日本ハム(★3対6☆)ORIX =リーグ戦11回戦・札幌ドーム=
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ORIX
00240 0000 690
日ハム
00010 0200 382
勝利投手:ディクソン(1勝5敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝0敗21S))
敗戦投手:吉田 侑樹(0勝1敗0S)
  DAZN
◆オリックスは3回表、福田の適時三塁打と吉田正の適時打で2点を先制する。続く4回には、西野と吉田正の連続適時打などで一挙4点を追加した。投げては、先発・ディクソンが6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・吉田が試合をつくれなかった。

◆日本ハム吉田が今日1日オリックス戦(札幌ドーム)で今季初先発する。  イースタン・リーグでは12試合に登板し、1勝9敗1セーブ、防御率4・54。シーズン序盤から負け数が先行したが、投球フォームを見直して「最近は手応えがあります」。「明日ダメなら今年は(もうチャンスが)ないという気持ちでいきたい」と、必勝を誓った。

◆オリックスのブランドン・ディクソン投手(33)はここまで0勝5敗といまだ白星なし。オリックス投手で開幕6連敗以上となると06年加藤以来12年ぶり。同球団の外国人投手では、12年フィガロの開幕5連敗を上回るワースト記録となってしまう。

◆シンガー・ソングライターのmiwa(28)が、オリックス戦(札幌ドーム)の試合前にスペシャルライブと始球式を行った。  人生初という始球式では、三塁方向にそれながらもノーバウンドで捕手のミットに収める投球を披露。大役を務め上げ「本当に気持ちよかったです。(始球式は)とにかく緊張しました。まっすぐ飛ばなかったことは悔しいですが、ノーバウンドで届いたのはよかったです」と話した。

◆オリックス福田周平内野手(25)が3回、先制の適時三塁打を放った。1死一塁で初球の144キロ直球を捉え、右中間を破った。  一塁走者の大城が一気に先制のホームイン。自身4試合ぶりの安打が適時打になった福田は「ストレートに負けないことと、なんとかいい形で後ろにつなぐことを考えていました。いいところに飛んでくれました」と狙い通りの打撃を振り返った。

◆オリックス吉田正尚外野手(24)が、チームの2点目をたたきだした。  3回2死三塁でフォークを左前に運び、三塁走者の福田をホームに迎え入れた。2試合連続打点の吉田正は「最初の打席は(1死一、二塁の)チャンスで凡退(三振)していましたし、なんとかランナーをかえしたいと思っていましたので、タイムリーを打つことができてよかったです」。  中島、小谷野、T-岡田ら主力打者が故障で離脱し、ロメロ、マレーロも本調子とはいえない中、勝負強さを発揮した。

◆日本ハム吉田侑樹投手(24)が4回途中6安打6失点(自責点3)でKOされた。  今季初となる1軍での先発登板は、1、2回をゼロで抑える上々のスタート。しかし3回1死から四球を出すと、福田に右越え適時三塁打を打たれ、先制点を献上した。2死からは吉田正に左前適時打を浴び、この回2失点。0-2で迎えた4回には1死一、二塁のピンチを招き、若月に左前適時打を打たれるなど、立て直せないまま無念の降板となった。  降板後「調子自体は悪くはなかったんですが、結果がすべてです。早めに代わってしまい、申し訳ないです」と話した。

◆日本ハムが、オリックスとの11回戦(札幌ドーム)で今季主催試合の観客動員数100万人の大台を突破した。  観客動員数が実数発表となった05年以降、シーズン36試合目での100万人突破は、昨季の35試合に次いで2番目の早さ。

◆オリックス若月健矢捕手(22)が左翼線に落ちる適時打で、チームの3点目をたたき出した。  2-0の4回1死一、二塁で日本ハム吉田のカーブを捉えた。ここまで0勝5敗と未勝利の先発ディクソンをリードする女房役は「とにかくディクソンを楽に投げさせたい! その一心で打ちました!」と貴重な援護点を挙げた。

◆日本ハムが序盤の大量失点をはね返せなかった。  3回に2点を先行され、4回は2失策が絡むなど4安打を集中されて4失点。その後、3点を返したが、及ばなかった。  サヨナラ勝利を収めた首位西武とのゲーム差は再び1に離された。チームは3日から西武との直接対決2試合が控える。栗山英樹監督(57)は「今日、負けたわけですから、連敗しないように。まず1つずつ勝てるように」と前を向いた。

◆オリックス・ディクソンが、ついに勝った。6回を4安打1失点に抑え、今季登板10試合目で初勝利を挙げた。3カ月遅れの"開幕"を迎え、日本通算44勝目だ。チームを4位タイから3位タイに浮上させる好投だった。  「アリガトウゴザイマス」。札幌ドームのヒーローインタビュー。ディクソンの照れくさそうな第一声が響いた。0勝5敗だったが、1回6失点で降板した6月9日ヤクルト戦(神宮)以外は「自分が思うような投球はできていた。勝ち負けは自分ではコントロールできない部分がある。だから勝敗のことは考えずに、自信だけは失わないようにした」と振り返った。  主力野手の故障禍に見舞われながらもディクソンに待望の勝ちがつき、2位の日本ハムに2勝1敗と勝ち越し。「大きいですね」と表情を緩めた福良監督。「1つでも貯金をふやしていきたい」と混パの主役を演じ続ける。

◆またも、惨デーとなった。日本ハムは守備の乱れが響いてオリックス11回戦(札幌ドーム)に敗れた。2点ビハインドの4回に石井一と清水に痛い失策が飛び出し、一挙4失点で試合の主導権を明け渡した。これで今季の日曜の戦績は4勝10敗。全曜日で唯一、負け越す苦手な曜日で再びつまずき、首位浮上のチャンスを逃した。  栗山監督はミスを責めることはない。「そういうことがあっても、勝ちきらないといけない。それが出来なかったのは、こっちの責任」。勝敗に直結する、手痛い失策が連なったのは4回の守備だった。  無死一塁の場面でバント処理した清水が二塁へノーバウンド送球も、ベースカバーに入った石井一が落球。(記録は石井一の失策)。ピンチは広がり、適時打で3点目を献上。さらに2死一、三塁の場面で、暴投に飛び出した一塁走者に慌てた清水が二塁へ悪送球(記録は失策)。その間に4点目を失うなど、この回に一挙4失点。あまりにも、重い失点となった。  不思議と日曜に勝てない。この日で4勝10敗となり、曜日別で唯一負け越す「惨デー」となっている。1週間前の楽天戦でも、今季ワーストの1試合3失策が響いて敗れた。この日も2失策。ここまでのチーム失策数は34だが、約1/3にあたる10個が日曜に集中している。偶然ではある。ただ、勝率の悪さにつながる、1つの要因にもなっているのは間違いない。  栗山監督は常に「ミスを次にどう生かせるかが大事」と話す。エラーは付きもの。「これが大きな、自分が爆発するきっかけにしてくれると思う」。石井一、清水だけではなく、チーム全体へメッセージを送った。明日3日からは西武と首位攻防2連戦が控える。ゲーム差は再び1となったが、連勝すれば首位浮上。ミスを取り返すには、極上の舞台が待っている。【木下大輔】  ▼日本ハムは今季デーゲームの勝率が5割(16勝16敗)と、ナイター(25勝16敗で勝率6割1分)に比べて分が悪い。栗山監督就任12年以降、勝率が1割以上違うのは13年(昼3割6分5厘、夜5割)、14年(昼3割9分6厘、夜5割8分1厘)と過去2シーズンしかない。

◆日本ハムは2万8485人の観衆を集め、今季の主催試合での観客動員数が100万人を突破した。主催36試合での到達は実数発表となった2005年以降で球団最速だった昨季より1試合遅い。

◆オリックスは三回に福田の適時三塁打と吉田正の適時打で2点先行し、四回に若月、西野、吉田正の適時打などで4点を加えた。ディクソンは6回1失点で今季初勝利。九回は増井が締め21セーブ目。日本ハムは吉田が6失点と崩れた。

◆オリックスのディクソンが今季10度目の先発で待望の初白星を手にした。打線の援護を受けて6回1失点と好投し「野手のみんなが助けてくれた。とても幸せ」と感謝した。  援護に恵まれない試合もあり、開幕ローテーション投手の中で唯一、勝利がなかった。「これからもいい投球を続けていきたい」と意気込み、福良監督は「大きいですね」と息をついた。
福田(先制三塁打など自身初の1試合3安打) 「塁に出ることを求めて打席に立っていた。チャンスをもらえば、そこに全力でやるスタイルをずっと持っている」 若月(四回に適時打) 「とにかくディクソンを楽に投げさせたい、その一心で打った」

◆日本ハムの吉田が今季初登板し四回途中6失点で黒星を喫した。三回に2点を失うと、四回は失策が絡み4失点。「結果が全て。申し訳ない」と悔しさをにじませた。  チームは日曜日の試合に5連敗。首位西武とのゲーム差は再び1に広がり、3日から直接対決に臨む。栗山監督は「とにかく連敗しないように。絶対に負けない。一つずつやっていく」と意気込んだ。
日本ハム・吉井投手コーチ(吉田に) 「直球は強かった。ストライクからボールになる変化球が次への課題」

◆今季初先発の吉田が、四回途中6安打6失点(自責点3)でKO。四回は味方の2失策が絡んでの失点に、栗山監督は「一生懸命、投げていた吉田に申し訳ない」と頭を下げた。首位の西武とのゲーム差は再び1。3日からは西武との直接対決が控える。指揮官は「我慢し続けるシーズンになる。絶対負けないように一つ一つやっていく」と言葉に力を込めた。
今季初先発で黒星を喫した日本ハム・吉田 「調子は悪くなかったですが、結果がすべて。(味方の)ミスもあったけれど、あそこはカバーしないといけない」

◆吉田正が2本の適時打で勝利を呼んだ。福田の適時三塁打で先制した三回、なお二死三塁から左前へ運ぶと、相手のミスにつけ込んで5-0とリードを広げた四回二死一、三塁では中前へ適時打を放ち、試合の流れを完全にものにした。  3年目の今季はチームで唯一の全試合出場を続ける。「それをモチベーションにやっていく。去年、おととし離脱しているので一試合でも多く出たい」と覚悟を口にした。
6回1失点と好投し、今季10度目の先発で初白星を手にしたオリックス・ディクソン 「野手のみんなが助けてくれた。これからもいい投球を続けていきたい」 2位・日本ハムとの3連戦に勝ち越し、ソフトバンク、ロッテと並んで3位に浮上したオリックス・福良監督 「順位はまだ(気にしない)。貯金を一つでも多くしていきたい」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
413010.577
(↑0.006)
0
(-)
71400
(+8)
339
(+7)
85
(+4)
86
(+1)
0.275
(-)
4.4
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
413200.562
(↓0.007)
1
(↓1)
70312
(+3)
283
(+6)
84
(+1)
52
(-)
0.245
(-)
3.6
(↑0.01)
3
(-)
福岡
373400.521
(↓0.008)
4
(↓1)
72301
(+1)
291
(+4)
96
(+1)
44
(-)
0.249
(↓0.001)
3.9
(-)
3
(↑1)
ORIX
373430.521
(↑0.007)
4
(-)
69284
(+6)
279
(+3)
58
(-)
45
(-)
0.24
(-)
3.53
(↑0.01)
3
(↑2)
ロッテ
373400.521
(↑0.007)
4
(-)
72283
(+4)
276
(+1)
36
(-)
74
(+2)
0.259
(-)
3.55
(↑0.04)
6
(-)
楽天
274510.375
(↓0.005)
14.5
(↓1)
70252
(+7)
300
(+8)
65
(+2)
40
(-)
0.241
(-)
3.89
(↓0.06)