楽天(☆8対1★)日本ハム =リーグ戦13回戦・楽天宮城球場=
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日ハム
00000 0100 170
楽天
02131 100× 8141
勝利投手:古川 侑利(4勝3敗0S)
敗戦投手:マルティネス(7勝7敗0S)
  DAZN
◆楽天が快勝。楽天は2回裏、アマダーとペゲーロの適時打で2点を先制する。続く3回に銀次の適時打が飛び出すと、4回には2死満塁から島内が走者一掃の適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・古川が今季4勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天は7月10日オリックス戦から球宴を挟み9試合連続で本塁打をマーク。  連続試合本塁打のプロ野球記録は86年西武の35試合だが、楽天では07年7月13~29日の10試合が最長。今日も1発が出れば11年ぶりの球団タイ記録となる。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が、またも白星を逃した。  2回に3連打を浴びて2点の先制を許した。3回以降も立ち直れないまま失点を重ね、4回1/3で7失点。来日ワーストの11安打と打ち込まれた。「自信のあった球を内野安打にされ、相手のチャンスで失投を痛打されてしまい、嫌な形で点を与えてしまった。味方のためにも、流れがつくれなくて申し訳なかった」と反省しきりだった。  前回17日のオリックス戦では2回1/3で7失点(自責0)と背信の投球が続いている。メジャー通算17勝右腕は6月14日阪神戦を最後に白星から遠ざかっている。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が、7敗目を喫した。  2回に3連打を浴び、楽天打線に2点の先制を許した。3回以降も立ち直れないまま失点を重ね、4回1/3で7失点。来日ワースト11安打と打ち込まれた。「自信のあった球を内野安打にされ、相手のチャンスで失投を痛打されてしまい、嫌な形で点を与えてしまった。味方のためにも、流れがつくれなくて申し訳なかった」と反省しきりだった。  前回17日オリックス戦では、来日最短2回1/3で7失点(自責6)と背信の投球が続いている。6月14日阪神戦を最後に、白星から遠ざかっている。「映像を見て、何か調整しないといけない時期に来ていると思う」と、メジャー通算17勝右腕が苦しんでいる。

◆日本ハムが連敗し、首位西武の背中が遠のいた。  先発マルティネスが2回に2点を失うと、嫌な流れを断ち切れないまま失点を重ねて5回途中7失点。打線は7回、松本が1点を返すのが精いっぱいだった。前夜の延長サヨナラ負けの悔しさを晴らせず。  栗山英樹監督は「全員でやっていくしかないので、しっかりやります。ちゃんとやります」と必死に前を向いた。  試合前には、抑えの石川直が右内転筋の肉離れで離脱。この日の6回には、左肘を痛めている中田が、空振り三振後に顔をゆがめ、7回の守備から退いた。  今カード前に首位西武と0・5ゲーム差と迫っていたが、連敗で2・5ゲーム差に広がった。

◆楽天が息を吹き返してきた。本拠地での日本ハム戦に完勝し、平石洋介監督代行(38)が指揮を執ってからの通算成績を15勝9敗の勝率6割2分5厘とした。残り80試合で梨田前監督からバトンを受け継ぐと「打線の固定」「選手の見極め」「気迫を前面」と特色を発揮。立花社長が掲げた「50勝30敗」のノルマをキッチリ守っている。このまま突き進み混パを演出すれば、Aクラス入りも夢物語ではない。    ◇   ◇   ◇  またまた勝った。楽天が強い。後半戦が始まり、ここまで8戦7勝1敗。平石監督代行は「われわれは目の前の試合に勝つだけ」と気を引き締め直したが、常々話している「『常に状態のいい選手を』と考えている。あまり変えたくはないし、その上で、よりいい形を」との言葉に、青年代行が結果を引き寄せるポイントがある。  1つ目は打線の固定だ。監督代行に就任した6月17日阪神戦から前半戦終了まで1~5番までを固定した。球宴明けからは、固めた上位打線の下に6番にアマダー、8番にペゲーロを置き、相手に油断を与えない重厚な打線にアレンジ。臨機応変に打線を組み替えた梨田前監督と対照的にどっしりと腰を据え、つながりを生んでいる。  一方で中継ぎの起用は状況に応じた自在さが光る。左腕の西宮は6月29日に1軍昇格すると、計7回1/3で1失点。13年目のベテラン青山や巨人、DeNAで高い経験値を持つ久保を時に中継ぎ、時にセットアッパーとして自在に用兵。開幕を2軍でスタートした3人を勝利の方程式に抜てきした。楽天一筋で現役を終え、1、2軍の指導者を歴任してきたからこその「眼力」がさえる。  気迫でもチームをけん引する。前日24日の日本ハム戦では今江が左肘付近に死球を受けると、怒りをあらわにしベンチを飛び出した。イニング間には手をたたき、自ら盛り上げ役を買って出る。4打数4安打の銀次が「ベンチが本当にいい雰囲気。明るいし、勝つ方向に向かっている」と証言するように、一体感が出ている。  平石楽天が固く結ばれている。それでも「勝っていくしかない。謙虚にやっていくだけです」と冷静。ブレずに突き進む。【栗田尚樹】

◆ヒヤリとした。日本ハムは一方的な展開で楽天に2連敗。6回には、左肘を痛めている中田翔内野手(29)が、空振り三振後に顔をゆがめる場面があり、7回の守備から退いた。この日、抑えの石川直也投手(22)が、右内転筋の肉離れで出場選手登録を抹消。手負いの4番に、若きストッパーの離脱と、これから迎える夏本番の戦いへ、不安が募った。  回りかけたバットに急ブレーキをかけた瞬間、左肘が悲鳴を上げた...ように見えた。0-7と一方的な展開になっていた6回、空振り三振に倒れてベンチへ引き揚げた中田は、左肘を気にしながら、苦痛に顔をゆがめていた。もともと、13日の球宴第1戦で中日松坂の投球を受け、痛めていた部分だ。7回2死二、三塁で3番近藤が打席に立った際、すでにネクストバッターズサークルに姿はなく、7回の守備から退いた。栗山監督は「全然、大丈夫」としたが、中田本人は報道陣の質問に一切、口を開くことなく、ぶぜんとした表情で帰りのバスに乗り込んだ。  守っては6回までに大量8点を先行され、打っては今季初対戦の楽天古川攻略に手を焼いて、救援陣から1点を返すのが精いっぱい。指揮官は「楽天の状態がいいのは分かっていた。とにかく全員でやっていくしかない」と、徒労感を打ち消した。  試合前から、不穏な空気が漂っていた。今季9セーブを挙げている抑えの石川直が、右内転筋の肉離れで戦線離脱。前日24日楽天戦では1回を1安打無失点に抑えたが、吉井投手コーチは「マウンドでのしぐさが少しおかしかったので、嫌な予感がした」。一夜明けた25日の練習前に、遠征先の仙台から東京都内の病院へ急行した。精密検査の結果、軽度(1度)の肉離れで、試合復帰までに3週間を要する見通しという。栗山監督は「いろいろなことが起こる時の方がチャンスだと思っている」と話していたが、大きな戦力ダウンになったことは否めない。  2連敗で、後半戦に入ってから3カードのうち2カードで負け越し。楽天戦前には0・5差と近づいたはずの首位西武の背中は、再び2・5差と遠のいた。記録的な暑さに加えて、欠けた勝利の方程式。手負いの4番。過酷な夏が、始まろうとしている。【中島宙恵】

◆楽天の島内が3-0の四回二死満塁で走者一掃の二塁打をマークした。マルティネスの投じた初球の内角への変化球を引っ張り、右翼線へ鋭い打球を放ち「積極的に甘い球を狙っていった」と胸を張った。  母校の石川・星稜高が甲子園大会出場を決めた。「母校の勝利はうれしい。これを励みに僕も頑張りたい」と意気込んで臨んだ一戦で中軸の役割を果たした。

◆楽天は二回にアマダーとペゲーロの適時打で2点を先制した。その後も三回に銀次の適時打、四回には島内の3点二塁打と着実に加点した。古川が6回無失点で6月19日以来の4勝目。日本ハムはマルティネスが序盤で崩れた。

◆日本ハムは先発したマルティネスが五回途中7失点と崩れたのが誤算だった。チームは24日も延長十一回を戦って10点を失った。2日続けて頼みの投手陣が崩壊。その上に、抑えの石川直が負傷のために出場選手登録から外れた。  首位西武が勝ったためにゲーム差は2・5に広がった。最下位楽天に痛恨の2連敗を喫した栗山監督は「二つのうちどちらかを取らないといけなかった。勝ち切れないのは監督の能力がない」と全ての責任を背負った。 マルティネス(7敗目) 「流れがつくれなくて申し訳なかった」 白村(2番手で今季初登板して2回2/3を投げて1失点) 「これからもっと投げられるように。どんどんアピールしたい」

◆楽天の銀次が4安打2打点で勝利に貢献した。二回無死一塁から左前打で好機をつくり先制につなげると、2-0の三回は中前へ適時打。六回にも適時二塁打を放ち「たまにはこういう日があってもいい」とうれしそうに笑った。  前日24日も3安打2打点と、この日本ハム2連戦で大暴れ。打線の14安打8得点の猛攻を呼んだ5番打者を、平石監督代行は「素晴らしい内容。言うことない」とたたえた。 アマダー(二回に先制打) 「流れに乗ることができた」 ペゲーロ(二回に適時打) 「チャンスで回ってきて集中していた。後ろにつなぐことができて良かった」

◆オリックスの増井が5-4の九回から登板したが守り切れず、延長十回に浅村にサヨナラ打を浴びた。今季初黒星を喫し「制球がうまくいっていなかった。甘い球をしっかり打たれた」とうなだれた。  チームは今季2度目の5連敗を喫した。福良監督は「七回からはうちのパターンだから。そこでやられるのは仕方がない。(攻撃の)ミスが出たら流れが向こうに行く。きっちりやっていかないと」と救援陣よりも追加点を奪えなかった打線に苦言を呈した。 ディクソン(5回4失点) 「ボール自体は悪くなかった。不運なヒットも多かったが、打線が先制してくれたし、何とか粘って投げようと思った」 吉田正(一回、バックスクリーン右へ15号ソロ) 「打ったのはストレート。打った瞬間、完璧だった」 白崎(四回に犠飛でDeNAから移籍後初打点) 「同点に追い付かれた直後だったし、何とかしたいという一心だった」

◆楽天は25日、日本ハム13回戦(楽天生命パーク)に8-1と大勝。2試合で計30安打18得点と打ち勝ち、後半戦開幕から8勝1敗、3カード連続勝ち越しを決めた。平石洋介監督代行(38)のもと、復活した猛打で首位・西武に続き2位・日本ハムも圧倒した。  「みんなが打席でしっかり整理できている」と平石監督代行。二回に4番・今江からの3連打を足がかりに下位打線で2点を奪うと、三回から六回も毎回点を加え、14安打8得点と攻撃の手を緩めなかった。  『松坂世代』の青年監督は、練習中は内外野を歩き回って選手との対話を重視するなど、良き"兄貴分"として人望も厚い。この日は前夜に途中出場で劇的サヨナラ弾を放った山下を即先発に抜てき。先発の古川を6回無失点へと好リードし、打っても五回に左犠飛で追加点を加えた。  「われわれは勝つしかない。目の前の試合に集中してやっていきたい」と平石監督代行。5位・オリックスまで6ゲーム差で依然最下位ながら、敵将の栗山監督に「今一番手ごわいんじゃないか」と言わしめた猛打で、パ・リーグの"台風の目"となる。(佐藤春佳)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
503510.588
(↑0.005)
0
(-)
57481
(+6)
414
(+5)
113
(-)
96
(+2)
0.274
(-)
4.49
(-)
2
(-)
日ハム
483810.558
(↓0.007)
2.5
(↓1)
56375
(+1)
347
(+8)
98
(-)
56
(-)
0.247
(-)
3.62
(↓0.06)
3
(-)
ロッテ
434130.512
(-)
6.5
(↓0.5)
56353
(-)
352
(-)
45
(-)
90
(-)
0.259
(-)
3.69
(-)
4
(-)
福岡
414110.5
(-)
7.5
(↓0.5)
60369
(-)
364
(-)
123
(-)
50
(-)
0.254
(-)
4.19
(-)
5
(-)
ORIX
414340.488
(↓0.006)
8.5
(↓1)
55334
(+5)
338
(+6)
70
(+3)
57
(+1)
0.242
(-)
3.64
(↓0.02)
6
(-)
楽天
365010.419
(↑0.007)
14.5
(-)
56323
(+8)
356
(+1)
85
(-)
44
(-)
0.245
(↑0.002)
3.86
(↑0.03)