1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 1 |
巨人 |
2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | × | 6 | 10 | 0 |
勝利投手:菅野 智之(11勝7敗0S) 敗戦投手:小野 泰己(7勝4敗0S) |
◆巨人は初回、4番・岡本の2ランで幸先良く先制に成功する。その後は、4回裏に長野の2点適時二塁打で追加点を挙げると、続く5回には岡本の適時打でリードを広げた。投げては、エース・菅野が9回完封で今季11勝目。敗れた阪神は、投打ともに振るわず3連敗を喫した。
◆左脇腹痛で離脱していた巨人坂本勇人内野手(29)が1軍に合流した。「1番遊撃」でスタメン出場する。 試合前のビジョンで発表されると場内から坂本コールが起こった。7月16日の阪神戦で負傷して以来、34試合ぶりの復帰となった。フリー打撃などの試合前練習を終えると「頑張るだけですね」と話した。
◆左脇腹痛から復帰した巨人坂本勇人内野手(29)が初回の攻撃をけん引した。 7月16日の阪神戦以来、34戦ぶりに1番遊撃手で復帰。初回、阪神小野の高め直球を右前にはじき返し出塁。2死二塁から4番岡本が内角直球を左中間席へ24号2ランを運び、先制点をもたらした。 岡本は「インコース寄りのボール(ストレート)にうまく反応できました。初回のチャンスで、ホームランを打てたのは自分にとっても大きいです」と振り返った。
◆阪神先発小野泰己投手は4回6安打4失点で降板した。 1回の先頭坂本に右前打を許し、2死二塁から岡本に2ランを浴びた。4回にも長野に左越え2点二塁打を浴びて4失点。「初回から先制点を与えてしまい、4回にも先頭の四球から追加点を取られ、チームに良い流れを作るような投球ができませんでした」と振り返った。
◆左脇腹痛で離脱していた巨人坂本勇人が1番遊撃で戻ってきた。 7月16日の阪神戦で負傷し、翌17日に登録抹消。1カ月以上のリハビリを経て34試合ぶりの復帰となる。
◆阪神が巨人菅野を攻略できず、2試合連続完封負けを喫した。1回の攻撃が窮状を物語る。先頭糸原が内野安打で出塁し、2番北條が送りバントを試みる。初球ファウル。2球目に再挑戦も小飛球が捕飛になり、一塁走者糸原も飛び出して瞬く間に2死走者なしになった。 その直後、制球が定まらない菅野から2四球などで満塁機を築くが、伊藤隼が三邪飛に倒れた。2回以降は立ち直らせ、シャットアウト負け。金本知憲監督も「(菅野は)本当に良かった。高さもコースも良かったし、球の勢いもあった。それを何とか打ち崩していかないといけないんだけど。次回、何とか対策を練って打てるようにやっていきます。終わってみて振り返れば、あの回の攻撃かなと思います」と話した。 今季の巨人戦は7勝13敗で負け越しが決定。12年から7年連続のシーズン負け越しの屈辱となった。
◆巨人菅野智之投手が、阪神打線を7安打12奪三振で完封し、11勝目を挙げた。2試合連続の完封勝利は今季5完封目。シーズン5完封は球団では95年斎藤雅樹(現投手総合コーチ)以来、23年ぶりの快挙となった。 立ち上がりは制球が微妙に狂った。2死から福留に四球、糸井に遊撃への内野安打を許すとナバーロも歩かせ、満塁のピンチを招いた。 それでも伊藤隼を三塁ファウルフライに打ち取り、しのいだ。「制御できなかったわけじゃない。気持ちが入っていたので、少し腕が振れすぎたがよく修正できたと思う」と2回以降はカーブを有効に使い、ゆったりとしたフォーム修正にも活用した。阪神のスタメンに名を連ねた6人の左打者の内角を果敢に攻め、踏み込ませなかった。 124球で投げきり「序盤をのぞけば完璧に近いピッチングだった。今日のような投球を見せられるように、次回以降も最高の準備をして、最高のピッチングをしていきたい」と頼もしかった。
◆左脇腹痛から約1カ月ぶりに1軍復帰した巨人坂本勇人内野手が「1番遊撃」でスタメン出場し、4打数1安打と、先制点に絡む活躍で存在感を示した。 いきなり結果を出した。初回の第1打席、フルカウントから阪神小野の外角高めの147キロにバットを合わせた。打球は一、二塁間を破った。右前打で出塁すると送りバントと三振で2死二塁となり、岡本が先制24号2ランを放った。 2、3打席目はともにカーブをフルスイングも、フライアウト。第4打席は望月の外角いっぱいの154キロを見逃し三振に終わった。 守備では1回2死満塁でマウンドに駆け寄り、菅野に声をかけるなど、主将としての役目も果たした。復帰初戦をフル出場で終え「ほっとしています。(第1打席の安打は)チームとしても得点につながってよかった。たくさんのお客さんの前でやれることはうれしく思います」と振り返った。
◆巨人菅野智之投手が、阪神打線を7安打12奪三振で完封し、11勝目を挙げた。 ▼菅野が昨季のシーズン4完封を上回る自己最多の5完封。巨人投手のシーズン5完封以上は95年斎藤雅(6完封)以来になる。18日中日戦に次いで2試合連続完封。菅野の連続完封は16年に2試合連続、17年に3試合連続があるが、東京ドームで2試合連続は初めて。2桁奪三振での完封は5月11日中日戦(13奪三振)以来、プロ2度目。 ▼巨人は24日のメルセデスに次ぎ2試合連続完封勝ち。巨人の投手が完投で連続完封したのは14年8月28日阪神戦の沢村、同29日DeNA戦の内海以来。連続の完投完封をともに阪神戦で記録したのは95年7月18日斎藤雅、同19日河原、同20日槙原と3試合続けて以来だ。 巨人斎藤投手総合コーチ(菅野が自身のシーズン6完封に迫る5完封目に)「まだまだだね(笑い)。最後まで投げてくれるのは、さすがエース。あとは記録室で書いてよ」
◆主役が戻った。左脇腹痛が回復した巨人坂本勇人内野手(29)が、7月16日に負傷して以来34試合ぶりの復帰戦でいきなり安打を放った。「1番遊撃」でスタメン出場し、1回の第1打席で右前打。4番岡本の先制24号2ランにつなげた。先発菅野智之投手(28)も力投。1シーズンの自身最多となる今季5度目、2試合連続の完封で11勝目を挙げ、2位争いの阪神にカード勝ち越しを決めた。 空白の時間を感じさせなかった。1回無死、坂本勇が阪神小野の外角球に食らいついた。一、二塁間を破る右前打で出塁すると、2死二塁から4番岡本が先制2ラン。直近3試合で2得点の打線の雰囲気が、主将の一打からガラリと変わった。左脇腹肉離れで離脱した7月16日以来、34試合ぶりの1軍復帰戦。第1打席での安打に「ホッとした」と表情が和らいだ。 ピンチでの振る舞いも、変わらなかった。1回2死満塁、エース菅野に歩み寄った。「力みすぎるな」。菅野は「マウンドに来てくれて、帰ってきてくれたんだなと実感した。いつも、いい間を取ってくれる」と感謝し、切り抜けた。 真っ黒に焼けた肌が、待ちわびた時間を証明した。08年にレギュラー定着後、長期離脱は初。負傷後のジャイアンツ球場、炎天下にゆっくり走ることしかできない状況が「初めてケガした場所だから。どのくらいかかるか...」と、もどかしかった。負傷から10日後、初めてキャッチボールを行ったが、すぐにストップ。「野球ができないのはつまらない」とこぼした。 その中で、主将としての在り方を探した。3軍のリハビリ後、帰宅すると午後4時には2軍戦を見るためにテレビをつけた。若手選手の動きを見つめ、翌日には声をかけた。今季育成から支配下となった松原には「いつも見てるよ」と話し、3軍では育成の比嘉らに質問され、惜しみなく技術を伝えた。「今できることをやるだけ」。復帰へ、はやる気持ちを抑えながらチームのために動き続けた。 坂本勇の離脱中、打線は1試合平均4・5得点から4得点に下降。それでも山本ら若手が頑張り、15勝17敗1分けとCS争いで踏ん張った。起爆剤としての期待に「残り26試合、1つでも多く勝てるように」とうなずいた。攻守で頼れる主将を先頭に、終盤戦を抜け出していく。【島根純】
◆巨人岡本が先制弾を含む2安打3打点と躍動した。 初回、小野の内角146キロの直球を強振し、左中間席へ18日中日戦以来の24号2ラン。5回には左前適時打を放ち、試合を決定づけた。「(2ランは)抜けたと思ったが入るとは思わなかった。必死にやっているので、今後も続けて頑張りたい」と頼もしかった。
◆阪神は今季初の2試合連続完封負け。金本監督は「見ての通り。(菅野は)高さもコースも良かったし、球の勢いもあった。それを何とか打ち崩していかないといけないんだけど」と脱帽した。 巨人戦のシーズン負け越しも決定。7年連続負け越しの屈辱だ。金本監督は「別に巨人だけが相手じゃないから」と声を絞り出す。長期ロードも借金1になり、勝ち越しが消えた。
◆巨人菅野が自分を超えた。阪神打線を7安打で完封し11勝目。2試合連続の完封勝利でシーズン7完投、5完封はともに自己最多を更新した。シーズン5完封は球団では95年斎藤(現投手総合コーチ)以来23年ぶり。「巨人で一番尊敬する選手、コーチでもあるのでうれしいです」と喜んだ。9回2死、伊藤隼に二塁打を許したが「余力は残っていたので、1点もやらないぞと強い気持ちで投げた」。代打原口を二ゴロに抑え、124球で完結させた。 気持ちを制御した。1回、2死から1安打2四球で満塁を招いた。無失点でしのいだが「(坂本)勇人さんが帰ってきて気持ちが入っていたので、少し腕が振れすぎた」と制球が微妙に狂った。それでも2回以降はカーブで緩急をつけ、フォーム修正にも活用。12奪三振と圧倒し、11日広島戦から続く無失点イニングを19に伸ばした。「次回も最高の準備で最高の投球をしたい」と先を見据えた。 ▼菅野が昨季のシーズン4完封を上回る自己最多の5完封。巨人投手のシーズン5完封以上は95年斎藤雅(6完封)以来になる。18日中日戦に次いで2試合連続完封。菅野の連続完封は16年に2試合連続、17年に3試合連続があるが、東京ドームで2試合連続は初めて。2桁奪三振での完封は5月11日中日戦(13奪三振)以来、プロ2度目。 ▼巨人は24日のメルセデスに次ぎ2試合連続完封勝ち。巨人の投手が完投で連続完封したのは14年8月28日阪神戦の沢村、同29日DeNA戦の内海以来。連続の完投完封をともに阪神戦で記録したのは95年7月18日斎藤雅、同19日河原、同20日槙原と3試合続けて以来だ。
◆阪神が難敵菅野に完封負けを喫した。初回に無死一塁の好機をつかむも送りバント失敗の併殺。その後も序盤は制球が乱れていた右腕を仕留めきれず、前夜に続いて2試合連続の0点負け。長期ロードの勝ち越しも消滅したが、このままズルズルと後退していくわけにはいかない。 ▼阪神は今季の巨人戦で7勝13敗となり、5試合を残してカード負け越し決定。12年から7年連続となった。勝ち越したのは07年14勝9敗1分けが最後で、これで連続11年にわたり勝ち越しがない。 ▼阪神の2試合連続完封負けは今季初で、昨年9月24、25日DeNA戦以来。相手の先発投手にいずれも完投を許したケースに限ると、11年5月20日ソフトバンク戦山田、21日同戦杉内以来、7年ぶり。 ▼巨人戦での2試合連続完封負けは、08年7月23日、8月12日以来10年ぶり。2日連続では、04年6月18、19日以来14年ぶり。
◆阪神植田がプロ入り初めて外野守備に就いた。8回からセンターで起用された。 守備機会がなかったが「ポジションが多ければ出られる機会も増えると思うので。(外野の練習も)少しずつやっていければと思います」と前向きに話した。
◆阪神伊藤隼はチーム31イニングぶりの長打を放った。 9回2死から左翼線に二塁打。ただ、1回2死満塁で三邪飛に倒れるなど3打席目までは凡退し、「最初の打席ですね。自分の状態は悪くなかったのに3打席は完璧に抑えられた。正直、完敗です」と悔しさをにじませた。
◆阪神北條は痛恨のバントミスに厳しい表情。 1回無死一塁で送りバントを試みたが、捕手への小フライとなって一塁走者も戻れずにアウト。菅野を相手に先制のチャンスを広げられず「僕が...」と神妙な表情。2点を追う3回1死では左中間への安打で二塁を狙うもわずかな差でタッチアウトを食らい、「無理する場面でもなかったので...」と反省の言葉が口をついた。
◆阪神先発の小野がプロ入り初の東京ドームで苦しみ、4敗目を喫した。「初回から先制点を与えてしまい、チームに良い流れを作るような投球ができませんでした」。4回6安打4失点で降板。先発の役割を果たせなかった。 初回、この日1軍復帰したばかりの1番坂本勇に右前打を許し、出ばなをくじかれた。2死までたどり着いたが、4番岡本に痛恨の一撃を食らってしまう。カウント1-1から真ん中に入った146キロ直球を強振され、左翼へ先制2ランを浴びた。4回にも長野に2点二塁打を献上。菅野との投げ合いで、4失点は重かった。「攻めた結果、打たれたので。2点で粘れたらよかったんですけど...」と悔しさをにじませた。 この日の黒星で自身の連勝は3でストップ。だがチームの上位浮上へ欠かせない右腕だけに、次回好投を期待したい。【真柴健】
◆あぁ7年連続の巨人戦負け越し...。虎が難敵菅野に完封負けを喫した。初回に無死一塁の好機をつかむも送りバント失敗の併殺。その後も序盤は制球が乱れていた右腕を仕留めきれず、前夜に続いて2試合連続の0点負け。長期ロードの勝ち越しも消滅したが、このままズルズルと後退していくわけにはいかない。 重い足取りだった。金本監督はオレンジ色に彩られた東京ドームの廊下を険しい顔で引き揚げた。巨人のエース菅野に圧倒されて完敗。前夜のメルセデスから今季初の2試合連続完封負けを喫し「見ての通り。本当に良かった。高さもコースも良かったし、球の勢いもあった。それを何とか打ち崩していかないといけないんだけど」と脱帽した。 プレーボール直後の失敗が暗い影を落とした。マウンドにいるのは日本球界の大黒柱だ。何度もチャンスは巡ってこない。1回、先頭糸原が一塁への内野安打で出塁する。北條は初球からバントを試みるがファウル。2球目だ。ど真ん中へのカットボール。再挑戦も小飛球が浮く。後方からミットを差し出す小林に直接捕られて、一塁送球。飛び出していた走者糸原も戻れず、一瞬にして2死走者なしになった。指揮官も「もったいない...。もったいないですね。ランナーも飛び出して」と嘆くしかない。 菅野は試合前まで、初回防御率が4・05だった。スキもあった。1回は2死後も制球が定まらず、2四球と内野安打で満塁機を築く。だが、伊藤隼が三邪飛に倒れた。前夜同様に手堅くバントで送れず、転がり込んできたチャンスすら生かせない。金本監督は敗因を問われ「コントロールを乱していましたけど、そこをつけ込めなかった。結果的に初回ですよね。終わってみて振り返れば、あの回の攻撃かなと思います」と振り返るしかない。今季は開幕戦など菅野に2つの黒星をつけており、相性は悪くないが、ちぐはぐな攻めで2回以降、立ち直らせ、歯が立たなくなった。 金本阪神3年目も宿敵の巨人戦で7勝13敗となり、シーズン負け越しが決定。実に11年連続で勝ち越せず、12年から7年連続負け越しの屈辱だ。この話題を振られると悔しさを押し殺しながら「別に巨人だけが相手じゃないから」と声を絞り出した。白星が先行していた長期ロードも借金1になり、勝ち越しが消えた。3カード連続負け越しなど黒星がつきまとう。クライマックスシリーズ圏内に進むためにも、踏ん張りどころを迎えた。【酒井俊作】
◆巨人・坂本勇人内野手(29)が25日、出場選手登録された。7月16日の阪神戦で左脇腹を痛めて戦列を離れていたが、約1カ月半ぶりに1軍に合流。復帰後初席目となった一回先頭の第1打席で右前打。完全復調をアピールした。 「頑張るだけです」 試合前、言葉に力を込めていた主将。阪神先発・小野が投じた147キロの外角直球に逆らわず、一、二塁感を抜ける安打。重信の投犠打で二塁に進み好機を演出すると、二死から4番・岡本の左中間への24号2ランで先制のホームを踏んだ。主将の復帰を追い風に、残り試合を全力で戦い抜く。
◆巨人・岡本和真内野手(22)が25日、阪神20回戦(東京ドーム)に「4番・左翼」で先発出場。一回二死二塁から、左中間席へ先制の24号2ランを放った。 「インコース寄りのボールにうまく反応できました。初回のチャンスで、ホームランを打てたのは自分にとっても大きいです」 しっかりと捉えた打球は、スタンドに向け一直線に飛んでいった。相手先発・小野が投じた、146キロの内角直球を一閃。6試合ぶりの一発は、チームを勢いづけるアーチとなった。
◆巨人・岡本和真内野手(22)が25日、阪神20回戦(東京ドーム)に「4番・左翼」で先発出場。4点リードの五回一死三塁から左前適時打を放った。 「ファーストストライクから積極的にいこうと思っていました。一振りで打ち返すことができてよかったです」 "岡本対決"を制した。この回、代わったばかりの岡本が投じた126キロのスライダーを左前に運び、貴重な5点目。この回先頭の25歳・重信は右翼フェンス直撃の二塁打で好機を作るなど、ヤングGが躍動した。
◆巨人・菅野智之投手(28)が阪神戦に先発し、9回124球を投げて12三振を奪うなど7安打に抑え、今季5度目の完封で11勝目(7敗)を挙げた。前日の左腕メルセデスに続く完封劇で虎に快勝。打っては4番の岡本和真内野手(22)が一回に24号2ランを放つなど2打数2安打3打点2四球でチームを引っ張った。 阪神は小野が先発した。巨人は一回、けがから復帰の1番・坂本勇が右前打を放つと、重信の投前犠打で一死二塁。マギーは空振り三振を喫したが、岡本が左中間席へ先制24号2ランを放った。 四回は無死二、三塁から長野が左越えの2点二塁打。五回は一死三塁から岡本が左前適時打で5-0とした。 巨人は七回、一死満塁で阿部が右犠邪飛。6-0とした。菅野は2試合連続の完封で、「立ち上がりはばたつきましたが、満足しています。小林のおかげです」と充実感を漂わせた。
◆巨人・菅野智之投手(28)が阪神戦に先発し、9回124球を投げて12三振を奪うなど7安打に抑え、今季5度目の完封で11勝目(7敗)を挙げた。自身2試合連続の完封で勝利に導いたエースはお立ち台ですがすがしい表情だった。 --9回を投げ切って今の気分は 「立ち上がりはばたつきましたけど、満足しています」 --昨日の取材では残り試合全部完投したいと言っていた。有言実行ですね 「たまたまだと思いますけど、気持ちは常に完封すると思っています」 --12奪三振、ピッチングを振り返って 「序盤を除けば完璧に近いピッチングだった」 --主力に左バッターが並ぶ中、内角に攻めていくように感じた。狙いは 「小林がうまく引っ張ってくれたおかげです」 --五回のピンチの場面ではもう一段上げたようにも見えました 「余力がまだ残っていたので1点もやらないぞと強い気持ちを持ってマウンドに立っていました」 --これで2試合連続のシャットアウト勝利、チームの勢いは 「まだまだ試合は残っているので全部勝つつもりで最後まで戦い抜きたい」 --残り試合どんなピッチングを見せてくれますか 「きょうみたいなピッチングを数多く見せられるように最高の準備をして、最高のマウンドにしていきます」
◆巨人・菅野智之投手(28)が阪神戦に先発し、9回124球を投げて12三振を奪うなど7安打に抑え、今季5度目の完封で11勝目(7敗)を挙げた。前日の左腕メルセデスに続く完封劇で虎に快勝。打っては4番に座る岡本和真内野手(22)が一回に24号2ランを放つなど2打数2安打3打点2四球の活躍。お立ち台では大歓声を浴びた --第1打席から見事な本塁打 「はい、よかったと思います」 --打った瞬間の感触は 「抜けたとは思いましたが入るとは思わなかったです」 --打席にはどういう狙いを持って立った 「チャンスだったのでランナーをかえそうと思って打席に入りました」 --4番らしい一振り 「よかったと思います」 --ひと振りで仕留められたバッティングの状態は 「必死にやっているので続けて頑張りたいなと思います」 --第3打席のタイムリーもファーストストライクから 「よかったです」 --どんな思いで打席に 「チャンスだったのでランナーをかえそうと思って打席に入りました」 --3打点の活躍を振り返って 「最近はなかなか点が取れてなかったのでよかったと思います」 --坂本選手も戻ってきて打線になった。今後に向けて 「また続けて勝てるように頑張ります。応援よろしくおねがいします」
◆左脇腹痛から7月16日以来の復帰出場を果たした巨人の坂本勇が早速、存在感を示した。「1番・遊撃」で先発。一回に技ありの右前打で出塁し、岡本の本塁打で先制のホームを踏んだ。「ほっとした。点につながったので良かった」と表情を緩めた。 2軍では今月23、24日と2試合に出ただけで1軍に昇格。急ピッチの実戦調整で戦列に戻った主将は「残り26試合、一つでも多く勝てるように頑張りたい」と気を引き締めた。
◆巨人の岡本はこれぞ4番の活躍だった。まずは一回に左中間へ先制の24号2ラン。「最近、初回で打てていなかった。いい形で回してもらったので良かった」と貫禄を漂わせた。 四回は四球を選んで追加点の足場を築き、五回は左前へ適時打。ダメ押し点を奪った七回は再び四球で好機を広げた。若き主砲は「自分には長打や打点が求められていると思うので良かった」と悦に入った。
◆ --菅野がよかったとはいえ、2試合連続完封負けという厳しい結果に 金本監督 「うーん、まあそうですね、ハイ、見ての通りで。まあほんとよかったし、高さもコースも、球の勢いもあったし。まあそれを何とか打ち崩していかないといけないんだけど。次回なんとか対策練ってね、打てるように、やっていきます」 --プレーボール直後の送りバント失敗もあった 「うーん、まあねえ、もったいないはもったいないですね、やっぱり、ランナーもねえ、飛び出して」 --いい投手だけに少ないチャンスで点を取っていかないと 「まあそうですね、結果的に初回ですよね、うん。まあ終わってみれば、振り返るとしたら、あの攻撃、あの回かなとは思いますけどね。まあそれはもう、終わったあとの話ですけどね、これはもう」 --菅野は一回はよくなかったか 「ちょっとコントロールがね、乱していましたけど、そこをつけ込めなかったのかな、と」 --対巨人の負け越しが決まったが 「うん、うん...。巨人だけが相手じゃないんだからさ」
◆大山は五回一死一塁から小野の代打で出場し、快音。菅野の152キロ直球を右前にはじき返して一、三塁とし、数少ない好機を演出した。しかし後続が凡退し、得点にはつながらず。対菅野では今季12打数5安打2打点、打率・417と好相性を発揮も「すべてが勝ち負けなのでまた頑張ります」と次戦を見据えた。
◆梅野は完封負けの一戦でチーム唯一人の2安打と気を吐いた。五回一死から左前打、七回二死から中前打を放ち、出場7試合ぶり今季16度目のマルチ安打とした。得点につながらず「悔しいというか、夢中でやっているだけです」と厳しい表情。「岡本の本塁打のあとの追加点が対菅野さんというところで痛かった。勝負球をしっかりと意識してやっていかないと」と配球面を反省していた。
◆アハハハハ~! もはや笑うしかなーい!! しかし、「人を呪わば穴2つ」とは良く言ったもんだーの連続零封負け~!! このカードが始まるまで巨人は21イニング『0』行進(1戦目の2回、23イニングぶりの得点をあげる)だった。巨人の湿ったバットを見て心の中であざ笑っていたら、連続の零封負けを食らい、カード前の巨人とピッタリ同じの21イニング『0』行進(23日の対中日の七回から)となっちまたよ~え~ん(号泣)、こんなマヌケなことってあるかー!? そもそも阪神打線は性格が良すぎるのだ!! 百歩譲って零封されるにしろ、菅野は降ろすくらいのイヤな奴にならなきゃ...。五回終わって81球の菅野の投球数。六回から20球ずつほうらせて81+(20×4)=161で金足農の吉田くんじゃないんだし完投はしないだろう作戦にすれば...。 なのに六回から9球、12球、12球、10球で終わってみれば124球の理想的完封って...虎は菅野ファンかア!? 第3戦はイヤらしく巨人から訴えられるくらいの「トラハラ野球」を見せてくれ~!!
◆伊藤隼は2試合ぶりに「6番・中堅」でスタメン出場。九回に左翼線への二塁打を放ち、チーム唯一の長打を放った。連続安打を3試合に伸ばしたが「チームが勝てなかった。個人的には一本出て、あしたにつながりますが...」と悔しさをにじませた。一回二死満塁のチャンスで菅野の138キロを捉えられず三邪飛に終わったが、フェンス際の打球を好捕するなど攻守で奮闘した。
◆3連勝中だった先発の小野は4回6安打4失点で4敗目(7勝)。一回に岡本に先制2ランを浴び、それが決勝点となった。四回にも四球と自身の暴投などからピンチをつくり失点。「(本塁打は)攻めた結果打たれたので。あの2点でずっといけばよかったんですけど...」と肩を落とした。 虎投は岡本に今季打率・406(69打数28安打)、4本塁打、18打点と打ち込まれ、"お得意様"にされている。香田投手コーチは「インコースに突ききれていない。そこが課題」と厳しい表情だった。
◆岡本が先制弾を含む2安打3打点の活躍を見せた。一回、けがから復帰の坂本勇を二塁に置き、左中間席へ24号2ラン。「内角寄りの球にうまく反応できました」。五回は2ボールから左前適時打を放った。坂本勇の復帰には「勇人さんがいるだけでチームの雰囲気、締まり方も違う。(存在は)大きかったと思う」と喜んだ。
◆巨人は25日、阪神20回戦(東京ドーム)に6-0で完勝した。先発の菅野智之投手(28)が9回124球を投げ、7安打無失点と2試合連続の完封で、11勝目(7敗)。自己最多を更新するシーズン7完投、5完封目を挙げた。5完封は1995年の斎藤雅樹(6完封)以来、球団では23年ぶりの快挙。 今季5度目の完封で、斎藤投手総合コーチの偉業に近づいた菅野。「僕がジャイアンツで一番尊敬する選手でもあり、コーチでもあるのでうれしいです」と1989年に11試合連続完投勝利のプロ野球記録を達成するなど、「ミスター完投」と呼ばれた大先輩以来の快挙を素直に喜んだ。一方、斎藤コーチは、「まだまだじゃない?」と笑いつつも、「最後まで投げてくれるのは、さすがエースというところ」と手放しでほめた。
◆まるで遊びほうけていて夏休みの宿題、絵日記などをサボり倒して...今頃になって母上から「もう知りませんョ。ほんとにパパそっくりなんだから...だらしないのは...」とこき下ろされて、タテヨコナナメから三枚におろされている小学生のように四回、71球、4失点で小野泰己投手はしょぼんとして、ベンチに戻った。 そしてベンチの奥で落ち込んでいるのがテレビ画面にアップで...富士大の頃に1度、この東京ドームのマウンドを踏んだことがあるらしいが、プロでは2年目でこの夜が初めてである。 キレ味のいい球を投げるんだ。少しポーカーフェースだが小気味のいいヤツ。だが、あまりガーッと向かっていく性格ではないか。 いうならば腕のいい板前だが客あしらいはまるで無い...(阪神にはこういうタイプがなぜか多いのだが...)それがまるでこのゲームの流れはすべて自分の責任デスという悲壮な顔でシュンとしているのをみて胸が痛くなった。 狭いハズのベンチで打たれた若い投手のメンタルケアというのはどうなっているのだろう? もちろん、巨人の菅野投手はもう6年目だから貫禄十分で"自分のピッチング"をキチンと取り戻してきた...というのはあまりにも短絡的な明暗である。 何を言いたいのか...といえば、現状での阪神の"宿題をしそびれた"ような攻撃力では投手陣が母親の舌打ちにビクビクして勉強が手につかない子供のように見えるのは私めだけか? 何もあの江夏豊でさえ、ルーキーの時はなかなか巨人戦に登板しないので、駆け出し記者のくせに天下の藤本定義監督に疑問を投げかけたら、伊予ダヌキの監督が「あんたは記事の書き方は俺より上手いかもしらんが、投手の微妙な使い方は俺のほうが上手いから任せといてや」といった言葉を思いだす。そして実に微妙な投手心理を真綿でくるむように、見事に際立たせていったものだが...。 実は、1981年の8月26日にはあの事件が...。甲子園でのヤクルト戦に先発した江本孟紀投手(当時34)が八回まで投げて二死二、三塁から4-4の同点、156球でこの回で降板し、この試合は引き分けとなった。この時の江本とベンチの"呼吸"は微妙にズレがあり、彼はベンチに戻りグラブを思いっきりたたきつけている。 そのあと...ロッカーにもどる時に独り言のように通路で「ベンチがアホやから」と自嘲的に吐き捨てた。ここまでに積もり積もったモノがあったのだろう。その言葉が何を意味するか...自分の職場での立場はどうなるか...すべてわかった上での"ほとばしり"だったのだが...その発言は不穏な空気を呼び、やがてそれはユニークで個性的な投手を『任意引退』という衝撃的で残念な道へと引き込むのである。 当時の阪神は中西太監督(48)、藤江清志投手コーチ(50)で、江本投手は34歳で投手陣のリーダー。小林繁も29歳だった。後に彼に聞いたが、そのもつれた糸はほつれたままだった。実にもったいない"夏の宿題"は阪神には不幸だったというしかない。この年、阪神は3位。巨人は藤田監督、王助監督、参謀に牧野茂がドシッ。西本聖と江川卓。 あれから37年の歳月の有為転変...ふりむくと東京ドームは一回表の拙攻のほころび...その裏の一瞬の岡本の2ラン...単なる明暗だけなのか?
◆巨人・坂本勇人内野手(29)が25日、阪神20回戦(東京ドーム)に「1番・遊撃」で戦列復帰。一回に右前打で出塁し、二進後に岡本の本塁打でホームを踏んだ。 「(安打が出て)ホッとしています。点につながってよかったです」 今季は好調を維持していたが、7月16日の阪神戦(甲子園)で左脇腹の肉離れを発症。今月23日の2軍戦で実戦復帰し、真っ黒に日焼けして、この日から約1カ月ぶりに1軍へと戻ってきた。 2打席目以降は左飛、中飛、見逃し三振に倒れたが、遊撃守備でダイビングキャッチを試みるなど復活をアピールした。 就任3年目で通算200勝に到達した高橋監督も「(坂本勇は)チームの柱。柱があると試合をしていく上で大きい」と復帰を大歓迎。主将は「(チームを)いい方に変えられるようにしたい。あと26試合、1つでも勝てるようにしたい」と巻き返しを誓った。 (吉村大佑)
◆執念どこへ...。阪神は2試合連続の完封負けで、7年連続の巨人戦負け越しが決まった。一回に難敵菅野攻略のチャンスはあったが、北條のバント失敗と一走糸原の飛び出しで併殺。金本知憲監督(50)は「もったいない」と落胆。3連敗で借金は7となり、2位に3差、3位に2・5差とAクラスが遠のいてきた。 一歩目からつまずき、「執念」も届かない。一回無死一塁で北條が試みたバントは捕前の小飛球に。一走・糸原も飛び出し、一気に二死だ。さあ攻めるぞ、と思った矢先の目を疑う光景に、金本監督は振ろうとしたタクトをポトッと落とした。策を打てず屈辱の2戦連続完封負けで、宿敵Gに今季も負け越し決定だ。 「もったいないはもったいないですね、やっぱり。ランナーもねえ、飛び出して。結果的に初回ですよね、うん。終わってみれば、振り返るとしたら、あの攻撃あの回かなとは思いますけどね」 菅野はその後も、2四球と内野安打で二死満塁のピンチを背負った。伊藤隼が三邪飛に倒れ、「0」でしのがれてしまっただけに、結果的にミスが際立つ形となってしまった。北條は「僕が...」と声にならない声をしぼり出し、何とかしたかった無念さを押し殺した。 六回終了時にリードしていれば41勝0敗1分けという神話は、23日の中日戦(ナゴヤドーム)の逆転負けで途切れたが、それと相対する負の神話は、しっかりと続いている。七回終了時に"リードを許している"試合は、実は0勝50敗の勝率・000だ。主導権を握られてしまうとシュンとしてしまう。終盤に反撃に出てもすでに遅く、追いつけず、50連敗...。 そして極めつけの、今季初の2戦連続完封負け。22日の中日戦(ナゴヤドーム)の五回以来、4試合にまたがり31イニング連続適時打ナシだ。相手が難敵・菅野で、今季ワーストタイの12三振を奪われたとはいえ、あまりに策がなかった。 これで巨人に対し今季7勝13敗となり、5戦を残して7年連続の負け越しだ。指揮官は「うん...。巨人だけが相手じゃないんだから」と語気を強めたが、今季は甲子園で2度の同一カード3連敗もあった。「伝統の一戦」を戦う永遠のライバルに、2007年以降もう10年以上も勝ち越していない事実は、重たい。 7月29日を最後に本拠地・甲子園を離れ22試合を戦う長期ロードも、これで10勝11敗となり勝ち越せないことが決まってしまった。一時は「6位→3位」という上昇気配を見せながら、この日の3連敗でまたも借金は7に。2位の巨人には3ゲーム差、3位のヤクルトには2・5ゲーム差で、ついに5位のDeNAの方が近くなってしまった。優勝はおろか、Aクラスがかすんでいく。 前日のメルセデスも、菅野も、たしかにいい出来だった。金本監督も「次回なんとか対策練ってね、打てるように、やっていきます」と言いキッと前を向く。夏も終わる。策を打てる次も、もう残り少ない。 (長友孝輔)
◆巨人は25日、阪神20回戦(東京ドーム)に6-0で完勝した。先発の菅野智之投手(28)が9回124球を投げ、7安打無失点と2試合連続の完封で、11勝目(7敗)。自己最多を更新するシーズン7完投、5完封目を挙げた。5完封は1995年の斎藤雅樹(6完封)以来、球団では23年ぶりの快挙。チームは前日24日に続く完封勝利で、早くも阪神戦の7年連続勝ち越しが決まった。 勝利の瞬間、菅野はようやく表情を緩めた。九回二死二塁。原口を最速152キロの直球で二ゴロに抑え、11勝目。「投の柱」は守り抜いたマウンドで、一息をついた。 「きょうは気持ちが入っていたし、いつも以上に立ち上がりを気を付けていた。腕が振れすぎていたのもあるけど、よく修正できたと思う」 序盤は慎重に阪神打線と向き合った。一回に2四球を与えたものの、高低と内外角を広く使い、アウトを重ねた。中盤からは要所でカーブを駆使し「投球の幅ができたし、フォーム的にもゆったり投げられた」と試合を支配。7年連続の阪神戦勝ち越しに導いた。 この日、「打の柱」である坂本勇が約1カ月ぶりに1軍に復帰。一回二死満塁のピンチでは「力みすぎるなよ」と声をかけられ、「勇人さんが声をかけてくれて、帰ってきてくれたんだなと実感した。いい間を取ってくれて感謝しています」と復帰を心から喜んだ。 2試合連続の完封勝利で、シーズン7完投、5完封の自己記録を更新した。5完封は、球団では1995年の斎藤雅樹以来、23年ぶりの快挙(球団記録は1943年、藤本英雄の19完封)だ。 「去年は沢村賞を狙っていなかった。今年、自分から取りにいく沢村賞は意味合いが違うと思う。全項目クリアで沢村賞取りますって言ったので、実現したい」 今季、個人で掲げるのは「10完投、200イニング」。初受賞の昨年は完投数、イニング数が基準に届かなかった。今年は高く設定した数字と戦い続けるが、「そこは宿命だと思う」。この日は12三振を奪い、今季156奪三振。全7項目のうち、まずは「150奪三振」をクリアした。 狙うは95、96年の斎藤以来となる2年連続の沢村賞。絶対的エースは「最高の準備をして、最高のピッチングをしていきたい」と最後まで全力で戦い抜く。 (赤尾裕希)
投打がかみ合った勝利に巨人・高橋監督 「まずは、最初にいい形で点が取れたことが一番だと思う。菅野が序盤のピンチをなんとか抑えてくれたので、いい形で試合ができたと思う」
投打がかみ合った勝利に巨人・高橋監督 「まずは、最初にいい形で点が取れたことが一番だと思う。菅野が序盤のピンチをなんとか抑えてくれたので、いい形で試合ができたと思う」
◆東京ドームで2試合連続完封負けの阪神打線に対して、元広島打撃コーチのサンケイスポーツ専属評論家、小早川毅彦氏(56)が一風変わった打開策を披露した。「本塁打を打とう!」。その真意とは? また、北條のバント失敗で飛び出した一走糸原のミスを指摘し、し烈な終盤戦に向けて、ボーンヘッドの撲滅を訴えた。 尻上がりに調子を上げていった菅野から点を取るのは至難の業。一回の絶好機に崩せなかった時点で勝敗は決したといってもいい。ただ、阪神の各打者の打撃を見ていると、気になることがあった。逆方向を意識し過ぎているのだ。 「本塁打を打とう!」 2試合連続完封負けの阪神打線に私からアドバイスを送るなら、これしかない。逆方向への意識があるから、どうしてもポイントが後ろになりがち。結果、差し込まれてしまう。一回二死満塁から三邪飛に終わった伊藤隼。五回一死一、三塁から、これまた三邪飛に打ち取られた糸原。どちらも力でねじ伏せられた感じだった。 もっとポイントを前に置いていい。 前で打て! 引っ張れ!! 少しでも強い打球を打つことを心掛けることが正解だ。なぜなら今、戦っている舞台は東京ドーム。最も本塁打が出やすい球場だ。より本塁打が打てる打撃をした方がいいに決まっている。 今シーズンは、各球団ともに防御率が悪い。打高投低が顕著。残り試合も、打ち勝ったほうが、より上の順位に行ける。いかに攻撃力をアップできるかが、クライマックスシリーズ進出の鍵となる。投手受難のシーズンの中で、阪神の投手陣はトップクラス。ちょっと打てば道は開ける。 甲子園ではまた違った戦い方になるかもしれないが、狭い球場では本塁打を打とう!! それぐらいの気持ちで戦ってもらいたい。 付け加えたいのは「ボーンヘッドの撲滅」。難攻不落の菅野だが、一回に崩せるチャンスはあった。菅野のベースカバーミスで得た無死一塁で、北條がバント失敗。一走・糸原が飛び出しての併殺。バント失敗は、起こりうるプレーだが、一走が飛び出しての併殺は、あってはならない。野球の神様が阪神側に寄り添おうとしているのに、糸原が門を閉めたようなもの。自滅だけは避けなければいけない。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 65 | 43 | 2 | 0.602 (↑0.004) | M22 (-) | 33 | 570 (+6) | 491 (+2) | 146 (+3) | 66 (+1) | 0.268 (-) | 4.08 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 | 57 | 58 | 2 | 0.496 (↑0.005) | 11.5 (-) | 26 | 514 (+6) | 466 (-) | 117 (+1) | 52 (-) | 0.26 (↑0.001) | 3.81 (↑0.03) |
3 (-) |
ヤクルト | 53 | 55 | 1 | 0.491 (↑0.005) | 12 (-) | 34 | 514 (+9) | 534 (+7) | 104 (-) | 60 (+2) | 0.271 (↑0.001) | 4.47 (↓0.01) |
4 (-) |
阪神 | 49 | 56 | 1 | 0.467 (↓0.004) | 14.5 (↓1) | 37 | 412 (-) | 466 (+6) | 64 (-) | 51 (-) | 0.249 (-) | 4 (↓0.01) |
5 (-) |
DeNA | 49 | 60 | 2 | 0.45 (↓0.004) | 16.5 (↓1) | 32 | 443 (+7) | 515 (+9) | 137 (+3) | 62 (+1) | 0.252 (↑0.001) | 4.34 (↓0.04) |
6 (-) |
中日 | 51 | 63 | 1 | 0.447 (↓0.004) | 17 (↓1) | 28 | 471 (+2) | 516 (+6) | 73 (+2) | 51 (-) | 0.263 (-) | 4.33 (↓0.02) |
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