広島(☆8対6★)巨人 =リーグ戦9回戦・マツダスタジアム=
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巨人
00300 1200 6100
広島
40102 100× 8121
勝利投手:九里 亜蓮(3勝2敗0S)
(セーブ:中﨑 翔太(0勝0敗19S))
敗戦投手:田口 麗斗(2勝5敗0S)
  DAZN
◆広島が5連勝。広島は初回、鈴木と新井の連続適時打などで幸先よく4点を先制する。その後は、3回裏に鈴木のソロが飛び出すと、5回には丸の適時二塁打などでリードを広げた。投げては、先発・九里が今季3勝目。敗れた巨人は、打線が追い上げを見せるも及ばなかった。

◆広島鈴木誠也外野手(23)が豪快な1発でリードを広げた。  4点リードから1点差に詰め寄られた3回。2死走者なしから4番鈴木が巨人田口のカットボールをフルスイングした。「いいスイングで捉えることが出来ました」と、打球は左翼席を大きく越え、防球ネットを揺らす特大弾。  2試合ぶりの11号でリードを2点に広げるも「まだまだ援護していきたいですね」と鼻息荒かった。

◆打撃好調の広島がまたも1回から大量得点を奪った。4番鈴木誠也外野手、5番新井貴浩内野手の2者連続適時打などで一挙4点を先取。試合の主導権を握った。  巨人先発田口の立ち上がりを攻めた。1番田中が初球を中堅前に転がすと、2番菊池はフルカウントから右前に落とすランエンドヒットを決めた。丸が四球を選んで無死満塁。鈴木はスライダーを中堅左へライナーではじき返した。「みなさんがつないでくれたチャンスを生かせて良かったです」と、2点先制適時打を振り返った。  なおも無死一、三塁から新井は右翼線へきれいな流し打ちで続いた。「誠也がしっかりランナーをかえしてくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。つなぐことが出来て良かったです」。広島はさらに6番野間の遊ゴロの間に1点を追加した。

◆巨人ケーシー・マギー内野手(35)が3戦ぶりの7号3ランを放った。  4点を追う3回2死一、二塁、広島九里の内角フォークを鋭い腰の回転で捉え、左翼席に運んだ。「どんな形でもいいからランナーをかえしたいと思っていた。インサイドのボールをうまく回転して打つことが出来て良かったよ」と振り返った。

◆打撃好調の広島がまたも1回から大量得点を奪い5連勝を手繰り寄せた。4番鈴木誠也外野手(23)、5番新井貴浩内野手(41)の2者連続適時打などで一挙4点を先取。試合の主導権を握った。  巨人先発田口の立ち上がりを攻めた。1番田中が初球を中堅前に転がすと、2番菊池はフルカウントから右前に落とすランエンドヒットを決めた。丸が四球を選んで無死満塁。鈴木はカットボールを中堅左へライナーではじき返した。「みなさんがつないでくれたチャンスを生かせて良かったです」と、2点先制適時打を振り返った。  なおも無死一、三塁から新井は右翼線へきれいな流し打ちで続いた。「誠也がしっかりランナーをかえしてくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。つなぐことが出来て良かったです」。広島はさらに6番野間の遊ゴロの間に1点を追加した。

◆広島が5試合連続2桁安打となる12安打8得点で、交流戦明け5連勝を飾った。  4番鈴木が先制2点打に続き、3回には特大の11号ソロで加点した。3番丸が3安打2打点。5番に入った新井も2安打1打点と中軸が打線を引っ張った。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。  -今日も打線が活発だった  緒方監督 初回からつながりのある攻撃で4点も取ってくれた。その中で中盤もしっかり1点1点という攻撃をしてくれて、今日も8点か。本当にいい攻撃をしてくれた。  -その中には進塁打や内野ゴロでの得点もあった  緒方監督 そうね。今日は5番に新井が入ったけど、勝負強さを見せてくれた。四球も選んでくれている。久しぶりの試合の中でああいう姿を見せてくれるとね。明日は(5番に)誰が入るかは別として、つながりのある攻撃を意識してやってくれているのは、頼もしい。ありがたいこと。  -4番鈴木の活躍も大きかった。  緒方監督 先制打からあの本塁打。本当にすごい打球を打つよね。ここに来て3番丸にしても、4番誠也にしてもドンドン調子が上がってきている感じがする。点は取れているけど、あとはしっかり投手が最少失点でいけるように。いいゲームができるように、また明日から頑張っていきます。

◆巨人先発の田口麗斗投手(22)が、4回8安打5失点で5敗目(2勝)を喫した。  8回完投した16日ロッテ戦から、中10日と十分の準備期間を空けて上がったマウンドから引きずり降ろされた。1回に2連打、四球で無死満塁のピンチを招くと、2連続適時打と内野ゴロの間に失点して、いきなり4点を失った。  前夜も先発したドラフト1位鍬原が1回に4失点。2戦連続で同じ轍(てつ)を踏んだ。味方が3点を反撃した直後の3回にも鈴木にソロ本塁打を浴びて、再びリードを広げられる始末。「実力不足。はっきり言って...。恥ずかしいと思った。こういう失敗を2度と繰り返したくない。自分自身に腹立たしい」と悔しさだけをにじませた。  首位広島に連敗し、今カードの負け越しも決まった。ゲーム差は7・5に広まり、田口自身も5月5日以来の3勝目にはほど遠かった。「必ず払拭(ふっしょく)して、強い気持ち、高い意識を持って、次の登板があれば、そこに向けて準備したい」とした。

◆広島が独走態勢に入った。本拠地での巨人戦は序盤から打線が活発。1回に鈴木誠也外野手(23)の適時打などで4点を奪うと、3回にも鈴木が左翼席後方の防球ネット直撃の特大11号ソロを放ち、力強く押し切った。5連勝で巨人とのゲーム差を7・5に広げ貯金は11。リーグの貯金を独占し、3連覇へひた走る。  広島が巨人田口ものみ込んだ。主役は4番鈴木だ。1回。立ち上がり不安定な左腕から満塁から2点打の痛烈な先制パンチを放ち、1点差に詰め寄られた3回には豪快アーチを見舞った。内寄りのカットボールを強振した打球は高々と舞い上がり、左翼席後方の防球ネットを突き刺す"場外ホームラン"。「甘い球を1球で仕留められた」と、推定飛距離140メートルの1発で打線を勢いづかせた。  負傷明けのシーズン。下半身の張りもあったが、ようやく規定打席に到達した。コンディションや打撃の調子は日によって異なり、一時は打率が2割3分4厘まで低迷。繊細な打撃感覚を取り戻す作業は、フォームの試行錯誤だけでなく、道具の変化にも表れた。打撃手袋は手のひらの感覚に近づけるため約0・45ミリまで薄くした。  バットも開幕時は全体が黒塗りのものを使用していたが、塗装分の厚みが気になるという理由から再昇格と同時にグリップ部分の塗装がない「ポッキーカラー」に変更。繊細な感覚を少しずつすりあわせながら状態を上げてきた。それでも「まだ何が起こるか分からない」と表情を引き締めた。  緒方監督も「すごい当たりを打つよね」と最敬礼。打率を3割1分4厘にまで上げた4番に呼応するように、広島打線も2年ぶりの5試合連続2桁安打で5連勝だ。お立ち台では「3番のビッグヘッドモンスターがしょっちゅう回してくるので」と好調の先輩丸をいじったが「本当はあの人がヒーロー」と感謝した。中軸の状態も、チームの雰囲気も最高潮。まだまだ広島打線の勢いは止まりそうにない。【前原淳】

◆広島丸が2本の適時打を放ち、今季3度目の猛打賞をマークした。  5回は無死一塁から右中間二塁打で菊池を迎え入れた。点差を詰められた6回も1死二塁からチーム8点目となる右前打で引き離した。「野手はどんな試合でもたくさん点を取りたい。今のところそういう試合ができているのでいいと思う」。通算1000安打にあと2本だ。

◆広島の鈴木が一回、先制打をマークした。2安打1四球でつくった無死満塁の絶好機で、甘く入った変化球を中前に運んで2点適時打。「みなさんがつないでくれたチャンスを生かせてよかった」と胸をなで下ろした。  主砲の一打が一回の一挙4得点を呼び込むと、3点を返された直後の三回には、11号ソロ。再び田口の甘い変化球を完璧に強振して左越えに運んだ4番打者は「いいスイングで捉えることができた」とご満悦だった。

◆広島は27日の巨人戦で3万1399人の観衆を集め、今季主催試合の入場者が100万1143人となった。33試合目で100万人を突破するのは昨季の34戦目を上回り、2年連続で球団史上最速記録を更新した。

◆広島が12安打8得点で巨人に競り勝った。これでリーグ戦再開後5連勝。4番の鈴木が一回に先制の中前2点打、三回には11号ソロを放ち2安打3打点の活躍で打線を引っ張った。先発の九里は6回8安打4失点で3勝目(2敗)を挙げた。  鮮やかな先制攻撃だった。巨人の先発は田口。広島は一回、無死満塁とし、鈴木が先制の中前2点打を放った。なおも無死一、三塁で新井が右前適時打。続く野間の遊ゴロの間に1点を追加し、4-0とした。巨人は三回、二死一、二塁とし、マギーが左翼席へ7号3ランを放った。  広島はその裏、二死から鈴木が左越え11号ソロを放ち、1点を追加した。広島は五回、先頭の菊池が四球。続く丸が右中間に適時二塁打を放った。さらに鈴木が四球を選び、一死後に野間も四球で満塁から会沢の二ゴロの間に三走が生還し、7-3とした。巨人は六回、先頭の陽岱鋼が右越えに3号ソロを放ち、1点を返した。広島はその裏、丸の適時打で1点を追加。  巨人は七回に2点を返したが、反撃は及ばず。これで3連敗となった。

◆広島が12安打8得点で巨人に競り勝った。これでリーグ戦再開後5連勝。4番・鈴木が一回に先制の中前2点打、三回には11号ソロを放ち2安打3打点の活躍で打線を引っ張り、お立ち台では充実感を漂わせた。  --主砲・鈴木誠也選手です。ここ5試合チームは5連勝、49得点。今のお気持ちは  「最高でーす!!!」  --ちょっと溜められましたが、なにか引っかかるところが  「いえ、特にないです、はい」  --三回のホームラン。手応えは  「完璧でしたね、はい」  --打った瞬間の手応えや弾道を見てどんなお気持ち  「本当にファウルになりそうだったので、とにかく切れるなという思いで見ていましたけど、入ってよかったです」  --打線が活発。前の選手も後ろの選手もよく打ちますが、刺激をずいぶん受けているのでは  「本当に周りの選手が得点圏に回してくださるので、とにかく打点をあげられるように一生懸命入っているのと、3番バッターのビッグヘッドモンスターがしょっちゅう回してくるんでね。ヤツのためにも打ちました」  --一人で打っているのではなくて、目の前におられるその方が、ハートに火をつけてくれているんでしょうかね  「そうですね。やっぱり、ほとんど得点圏の場面で回ってくることがたくさん多いので。とにかく打点をあげられるようにやっています」  --チームみんながヒーローということで、ムードはいかがですか  「ベンチのなかもすごくいい雰囲気ですし、こうやってお客さんもたくさんきて、たくさん応援してくださるので、本当にこうやって勝てて、本当に今日は嬉しいです」  --今日、観客動員、入場者数がマツダスタジアム100万人突破ということでファンの方にいかがでしょうか  「本当に毎年、毎年たくさんの方が応援してくださるのでチーム状況もどんどんどんどん良くなっていますし、これからもたくさん応援よろしくおねがいします」

◆巨人のマギーが3安打4打点をマークした。三回に内角高めの厳しい球を左越えに7号3ラン。「いいスイングができた。しっかりと自分のタイミングで打たないと、あの球を打てない」と自賛した。  不振に陥っていたが、交流戦明けから一気に状態が上がってきた。始動を早くするなどの修正が実り「タイミングが取れるようになってきた」と復調を実感していた。

◆丸が三回に左前打、五回に右中間適時二塁打、六回にも右前適時打を放ち、3安打2打点の活躍で、通算1000安打まで、あと「2」とした。「良い結果が出ている。とにかく続けていきたい」と28日の巨人戦で一気に大台まで乗せる。

◆打線は10安打6得点。3番マギーが三回、左翼席へ7号3ランを放つなど、3安打4打点と気を吐いた。交流戦の不振から抜け出し、リーグ戦再開後は21打数11安打9打点。「自分のタイミングで打てている」と語る助っ人の復調が、3連敗の中の明るい話題だ。

◆巨人は、広島に6-8で敗れ、3連敗で3位に転落。広島県出身の左腕、田口麗斗投手(22)が4回5失点で5敗目を喫した。  「恥ずかしいと思いました。自分に腹立たしいです。こういう失敗を2度としたくない」  前日26日のD1位・鍬原(中大)に続き、この日も先発投手が立ち上がりに4失点。田口はマギーの3ランで1点差に迫った直後の三回にも、鈴木にソロを浴びた。  高橋監督は三回、先頭打者だった小林に代打・大城を送った。指揮官は「追い上げなくちゃいけない」と攻撃に転じる策に出たが、それも及ばず、マツダスタジアムでは昨年から8連敗。28日は菅野が先発するだけに「チームで一番、力がある投手。流れを変えてほしい」と期待を込めた。 (吉村大佑)
2戦連続で一回に4失点し、三回の第1打席で代打を送られた巨人・小林 「田口だけの(責任)ではない。2試合連続でこういう形になっているので、自分の力不足です」 田口について巨人・村田ヘッド兼バッテリーコーチ 「初回に4失点じゃ、話にならない」

◆特大のホームランで記録更新を祝福した。4-3で迎えた三回二死、広島・鈴木が特大の11号中押しソロ。昨季よりも1試合早い主催33試合目で球団史上最速となる100万人動員を記録したゲームを今季3度目の5連勝に導いた。  「完璧です。甘い球を仕留めることができました。(ファウルゾーンに)切れるなと思って見ていました」  マギーの3ランで1点差とされた直後の打席で田口の130キロの内角カットボールをフルスイング。大きな放物線を描いた打球は左翼席中段へ着弾し、地鳴りのような大歓声が沸き起こった。  昨季広島戦4勝1敗と苦手にしていた田口に対して一回から攻め立てた。先頭田中、菊池の連打、丸の四球で満塁とし、鈴木が中前へ先制の2点打。この日1本塁打を含む2安打3打点の活躍でお立ち台に上がった4番打者は「前のビッグヘッドモンスター(3番丸)がしょっちゅう(打席を)まわしてくれる。奴のために打ちました」と先輩の丸をイジって、笑いを誘った。 開幕直後にけがで離脱したが、完全復活。打率・314、11本塁打、40打点まで上昇し、この試合で規定打席に到達した。緒方監督は「先制点に本塁打。すごい当たりだった」と絶賛した。  7月の球宴に2年連続でファン投票で選出されるなど球界の顔だ。昨年は初めて4番を任されて凡退後にイライラした姿をみせるところもあったが、今季は「チームが勝てばいい」と献身的なプレーを心掛けている。その姿にかつて赤ヘルの4番を務めた新井は「頼もしい」と目を細める。  若き4番は「たくさんのお客さんが来ている試合で勝てて良かったです」と話した。これで2カード連続の勝ち越し。鈴木が勝負強い打撃でカープをV3までけん引する。 (柏村翔)

◆巨人と広島の打線の違いが、よくわかる試合だった。それは「選球眼」の差だよ。  広島は総じて、ボール球に手を出さない。ぶりぶり振るように見える鈴木、新井も、ここ一番では、しっかり見極める。  中でも目を引いたのが会沢だ。五回一死満塁のチャンスで、谷岡の際どいフォークボールを、見送るわ、ファウルで粘るわ。最後に高めのまっすぐをたたきつけて二ゴロで7点目。まさに、点を奪うための打撃だった。  しかも、追い込まれてからは、コースと球種によって、左足を上げたり、ノーステップで打ったりと、打法を使い分けていた。対応力も読みも、光っていたね。  もちろん、巨人投手陣のふがいなさもある。先発が2試合続けて、いきなり4失点では、話にならない。ただ、7番の会沢がそういう打撃をする広島打線も、なかなかのものだよ。  いうまでもなく、巨人はチャンスになればなるほど、ボール球に手を出した。六回には岡本が、ボールばかりに手を出して空振り三振。追撃の芽もしぼんだ。  チーム打率が高い割に勝てない-。この現象をどう、とらえるか。広島打線を研究して、突き詰めてみる価値はあるよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
392810.582
(↑0.006)
0
(-)
75342
(+8)
306
(+6)
77
(+1)
37
(-)
0.262
(↑0.002)
4.22
(↓0.01)
2
(↑1)
ヤクルト
323410.485
(↑0.008)
6.5
(-)
76288
(+7)
308
(+2)
60
(+1)
36
(-)
0.255
(-)
4.19
(↑0.03)
3
(↓1)
巨人
323610.471
(↓0.007)
7.5
(↓1)
74312
(+6)
283
(+8)
66
(+2)
34
(-)
0.265
(↑0.001)
3.93
(↓0.07)
4
(↑1)
阪神
313510.47
(↑0.008)
7.5
(-)
76236
(+16)
270
(+6)
37
(+2)
40
(+1)
0.239
(↑0.003)
3.58
(↓0.04)
5
(↓1)
DeNA
303520.462
(↓0.007)
8
(↓1)
76256
(+6)
281
(+16)
78
(+1)
45
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.79
(↓0.18)
6
(-)
中日
313810.449
(↓0.007)
9
(↓1)
73274
(+2)
324
(+7)
45
(-)
36
(+1)
0.26
(-)
4.44
(↓0.05)