◆日本ハムは0－0のまま迎えた5回表、アルシアにソロが飛び出し、先制に成功する。対するロッテは、8回に2死二塁から田村が適時三塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆左太ももの肉離れで戦列を離れていた日本ハム中島卓也内野手（２７）が１軍復帰後即「９番遊撃」で先発起用された。 　試合前、実戦感覚について「（離脱した期間が）１０日（程度）なんで、そんなに変わりはない」と不安はない様子だった。前半戦は残り５試合。首位西武とは２ゲーム差の好位置につけているが「やることは変わらない。チームがいい位置にいるのでこれ以上悪くならないように」と話していた。

◆日本ハムのオズワルド・アルシア外野手が６月２７日ソフトバンク戦（沖縄セルラー那覇）以来となる７号ソロを放った。 　５回１死の第２打席。先発エース涌井の低めに落ちる変化球を右翼スタンドへ運んだ。 　「ギリギリのコースだったけど、いいコンタクトができた。こういう展開だから、先制できて良かったよ」と均衡を破る一打を喜んだ。

◆ロッテは２位日本ハムと引き分け、３位タイのままとなった。４度の降雨中断を挟み、途切れ途切れのゲームとなったが、延長１２回裏までやり切った。 　涌井秀章投手はソロ被弾の１失点のみで、９回まで粘ったものの打線の援護に恵まれず。５月１８日以来の白星はならなかった。今季の被本塁打９本中６発を６月以降に被弾しており、試合後は「特にありません...」と言葉少なに引きあげた。

◆日本ハム宮西尚生投手が、日本新記録となる２７４ホールド目を挙げた。 　延長１０回に登板。角中、岡田、鈴木という左打者３人を、きっちり抑えた。これで巨人山口鉄と並んでいた通算ホールド数が歴代単独１位となった。「山口さんの記録は目標にしていた。その数字を抜かせたのは、すごくうれしい」と、振り返った。 　これまで一番思い出に残る登板はと問われた宮西は「これだけホールドを挙げていても、思い出に残っているのは打たれている試合ですね。それをバネに、ここまでやってきた」と、中継ぎ一筋で通算６０１試合を投げ抜いてきた左腕は胸を張った。 　今後へ向けては「３００という目標もある」と、通算３００ホールド達成を次の通過ポイントに設定。「そこまで、１つ１つ、しっかりチームに貢献出来るようにしたい」と、前を向いた。

◆日本ハムは延長１２回の末、今季初の引き分けで試合を終えた。 　先発のマルティネスが７回まで最少１点リードを守る１安打無失点投球を披露した。しかし、８回に守備の乱れなどから２死二塁のピンチを招き、田村に適時三塁打を打たれ追いつかれた。雨による中断が４度ある難しい試合運びの中、９回以降チャンスをつくるも得点できずドロー決着となった。 　栗山英樹監督は「（先発の）マルティネスがいい投球をしていたのに、勝たせてやれなくて申し訳ない。明日がんばります」と気持ちを切り替えていた。

◆日本ハム宮西が通算ホールド数で歴代単独１位に躍り出た。１－１の延長１０回に登板。４番角中から左打者３人を３者凡退で切り抜けた。今季１７ホールド目で、通算２７４ホールドに到達。並んでいた巨人山口鉄の記録を抜いた。「山口さんの記録は目標にしていた。その数字を抜かせたのは、すごくうれしい」。素直に、日本新記録を喜んだ。 　入団当初に目指したのが「左打者キラー」だった。１年目を知る吉井投手コーチは、最初に投球を見た時「どこで使うの、このピッチャー」と思ったという。ただ、やや左腕を下げて投げる直球は独特な軌道をみせた。「まず左キラーになろう」。示された方向性を信じてやってきた。 　宮西を中心としたブルペン陣の踏ん張りで、チームは今季初の引き分け。栗山監督は「優勝するために、まだまだ無理してもらわないといけない」と、全幅の信頼を寄せる。北の鉄腕左腕の本領発揮は、ここからだ。【木下大輔】

◆日本ハムが粘って今季初の引き分けに持ち込んだ。 　８回に失策から同点とされたが、リリーフ陣が奮闘。黒星は免れた。栗山監督は「マルティネスが、いい投球をしていたので勝たせてあげたかった。申し訳ないです」。裏目に出た守備交代なども含め、試合運びを反省していた。

◆日本ハムのアルシアが０－０の五回１死無走者で６月２７日以来となる７号ソロを放った。涌井の低めの変化球をうまく捉えて右翼席へ運び「ぎりぎりのコースだったけどいいコンタクトができた」と自賛した。 　体調不良のために３日の西武戦を欠場したが、復活を印象づける一発となった。雨天で中断を繰り返す試合展開に「先制できて良かった」と喜んだ。

◆日本ハムの宮西尚生投手（３３）が６日、ＺＯＺＯマリンスタジアムで行われたロッテ１３回戦で今季１７ホールド目を挙げ、プロ野球新記録の通算２７４ホールドをマークした。山口鉄也投手（巨人）に並んでいたが、１－１の延長十回に登板し、この回を無得点に抑えた。初ホールドは２００８年４月４日のオリックス戦。 　宮西は関学大から入団した２００８年から昨季まで１０年連続で５０試合以上に登板。全て救援で通算６０１試合に投げている。 　ホールドは０５年からセ、パ両リーグで導入され、中継ぎ投手が同点もしくはセーブが付く条件を満たす状況で登板し、１死以上を奪い、リードを保つか同点のまま降板した場合に記録される。

◆ロッテの田村が０－１の八回に同点三塁打を放った。それまで打線が１安打に抑えられていたマルティネスに対し、失策で得た２死二塁の好機で右中間を破った。チームは延長十二回の末に引き分け「打ったのはカットボール。ずっと狙っていた。空振りだけはしないように打ちにいった。負けなくて良かった」とうなずいた。 　エース涌井の９回１失点の好投に女房役としてバットで応え「チャンスでは相手投手のいい球から狙う」と捕手らしい頭脳的な一打に胸を張った。 ロッテ・清水投手コーチ（涌井に） 「勝ちは付かなかったが、前回に続いていい投球。バランスが改善され、制球も良くなった」

◆ロッテは０－１の八回に田村の適時三塁打で追い付き、延長の末に引き分けた。涌井が９回１失点と好投し、延長十回からは継投で得点を与えなかった。日本ハムは五回にアルシアの７号ソロで先制しながら追加点を奪えなかった。

◆日本ハムの宮西が通算２７４ホールドのプロ野球新記録を樹立した。１－１の延長十回に登板し、角中を左飛に、岡田を遊直に打ち取り、最後は鈴木を見逃し三振に仕留めて三者凡退に抑えた。並んでいた巨人の山口鉄を抜き「目標としていた。クリアできて良かった。すごくうれしい」と率直に喜んだ。 　６月３０日にプロ野球最多に並んで以来６日ぶりのマウンドだったが、きっちり仕事をこなした。次の目標に通算３００ホールドを掲げ「まだ通過点。チームに貢献できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。 栗山監督（宮西に） 「本当にすごい記録」 マルティネス（８回１失点） 「自分としては調子が良かった。（八回に）一番大事な場面で打たれたのが心残り」

◆（パ・リーグ、ロッテ１－１日本ハム＝延長十二回規定により引き分け、１３回戦、６勝６敗１分、６日、ゾゾマリン）先発の涌井は走者を出しながらも３併殺で切り抜け、失点は五回にアルシアに許した本塁打のみ。九回まで１１４球を投げて６安打１失点だったが、打線の援護なく７戦連続で勝ち星なしで「特にありません...」と言葉少なく球場を後にした。八回に田村の適時三塁打で追いついたが、井口監督は「バントミスなどをやっていては点は取れない」と、攻略しきれなかった打線に苦言を呈した。 八回に同点の適時三塁打を放ったロッテ・田村 「追い込まれたので、空振りだけはしないようにと打ちにいった。追いつけたのはよかった」

◆日本ハムは６日、ロッテ１３回戦（ＺＯＺＯマリン）に延長１２回、１－１で引き分けた。宮西尚生投手（３３）が今季１７ホールド目を挙げ、通算２７４ホールドのプロ野球新記録を樹立した。 　宮西は１－１の延長十回に登板し、角中を左飛に、岡田を遊直に打ち取り、最後は鈴木を見逃し三振に仕留めて３者凡退に抑えた。並んでいた巨人の山口鉄を抜き「目標としていた。クリアできてよかった。すごくうれしい」と率直に喜んだ。 　ホールドは２００５年からセ、パ両リーグで導入され、同点もしくはセーブが付く条件を満たす状況で登板し、１死以上を奪い、リードを保つか同点のまま降板した場合に記録される。 　関学大から入団した０８年から昨季まで１０年連続で５０試合以上に登板し、全て救援で通算６０１試合に投げている左腕は、次の目標に通算３００ホールドを掲げ「まだ通過点。チームに貢献できるように頑張っていきたい」と見据えた。
宮西に対して日本ハム・栗山監督 「本当にすごい記録」