1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ |
0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 11 | 1 |
日ハム |
2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
勝利投手:土肥 星也(1勝0敗0S) 敗戦投手:藤岡 貴裕(0勝1敗0S) |
◆ロッテは2点を追う3回表、平沢と藤岡の連続適時打、中村の犠飛で一挙4点を奪い、逆転に成功する。5-2で迎えた6回には、岡の犠飛でリードを広げた。投げては、先発・土肥が6回途中2失点でプロ初勝利。敗れた日本ハムは、移籍後初登板の先発・藤岡が試合をつくれなかった。
◆日本ハム中田翔内野手が、先制の20号2ランを放った。 1回2死一塁、ロッテ先発土肥の4球目、138キロの変化球を左中間席に放り込んだ。自身2年ぶりの大台20本目に到達。4日西武戦ぶりの1発で、同学年で移籍後初登板、初先発の藤岡を援護した。 「藤岡を勝たせたい一心で打った。先制点が大事だと思っていたから、良かったよ。まだまだ試合は終わってないから、気を抜かずやっていきたい」と、おとこ気を充満させていた。
◆日本ハム藤岡貴裕投手が古巣相手に移籍後初登板初先発も、5回途中5失点で降板した。 初回に同学年の中田が先制20号2ラン。幸先よく援護点をもらったが、3回にロッテ打線につかまった。先頭の田村へ四球を与え、トレード相手の岡には右前打を浴び、無死一、三塁に。続く平沢に右中間へ同点適時二塁打を献上した。 さらに藤岡には左中間へ勝ち越しの適時三塁打、中村には犠飛で一挙4失点。5回も先頭の岡に右前打を許したことをきっかけに1死一、三塁のピンチを招いて降板した。2番手の鍵谷が内野ゴロを奪った際に三塁走者が生還して5失点目となった。 降板後は球団を通じて「気持ちを込めて投げました。(古巣相手でも)特に意識はありませんでした。いい形で再スタートを切れたら良かったのですが、こういう形でマウンドを降りてしまった。あとは打線が逆転してくれることを信じて応援します」とコメントした。
◆日本ハムが逆転負けで、首位西武とのゲーム差は5・5に広がった。 初回に中田の20号2ランで先制も、3回に移籍後初登板初先発となった藤岡が古巣相手に4失点。味方のまずい守備もあり、逆転を許すと試合の主導権を奪い返せないまま敗れた。 栗山英樹監督は移籍後初黒星となった藤岡について「(3回は)打ち取った当たりが落ちたりすることもあった。結果は別として、思いは伝わってきた」と振り返った。17日からは西武と敵地で3連戦。これ以上、ゲーム差は離されたくない、負けられない3連戦へ「全て勝ちにいくしかない」と、腹をくくっていた。
◆ロッテ岡大海外野手が"因縁の相手"からの2安打含む3安打1打点と活躍した。 9番中堅でスタメン出場。日本ハムの先発は7月26日に自身とトレードになった藤岡貴裕投手だった。プロ1号本塁打を放った相手でもある。「意識しないのは無理なので、逆にがっつり意識しようと思いました」。 まずは3回の第1打席だ。かつてのホーム、札幌ドームの両軍ファンから拍手と声援が送られた。無死一塁で外角ストレートを一、二塁間へ転がす右前打。後続の適時打で、一塁から一気に生還する好走塁を見せてこの回4得点の逆転に貢献。5回先頭でも右前打を記録した。藤岡降板後も、6回に左犠飛、9回に左前打を放った。 試合後は「チームに貢献できたのが良かった。声援にすごく感謝したい。(走塁は)コーチャーが止めない限り、次の塁を狙っています」と喜んだ。 5試合ぶりにスタメン起用した井口資仁監督も「みんなが見たいトレード同士の対戦。本人たちも気合が入ってたんじゃないですかね」と話した。
◆初盆の父にささげるプロ1勝だ。2年目のロッテ土肥が、約2カ月半ぶりの1軍マウンドで念願の初白星をつかんだ。「今が一番うれしい。ボールは実家に送ろうと思います」。誰より喜んでくれたであろう最愛の父に、胸を張って贈りたい。 5月22日、大阪・大東市で人気のうどん店を営んでいた父克彦さんが、49歳の若さで急逝した。肝臓を悪くしていた。家族葬が行われた26日は、先発するオリックス戦(京都)の前日。練習後にひっそり駆けつけ、別れを告げた。「周りの皆さんに心配をかけたくない」。当初はチームメートにも訃報を明かさず、気丈に左腕を振った。 野球が大好きな人だった。「おやじ、阪神ファンだったんで」。小さいころから一緒にプロ野球を見た。尽誠学園(香川)時代に"聖地"甲子園に立つことはできなかったが、中継ぎから転向した今季、プロの世界で投手陣の先陣を切る姿を見せられた。 初回に2ランを被弾したものの、以降は6回2死で降板するまで被安打は2本のみ。粗さが残る球をきっちり低めに集めた。「4試合目でようやく勝てました。良かった」。ロッテの遠征に合わせたように札幌に降り注いだ雨は、父のうれし涙かもしれない。【鎌田良美】
◆日本ハムが首位西武との直接対決を前に、手痛い黒星を喫した。ロッテ20回戦(札幌ドーム)は、約2カ月ぶりに左翼で先発出場したオズワルド・アルシア外野手(27)の守備が誤算だった。同点に追いつかれた直後の3回無死二塁で、ロッテ藤岡が放った左翼前方の飛球にダッシュも間に合わず、打球を後逸。決勝の適時三塁打を献上した。負の流れにのみ込まれたチームは、勝負の夏場に4カード連続で勝ち越しなしとなった。 フラフラと上がった飛球に、アルシアもフラフラっと距離を詰めていた。2-2の3回無死二塁。ロッテ藤岡が放った打球は、左翼線際に落ちそうなフライだった。アルシアは徐々にスピードを上げ、最後は足からスライディングして捕球を試みた。「スライディングして(打球を前で)止めるつもりだった」。だが、思いは通じず、打球は後方へ転がった。結果的に決勝の適時三塁打となった。 3回は、約2カ月ぶりに守備に就いたアルシアのもとを立て続けに打球が襲った。無死三塁で中村の左翼定位置への飛球を捕球したが、本塁への送球は力がなく、4点目を奪われた。さらに、井上の左前打では打球をファンブル。二塁進塁を狙った井上を、とっさの送球でアウトにしたが、直後に右肘に違和感を覚えた、5回表無死一塁の場面で途中交代。アイシング治療で様子を見た。 アルシアの左翼守備は6月12日阪神戦以来だった。右肘打撲や左太もも裏痛など、春先からコンディションに不安を抱え続けていることもあり、指名打者での出場が続いていた。試合後には「(守備の)感覚は良かったです」と振り返ったが、再び右肘に不安を抱えたことも誤算だ。アルシアの代わりに入った横尾も、直後の平沢の左翼線への打球に追いつきながら落球(記録は二塁打)。ロッテの5点目につながってしまうなど、この日は左翼守備が負のスパイラルに陥った。 主に左翼を守ってきた近藤を指名打者で起用し、負担を軽減させたい狙いがあったはずだ。8月は4本塁打と打撃好調のアルシアを打線から外したくないという事情もある。守備の不安を打撃で取り返せるだけの力はあるが、裏目の結果になってしまった。栗山監督は「いろんなことも含めて、それが野球なので」と、多くを語らなかった。今日17日からは5・5差となった首位西武との3連戦。「3つ全て取りにいくつもりでやる」。負けられなくなった。【木下大輔】
◆ロッテにトレードで加入した岡が、代わりに日本ハムに移籍した藤岡から安打を放った。「意識しないわけにはいかないので、もう思い切り意識する」と試合前から気合十分。0-2の三回無死一塁で右前打を放って好機を広げ、この回の逆転につなげた。 その後も右へ左へと安打を重ねて、移籍後初の1試合3安打をマークし「チームに貢献できて良かった」と笑みを浮かべた。井口監督は「トレードされた同士の対戦はみんなが見たいもの。練習から感じが良く、気合が入っていた」と目を細めた。 平沢(三回に同点の2点二塁打) 「追い込まれたので全ての球に対応しようとしたら、直球が甘く来てくれた」
◆7月にトレードで加入した日本ハムの藤岡は古巣のロッテを相手に今季初登板し、五回途中5失点で黒星を喫した。2-0の三回に先頭打者への四球から平沢の2点二塁打などで一気に4点を失い逆転された。 栗山監督から古巣相手の初登板で奮起を促されたが、応えられなかった。「いい形で再スタートを切れたら良かったが、こういう形でマウンドを降りてしまった」と悔やんだ。 栗山監督(藤岡に) 「結果は別として何とかしようという思いは伝わった」
◆日本ハムの中田が一回に土肥から左翼席へ2ランを運び、2年ぶりに20本塁打に到達した。4日以来のアーチだったが、チームが敗れ「(20号は)どうでもいい。(先発の)藤岡を勝たせてあげたかった」と残念がった。 首位西武とのゲーム差は5・5に広がった。17日から直接対決が待っている。「ここが踏ん張りどころ。勝つことだけをイメージする」と意気込んだ。
◆古巣相手に移籍後初先発した藤岡は、五回途中5失点で今季初黒星。「最初は良い形で入れたが、(4失点した三回は)先頭に四球を出して焦りが出た」と唇をかんだ。チームは2カード連続の負け越しで、首位・西武とのゲーム差は5・5に。17日からは敵地で直接対決3連戦。栗山監督は「すべて取りに行くつもり」と語気を強めた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 61 | 40 | 2 | 0.604 (-) | 0 (-) | 40 | 577 (+1) | 481 (+1) | 145 (+1) | 103 (+2) | 0.274 (-) | 4.31 (↑0.05) |
2 (-) |
日ハム | 56 | 46 | 2 | 0.549 (↓0.005) | 5.5 (↓0.5) | 39 | 447 (+2) | 419 (+6) | 114 (+1) | 68 (-) | 0.248 (↓0.001) | 3.68 (↓0.03) |
3 (-) |
福岡 | 50 | 49 | 1 | 0.505 (↓0.005) | 10 (↓0.5) | 43 | 446 (+2) | 434 (+3) | 143 (+1) | 62 (-) | 0.259 (-) | 4.17 (↑0.01) |
4 (-) |
ORIX | 49 | 53 | 5 | 0.4804 (-) | 12.5 (-) | 36 | 400 (+1) | 418 (+1) | 80 (-) | 71 (+1) | 0.239 (↓0.002) | 3.63 (↑0.03) |
5 (-) |
ロッテ | 47 | 51 | 3 | 0.4796 (↑0.006) | 12.5 (↑0.5) | 42 | 394 (+6) | 415 (+2) | 50 (-) | 93 (+1) | 0.253 (↑0.001) | 3.78 (↑0.02) |
6 (-) |
楽天 | 45 | 58 | 2 | 0.437 (↑0.006) | 17 (↑0.5) | 38 | 380 (+3) | 413 (+2) | 96 (-) | 51 (-) | 0.243 (-) | 3.67 (↑0.02) |
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