ORIX(★3対5☆)ソフトバンク =リーグ戦10回戦・ほっともっとフィールド神戸=
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 123456789 10
福岡
01002 0000 2591
ORIX
00030 0000 03110
勝利投手:モイネロ(4勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝2敗16S))
敗戦投手:近藤 大亮(2勝3敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクが延長戦を制した。ソフトバンクは2点ビハインドで迎えた5回表、中村晃の2ランで同点とする。延長10回には、再び中村晃の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。3番手・モイネロが今季4勝目。敗れたオリックスは、5番手・近藤が痛恨の一発を浴びた。

◆オリックス安達了一内野手がタイムリーヒットを放った。  1点を追う4回、先頭の小谷野から3連打で満塁とし、西野の犠飛で同点。T-岡田の一塁へのゴロを内川がエラーして逆転に成功。さらに1死一、三塁のチャンスに、左前適時打で3点目を奪った。  安達は「チャンスが続いていましたし、甘いボールは積極的に打とうと思っていました。なんとかランナーをかえすことができてよかったです!」とコメントした。

◆ソフトバンクがラッキーなリクエスト弾で延長戦を制した。同点の10回2死一塁。中村晃の打球は右翼ポール際へ。ファウルの判定に「見た感じ、ファウルだと思った。(ポールを)巻いてはいないので」と悔しがった。  しかし、審判団が集まり協議。工藤監督も「森コーチ、藤本コーチが行こうと言ってくれた」とリクエストした。5分間のリプレー検証の末に判定が覆り、これが決勝の7号2ランに。中村晃は「驚きですね。(リクエストした)監督、コーチたちに感謝ですね」。ファウルと思い、次の球に気持ちを切り替えていただけに、驚きのあまりバットを持ったまま一塁へ走りだすほどだった。

◆ソフトバンク中村晃外野手の打球を巡り、審判団が試合後にファウルだったと誤審を認めた。延長10回2死一塁で中村晃が右翼ポール際に大飛球。いったんはファウルと判定されるも、ソフトバンク工藤監督のリクエストによるリプレー検証で2ランに覆った。  試合はソフトバンクが5-3で勝つも、試合後に映像を約20分間かけて見直し、審判団はファウルであったことを認めた。  責任審判の佐々木昌信氏は「判定が正確ではなかった」と語った。試合は成立しており、記録の訂正は行われない見込みだ。

◆オリックス山岡泰輔投手が1発を悔やんだ。  2回にデスパイネに17号ソロを浴び先制点を許し、味方打線が逆転してくれた直後の5回には中村晃に同点2ランを被弾。  山岡は「打線が逆転してくれただけに、なんとかホームランは防ぎたかったです」とコメント。6回3失点と試合は作ったが、手痛い2本塁打を反省していた。

◆22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で、前代未聞の出来事が起こった。  3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球の判定がリプレー検証でファウルから本塁打に変わった。これが決勝点になり、オリックスは交流戦明けの大事な一戦を落とした。  オリックス福良監督は、試合終了直後からベンチ裏通路で審判団に詰め寄った。「だれが見てもファウル。しっかり見てくれよ!」などと激しく意見。だが、審判団はリプレー映像を見て確認したことを強調し、状況は変わらず、福良監督は会見をせずに引き揚げた。  その後、球場の審判員室で、審判団に長村本部長や福良監督らも加わる異例の状況で約20分間、リプレー検証の確認作業を行った。その結果「当初はポールに(打球が)隠れたように見えたので本塁打としたが、後で見たところ、ポールの前に白いものが見えた」と、佐々木責任審判はミスジャッジだったことを認めた。  試合後に連盟とやりとりした横田球団本部長補佐は「ジャッジに関しては提訴はできないが、リクエストで間違えられては納得できない」と話し、今後もなんらかの形での意見書提出の可能性を含め連盟側と話し合うという。Aクラスを争うライバルとの直接対決に敗れたオリックスにとっては、なんともやり切れない黒星となった。

◆ソフトバンク中村晃外野手の打球を巡り、審判団が試合後にファウルだったと誤審を認めた。延長10回2死一塁で中村晃が右翼ポール際に大飛球。いったんはファウルと判定されるも、ソフトバンク工藤監督のリクエストによるリプレー検証で2ランに覆った。  試合はソフトバンクが5-3で勝つも、試合後に映像を約20分間かけて見直し、審判団はファウルであったことを認めた。責任審判の佐々木昌信氏は「判定が正確ではなかった」と語った。試合は成立しており、記録の訂正は行われない見込みだ。

◆22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で試合後に審判団が誤審を認める異例の出来事が起きた。3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球はいったんはファウルと判定され、工藤監督のリクエストによるリプレー検証で本塁打となった。だが、試合後にオリックス福良監督が審判団に詰め寄り、約20分かけて映像を見直した結果、審判団はファウルだったと認めた。  ◆検証結果を誤審と認めた例 2010年のリプレー検証(当時はビデオ判定)導入後、過去1度ある。15年9月12日の阪神-広島戦(甲子園)で、2-2で迎えた延長12回1死、広島田中の打球が中堅フェンスを越え、観客の侵入防止柵に当たりグラウンドに戻った。ルールでは本塁打だが、ビデオ判定の結果は三塁打に。広島側の要望を受け、審判団らは翌13日までに映像を再検証。NPBは誤審を認め、同14日に当時の熊崎コミッショナーが「2度とあってはいけない」と謝罪した。

◆22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で試合後に審判団が誤審を認める異例の出来事が起きた。3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球はいったんはファウルと判定され、工藤監督のリクエストによるリプレー検証で本塁打となった。だが、試合後にオリックス福良監督が審判団に詰め寄り、約20分かけて映像を見直した結果、審判団はファウルだったと認めた。  3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の一打が右翼ポール際に飛んだ。判定はファウルだったが、工藤監督のリクエストによるリプレー検証で覆り2ランとなった。これが決勝点になり、オリックスは3-5で敗れた。  だが、納得できないオリックス福良監督は試合直後からベンチ裏通路で審判団に詰め寄った。「誰が見てもファウル。しっかり見てくれよ!」などと鬼の形相。だが、審判団は映像を見て確認したと強調。約20分間、緊迫したやりとりは続いたが、状況は変わらず、憤まんやるかたない表情の福良監督は「今日は(試合後の)会見はいいやろ!」と言い、引き揚げた。長村球団本部長は「リクエストで間違えたら意味がない」と顔を真っ赤にして話した。  その後、思わぬ展開が待っていた。球場の審判員室で、審判団に長村本部長や福良監督も加わって約20分間、リプレー検証の確認作業を行った。責任審判の佐々木昌信氏は「当初はポールに(打球が)隠れたように見えたので本塁打としたが、後で(コマ送りなどの映像を)見たところ、ポールの前に白いものが見えた」と説明。「判定が正確ではなかった」「(オリックス側に)伝えました。NPBにも報告しています」などと話した。  ただ、試合は成立しており、記録の訂正は行われない見込み。連盟とやりとりした横田球団本部長補佐は「ジャッジに関しては提訴はできないが、リクエストで間違えられては納得できない」と話し、今後も連盟側と話し合うとした。オリックスにとってはなんともやりきれない一戦となった。

◆ソフトバンク中村晃の「リクエスト弾」で延長戦を制した。  同点の10回2死一塁。ファウルで粘りに粘った9球目、直球を右翼ポール際に運んだ。ファウルの判定になったが、コーチ陣からの進言もあり工藤監督はリクエスト。5分ほどの沈黙の後、判定が覆り決勝の7号2ランに。中村晃は「ファウルだと思っていた。驚きました」。5回にも同点2ランを放ち、2発4打点で逆転勝利に導いた。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(32)は現在8勝1敗。唯一の黒星は札幌ドームの日本ハム戦で、京セラドームを含め屋内球場では4勝1敗、防御率3・14に対し、屋外球場は4戦4勝、防御率1・40とまだ負けていない。

◆右肘痛のため戦列を離れているソフトバンク今宮の1軍復帰は7月以降にずれ込むことになりそうだ。  22日、福岡・筑後市のファーム施設でのリハビリ練習に参加し「まだ打撃練習もしていない。今は下半身中心のトレーニングだけ」と話した。右肘の痛みは完治しておらず、打撃練習を始めるまでにはまだ時間がかかりそうだ。この日はサブ球場のポール間走12本など、ランニングメニュー中心に汗を流した。

◆22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で、ファウルと判定された打球がリプレー検証で本塁打とされ、試合後の再検証で審判団が実際にはファウルだったと"誤審"を認めた件を巡り、23日、ほっともっと神戸にNPBの仲野パ・リーグ統括と友寄審判長が訪れ、オリックス側に謝罪した。  その後、会見した仲野統括は「審判員の判断が間違えていた。(オリックスには)判定に対して謝罪しました」と説明。友寄審判長は「リプレー検証で(映像の)コマ送りで(打球が右翼ポールの向こうに)消えていた確証があったので判定を変えた。(試合後の再確認で)コマ送りで止める箇所を間違っていた」と話した。  今後の対応については「慎重に映像を見ていくしかない」とした。リプレー検証の担当者を各球場に派遣するなどの改善策も検討課題となっているが、実施は来季以降になる見込み。会見の最後には仲野統括、友寄審判長が「オリックスファンや多くの野球ファンにご迷惑をおかけしました」と頭を下げた。  オリックス側からは今後についても含め3、4点の要望があり、対応できることは早急に返答するという。オリックス長村球団本部長は「勝敗を競う中で監督やコーチ、選手も戦っている。重く受け止めてもらいたい。(要望の)細かいことは言えないが、しっかり伝えた」と話した。  同試合は、3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球の判定がリプレー検証でファウルから本塁打に変わった。これが決勝点になり、オリックスは3位タイで並んでいたソフトバンクに敗れ4位に転落した。  オリックス福良監督は、試合終了直後からベンチ裏通路で審判団に詰め寄り激しく意見した。審判団はビデオを見て確認したことを強調し、状況は変わらず、福良監督はいったん引き揚げた。  その後、球場の審判員室で、審判団に長村本部長や福良監督らも加わる異例の状況で約20分間、リプレー検証の確認作業を行った。その結果「当初はポールに(打球が)隠れたように見えたので本塁打としたが、後で見たところ、ポールの前に白いものが見えた」と佐々木責任審判はミスジャッジだったことを認めた。

◆ソフトバンク工藤公康監督(55)が23日、前日22日のオリックス戦(ほっともっと神戸)の延長10回、中村晃の打球がリクエストによるリプレー検証でファウルから本塁打となり、試合後に審判団が誤審を認めた件について口を開いた。  この日予定されていた同戦は雨天のため中止となり、ほっともっと神戸で練習を終えた工藤監督は「ぼくらは持っている権利の中で主張しただけなので。今回こうなったことは残念ですが、2度とこうならないように検討していただきたい」と神妙に話した。打った当人の中村晃も困惑した様子で「ぼくはなんとも言いようがない」と話した。

◆22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で、ファウルと判定された打球がリプレー検証で本塁打とされ、試合後の再検証で審判団が実際にはファウルだったと"誤審"を認めた件を巡り、23日、オリックスがNPBに"試合続行"の要望を出した。  この日、ほっともっと神戸にNPBの仲野パ・リーグ統括と友寄審判長が訪れ、オリックス側に謝罪した。その後、会見した仲野統括は「(オリックスには)判定に対して謝罪しました」と説明。友寄審判長は「リプレー検証で(映像の)コマ送りで(打球が右翼ポールの向こうに)消えていた確証があったので判定を変えた。(試合後の再確認で)コマ送りで止める個所を間違っていた」と話した。今後の対応については「慎重に映像を見ていくしかない」とした。会見の最後には仲野統括、友寄審判長が「オリックスファンや多くの野球ファンにご迷惑をおかけしました」と頭を下げた。  オリックス側は今後についても含め3、4点の要望を出した。長村球団本部長はそのうち2点を明かした。「ひとつは試合の続行。審判員も(誤審と)認めている。ルール上は無理だが、完全に間違っているなら特例を認めてほしい」と話した。もう1点は「リクエスト制度の運用をしっかりしてほしい」というもの。「ファウルの判定が覆るのはよほど確証がないといけない。(リプレー検証に)5分間という制限はあるが、そういうときは5分と言わずしっかり見てくれと強く要望しました」と話した。仲野統括は会見で試合のやり直しなどの可能性について問われ「野球規則に則れば再試合は認められない」としている。  同試合は、3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球の判定がリプレー検証でファウルから本塁打に変わった。これが決勝点になり、オリックスは3位タイで並んでいたソフトバンクに敗れ4位に転落した。福良監督は、試合終了直後からベンチ裏通路で審判団に詰め寄り激しく意見した。審判団はビデオを見て確認したことを強調し、福良監督はいったん引き揚げた。  その後、球場の審判員室で、審判団に長村本部長や福良監督らも加わる異例の状況で約20分間、リプレー検証の確認作業を行った。その結果「当初はポールに(打球が)隠れたように見えたので本塁打としたが、後で見たところ、ポールの前に白いものが見えた」と、佐々木責任審判はミスジャッジだったことを認めていた。

◆ソフトバンクのデスパイネが二回に先制の17号ソロを放った。オリックス、山岡の高めに浮いた直球を逃さず、バックスクリーンへ一直線に運んだ。「少し詰まったが、入ってくれて良かった」と喜びを口にした。  ここ5試合で5本塁打目。工藤監督も「調子が少しずつ上がってきている」と期待を寄せる昨季の本塁打、打点の2冠王が、打線をけん引しつつある。

◆オリックスの山岡は6回3失点で降板。4月22日に2勝目を挙げて以来の白星は付かなかった。  序盤から高めに浮き気味で、二回にデスパイネにソロを浴びた。四回は切れのあるスライダーなどで三者連続三振に仕留めたが、味方が3-1と逆転した直後の五回、2死二塁から中村晃に2ランを打たれた。これが今季登板12試合で12本目の被本塁打。「打線が逆転してくれただけに、何とかホームランは防ぎたかった」とうつむいた

◆ソフトバンクは3-3の延長十回、中村晃がこの日2本目の本塁打となる2ランを放って勝ち越し。石川が7回3失点と粘り、九回を抑えたモイネロが今季4勝目、森が16セーブ目。オリックスは5番手の近藤が打たれた。

◆オリックスの福良監督は3-3の延長十回、中村晃の右翼ポール際への打球がいったんはファウルとされ、工藤監督のリクエストによるリプレー検証で2ランとなった判定に不服を唱えた。  試合が終了した後も、ベンチ裏通路で審判に「誰が見てもファウルやないか。いろんな角度の映像を見たのか」などと詰め寄り、不満は収まらなかった。

◆オリックスは22日、ソフトバンク戦(ほっと神戸)に3-5で敗れた。4位転落となったが、試合後、福良淳一監督(57)は、延長十回のソフトバンク・中村晃外野手(28)の決勝2ランの判定を巡って審判団に猛抗議。審判団が誤審を認め、日本野球機構(NPB)に報告するという前代未聞の事態となった。  「なんで逃げるの!!」  試合後のベンチ裏に福良監督の怒号が響き渡った。引き揚げようとするする審判団に詰め寄る指揮官。あまりの剣幕に、後ずさりする審判団。リクエスト判定に結果を巡り、言葉はヒートアップした。  「誰が見てもファウルや。(本塁打なら右翼ポール内側の)金網に当たるに決まっとるやないか。打った本人(ソフトバンク・中村晃)もファウル、ショートもファウル(と言っている)。しっかり見てくれよ。なんでこんなことが起きる!? 自分らが間違えたんやろ!?」  3-3の延長十回二死一塁。中村晃が右翼ポール際に特大の飛球を放った。坂井一塁塁審はいったんは「ファウル」と判定した。だが、ソフトバンク・工藤監督がリクエストを要求し、リプレー検証に入った。そして、2ランの判定に。これが決勝点となり、敗れたオリックスは4位に転落した。  福良監督だけでなく、ある選手は「大誤審や!!」と怒りをあらわにし、別の選手も「誰が見てもファウル」とあきれ顔。打った中村晃も「こっちから見たらファウルだったので驚いてます」と振り返るほどだった。  当然、指揮官の怒りは収まらない。「きょうはもうええやろ」と今季初めて会見を拒否すると、ユニホーム姿のまま審判控え室に乗り込んだ。  審判団とともに映像をみて検証し、約20分後、福良監督は首をかしげながら控え室を出てきた。  試合終了から約1時間後、報道陣に対応した責任審判の佐々木二塁塁審は「試合後、映像を再確認したところ、ファウルでした」と誤審を認め、「ファウルの事実はNPBにも報告しました。球団にもNPBにもミスジャッジだという事実は伝えました。あとはNPBの判断」と話した。  審判が誤審を認める前代未聞の結末。このゲームの勝敗はどう扱われるのか。

◆オリックスは22日、ソフトバンク戦(ほっと神戸)に3-5で敗れた。4位転落となったが、試合後、福良淳一監督(57)は、延長十回のソフトバンク・中村晃外野手(28)の決勝2ランの判定を巡って審判団に猛抗議。審判団が誤審を認め、日本野球機構(NPB)に報告するという前代未聞の事態となった。
オリックス・長村球団本部長の話 「いまは連盟に抗議文どうこう(の問題)じゃない。正しい判定をするためのリクエスト制度で間違っているのは、どういうことなのか」

◆中村晃がプロ11年目で初の1試合2本塁打をマークした。五回に同点2ランを放つと、延長十回に勝ち越しの7号2ラン。ともに二死から勝負強さを見せ、「3位対決の初戦を絶対取りたかった」と胸を張った。2本目は工藤監督のリクエストによるリプレー検証でファウルから本塁打に覆った。「見た感じ、ファウルだと思った。うれしさより驚き」と率直に振り返った。
工藤監督にリクエストを促したソフトバンク・藤本打撃コーチ 「駄目もとで言った」
ここ5試合で5本塁打目となる17号ソロにソフトバンク・デスパイネ 「少し詰まったが、入ってくれてよかった」

◆誤審で4位転落...。オリックスは22日、ソフトバンク戦(ほっと神戸)に3-5で敗れた。試合後、福良淳一監督(57)はファウルが一転、リプレー検証で本塁打に覆った延長十回のソフトバンク・中村晃の2ランについて、審判団に猛抗議。審判も誤審を認め、日本野球機構(NPB)に報告するという事態となった。 試合後のベンチ裏。福良監督の怒号が響き渡った。「なんで逃げるの!?」。控え室へ引き揚げようとする審判団に、すごい剣幕で詰め寄った。  「誰が見てもファウルや。(本塁打なら右翼ポールのフェア側の)金網に当たるにきまっとるやないか。打った本人もファウル。しっかり見てくれよ。なんでこんなことが起きる!? 自分らが間違えたんやろ!?」  約20分、猛抗議したのは3-3の延長十回二死一塁。中村晃の右翼ポール際の飛球だ。坂井一塁塁審はファウルの判定。だが少しの間を置いて審判団が集まり、三塁ベンチへ。ソフトバンク・工藤監督がリクエストし、リプレー検証に入った。そして本塁打に...。  「大誤審や!」「誰が見てもファウル!!」と猛牛ナインも大合唱だ。怒りが収まらない将は「きょうはもうええやろ」と今季初の会見拒否。数分後、ユニホーム姿で再び審判控え室に乗り込んだ。約20分間。審判団と一緒に、映像を検証していた模様だ。 そして試合終了から約1時間後。責任審判の佐々木二塁塁審が「ポールにボールが隠れた映像があって本塁打と思いましたが、試合後、映像を再確認したところ、ファウルでした」と誤審を認めた。「ファウルの事実はNPBにも報告しました。球団にもNPBにもミスジャッジだという事実は伝えました。あとはNPBの判断です」。  試合は成立しており、記録の訂正は行われない見込みだが...。チームは並んでいたソフトバンクに敗れ、4位後退。3年前には広島が、本塁打がファウルになる誤審で最終的に0・5ゲーム差の4位に終わった。混戦パ・リーグで上位を狙うオリにとっては、あまりに重すぎる1敗だ。 (西垣戸理大)
連盟担当のオリックス・横田副球団本部長 「何のためのリクエスト制度なのか。納得はいかない。あした、連盟と話をする。野球規則でジャッジに関しては提訴が出来ない。ただ、審判が誤審を認めている場合は、今後どうするか。リクエスト制度の改善等を含めて、意見書を出すかもしれない」 オリックス・長村球団本部長 「いまは連盟に抗議文どうこう(の問題)じゃない。正しい判定をするためのリクエスト制度で間違っているのは、どういうことなのか」
★2018年パ・リーグアグリーメントのリクエスト規定(8)の(6)  リプレー検証によって出たすべての決定に対して異議を唱えることは許されない。異議を唱えた場合、監督は試合から除かれる(退場になる)
★再試合求める声  審判が誤審を認めると、ネット上では再試合を求める声などが噴出した。「再試合でも良い気もする」「明日の試合前に、昨日の状態からファウルとしてリスタートするくらいしなきゃ収まらない」「これは後味悪い。最終的に1ゲーム差とかだったらかわいそう過ぎる」「再試合しないならオリックスは明日からの試合をボイコットすべき」という意見もあった。

◆前日22日のソフトバンク戦(ほっと神戸)での延長十回、中村晃外野手(28)のリプレー検証による本塁打判定を巡る誤審問題で、日本野球機構(NPB)の仲野和男パ・リーグ統括と友寄正人審判長が23日、ほっと神戸を訪れ、オリックス球団に謝罪した。  約2時間、福良監督、湊球団社長、長村球団本部長らと面談した仲野統括は「きのうの試合の審判のリクエストの結果、審判による判定が間違えていたという事情説明をさせていただき、謝罪を致しました」と説明。オリックスからは「内容は言えませんが、何点かの要望」があったといい、「各方面と調整して検討したい」とした。  友寄審判長は「(リプレー検証で映像を)コマ送りしたところで、リプレー検証の仕方が間違っていた」といい、今後の対策案は「慎重に見ていくことしか出来ない」。各球場の中継カメラの台数の違いや第三者による検証、といった指摘については「今季初めて(リクエスト)制度を導入したので、シーズン途中でどうこういうのは答えられない。シーズンオフに検討していきたい」とした。  オリックスファンからは再試合を求める声もあるが、仲野統括は「いまの野球規則上、審判の裁定では再試合は認められていないので」と否定し、2人で「オリックスファンをはじめ、多くの野球ファンの方にご迷惑をおかけしてしまったことをお詫びします」と頭を下げた。

◆オリックス・長村裕之球団本部長が23日、日本野球機構(NPB)に求めた要望を明かした。この日、日本野球機構(NPB)から謝罪を受けた長村球団本部長は「いくつか要望を出したなかで、2点、お伝えします。1つは試合の続行。審判も誤審を認めて、完全のファウル。特例の措置を認めてほしい」と説明した。  「これは要望なので」としながらも「ルール上はそう(再試合は不可能)ですけど、誰もが(誤審を)認めている。特例を出してくれることぐらいの事の重大さ」とし、前日22日のソフトバンク戦(ほっと神戸)で、中村晃の飛球が決勝2ランと判定された直前の場面からの試合再開を求めた。  また「もう1つはリクエストシステムの運用をしっかりしてほしい。リプレー検証によって覆るなんて、よっぽどの確証がないといけない。5分間の時間だけでなく、もっとしっかり時間をかけて見てくれ、と。いまのリクエストシステムのあり方」とリクエスト制度の運用方法の改善を求めた。

◆ソフトバンクの工藤監督は23日、22日のオリックス戦で中村晃が放った決勝2ランについて審判団がファウルだったとして誤審を認めたことに、「こうなってしまったのは残念。二度とこういうことが起こらないように検討してもらいたい」と話した。中村晃は「何とも言いようがない」と複雑な表情を浮かべた。  雨天中止で、先発予定だったバンデンハークが24日にスライド登板する。工藤監督は「雨で選手の気持ちの切り替えもしやすいと思う。みんな元気にグラウンドで暴れてくれると思う」と語った。(ほっと神戸)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
382600.594
(↑0.007)
0
(-)
79360
(+5)
280
(+1)
72
(-)
79
(+1)
0.277
(↑0.001)
4.05
(↑0.05)
2
(-)
日ハム
382800.576
(↑0.007)
1
(-)
77288
(+8)
262
(+7)
76
(+3)
52
(+2)
0.246
(↑0.001)
3.72
(-)
3
(-)
福岡
353000.538
(↑0.007)
3.5
(-)
78285
(+5)
265
(+3)
90
(+3)
41
(+1)
0.254
(-)
3.88
(↑0.05)
4
(-)
ORIX
343120.523
(↓0.008)
4.5
(↓1)
76252
(+3)
246
(+5)
53
(-)
39
(-)
0.236
(↑0.001)
3.43
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
323200.5
(↓0.008)
6
(↓1)
79251
(+1)
252
(+5)
29
(-)
68
(+3)
0.257
(↓0.001)
3.56
(↓0.03)
6
(-)
楽天
234210.354
(↓0.005)
15.5
(↓1)
77208
(+7)
275
(+8)
55
(+2)
37
(-)
0.233
(↑0.001)
3.91
(↓0.04)