左中間を破りそうなゴロを、フェンス手前でストップ。一塁走者西浦を三塁で止め、サヨナラ負けを水際で防いだ。緒方監督も「あのスライディングしたギャンブルプレーがなかったら負けていた。決勝ホームランは単なる1点じゃない。丸の働きは二重丸だった」と最大級の賛辞を送った。 遊撃田中は難しい打球を次々と処理し、二塁菊池は10回の好守で今季初セーブのジャクソンを助けた。終盤4イニング連続得点の裏で、失点を最小限に防いだ部分も見逃せない。主役となった丸は「月が替わってもいい流れを出して、優勝に突き進みたい」とヒーローインタビューで声高に言った。8月は4連勝締め。貯金は25と今季最多を更新した。球団初3連覇へまっしぐらだ。【大池和幸】

◆ヤクルト山田哲人内野手(26)が、2年ぶり3度目のトリプルスリー達成を決定的にした。 7回2死、左前打で出塁後、打者バレンティンの1ボールからの2球目に二盗に成功した。 トリプルスリーの達成条件の「30盗塁」「30本塁打」の2つをクリアした。打率はシーズン終了まで確定できないが、現時点で3割超えの可能性が高くなった。トリプルスリー3度は日本初で、米大リーグでもバリー・ボンズしか成し遂げていない大記録達成となる。  ◇  ◇  ◇ 3度目のトリプルスリーに挑んだ今年、山田哲人に新たな口癖ができていた。 「しんど」 関西弁で「しんどい」の意。記録達成が見えてくるに従って、この言葉を漏らす回数が増えていった。28日の阪神戦前の練習後も、甲子園の室内練習場を出ると「しんど」と、つぶやいた。「なんかすぐ『しんど』って言ってしまう。僕だけですかね」と笑った。 ただ、「しんど」とは言っても、「無理」や「だめだ」は口にしなかった。今夏は猛暑もあり、両足をはじめとした肉体は悲鳴を上げていた。チームもクライマックスシリーズを争う好調ぶりで、注目度と相手バッテリーの警戒度も上がり、3番打者としての責任感も強くなっていた。心身ともに疲弊し、マッサージ中に寝ることが珍しくなくなった。「毎日野球をするのは大変だと思います。しんどいですよ。でも変なプレーはできないから。しんどくてもやらないと。どんな仕事でも一緒でしょ?」。 自分のプレーを楽しみにしてくれる人がいる。だからこそ試合に出続ける道を選んできた。「しんど」は山田哲人のガス抜きであり、自らを奮い立たせる魔法の言葉でもあった。【ヤクルト担当 浜本卓也】

◆ヤクルトのバレンティンが三回に先制二塁打を放ち、4試合ぶりの打点をマークした。  2死一塁で野村の外角カットボールを逆方向へはじき返し、右中間を深々と破った。二塁到達後に笑顔を浮かべた4番打者は「逆らわずにうまく打てたが、とにかく青木がよく走ってくれた」と、一塁から力走して生還した青木をたたえた。  これで111打点目とし、自身初の打点王へ数字を伸ばした。

◆ヤクルトはブキャナン、広島は野村が先発。ヤクルトは三回、一死から青木が右前打。二死となりバレンティンが右中間へ適時二塁打を放ち1点を先制した。  広島は七回、一死から松山が左翼線への二塁打。続く田中が右中間へ適時三塁打を放ち1-1の同点とした。  ヤクルトは七回、一死から中村が中前打。その後、坂口の二塁への内野安打二死一、三塁とし青木が中越えの7号3ランを放ち4-1と勝ち越した。さらに満塁とし西浦の右前適時打で5-1とした。  広島は八回、先頭の西川が中前打。続く代打・バティスタだ左翼席へ22号2ラン。さらに一死満塁とし松山が左前適時打を放ち1点差に迫った。

◆広島が4連勝で優勝へのマジックナンバーを17とした。4-5の九回に野間の犠飛で追い付き、延長十回に丸が勝ち越しの31号ソロを放った。中崎が3勝目。救援陣が粘れず、九回のサヨナラ機を逃したヤクルトは連勝が5で止まった。

◆ヤクルトの山田哲人内野手(26)が31日、神宮球場で行われた広島19回戦の七回に今季30個目の盗塁を決め、同一シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁をマークする「トリプルスリー」の条件を現時点で満たした。山田哲は2015、16年に快挙を成し遂げており、過去10人のトリプルスリー達成者の中でただ一人、2度記録している。  本塁打は24日のDeNA戦で30本に到達。打率は3割1分4厘で、シーズンの規定打席を既に満たしている。チームは残り29試合。プロ野球では過去に誰も成し遂げていない同一シーズンでの40本塁打、40盗塁も視野に入れている。

◆七回に二盗を決め、30盗塁に到達したヤクルトの山田哲は「30盗塁は目標にしていたので良かった」と話したものの、チームが逆転負けして表情はさえなかった。  青木の本塁打で3点を勝ち越した直後に左前打で出塁した。盗塁を警戒する広島の野村から再三、けん制されたが、本拠地神宮でわき起こった「走れ!走れ!山田」の大歓声に奮起。「行くと決めていた」という2球目で悠々と二盗に成功。二塁上では表情を変えなかった。これで30本塁打に続いて節目の数字をクリアした。 小川監督(救援陣に)「後ろの投手はみんな登板過多になっている」 青木(七回に7号3ラン)「打者有利なカウントだったので、甘い球を思い切りいこうと思った」 石山(味方の失策も絡み、九回に抑え失敗)「(4日連続の登板だったが)それが仕事なので。先頭打者を出したのがもったいなかった。出したくない走者だった」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が31日、広島19回戦(神宮)の七回に二盗を成功させて、今季30盗塁に到達。すでに30本塁打をクリアしており、プロ野球史上初で自身3度目となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)達成が決定的となった。  山田哲の父・知規さん(60)は大阪府内の自宅でテレビ観戦し、30盗塁達成を見届けた。甲子園遠征で移動日の27日にはプロ入り後、初めてシーズン中に大阪で両親と一緒に夕食をとったといい、「よかったです。あとは打率だけですね。頑張ってほしいです」と喜んだ。「チームに貢献したい気持ちは強いと思います。体はしんどいと思うけど、けがには気をつけてほしい」と愛息にエールを送った。

◆最大4点のビハインドをものともせず、4連勝。同点の十回に丸が右中間席へ勝ち越しの31号ソロ。「何とか仕事ができてよかった。打った瞬間、行くかなと思った」と値千金の一振りで、優勝へのマジックナンバーを2つ減らして17とした。九回の守りでは一死一塁から広岡に左中間へ二塁打を打たれたが、丸が滑り込みながら捕球。一走の本塁突入を断念させるなど、攻守で光った。

◆青木が1-1の七回二死一、三塁から7号3ランを放った。6月27日の中日戦以来、約2カ月ぶりのアーチに「甘い球を思いっきりいこうと思っていた。最高の形になってよかったです」とコメント。一回、三回にも安打を放ち16度目の猛打賞で3打点2得点。しかし、チームは敗れ試合後は無言でクラブハウスに引き揚げた。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が31日、広島19回戦(神宮)の七回に二盗を成功させて、今季30盗塁に到達。すでに30本塁打をクリアしており、プロ野球史上初で自身3度目となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)達成が決定的となった。残りは29試合。日本初の「フォーティー・フォーティー」(40本塁打、40盗塁)の到達も夢ではなくなってきた。試合は延長十回の末、5-6で敗れ、連勝が「5」でストップした。  3万599人の視線が一走・山田哲に集まる。「走れ、走れ、山田!!」の大声援に背中を押され、完璧なスタートとスライディングで今季30盗塁を決めた。  「2球目に走ると決めていた。タイミングがあったのでイメージ通りに走ることができた」  大台到達は七回二死に訪れた。青木の3ランが飛び出した直後に山田哲も左前打で出塁。次打者、バレンティンのカウント1-0からの2球目。バントの構えを見せた主砲のアシストをもらい、本拠地で節目の盗塁を成功させた。  今季も体力的に厳しい夏場に成績を伸ばした。7月は打率・425、7本塁打で月間MVPを受賞。8月24日のDeNA戦では30本塁打に到達した。31日現在で打率・314をキープし、プロ野球史上初で自身3度目となるトリプルスリーがこれで決定的となった。残り29試合。現在のペースではともに37本塁打、37盗塁だが、メジャーで過去4人、日本では誰も成し遂げていない「フォーティー・フォーティー」(40本、40盗塁)も決して夢ではなくなってきた。  夏男には"トラウマ"がある。履正社高3年、最後の夏-。大阪大会3回戦の大冠戦に勝利後、体に異変を感じ、40度の高熱に見舞われた。原因は熱中症。病院に行くと即入院を命じられた。2日後の優勝候補、PL学園戦を前に医師から「出たら死ぬ」と告げられた。それでも、「この試合に出られなかったら一生後悔する」と決心し、両親に「お願いします。試合に出させてください」と頭を下げた。  PL学園戦は強行出場で九回に同点2点打を放ち、チームは延長戦の末に勝利。甲子園にも出場できた。当時の反省を生かし、現在はクラブハウスから神宮まで50メートルほどの距離でもヘルメットかキャップをかぶり、移動するようにしている。冷房は極力避け、扇風機も足元に当てるなど、体調管理を徹底している。  「まだ走れる場面があれば走っていきたい。フォーティー・フォーティー? まあ、そこまでは考えていないですけど。一試合一試合、戦っていきたい」と山田哲。ファンの夢も背負い、さらなる高みへ歩を進める。 (横山尚杜) 山田哲についてヤクルト・小川監督 「打つことも盗塁もできることはすごいこと。これからも貢献していってほしい」 ★ボンズの印象は...  米大リーグでも過去にトリプルスリーを3度達成したのは、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)のみ。1996年は42本塁打、40盗塁で「40・40」もクリアしている。山田哲にとって、中学時代の2007年に引退したボンズのイメージは「ホームランバッターという印象がある。海に本塁打を打ち込んで、そのボールを船にのって取りにいっているのを見たことがあります」。ジ軍の本拠地、AT&Tパークでスプラッシュヒットを打ち続けたスラッガーの背中も追いかけていく。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
694420.611
(↑0.004)
M17
(-)
28598
(+6)
518
(+5)
152
(+2)
74
(+1)
0.269
(↑0.001)
4.11
(-)
2
(-)
ヤクルト
575610.504
(↓0.005)
12
(↓1)
29534
(+5)
546
(+6)
108
(+1)
63
(+1)
0.27
(↑0.001)
4.34
(↑0.01)
3
(-)
巨人
586220.483
(↑0.004)
14.5
(-)
21538
(+5)
499
(+3)
122
(-)
54
(+1)
0.26
(↓0.001)
3.89
(↑0.01)
4
(-)
阪神
505910.459
(-)
17
(↓0.5)
33424
(-)
482
(-)
66
(-)
51
(-)
0.25
(-)
3.98
(-)
5
(-)
DeNA
516220.451
(-)
18
(↓0.5)
28458
(-)
533
(-)
142
(-)
66
(-)
0.251
(-)
4.33
(-)
6
(-)
中日
536610.445
(↓0.004)
19
(↓1)
23496
(+3)
534
(+5)
80
(+1)
52
(-)
0.263
(↓0.001)
4.27
(↑0.03)