中日(☆11対4★)DeNA =リーグ戦15回戦・浜松球場=
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DeNA
03000 0010 463
中日
01520 300× 11131
勝利投手:笠原 祥太郎(1勝3敗0S)
敗戦投手:井納 翔一(3勝1敗1S)
  DAZN
◆中日は2点を追う3回裏、藤井、福田、松井雅の3者連続適時打で一挙5点を奪い、逆転に成功する。その後は6回に平田と藤井の連続適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で11得点を挙げた。投げては、先発・笠原が今季初勝利。敗れたDeNAは、先発・井納が乱調だった。

◆DeNA井納翔一投手が4回10安打8失点(自責点6)で降板した。  2回に梶谷隆幸の先制3ランで援護を受けたが、その裏の守備で投手の笠原に適時打を打たれ1点返された。3回には失策からピンチを広げ5者連続出塁を許し1イニング5失点。4回にも2失点献上した。2週間ぶりの先発登板。  守乱絡みで大量失点を喫し井納は「今まで取り組んできたことを結果的に出すことができませんでした。振り返れば、投球リズムも悪かったと思います。先発としての役目を果たすことができませんでした」と振り返った。

◆DeNA梶谷隆幸外野手が先制の8号3ランを放った。  2回2死一、二塁の場面で、中日笠原の直球を右翼スタンドへ運んだ。先発井納に「勝ちをつけられるように」と大きな3点を援護。「思いきり振ることだけを考えて、打席に向かいました」と1発を振り返った。

◆DeNA筒香嘉智外野手が、一矢報いる1発を放った。8回先頭で入ると、直球を左翼スタンドへ運ぶ22号ソロ本塁打。8点を追う劣勢の展開で、意地のアーチを描いた。  本塁打数でヤクルト山田哲人に次ぐ2位タイ。自身通算500打点とし「自分のスイングで、しっかりと強く打つことができました」と振り返った。

◆アルモンテ、モヤを欠くドラゴンズ打線が、DeNA投手陣を圧倒した。2回に先発の笠原が梶谷に先制3ランを浴びたが、打線が奮い立った。  1-3で迎えた3回1死満塁で、アルモンテの代役として先発出場の37歳・藤井が見せた。井納のフォークを右前に運ぶ適時打で反撃のノロシを上げると、続く選手会長・福田が逆転打。その後も4回、6回とベテランのバットは火を吹き、この日4打数4安打4打点。昨年9月24日広島戦(ナゴヤドーム)以来の猛打賞で、役目をきっちり果たした。  「ラッキーな当たりもあったからね。(ケガ人の代役は)ずっとそうやってきた。特別じゃない。普通のことをやっていけばいい」と、藤井はさらりと話した。今季59試合に出場しているが、先発出場は8度目。少ないチャンスで結果を残した。  20日からのヤクルト戦(神宮)で3連敗。借金は今季最大の10になった。さらにアルモンテが22日に左手首痛で、翌23日にはモヤが右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で戦線離脱。今季のドラゴンズ打線を支えてきた2人の新外国人大砲が抜ける危機を、代役が救った。  5位DeNAとの直接対決初戦を制し、連敗を3で止めた。5位に1差と肉薄した。今日25日からの本拠地ナゴヤドームで、まずはDeNAをつかまえにかかる。【伊東大介】

◆DeNAの9番打者で起用された梶谷が2試合連続本塁打を放った。二回二死から伊藤、井納の連打でつくった好機で笠原の甘い速球をジャストミート。浜松の逆風を切り裂く、右翼席への先制3ランとし「思い切り振ることだけを考えた」と汗をぬぐった。  昨季21本塁打のスラッガーは1番でチームを引っ張っていたが、腰痛で離脱。1軍復帰後はラミレス監督が好調の桑原、ソトらと共存させる超攻撃的オーダーを採用し「恐怖の9番打者」となっている。

◆DeNAの筒香嘉智外野手が24日、中日15回戦(浜松)の八回の第4打席に、左越え22号ソロを放った。この1打点で通算500打点に到達。球団史上11人目の記録で、出場780試合目での到達は同3番目のスピードとなった。

◆中日が大勝し、連敗を3で止めた。三回に藤井、福田、松井雅の3連続適時打で5点を奪い逆転。藤井はその後も適時打、2点二塁打を放ち、4安打4打点。笠原が6回3失点で今季初勝利。DeNAは3連敗で今季ワーストの借金7。

◆中日の笠原は6回3失点と粘り、今季9度目の先発で待望の初勝利を手にした。大量点の援護を受け「ピンチでも冷静に投げることができた」と語った。  今シーズン心掛けていたという直球を軸に押していく投球が実り、変化球との緩急も光って7奪三振。梶谷に先制3ランを許した直後の攻撃で自ら適時二塁打を放ち、流れを引き寄せた。「これまでチャンスで回ってきてもずっと打てなくて悔しい思いをしていた。点を取られた次でもあって、1点でも返したいと思っていた」と笑顔を見せた。 鈴木博(地元静岡で救援登板) 「(マウンドに)出たときにみんなが盛り上がってくれて、投げやすかった。ここで投げられて良かった」

◆DeNAはミスが痛手となり、3試合連続で序盤に大量失点を喫した。3-1の三回は先頭打者の遊ゴロを倉本が失策。1死満塁では福田の中前打の処理を桑原が誤るミスも出て5失点のビッグイニングとなった。  3連敗で借金は今季最多の7。ラミレス監督は「地方球場ではいろいろなことが起こり得る。もっと打って(投打が)かみ合わないと」と乱調続きの先発陣より野手にハッパを掛けた。 ラミレス監督(井納に) 「2ストライクまでいってから、三振を取り切れなかった」 井納(4回で10安打を浴び8失点) 「取り組んできたことを結果的に出すことができなかった」

◆先発復帰2戦目の井納は、3-1の三回に4者連続安打に味方の2失策も絡み5点を奪われた。4回10安打8失点で今季初黒星を喫し「直球がシュート回転していた。僕のリズムが悪くてエラーも出た」と反省した。ここ3試合で5回を投げた先発はおらず、3人で計10回19失点。ラミレス監督は「先発投手だけでなく、打線もかみ合っていない」と厳しい表情だった。

◆右手骨折で出場選手登録を外れたモヤの代役で、6月24日以来の先発出場となった藤井が4安打4打点。三回は適時打で逆転の口火を切り、四回は適時打、六回にも2点二塁打と気を吐いた37歳は「ずっと(準備は)やってきた。(先発は)特別なことじゃない」と胸を張った。連敗は3で止まり、土井打撃コーチは「藤井は孝行息子ではなくて孝行おやじ」とねぎらった。

◆DeNA・筒香嘉智外野手(26)が24日、中日15回戦(浜松)の八回に福谷から左越えの22号ソロを放ち、球団史上11人目となる通算500打点をマークした。  「負けた試合なので何もないですけど、500打点は自分一人でできたわけではない。塁に出たランナーがいてくださっている。周りに感謝したい」  試合は4-11で敗れて3連敗。セ最下位の中日に1ゲーム差まで迫られたこともあり、筒香に明るい表情はない。それでも、球団史上3番目のスピードとなる出場780試合目(ローズが704試合、村田修一が775試合)の大台到達だった。  後半戦に入り、投打がかみ合わない試合が続いている。「負けたいと思っている人は一人もいない。その日、その日の試合を勝ちにいくしかない。流れがくるのを待つのではなく、自分たちでつかめるようにいきたい」。地方開催で多くのファンから歓声を浴びながらバスに乗り込んだ。主砲は必死に前を向いている。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
493310.598
(↑0.005)
0
(-)
60417
(+3)
358
(+1)
102
(+2)
48
(-)
0.26
(↓0.001)
3.99
(↑0.04)
2
(-)
巨人
434510.489
(↓0.005)
9
(↓1)
54407
(+2)
370
(+5)
86
(-)
45
(-)
0.26
(-)
4
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
404310.482
(↑0.006)
9.5
(-)
59375
(+5)
401
(+2)
79
(+3)
43
(-)
0.263
(↑0.002)
4.29
(↑0.04)
4
(-)
阪神
374310.463
(↓0.005)
11
(↓1)
62310
(+1)
348
(+3)
50
(-)
44
(-)
0.243
(↓0.001)
3.84
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
384520.458
(↓0.005)
11.5
(↓1)
58335
(+4)
382
(+11)
104
(+2)
53
(-)
0.247
(↓0.001)
4.13
(↓0.07)
6
(-)
中日
394810.448
(↑0.006)
12.5
(-)
55359
(+11)
408
(+4)
58
(-)
42
(-)
0.263
(↑0.001)
4.47
(-)