楽天(☆3対1★)西武 =リーグ戦20回戦・楽天宮城球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789 101112
西武
00000 1000 000170
楽天
10000 0000 003100
勝利投手:宋 家豪(4勝2敗0S)
敗戦投手:齊藤 大将(1勝1敗0S)
  DAZN
◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は初回、今江の適時打で幸先良く先制する。その後、同点を許して迎えた延長12回裏、1死一塁から茂木の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、7番手・宋家豪が今季4勝目。敗れた西武は、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

◆楽天-西武戦は辛島航投手(27)と榎田大樹投手(32)が先発する。  両投手に対する1試合平均の援護点は榎田の8・2点に対し、辛島は2・2点。榎田は援護5点以上が10試合あるが、辛島は1試合のみと打線に恵まれていない。今日の辛島は援護を受けて勝利出来るか。

◆西武カイル・マーティン投手が来日2試合目の登板で、1回1/3、1四球無失点に抑えた。  1-1の延長10回、野田が2死から島内に二塁打を浴びたところで登板。今江を初球高めのスライダーで詰まらせ、左飛で切り抜けた。  来日初の回またぎとなった11回は、2死から四球を出したが、後続を断った。最速150キロだった。前日にデビューしたばかり。来日初ホールドがついた。  「昨日のデビュー戦よりも、落ち着いて投げられた。コントロールも昨日よりよかったと思う。回またぎも問題ない。日本の野球にも慣れてきた。これからもっとよくなると思う」と話した。  辻監督は「よく、しのいでくれた。いいんじゃない。いろんな球を投げられる」と評価した。

◆西武はサヨナラ負けで、連勝が2で止まった。  1-1の延長12回、6番手で登板した斉藤大将投手が1死一塁から楽天茂木にサヨナラ2ランを浴びた。「(スライダーが)低かったけど、外にいきませんでした」と話した。  互いに決め手を欠く展開だった。辻発彦監督は「チャンスで点が取れなかったね。序盤、3、4点は取られてもおかしくなかったけど、1点で来た。(先発の)榎田が踏ん張って、頑張ってくれた。向こうも必死。全力で戦った結果、勝ちきれなかった」と話した。

◆楽天が延長12回、2番茂木栄五郎内野手のサヨナラ2ランで劇的勝利を挙げた。  1番田中が犠打を失敗した直後の1死一塁の場面。茂木は1ボールから西武斉藤大の内角低めスライダーを強振し、右翼スタンドに自身初のサヨナラ打となる2ランを運んだ。  「田中にはいつも助けられているので。何とか田中がミスをしたときにカバーしてあげられたらと思った」。仲間をカバーする一打で、チームの連敗を2で止めた。  この日は先発辛島ら投手陣が強打の西武打線を最少失点に抑え、島内や今江ら野手陣は守備での好プレーでも投手を盛り立てた。平石監督代行は「辛島をはじめピッチャーが良く頑張ってくれて。苦しい展開でしたけど中継ぎのピッチャーも良く投げてくれた。野手にも素晴らしいプレーが出て。本当に集中して良くやってくれた」と選手たちをたたえていた。

◆引き分け寸前の12回裏1死一塁。楽天茂木がひと振りで決めた。1ボールから西武斉藤大の内角低めスライダーを強振。打球は右翼スタンドに飛び込む、自身初のサヨナラ打となった。平石監督代行も「負けるよりは引き分けと思ってたんですが、あんなすごい当たりが出て。連敗していただけに本当に良かった」ともろ手をあげて喜んだ。  今季はこの試合まで打率2割4分3厘と低迷。昨年11月にクリーニング手術を受けた右肘をはじめ、コンディション不良で理想のスイングができないことも多かった。それでもスタメンで起用され続けたことを意気に感じ、結果で応えた。「体の状態が悪い中で試合に出させてもらっているので(首脳陣から)気持ちだけは強く持って試合に出てくれと言われていた。今日は勝ちにつながる1本が打てて本当に良かった」とホッとした様子で話した。  斉藤大は桐蔭学園の後輩で、特徴も分かっていた。「高校時代は頼もしい後輩で。大学に行って敵になって、ずっと苦しめられてきて。プロになって先輩の意地を結果で出せたのは良かった」。先輩の面目を保ち、笑顔を見せた。【千葉修宏】

◆楽天の辛島は西武の強力打線を相手に6回1失点と好投した。チェンジアップやスライダーを丁寧に低めに集め、今季最多の9三振を奪い「ブルペンから良かった」と振り返った。  1-0の六回2死二塁で4番山川を歩かせ、森と勝負したが、変化球を右前適時打とされ、追い付かれた。「大事なところで力んでしまった。その分、甘くなってしまった」と反省した。

◆楽天がサヨナラ勝ちした。1-1の延長十二回一死一塁から茂木の2ランで勝負を決めた。十二回を抑えた宋家豪が4勝目を挙げた。西武は六回に森の適時打で追い付いたが攻めきれず、十二回に斉藤大が打たれてプロ初黒星を喫した。

◆西武のドラフト1位ルーキー斉藤大がプロ初黒星を喫した。1-1の延長十二回1死一塁で茂木にサヨナラ2ランを浴びた。神奈川・桐蔭学園高の先輩に痛打され「スライダーが外にいかなかった」と制球の甘さを悔やんだ。  辻監督は「失投だった」と認めた上で「成長してくれたらいい。打った方がさすがと言うしかない」と責めなかった。

◆茂木が4時間超の熱戦にけりをつけた。1-1の延長十二回一死一塁で、右翼席に自身初のサヨナラ打となる7号2ランをほうり込んだ。相手の斉藤大は神奈川・桐蔭学園高の2学年下の後輩で「うまくバットにボールが乗ってくれました。先輩の意地を結果で示せたのはよかった」と胸を張った。平石監督代行は、チームの連敗を2で止めた一撃を「本当にすごい当たりだった」とたたえた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
603910.606
(↓0.006)
0
(-)
43566
(+1)
470
(+3)
138
(-)
101
(-)
0.275
(↓0.001)
4.37
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
554420.556
(↓0.005)
5
(-)
42440
(+5)
409
(+11)
111
(+1)
66
(-)
0.249
(↑0.001)
3.7
(↓0.08)
3
(-)
福岡
484810.5
(↑0.005)
10.5
(↑1)
46436
(+11)
427
(+5)
140
(+6)
60
(-)
0.259
(↑0.001)
4.23
(↓0.01)
4
(↑1)
ORIX
485240.48
(↑0.005)
12.5
(↑1)
39389
(+3)
407
(+2)
78
(+1)
70
(-)
0.241
(-)
3.67
(↑0.02)
5
(↓1)
ロッテ
455030.474
(↓0.005)
13
(-)
45384
(+2)
408
(+3)
50
(-)
92
(+1)
0.254
(-)
3.83
(↑0.01)
6
(-)
楽天
445620.44
(↑0.006)
16.5
(↑1)
41373
(+3)
403
(+1)
96
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
3.68
(↑0.04)