日本ハム(3対3)楽天 =リーグ戦18回戦・札幌ドーム=
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 123456789 101112
楽天
00020 0001 000360
日ハム
11000 0010 0003140
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
◆日本ハムは2-2で迎えた8回裏、清宮の本拠地初本塁打で勝ち越しに成功する。一方の楽天は直後の9回、島内が起死回生のソロを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が無失点で踏ん張り、4時間50分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆楽天岸孝之投手(33)は4年ぶり8度目のシーズン10勝に王手。2桁勝利を8度記録すると、現役では和田(ソフトバンク)に並ぶ3位タイとなる。今季2勝0敗、防御率0・72と好相性の日本ハム戦で10勝目を挙げられるか。

◆日本ハム先発の上沢直之投手(24)が7回4安打2失点で降板した。 3回まで1安打に抑え、序盤は最高の立ち上がりを見せた。しかし、中盤4回につかまった。2死一塁から、枡田に左中間へ適時二塁打を打たれ1点を返されると、続く銀次には右翼線を破る適時二塁打を浴び、同点とされた。5回からはゼロで抑える投球を見せたが、結局7回110球で降板した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、本拠地初本塁打を放った。 「6番指名打者」で先発出場。8回先頭で迎えた第3打席。楽天3番手宋家豪から、右翼スタンドへと運ぶ、勝ち越しの4号ソロを放った。ゴールデンルーキーの本拠地第1号に、札幌ドームに集まった4万1138人のファンが沸いた。

◆日本ハム近藤健介捕手(25)が、先制の適時打を放った。 1回1死二塁の第1打席。楽天先発岸の5球目を中前へはじき返し、6試合ぶりとなる適時打を放った。「まっすぐをうまくはじき返すことができたと思います。最近、チャンスをつぶすことが多く、何とか得点につながる働きがしたかったので良かったです」と喜んだ。

◆日本ハム清水優心捕手(22)が、1-0から追加点を奪う適時二塁打を放った。 2回1死一塁の第1打席。防御率リーグトップの楽天先発岸から、フルカウントからの7球目を捉え、右中間を破った。「たまたまですね。良いところに飛んでくれました。(岸は)良いピッチャーなので、1点でも多く援護できるようにと思っていました」と、先発上沢を援護する一打を振り返った。

◆札幌市出身のシンガー・ソングライター大黒摩季(48)が、試合前セレモニーでスペシャルライブを行った。 日本ハムが北海道に移転して15周年の節目企画の一環としてゲスト出演。選手と同様、スカイブルーのユニホーム姿でグラウンドに登場した。札幌ドームのグラウンドを歩いて一周しながら「熱くなれ」「ららら」の2曲を熱唱した。大黒が札幌ドームでの試合前に歌うのは、日本ハムが北海道に誕生した04年シーズン以来2度目となる。 大黒はライブ後「2004年にもやっていて、15周年でも呼んでもらえるのは光栄なこと。ホームなのでみんなが1つになればいいなと思って歌いました。勝ち続けるのは大変なことですが、ホームで道産子(ファン)と束になって、良い試合をしてもらいたいです。活躍を祈っています」と笑顔で選手へエールを送った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手がプロ初の3安打猛打賞をマークした。 初回の第1打席で右前打。2-2の同点で迎えた8回には右中間へ本拠地初本塁打となる4号ソロを放った。「何とかして塁に出ようと思った。結果としてホームランになって良かった。(チェンジアップに)うまく反応できたなぁという感じ。打った瞬間に行ったと思いました」。勝ち越し点をもたらしたが、9回に追いつかれて試合は延長戦へ突入した。 延長10回には2死無走者の場面で中堅フェンスに直撃する、プロ初の三塁打を放った。「ちょっと(バットがボールを)こすっちゃったので(本塁打を1本)損したなと思った。それでも意外と飛んでくれた」。サヨナラ勝利のお膳立てを整えたが、得点にはつながらなかった。 さらに、延長12回1死無走者の場面で第6打席が回り、二塁打を放てばサイクル安打達成だったが、中飛に倒れた。「チャンスをつくろうと思ったけど、打ち損じた。ちょっと、もったいなかった」と悔しがった。 試合は結局、今季3度目の引き分けで終わった。「また明日、しっかり打てれば」と引き締めていた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手は惜しくもサイクル安打を逃した。 2回に一、二塁間をしぶとく破る右前安打で出塁。その後は一ゴロ、死球だったが、8回に右翼席へ本拠地初となる4号ソロを放った。10回には中堅フェンス直撃の三塁打で大記録にリーチ。二塁打が出ればサイクル安打達成だったが、12回の第6打席目は中飛に倒れた。 この日はプロ初の3安打をマーク。今月21日に3度目の1軍昇格を果たしてから5試合で18打数7安打、3本塁打、8打点と存在感を放っている。

◆日本ハムは今季3度目の引き分けに終わった。 2-2で迎えた8回に清宮が本拠地初本塁打となる勝ち越し4号ソロ。9回は守護神の浦野が登板したが、先頭の島内に同点ソロを献上し、延長戦へ突入。両軍のリリーフ陣が踏ん張って、痛み分けとなった。 序盤から先行し、14安打と押す展開も15残塁と決め手を欠いた。栗山英樹監督は「誰が(悪い)とか、状態が(悪い)とかは関係ない。最終的に勝ちきらないといけない」と険しい表情で振り返った。

◆日本ハムのルーキー清宮幸太郎内野手(19)が、プロ初の1試合3安打を記録した。2-2の8回には、本拠地の札幌ドームで初となる4号ソロを右中間席に運んだ。高卒新人の本塁打を含む3安打は93年の松井(巨人)以来25年ぶりで憧れのゴジラに並んだ。
▼清宮が札幌ドームでの初本塁打を含む3安打。高卒新人の猛打賞は16年オコエ(楽天)以来で、日本ハムでは東映時代の59年に7度記録した張本以来59年ぶり。13年大谷は2安打が13度あったが、3安打以上は1度もなかった。また本塁打を含む3安打は、93年8月31日、9月2日横浜戦の松井(巨人)以来25年ぶり。松井は8月31日が3安打2本塁打で、9月2日が4安打1本塁打。

◆レジェンドたちに並び、超えた。日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が、プロ初の1試合3安打を記録した。2-2の8回には、本拠地の札幌ドームで初となる4号ソロを右中間席に運んだ。高卒新人の本塁打を含む3安打は93年の松井(巨人)以来25年ぶりで憧れのゴジラに並んだ。新人の4本塁打は日本ハムからエンゼルスに移籍した大谷の13年の3本塁打を上回った。天性のスラッガーがついに覚醒だ。 手応えは十分だった。2-2で迎えた8回。清宮は宋のチェンジアップを、しなやかに体を回転させてバットの芯で捉えた。 「うまく反応できた。チェンジアップは頭にあった。打った瞬間、行ったと思いました」。ライナーで右中間席中段に飛び込んだ1発は、一時勝ち越しとなる4号ソロ。待望の本拠地1号に満員御礼のスタンドが大歓声で揺れた。「ライトまでファイターズファンで埋まったスタンドに僕の打球が吸い込まれていくさまを見ていると、今までにない気持ち良さがあった。これからも、もっと打ちたいなと思った」。格別な思いでダイヤモンドを1周した。 9回に再び追い付かれ、迎えた延長10回。今度は楽天青山のスライダーを強振した。「ちょっと、こすっちゃった」と思ったが、中堅フェンス直撃の三塁打。2回の第1打席は先頭で岸の直球を右前へはじき返し、2点目を演出した。プロ初の1試合3安打。高卒新人の本塁打を含む猛打賞は憧れのゴジラ松井以来、25年ぶりだ。二塁打が出ればサイクル安打達成という固め打ちで攻撃をけん引した。今月21日に3度目の1軍昇格を果たしてからは、実に5戦3発とハイペースでアーチを量産。打率も昇格後だけ見れば3割8分9厘と絶好調で、1軍では才能を発揮できずにいた以前とは見違えるようだ。城石打撃コーチは「前は真っすぐのタイミングで全部打ちに行っていたけど、今は(変化球に対して)1拍置いて対応できている」と成長点を明かす。この日の3安打はすべて違う球種。本人も「やっと打ち方が分かってきた。木のバットに順応できてきた」と自信を深めている。今やメジャーで活躍するOBの大谷も1年目は3本塁打止まり。その本数を超えた19歳は「大谷さんは投手もやっていたし、人それぞれペースがあるので」と謙遜する。栗山監督は「持っているものが、前に進み始めた。まだまだ。こんなものじゃない」。若きスラッガーの才能が、ゆっくりと開き始めた。【中島宙恵】
 ▼清宮が札幌ドームでの初本塁打を含む3安打。高卒新人の猛打賞は16年オコエ(楽天)以来で、日本ハムでは東映時代の59年に7度記録した張本以来59年ぶり。13年大谷は2安打が13度あったが、3安打以上は1度もなし。また本塁打を含む3安打は、93年8月31日、9月2日横浜戦の松井(巨人)以来25年ぶり。松井は8月31日が3安打2本塁打で、9月2日が4安打1本塁打だった。

◆頼れる男が帰ってきた。日本ハム大田泰示外野手(28)が、48日ぶりに1軍出場を果たし、復帰後初安打を放った。同点の9回に代打で出場。空振り三振に倒れたが、延長11回の2打席目で魅せた。久保の3球目を引っかけ、三遊間へ飛んだゴロ。懸命に走り、一塁ベースに頭から滑り込んだ。「内容はどうであれ、安打が出てよかった」。気持ちでもぎ取った内野安打だった。 折れそうな気持ちを、つなぎ止めて、リハビリに向き合ってきた。前半戦終了間際、7月8日楽天戦で左手小指を骨折した。直後に初の球宴出場が決定するも、辞退を余儀なくされた。「野球をやりたくても、それが出来ない」。プロ10年目、移籍2年目で初めて、レギュラーをつかんだシーズン。1軍でフルシーズン戦うことも出来ただけに、挫折感もあった。「でも、気持ちだけはしっかり保たないと」。目標を軌道修正。リハビリに励んだ。 8月上旬に再開した打撃練習では、患部の痛みが再発した。めげずに誰より早く球場入りし、コンディションを整えてきた。優勝の望みは残っている。「ワンプレー、ワンプレー、優勝のためにやっていると思っている」。最後の最後まで、チームのために決して諦めない。【山崎純一】

◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が楽天戦に「6番・DH」で先発出場し、2-2で迎えた八回の第4打席に宋家豪から4号ソロ本塁打を放つなど5打数3安打1死球、2得点の活躍。二塁打が出ずサイクル安打達成はならなかったが、札幌ドーム初アーチと三塁打激走など"清宮劇場"でファンを沸かせた。  右翼手は動けなかった。打った瞬間、それとわかる一発。清宮が八回、先頭で打席に入ると特大アーチをかけた。カウント1-0。宋家豪の投げた134キロの速球を右翼席に上段に運ぶ。札幌ドーム初アーチだ。場内は地鳴りのような大歓声が響いた。  この日は1-0で迎えた二回に先頭で打席に入ると、相手先発・岸が投げた内角への142キロ速球を振りぬき、痛烈な右前打を放った。一死後、清水の右中間二塁打で一塁から激走し、2点目のホームも踏んだ。2-2の四回の第2打席では一ゴロ。五回の第3打席は死球を受けた。  試合は3-3で延長に突入した。清宮は十回二死、青山から中堅フェンス直撃の三塁打を放った。サイクル安打がかかった十二回は一死からハーマンの初球を打つも中飛に倒れた。

◆楽天の島内が2-3の九回に7号ソロを放ち、引き分けに持ち込んだ。1ボールから浦野の高めの直球を仕留め、右翼席へ運んだ。それまでの3打席は2三振で無安打だっただけに「全然打てていなかったので一本出て良かった。甘く来たところを思い切っていった」と胸をなで下ろした。  直前の八回に清宮が勝ち越しソロを放っていた。沸き上がる敵地を静まらせる一発に「すごく敵をつくった感じがある」と苦笑いしていた。

◆右膝の軽度の炎症で戦列を離れていた楽天の岸が2週間ぶりに復帰し、5回2失点だった。「若干、膝を気にして投げてしまった」と制球が甘く、一回に近藤に先制打、二回には清水に適時二塁打を浴びた。それでも「回を追うごとに無くなった」と安打を許しながらも三~五回は何とか無得点に封じた。  球数がかさみ、108球で降板。4年ぶりの2桁勝利はまたも持ち越しとなったが、無事に登板を終え「次は普通に投げられるかな」と好感触を得たようだった。 平石監督代行(清宮に本塁打を含む3安打を許し) 「想像した以上に対応力が上がっている。もう一度、何とか崩す方法を考えないといけない」 銀次(四回に適時二塁打) 「流れに乗っていこうと思って打席に入った。積極的にしっかりと捉えることができた」

◆日本ハムは14安打を放ちながら15残塁の拙攻で白星を逃し、今季3度目の引き分けに終わった。延長に入った3イニングは全て得点圏に走者を進めたが、あと一本が出ずサヨナラ機を生かせなかった。  これで8月の負け越しが決定。4月から4カ月連続で勝ち越していたが途切れた。栗山監督は「勝ち切れないのが正直なところ。申し訳ない」と厳しい表情だった。 栗山監督(清宮に) 「もともと持っている力が出始めた。でもまだこんなものではないと思う」 大田(左手骨折から復帰し、7月8日以来の出場で内野安打) 「勝ちたかった。優勝するためにやっている」

◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が25日、楽天18回戦(札幌ドーム)に「6番・DH」で先発出場。八回に高卒新人では球団3人目、2013年の大谷翔平(現エンゼルス)を超える4号ソロを放った。本拠地初本塁打に加え、二回に右前打、延長十回には初三塁打を放ち、プロ初の3安打猛打賞をマーク。チームは3-3で引き分けたが、怪物ルーキーが初ものづくしの大活躍をみせた。  打った瞬間、アーチと分かる完璧な当たりだった。待望の本拠地、札幌ドームでの初本塁打。4万1138人で超満員となったスタンドがどよめく中、清宮はゆっくりとダイヤモンドを一周した。  「これだけのファンの方たちに来ていただいた。ライトスタンドに僕の打った打球が吸い込まれるさまを走りながら見ていたら、今までにない気持ちよさがありました」  同点の八回先頭で迎えた第4打席。楽天3番手、宋家豪の投じた134キロのチェンジアップを捉え、右中間席に突き刺した。大谷が13年に記録した高卒1年目の3本塁打を上回る4号ソロは、球団(前身球団を含む)では1959年の張本勲以来、59年ぶり3人目の快挙となった。  二回は先頭で岸から右前打を放ち、清水の適時打をおぜん立て。五回はプロ初死球で出塁し、延長十回には中堅フェンスを直撃する初の三塁打。延長十二回は中飛に倒れ、惜しくも初のサイクル安打は逃したが、初猛打賞をマークし、「初ものづくし」の大活躍だ。  21日の1軍昇格後は打率・389、3本塁打、8打点と好調をキープしている。その裏には、先輩の存在がある。本塁打の後にベンチで両手を広げて首を振るパフォーマンス「キヨダンス」は2軍限定の予定だったが、昇格時に先輩の浅間が「打ったら(一緒に)やってやるよ」と提案。「少しでもやりやすい環境を用意してあげたい」と手助けをしてくれている。  この日は強風のため試合後に札幌ドーム外で予定されていた花火大会は中止となった。それでも、清宮の打ち上げた"大花火"が、札幌のファンを魅了した。 (中田愛沙美)
清宮の4号本塁打に日本ハム・栗山監督 「すばらしい。もともと持っているものが出始めている」 ★同級生が刺激に  清宮にとって、昨秋のU18W杯のチームメートで、楽天の「2番・遊撃」で先発出場したD6位・西巻(仙台育英高)の存在が刺激になっている。4月には2軍の遠征先の仙台で食事をともにするなどプライベートでも仲が良く、西巻が8日にプロ初安打を放った際には「おめでとう」と連絡した。「あいつも結構、安打を打っていて、負けられないです」と同級生の活躍にメラメラと燃えている。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
654420.596
(↓0.006)
0
(-)
32613
(+1)
515
(+5)
156
(-)
105
(-)
0.271
(↓0.001)
4.31
(↓0.01)
2
(-)
福岡
584910.542
(↑0.004)
6
(↑1)
35503
(+5)
456
(+1)
157
(+3)
66
(-)
0.263
(-)
4.04
(↑0.03)
3
(-)
日ハム
585130.532
(-)
7
(↑0.5)
31485
(+3)
465
(+3)
123
(+1)
74
(+2)
0.252
(↑0.001)
3.8
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
515530.481
(↑0.005)
12.5
(↑1)
34423
(+6)
449
(+5)
52
(-)
100
(-)
0.254
(↑0.001)
3.79
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
515850.468
(↓0.004)
14
(-)
29422
(+5)
456
(+6)
83
(-)
72
(-)
0.239
(-)
3.71
(↓0.02)
6
(-)
楽天
476230.431
(-)
18
(↑0.5)
31401
(+3)
442
(+3)
102
(+1)
54
(+1)
0.241
(↓0.001)
3.66
(↑0.02)