中日(☆4対3★)巨人 =リーグ戦15回戦・ナゴヤドーム=
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巨人
00000 0201 391
中日
20000 010 480
勝利投手:岩瀬 仁紀(1勝0敗1S)
敗戦投手:澤村 拓一(1勝4敗0S)
  DAZN
◆中日がサヨナラ勝利。中日は初回、アルモンテの適時打などで2点を先制する。その後3-3で迎えた9回裏、無死満塁の好機から大島が押し出し四球を選び、試合を決めた。5番手・岩瀬が今季初勝利。敗れた巨人は、打線が2度追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆巨人岡本和真内野手(22)は今季19本塁打。22歳以下のシーズンに20本塁打以上打つと、巨人では10年坂本勇人(31本)以来で5人、7度目になる。  今季ナゴヤドームでは打率1割2分5厘、0本塁打だが節目の20号は出るか。

◆巨人重信慎之介外野手(25)が5試合連続安打を放った。  「1番中堅」で先発出場するとプレーボール直後の初回に中日吉見の131キロのフォークを中前へとはじき返し、1本目の安打。再び先頭打者で迎えた4回の第2打席では140キロの直球を中前へと打ち返し、2本目の安打を放った。4打数2安打とマルチ安打を記録し、「何とか出塁しようと思った。しつこく粘って塁に出ることが出来た」と話した。

◆巨人阿部慎之助内野手(39)が土壇場で一時同点に追いつく適時打を放った。  1点を追う9回1死一、三塁で代打で登場。カウント2ー0から中日鈴木博の真ん中寄りに入ってきた147キロ直球を右前へとはじき返した。代打での打点は7月25日以来、14打点目。そのまま一塁守備についたが、9回裏に沢村の乱調によりサヨナラ負けとなった。  「久しぶりの打席で前に飛んでよかった。甘い球を逃さずに仕留められた」と振り返った。

◆巨人の連勝が3で止まった。沢村拓一投手が同点に追いついた直後の9回に押し出し四球を与え、サヨナラ負けを喫した。  自ら崩れた。中日の先頭代打藤井に四球。続く京田の送りバントを処理するも二塁へ悪送球で一、三塁とピンチを広げた。申告敬遠で満塁。大島を2球で追い込んだが4球連続ボールで歩かせてしまった。「チームが僅差で追いついている中での、先頭のフォアボール。ヒットならばまだしも、勝負にいかずフォアボールを与えてしまっているので」と先頭の四球を悔やんだ。「こういう独り相撲ではチームに迷惑をかける。チームが接戦に持ち込んでいる中で、僕を出してくれているので。守ってくれている野手のみなさんにも申し訳ない」と反省した。

◆中日が巨人山口俊にリベンジを果たした。無安打無得点試合をされた右腕とのわずか1週間後のリターンマッチで3点を奪った。屈辱の一戦の翌日から5連勝。野手の奮起が続いている。  初回から襲いかかった。先頭京田が甘い変化球を鋭く中前打にした。2番亀沢も内野安打で続き、ビシエドの三ゴロであっさりと1点先制。さらにはアルモンテの右前打で2点目。4安打を集中した。その後、立ち直らせたが、同点に追いつかれた直後の7回にビシエドが適時左前打を放って、山口俊をこの回限りで交代させた。  ビシエドは「前回は本当にいい投球だったが、今日は違う日だ。ボールも浮いていたからね。初回の京田の1本がみんなをリラックスさせてくれた。それであの2点が入ったと思う」と切り込み隊長をほめたたえた。9回に再び追いつかれたが、その裏に大島が押し出し四球を選んでサヨナラ勝ちした。  翌日のミーティングで74歳の名伯楽、土井打撃コーチがナインを前に頭を下げた。選手それぞれが思うところがあった。京田は「土井さんを謝らせてしまった。びっくりした。2度とそんな思いはさせたくない。やっているのは僕らだから」と振り返る。大島は「先週やられている。全員、絶対勝ってやろうという気持ちだった」とチーム全体でリベンジの意思を共有していることを明かした。  森繁和監督は「初回に3人で終わると、またかとチラつく可能性があった。1、2番がああいう形で出てくれた」と先制攻撃を振り返った。左手首を痛めていたアルモンテが7月21日以来の先発復帰を果たし、初回に適時打。中日打線が勢いづいている。

◆中日岩瀬仁紀投手が今季初勝利を挙げた。9回、鈴木博志が追いつかれ、なお2死一、三塁の場面で守護神に代わって登板した。「来るとは思っていなかった。博志が投げているから」。通算405セーブを誇る左腕は大城を左飛に仕留め、逆転までは許さず。その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。  「力より経験で1人をアウトにしてもらおうと思った」と森監督は説明。11月で44歳になる鉄腕は今季初白星にも「それは何とも...。チームが勝ってよかったです。自分より先発に勝ちがついてほしい」と語った。

◆巨人が"臨時守護神"沢村の痛恨の押し出しで、今季6度目のサヨナラ負けを喫した。同点に追いついた直後の9回、マウンドを託された沢村が自滅した。先頭の代打藤井に四球、京田の投前バントを二塁へ悪送球し、無死一、三塁。申告敬遠を挟み、最後の大島もフルカウントから歩かせて本塁を明け渡した。沢村は「こういう独り相撲ではチームに迷惑をかける。守ってくれている野手のみなさんにも申し訳ない」と猛省した。  カミネロが不振、マシソンが左膝痛で2軍調整中。さらに、上原も再調整中で開幕当初の勝ちパターンがブルペンにいない。苦しい事情は周知の事実だが、斎藤投手総合コーチは「先頭に四球じゃ話にならない」と指摘。高橋監督も「もったいないところ」とした。6月29日のナゴヤドームでの中日戦のサヨナラ負け以来となる沢村の今季4敗目で、チームの連勝も3で止まった。

◆中日岩瀬仁紀投手(43)が今季初勝利を挙げた。巨人15回戦の9回2死一、三塁から登板。大城を左飛に打ち取った。その裏、チームは押し出し四球で今季4度目のサヨナラ勝ち。今季最長の5連勝で3位と2ゲーム差に迫った。ベテラン陣の活躍で、中日が息を吹き返してきた。  初の気温40度を記録した名古屋で、40代がアツい記録を打ち立てた。43歳の中日岩瀬が9回のピンチを抑え今季初勝利。中日は40歳の山井が3勝しており、同球団の複数の40代が同年に白星を挙げるのは史上2例目、セ・リーグでは初の快挙だ。合計4勝はプロ野球最多。中日が2年ぶりの5連勝を決めた。  3-2で入った9回のマウンドはルーキー守護神鈴木博。だが代打阿部に打たれて同点にされた。2死一、三塁となったところで、森監督は迷わず通算405セーブを誇る鉄腕左腕を投入した。「力より経験でアウトにしてもらおうと」。大城をスライダーで左飛にしとめて同点どまり。その裏に押し出し四球でサヨナラ勝ちした。  「ドームは涼しいので」と笑う岩瀬も今季31試合目、通算985試合と前人未到の大台へ着々。「出番が来るとは思っていなかったですけどね。(鈴木)ヒロシが投げているので。チームが勝ってよかった。自分よりも先発に勝ちがついてほしい。気持ちで抑えられたら楽だけど、自分が一番やってきているんで」。修羅場を知る、かつての絶対的守護神がまたチームを勢いづけた。【柏原誠】

◆中日がサヨナラ勝ちし、今季初の5連勝を飾った。九回に無死満塁と好機を作ると、大島が巨人3番手・沢村から押出し四球を選んだ。先発の吉見は6回2/3を7安打2失点。その後はロドリゲス、佐藤、鈴木、岩瀬の継投で接戦を制した。 43歳のベテラン、岩瀬が今季初勝利を挙げた。  金曜日の巨人戦。ナゴヤドームは満員となった。巨人は前回中日相手に無安打無得点試合を達成した山口俊が先発。中日は一回、一死二、三塁でビシエドの三ゴロの間に三走が生還し、1点を先制。さらに二死一、三塁から、アルモンテの右前適時打で2-0とした。  巨人は七回、二死三塁の場面で亀井が左前適時打を放ち、1点を返した。さらに二死一、二塁から、マルティネスの右翼線二塁適時打で同点に追いついた。中日・吉見はここで降板。その裏、中日は二死一、二塁でビシエドの左前適時打で勝ち越した。  巨人も粘る。九回、一死一、三塁で代打・阿部が4番手・鈴木から右前適時打を放ち、同点に追いついた。中日はその裏無死満塁の好機で、巨人3番手・沢村から大島が押し出し四球を選び、接戦をものにした。中日は今季4度目のサヨナラ勝ち。巨人の連勝は3で止まった。 中日・大島の話 「先週山口投手にノーヒットノーランやられて、今日はチーム全員で勝ってやろうという気持ちで試合に臨んでいた。最後いい場面で回してもらえて、チームのみんなに感謝しています」

◆巨人・阿部慎之助内野手(39)が中日戦で1点を追う九回一死一、三塁から代打で登場し、一時同点とする右前適時打を放った。  7月26日のヤクルト戦(京セラ)以来の打席に立ったベテランは、中日・鈴木博の147キロの甘い直球を右前へライナーで打ち返し、「久しぶりの打席だったので、前に飛んでよかった」とうなずいた。代打の切り札として起用される今季は出場機会が減り、安打を放ったのは7月10日のヤクルト戦(神宮)以来約3週間ぶりとなった。  しかし後続の打者が倒れて勝ち越せず、その裏に沢村が押し出し四球を与えて、サヨナラ負けを喫した。

◆中日の岩瀬が好救援で今季初勝利を挙げた。九回、抑えの鈴木博が同点とされ、なお2死一、三塁のピンチで登板。1ボール2ストライクから落ち着いて大城を詰まらせ、左飛に退けた。  近藤投手コーチは「経験が違う」と称賛。43歳の大ベテランは「(出番が)来ると思ってなかった。開き直った。一番そういう場面をやってきているので」と胸を張った。

◆中日が7月27日の前回対戦で無安打無得点を許した巨人の山口俊から一回に2点を挙げた。京田、亀沢の連打で好機をつくり、ビシエドの三ゴロの間に1点。さらにアルモンテが右前適時打を放った。  左手首を痛めて戦列を離れ、7月21日以来の先発メンバー入りとなったアルモンテは「いい流れで打席が回ってきて、そのまま乗ることができた」と喜んだ。 吉見(2失点で七回途中降板) 「切らなければいけない打者につながれたので、失点になった」

◆巨人は3日、中日15回戦(ナゴヤドーム)に3-4でサヨナラ負け。連勝が3で止まり、3位に転落した。  「(野手の)胸に投げればアウトだと思ったけど焦ってしまった。追いついての接戦で出してくれたのに、野手の皆さんに申し訳ない」  肩を落とした沢村は、同点に追いついた直後の九回に登板。無死一塁で京田のバントを処理したが、二塁へ悪送球。続く亀沢への申告敬遠で無死満塁となり、大島に押し出し四球を与えた。  この日の名古屋市は最高気温40・3度。1890年の観測開始以降、初めて40度を超えた。酷暑の夜に4連勝を狙ったものの、先発の山口俊も同点とした直後の七回に失点。高橋監督は「(失点が先頭への)四球からだから、ちょっともったいない。よく耐えていたと思うけど」と残念がった。 (吉村大佑)

◆3-3と同点に追いつかれた直後の九回無死満塁。中日・大島が押し出し四球を選んで今季4度目のサヨナラ勝ちとし、チームを2年ぶりの5連勝へと導いた。  「(ヒーローは)僕ですかね? いい場面で回してくれて、感謝しています。この前、ノーヒットノーランをやられているので、チーム全員で勝とうと思いました」  相手先発は7月27日に東京ドームでノーヒットノーランを食らった山口俊。黒星はつけられなかったが、ナインは満足感でいっぱいだった。  屈辱から一夜明けた28日の試合前ミーティングだった。土井打撃コーチが突然、「君たちに恥をかかせてすまない。責任は俺にある」と頭を下げた。現役時代に歴代10位の2452安打、西武のコーチ時代には清原ら数多くのスラッガーを育てた74歳の"謝罪"に、選手らは衝撃を受けた。  土井コーチは「その話はもうええよ」と多くを語らなかったが、大島は「土井さんの責任ではない。打てなかった僕たちが悪い。でも、土井さんのおかげで一丸ムードが生まれた」と言う。一回に山口俊の出ばなをくじく安打を放った京田も「これまで謝ってくださるコーチはいなかったので、ビックリした。土井さんに二度とそんな思いをさせてはいけない。そのために、僕らも頑張らないと」と力を込める。  名伯楽の血を吐くような執念が乗り移ったチームは、それから破竹の5連勝。打線は5試合で32点も奪った。京田は「(土井さんには)申し訳ないが、あのミーティングからチームは勝ち続けているんですね」。  この日の名古屋の最高気温は40・3度。観測史上初めて40度超えを記録したが、最年長コーチのひと言で火が付いた竜ナインのハートはもっと熱く燃えている。6年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、借金「7」をひとつずつ返していく。 (三木建次)
★熱血指導は健在  74歳になった今でも土井コーチの熱血ぶりはいささかも衰えることはない。ナゴヤドームでナイターが行われるときは昼過ぎには球場入りし、若手の特打を指導。ときには自らバットを握ってお手本を示す。平田は「74歳とは思えないスイング。土井さんに言われたら黙って聞くしかない」と舌を巻く。猛暑のこの日も日課のランニング(名古屋城まで往復4キロ)を敢行。「選手は俺たちをみている。教える方も体力がないとダメ」と豪快に笑った。 ★中日、ノーヒットノーラン食らうVTR  7月27日の巨人戦(●0-5、東京ドーム)。巨人先発・山口俊の前に七回に大島が四球を選ぶのが精いっぱいで打者28人で史上79人目のノーヒットノーランを許した。1999年に広島・佐々岡に喫して以来、チーム19年ぶりの屈辱に森監督は「一本出ても出なくても、負けは負けなんだけど。(山口俊は)またうちにも投げてくる。いろんなことを考えないといけない」と悔しさを押し殺した。

◆ノーヒットノーランを達成した投手は、次の登板では結構、プレッシャーがかかるもの。山口俊は、むしろ先頭打者に安打されてホッとしたはず。先発がそういう精神状態のとき、打線は何をすべきか。  いうまでもない。先手先手で大いに援護して、「きょうは楽に投げてね」と、流れをプレゼントしてあげることだ。  巨人打線は、それができなかった。相性が悪い吉見に、またも苦労した。傾向とデータは分かりきっていてしかるべきなのに、同じような打撃を繰り返した。  外角一辺倒。走者が出たらスライダーを引っかけさせる。そのパターンに対して、ただただ、バットを振るだけでは、相手の思うつぼだよ。  せめて主軸の何人かが、束になって攻略法を徹底しないと。外角低めをマークしつつ、ちょっとでも高く抜けてきたら一発いくぞ、という姿勢をみせないと。  七回に取った2点は、いかにも遅い。九回に再び同点にしたけど、一気に逆転し、振り切らないと。沢村が不安定なのは、分かりきっているんだから。  一見すると「粘った」でも、実態は「後手に回った」。こんな状態では"5弱"から抜けられないよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
533710.589
(↓0.007)
0
(-)
52469
(+6)
404
(+7)
117
(+2)
54
(-)
0.263
(↑0.001)
4.08
(↓0.02)
2
(↑1)
ヤクルト
444610.489
(-)
9
(↑0.5)
52415
(-)
442
(-)
88
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.37
(-)
3
(↓1)
巨人
475010.485
(↓0.005)
9.5
(-)
45439
(+3)
398
(+4)
94
(-)
47
(-)
0.261
(↑0.001)
3.89
(-)
4
(-)
中日
445110.463
(↑0.006)
11.5
(↑1)
47398
(+4)
434
(+3)
64
(-)
47
(-)
0.261
(-)
4.37
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
424920.462
(↑0.006)
11.5
(↑1)
50364
(+7)
422
(+6)
110
(+1)
56
(+1)
0.247
(↑0.002)
4.18
(↓0.01)
6
(-)
阪神
394710.453
(-)
12
(↑0.5)
56338
(-)
387
(-)
52
(-)
45
(-)
0.245
(-)
3.99
(-)