楽天(★7対8☆)日本ハム =リーグ戦9回戦・楽天宮城球場=
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日ハム
20010 1030 0018142
楽天
20000 2300 0007122
勝利投手:公文 克彦(2勝0敗0S)
(セーブ:井口 和朋(0勝1敗1S))
敗戦投手:小野 郁(0勝1敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは3点を追う8回表、西川の3ランが飛び出し、同点とする。そのまま迎えた延長12回には、1死三塁の好機から西川が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。6番手・公文が今季2勝目。敗れた楽天は、投手陣を全員つぎ込む総力戦を見せたが、最後は小野がつかまった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)は、今季の楽天戦で打率1割6分1厘。カード別では唯一2割を切る打率と楽天戦では打てていない。  今月は打率3割8分2厘と猛打を見せる4番が、苦手カードで打てるか。

◆日本ハム栗山監督が巻き返しを期す楽天の勢いを警戒した。  交流戦明け最初のカードとして、今日22日から敵地で3連戦を戦う。楽天は最下位に沈むが、17日から平石監督代行が就任し、連勝で交流戦を締めくくった。「数字ほど差があるわけじゃない。今までのトータルの数字は関係ない交流戦明けは節目の1つ。しっかり戦います」と、気を引き締めた。

◆日本ハムのオズワルド・アルシア外野手が48日ぶりの1発を放った。  2-2の同点で迎えた4回先頭で、右翼席へ勝ち越しの4号ソロを運んだ。5月5日ロッテ戦(札幌ドーム)以来のアーチに「打ったのは真っすぐだよ。思ったより飛距離が出て、自分でもビックリしているよ。久しぶりの良いスイングだった。チームに貢献できるよう頑張るよ」と、笑顔だった。

◆日本ハム先発のニック・マルティネス投手が、楽天打線の1発攻勢に屈した。  初回に2点の援護を受けたが、その裏に茂木に同点5号2ランを献上。2回以降は立ち直り、打線も2本のソロ本塁打で勝ち越してくれたが、6回に銀次に3号2ランを浴びて、再び同点とされた。  6回9安打4失点で降板。勝ち負けは付かなかった。「全体的に調子が悪いわけではなかったのですが、甘くなった球を、とらえられてしまいました。味方打線が点を取ってくれたので、応えたかったのですが、リードを守りきれず残念です」と、投球内容を反省していた。

◆日本ハム西川遥輝外野手(26)が、交流戦明けの初戦白星を呼び込んだ。  7-7の延長12回。1死三塁で中前適時打を放ち、これが決勝打に。3点を追う8回1死二、三塁では値千金の5号3ランで試合を振り出しに戻しており、不動のリードオフマンとして勝利への望みをつなぎ続けた。「交流戦でなかなか調子が上がらなかった。ここからオールスターまで良い流れを持っていきたい」と、自らの復調も込めて奮起した。

◆日本ハム西川遥輝外野手(26)が、チームを救った。楽天9回戦(楽天生命パーク)の延長12回1死三塁の場面で、決勝の中前適時打を放った。3点を追う8回には起死回生の同点5号3ランも左翼席へ運ぶなど、今季5度目の猛打賞となる3安打4打点。今季の両リーグ最長試合時間となる乱打戦に終止符を打つ大活躍で、総力戦となったリーグ戦再開初戦を白星に導いた。  痛みをこらえると、痛快な瞬間が待っていた。延長12回1死三塁。外角への変化球を、うまくバットに乗せた西川は、すぐさま確信した。打球は中前で弾む。右手でバットを掲げながら、一塁へ走った。「何としても1点を取るぞ、という気持ちで打席に入った。打ててよかった」。直前に右足すね付近への自打球にもん絶。脂汗を右腕で拭い、再び打席に戻った初球で決めてみせた。  劣勢の展開を一振りで覆したのも西川だった。3点を追う8回1死二、三塁。逆方向への力強い放物線は、左翼スタンドの前方、Eウイングと称される観客席へ飛び込んだ。いつもはクールなリード・オフ・マンが、一塁ベース手前で右拳を突き上げる。「ヨッシャー」と叫んで、笑みが弾けた。起死回生の同点5号3ラン。18試合ぶりの貴重な1発が、劇的な決勝打の伏線となった。  暗中模索する中で、必死に主力の役目を果たしている。「毎日、探り探りなので」と、打撃の状態は開幕から一向に上がってきていない。中断期間の20日に札幌ドームで行われた全体練習でも、居残り特打を敢行。松本、清水とともにフリー打撃を打ち終わっても、グラウンド上で城石打撃コーチらと体重移動などを入念に確認していた。  もがき苦しむ中で生まれた、3安打4打点の明るい兆し。「このチームは(西川)遥輝が出て、(中田)翔が打たないと勝てない」と、チームの命運を託す栗山監督も、「みんなでつないで遥輝も打ってくれた。よかった」と、今季両リーグ最長の死闘の末につかんだ勝利に安堵(あんど)。2年ぶりのリーグ制覇へ欠かせない戦力が、最高の仕事を果たした。【木下大輔】

◆日本ハム井口がプロ3年目で初セーブを挙げた。  1点勝ち越した直後の延長12回に7番手で登板。3者三振で締め、勝利を呼び込んだ。「チャンスだと思って、自分の力を出すだけと思った」。13日に再び出場選手登録された後は、3試合で無失点。「これからもアピールするだけ」と気持ちを高めていた。

◆楽天の茂木が2試合連発となる5号2ランを放った。0-2の一回無死二塁でマルティネスの初球の速球を左越えへ運んだ。逆方向への一発に「甘く入るところを狙って積極的にいった」と胸を張った。  平石監督代行からは1、2番コンビを組む田中とともに巻き返しへのキーマンに挙げられている。田中が二塁打でつくった好機で期待に応えた。

◆日本ハムの西川が逆転勝ちを呼んだ。3点を勝ち越された直後の八回に福山から左越えへ起死回生の同点3ラン。延長十二回1死三塁では小野から中前へ殊勲打を放ち「何としても1点を取る気持ちで打席に入った」と喜んだ。  敗色濃厚の展開からの同点弾には「僕もまさか。投手がいい形でつないでくれていたのでいい場面で打てて良かった」とうなずいた。十一回1死満塁では公文が銀次、代打枡田を抑えてピンチをしのいでいた。救援陣が踏ん張ってつないだ勝機を生かし、チームは驚異的な粘りで貯金を10とした。

◆楽天は逃げ切りに失敗し、両リーグ通じて今季最長の5時間16分の末に敗れた。3点を勝ち越した直後の八回、福山が1死から連打を許して二、三塁のピンチを招き、西川に同点3ランを浴びた。延長十二回には小野が1点を失い、力尽きた。  攻撃では十一回1死満塁で銀次が浅い左飛、代打枡田が捕邪飛に倒れてサヨナラ機を逃した。初黒星を喫した平石監督代行は「これだけ長い時間、戦って負けたのは悔しいが、引きずっていてもいいことはない」と気持ちを切り替えた。

◆楽天の辛島が先発したが、一回に近藤の打球を左手の親指の付け根付近に受けて降板した。病院で骨には異常はないと診断されたという。序盤から救援陣をつぎ込む展開となり、平石監督代行は「当たるとは想定できなかった。残念です」と話した。

◆代行を含め、監督就任から球団史上初の3連勝はならなかった。先発の辛島が、一回に近藤の打球を左親指付け根に当てて降板。計8投手を注ぎ込み、打線は2発を含む12安打で7点を奪ったが、延長十二回に力尽きた。平石監督代行は5時間16分の末の敗戦を「いい攻撃はできたけど、接戦をものにできなくて残念」と悔やんだ。

◆日本ハムは22日、楽天9回戦(楽天生命パーク)に延長十二回の末、8-7で勝利。西川遥輝外野手(26)が決勝の中前適時打を放ち、今季最長5時間16分の"死闘"に蹴りをつけた。  「何としても点を取りたかった。やるからには勝ちたかった」  7-7の延長十二回一死三塁から楽天の8番手、小野のチェンジアップに食らいついた。直前には自打球が右足を直撃。痛みをこらえての一打に、右手で高々とバットを突き上げた。3点ビハインドの八回には、本人も「まさか」と驚く、左越えの5号3ラン。7打数3安打4打点の活躍で、リーグ戦再開を白星で飾った。  総力戦を制して首位西武とのゲーム差を「1」でキープ。「交流戦が明けて、始まったので勝ちを増やしたい」と西川。打率・243と苦しんできたリードオフマンが、浮上のきっかけをつかんだ。 (中田愛沙美)
延長十二回の末、リーグ戦再開の初戦を制した日本ハム・栗山監督 「みんな勝ちたい気持ちが出ていた。何とかするんだとやってくれた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
382600.594
(↑0.007)
0
(-)
79360
(+5)
280
(+1)
72
(-)
79
(+1)
0.277
(↑0.001)
4.05
(↑0.05)
2
(-)
日ハム
382800.576
(↑0.007)
1
(-)
77288
(+8)
262
(+7)
76
(+3)
52
(+2)
0.246
(↑0.001)
3.72
(-)
3
(-)
福岡
353000.538
(↑0.007)
3.5
(-)
78285
(+5)
265
(+3)
90
(+3)
41
(+1)
0.254
(-)
3.88
(↑0.05)
4
(-)
ORIX
343120.523
(↓0.008)
4.5
(↓1)
76252
(+3)
246
(+5)
53
(-)
39
(-)
0.236
(↑0.001)
3.43
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
323200.5
(↓0.008)
6
(↓1)
79251
(+1)
252
(+5)
29
(-)
68
(+3)
0.257
(↓0.001)
3.56
(↓0.03)
6
(-)
楽天
234210.354
(↓0.005)
15.5
(↓1)
77208
(+7)
275
(+8)
55
(+2)
37
(-)
0.233
(↑0.001)
3.91
(↓0.04)