DeNA(★1対2☆)中日 =リーグ戦14回戦・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
00001 0000 141
勝利投手:小笠原 慎之介(4勝6敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(4勝3敗3S))
敗戦投手:今永 昇太(2勝5敗0S)
  DAZN
◆中日が接戦を制した。中日は3回表、2死一塁から京田の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・小笠原が7回途中1失点で今季4勝目。その後は、又吉、鈴木博の継投で逃げ切った。敗れたDeNAは、7回2失点と好投した先発・今永を打線が援護できなかった。

◆DeNAが2連敗で前半戦を終えた。  先発今永昇太投手が序盤から好投。  力強い直球にカーブを織り交ぜ、緩急をつけたピッチングを披露。3回に浴びた京田の左翼越え2ランを「失投」と反省したが、追加点を与えず7回5安打2失点無四球の好投だった。しかし打線の援護がなく5敗目。それでも、アレックス・ラミレス監督は「高い自信を持っているか見たかった。バッターが誰であろうと、打てるものなら打ってみろ、という自信。今日はどんどん攻めて、そのおかげで四球もなかった」と評価した。  チームは4年ぶりにBクラスターンが決まった。同監督は「チーム全員がカギになる。1人と言わず何人もキープレーヤーになってくれたら、後半戦勝てるようになる」と、今後を見据えた。

◆2連敗で前半戦を終えたDeNAは、4年ぶりのBクラスターンとなった。前夜の乱打戦から一転の投手戦で4安打に抑えられ、桑原のソロアーチによる1点のみ。チーム打率セ・リーグ5位という前半戦を象徴するような試合内容に、ラミレス監督は「チャンスはあったが得点することはできなかった」。借金は4となり、14年以来の前半戦Bクラスは監督就任3年目で初めての屈辱となった。  1点を追う7回1死一塁、打者桑原の場面でランエンドヒット。だが最悪の三振ゲッツーとなり、好投の今永を援護できなかった。ロペス、梶谷といった主軸にけがが重なり、期待された先発陣が不安定。投打がかみ合わず、36勝のうち先発投手の勝ち星はわずか19と約半分にとどまった。それでも指揮官は「ここから優勝へ突き進むために何かを変えないといけない。けがで帰ってくる選手や新戦力がいる。そこで期待通りの完成された、いいチームができあがる」と強気に後半戦に目を向けた。

◆5球団で唯一勝ち星のなかったDeNA戦で中日小笠原が初勝利した。  6回1/3、1失点、101球で降板したがリリーフ陣が1点差を守り抜いた。「(DeNA戦初勝利より)前半戦最後で勝てたのが大事。テンポだけを意識した」と笑顔を見せた。  地元神奈川で5球団勝利をコンプリート。前半戦苦しんだ開幕投手が、チーム連勝に貢献した。

◆中日小笠原が壁を破り、チームを前半戦連勝に導いた。持てる球を要所で使い分け、6回1/3を3安打、7奪三振。140キロ超の直球にカーブ、チェンジアップ、スライダーを織り交ぜ、主軸を2安打に抑えた。5回、桑原に127キロのチェンジアップを捉えられ、中堅にソロ本塁打を浴びた。しかしこの1失点だけで後続へバトンをつなぎ、今季4勝目を手にした。  プロ入り3年目。DeNA戦通算10試合目の登板(先発は8試合目)でやっと白星を手にした。この1勝でセ・リーグ5球団勝利をコンプリート。「(DeNA戦初勝利より)前半戦最後で勝てたのが大事。(地元・神奈川での勝利も)そうだけど...。この3連戦は2勝1敗でいこうと話していた。それが実現できて良かった」。今季、初めて開幕投手を務めたが、黒星発進。20歳の左腕は自身よりチームの勝利を何よりも喜んだ。  7回先頭の代打飛雄馬に四球を許した。続く神里を三振(送りバント失敗)に打ち取ったが、すっぽ抜けが目立ち降板。「7回まで投げたかった。次は1イニングでも長く投げられるように頑張りたい」。エース候補は次へ頭を切り替えた。  又吉、鈴木博とつなぐ新必勝パターンも確立。「球宴前にそういう形ができた。1点を守りきったのは久しぶりだ。負けて(前半戦を)終わるより良かった」と森監督も喜んだ。4位まで1ゲーム差。竜の巻き返し態勢が整ってきた。【伊東大介】

◆DeNAの今永が前半戦の最終戦となる11日の中日戦(横浜)に先発する。  「チームが最高の状態で後半戦に臨めるように、そのための投球をしたい」  左肩違和感で開幕から出遅れ、1軍合流後も不振から1軍と2軍の往復が続いた。今季はここまで7試合で2勝4敗、防御率6・94と数字はふるわないが、前回5日の巨人戦(東京ドーム)では6回4安打、3失点と粘りの投球で2勝目をマークした。ラミレス監督も「われわれの知っている今永が帰ってきた」と復調を確信した。  「打たれたから自分を疑っていて、その時点で勝負に負けてしまっていた。もちろん打たれることも、ランナーを出すこともあるけど、自分が自信を持ってやっていかないと。マウンドでは1人だけ。しっかりとやっていきたい」。今永自身も巨人戦で本来の闘争本能を呼び起こした。  西日本豪雨により地元・福岡も影響を受けた。北九州市内の実家は大きな被害は受けていないが、「甚大な被害を受けている地域の映像も見ました。僕たちにできるのは少しでもいいニュースを地元に届けること。野球しかできないもどかしさもあるけど、希望になれたら」と覚悟のマウンドに立つ。首位・広島追撃へ、チームも地元も勇気づける投球で前半戦ラストを締めくくる。

◆中日の京田が三回にプロ入り初の2戦連発となる3号2ランを放った。2死一塁から高めのストレートを捉えると、打球は左翼席最前列へ飛び込む先制アーチ。「力負けしないようにコンパクトにいった。風に乗ってくれた」と喜んだ。  6月は1割6分3厘と不振を極め、6月後半からは31打席連続ノーヒットも経験した。これで5試合連続安打。10日は3安打をマークするなど、7月に入りようやく当たりが戻ってきた。

◆中日はDeNAとの接戦を制し、球宴前最後の試合を白星で飾り2連勝とした。先発の小笠原慎之介投手(20)が6回2/3を3安打1失点で4勝目(6敗)を挙げた。  中日は三回に二死一塁から京田がDeNAの先発、今永から左翼席へ3号2ランを放ち、先制した。小笠原は五回に桑原にソロを浴び、1点を失ったが、七回二死まで好投。後を受けた又吉が八回まで抑えると、最後はD1位・鈴木博(ヤマハ)が無失点で締めた。  小笠原は試合後「とにかくしっかり腕を振って試合を作れるようにした。序盤から守備に助けられて、なんとか1失点にこらえられたので、野手のみなさんに感謝です」と汗を拭った。これで自身の登板では2連勝。「1イニングでも長く投げられるように頑張りたい」と後半戦を見据えた。

◆2連敗のDeNAは豪雨の影響で試合のなかった阪神に抜かれ、4年ぶりにBクラスの4位で前半戦を終えた。1点を追う七回のバント失敗、三振併殺など拙攻が響き、今永の好投を生かせなかった。「これも野球」と繰り返したラミレス監督の表情にも、疲労感がにじんだ。  借金4でのターンについては「悪くはない」と総括。故障中のロペスやトレードで獲得した伊藤、米国帰りの中後らが加わる後半戦へ「完成されたチームができる。一気に突っ走りたい」と巻き返しを誓った。
今永(7回2失点も5敗目) 「本塁打は力んだことによる失投。気持ちを切り替え、粘り強く投球することができた」 桑原(五回に2戦連続の5号ソロ) 「リズムを変えるためにも、甘いボールを一振りで仕留めたいと思っていた」

◆テンポを意識したという中日の小笠原は6回1/3を3安打1失点で4勝目。先頭に四球を出し、高めに抜けるような球が目立ち始めたところで降板し「(7回を)投げ切りたかった。野手に助けられた」と話した。  神奈川・東海大相模高時代に何度も戦った横浜スタジアムでプロ入り後初の勝利。小さい頃にファンだったというDeNAに対しても初めて白星を挙げた。それでも3年目左腕は「そんなことより、前半戦最後の試合に勝ててよかった」と語った。
鈴木博(1点差を守り、3セーブ目) 「後半戦につながると思う」

◆DeNAは中日戦に1-2で敗れ、36勝40敗2分けで、2年ぶりの借金で前半戦を終えた。  それでも好材料はあった。先発した今永は長く不振にあえいでいたが、この日は7回5安打、7奪三振の2失点で、ここ3試合は好投。登板間隔の調整も含めて八回から2番手で投げたエース左腕、石田は1回を2奪三振の三者凡退で切り抜け、直球は150キロをマーク。こちらも復調の兆しをみせた。  また右足太もも裏痛で離脱中のロペスは球宴で実戦復帰の予定で、後半戦での合流も見えてきた。さらに元ロッテで米大リーグ、ダイヤモンドバックス傘下2Aを自由契約となった中継ぎ左腕、中後を獲得。オリックスとのトレードで正捕手候補の伊藤、中継ぎ右腕の赤間も加わる。後半戦への巻き返しへ向け、戦力地盤は固まりつつある。  「ここから優勝まで突き進むためには何かを変えないといけない。新戦力が加わったり、けが人が帰ってきたりと、チームの状態はよくなる。期待通りの、いいチームができあがる。一気に突っ走りたい」。ラミレス監督は手応えを口にした。

◆今永は7回5安打2失点ながら、打線の援護がなく5敗目(2勝)を喫した。失点は三回に京田に許した2ランで、「いつもは(失投を)引きずってしまうところを、気持ちをしっかりと切り替えて、粘り強く投げることができた」とうなずいた。前半戦は不振にあえいだが、ここ3試合は好内容で、復調への期待がかかる。

◆京田が三回、プロ入り後初の2戦連続となる3号2ラン。二死一塁から高めの直球を「力負けしないようコンパクトにいった」と捉え、勝利に直結する打球は左翼席最前列へ飛び込んだ。昨季のセ・リーグ新人王も6月は打率・163と不振を極め、6月後半からは31打席連続無安打も経験。苦しんでも下を向かず「練習するだけ。使ってもらっているので応えたい」と前を見据えてバットを振り、復活した。

◆1-2で敗れ、36勝40敗2分けで2年ぶりの借金ターンとなった。先発の今永が7回5安打2失点と試合を作ったが、打線が中日投手陣を攻略できなかった。それでも今永と、2番手で1回無安打の石田の好投は明るい材料で、ロペスの復帰も近い。トレードなど補強も敢行した。ラミレス監督は「期待していた、いいチームができあがる。優勝まで突っ走りたい」と、後半戦での巻き返しを誓った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
433210.573
(-)
0
(-)
67379
(-)
330
(-)
90
(-)
43
(-)
0.261
(-)
4.08
(-)
2
(-)
巨人
404110.494
(↑0.006)
6
(↑0.5)
61372
(+7)
332
(+3)
80
(+3)
43
(-)
0.26
(↑0.001)
3.89
(↑0.01)
3
(↑1)
阪神
353810.479
(-)
7
(-)
69280
(-)
310
(-)
42
(-)
44
(-)
0.243
(-)
3.72
(-)
4
(↓1)
DeNA
364020.474
(↓0.006)
7.5
(↓0.5)
65300
(+1)
337
(+2)
92
(+1)
51
(-)
0.248
(↓0.001)
3.94
(↑0.02)
5
(-)
中日
374310.463
(↑0.007)
8.5
(↑0.5)
62328
(+2)
373
(+1)
54
(+1)
41
(+1)
0.259
(↓0.001)
4.42
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
344210.447
(↓0.006)
9.5
(↓0.5)
66336
(+3)
377
(+7)
67
(-)
38
(-)
0.26
(↑0.001)
4.43
(↓0.03)