◆先発予定だったＤｅＮＡ今永昇太投手は、雨天中止を受けブルペン投球を行った。 　試合を想定して約６０球投げ込んだ。今永は「試合があった"てい"で調整した。試合さながらのカウントを想定した」。今季は不安定な投球が続いており、後半戦での巻き返しには、今永の復活が必要不可欠。「早くチームの歯車になりたい。１週間で急激に成長するわけではないので、弱点を１つ１つ、つぶしていきたい」と少しずつ前進していく。

◆広島は、ＤｅＮＡ１３回戦が台風接近のため中止となった。今季１１度目。午前１０時の発表に緒方監督は「カープのことではなく、広島のことが心配。これからどれだけ降るんだろうか」とコメント。すでに９月２０日から１１連戦が組み込まれているシーズン終盤の過密日程よりも、西日本豪雨被災地の二次被害を心配した。 　中止は３連覇へ追い風ともとらえられる。先発予定の薮田を明日３１日に１軍選手登録し、中継ぎ待機させる見込み。最近５試合、先発投手の投球回は計２４回１／３で１試合平均５回未満。苦しい台所事情をカバーするべく、中継ぎ経験のある右腕をブルペンに加えることができた。追加日程は１０月５日以降に組み込まれることも追い風か。昨季は１０月１日に全日程を終えて、ＣＳファイナルステージ初戦まで１６日ものブランクがあった。この日の試合が仮に５日に入っても、ＣＳ初戦まで中１１日。広島にとってはプラス材料といえそうだ。

◆広島は台風の接近により今季１１度目の試合中止が決まった。既に９月に１１連戦が決まっており、今後の過密日程が懸念されるが、緒方監督は「カープのことよりも広島のことの方が心配。（台風で）どれくらい雨が降るのか」と、西日本豪雨の被災地を思いやった。 　この日は薮田が先発で５月３１日以来の登板に臨む予定だった。不振により２軍で調整してきた昨季の勝率第１位投手は「天候はコントロールできない。いい準備はできていたので、また次のチャンスに向けて状態を維持したい」と気持ちを切り替えた。

◆ＤｅＮＡのラミレス監督は台風接近による試合中止を受け、先発陣の再編を示唆した。前日２８日に６月７日以来の登板で５勝目を挙げた京山を残し、左手の負傷で離脱しているルーキー東を復帰させる可能性に言及。この日２軍施設でシート打撃に登板した東について「問題なかったと聞いている。体の反応を見て考えたい」と話した。 　開幕投手を務めながら、不調により２軍で調整している石田については「十分に登板機会は与えた。２軍で結果を出してローテの座をつかみ返してほしい」と奮起を促した。

◆広島戦が中止となり、室内練習場で調整した。ラミレス監督は左手の人差し指負傷で２１日に出場選手登録を抹消されたＤ１位・東（立命大）の復帰時期に言及。この日、２軍施設でのシート打撃で約６０球を投げた新人左腕について「問題ないと報告を受けた。２軍で１回投げるか、それはなしで１軍で投げるか」とし、８月上旬にも１軍復帰する見込みとなった。