1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 |
0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 |
西武 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1× | 3 | 7 | 1 |
勝利投手:大石 達也(1勝0敗0S) 敗戦投手:鈴木 博志(3勝3敗0S) |

◆西武は2点ビハインドの8回裏、浅村の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた延長10回、1死一二塁から山川が適時二塁打を放ち試合を決めた。投げては、3番手・大石が今季初勝利。敗れた中日は、先発・笠原が7回無失点と好投するも、救援陣がリードを守れなかった。
◆中日松坂大輔投手(37)がかつての主戦場に1年ぶりに足を踏み入れた。17日の西武戦に登板予定で、遠投などで調整した。練習の合間には、外野まで足を運び、ファンに時間をかけてサインも行った。思い出深い球場かと聞かれた松坂は「そうですね」と一言だけ残した。 投手陣が慣れないメットライフドームのマウンドの傾斜などを確認していたが、松坂は素通り。慣れ親しんだ球場での登板に自信を感じさせた。
◆西武山川穂高内野手が、プロでは自身初となるサヨナラ打を放った。 2-2の延長10回1死一、二塁で中日鈴木博の内角151キロを振り抜き、左中間への適時二塁打。二塁ベースを回ったところで、ベンチから駆けて来たチームメートにもみくちゃにされた。 「プロでは初めて。めちゃくちゃ、うれしいです。あの回は、いろいろあった。秋山さんが二塁打で出て。結果、勝てたことが一番うれしい。僕が打ったことより」と喜んだ。
◆西武菊池雄星投手は8回6安打2失点で、勝ち負けはつかなかった。 4回に内野ゴロの間に1点を失ったが、球にキレがあり、制球も安定。テンポよく投げた。打線の援護がない中、0-1の8回、先頭の木下拓に投じたカーブが高く浮き、左中間へソロを打たれた。リードを2点に広げられ「悔やまれます」。ただ、その裏に味方が2点を奪い同点。負けが消えた。チームは延長10回、山川のサヨナラ打で勝利した。 菊池は左肩の機能低下から復帰3戦目。今季最多となる117球を投げた。「調子は本当に良かったです。最後に勝って良かった。カーブ、スライダーとも、良い感じで曲がってくれた。右打者の内角に投げられた。今季一番、納得の形。順調にステップは踏めています。次こそ、完投します」と話した。
◆中継ぎ陣が打ち込まれ、中日がサヨナラ負けを喫した。ローテーションの谷間を務めた笠原祥太郎投手の好投が光った。7回2安打無失点。西武菊池と堂々と投げ合った。 初回こそ3四球を与えたものの、無失点で切り抜けた。その後は、140キロ台の速球とチェンジアップなどの変化球がさえ、山賊打線の異名を取る強打の西武を手玉に取った。「先に点を与えないように頑張った。初回は力んだが、修正できて良かった。木下(拓)さんにも、球が走ってるなって言われました。抑えられて自信になった」と、笠原は話した。 開幕から先発ローテーションの一角を任されたが、先発で結果を残せなかった。5月14日に出場選手登録を抹消され、この日が約1カ月ぶりの1軍マウンドだった。 新潟医療福祉大では速球派で注目された。「ボクもストレートが速い投手と言われていて、菊池さんにも憧れていた」。あこがれの西武の左腕エースと投げ合えたことが、今後の自信になったようだ。
◆西武山川は腹をくくった。10回1死一、二塁で、初顔の中日鈴木博。初球151キロを仕留め損ないファウル。「タイミングが合わない。速い。変化球を待って直球を打つなんて出来ない。無理やり打つしかない」。カウント2-2から内角151キロを詰まりながらも振り抜いた。「気持ちの分だけ」、前進守備の外野を越える左中間二塁打。プロ初のサヨナラ打だ。二塁を回ると仲間にもみくちゃ。「めちゃくちゃうれしい」と笑った。 前日の反省があった。初対戦のヤクルト・ハフに3タコ。5月30日以来の無安打に「後悔してます。内角に直球が来るという先入観があった」。実際は外中心に攻められた。内角を意識し過ぎて体の開きが早くなり、打ち損じを重ねた。「データはあるけど、それ以上に自分のスタイルで」と誓った。初顔が多い交流戦だけに、より打席での感覚を重視。この日も最初は初顔の笠原にてこずったが、最後に4番の仕事をした。 ベンチでは、菊池に「もうちょっと我慢して」と声をかけた。「投げてる時に点を取ってあげられず悔しい」。エースに勝ちを贈れず、手放しでは喜ばなかった。【古川真弥】
◆中日岩瀬がきょう16日にも2軍に降格する可能性が浮上した。 2点リードの8回から2番手で登板。2安打を許し、1死一、二塁で降板。その後、同点に追いつかれた。「思うように投げられていない。(笠原には)申し訳ない」と、言葉少なに話した。これで4試合連続失点となり、防御率も6・06になった。
◆今季3度目の先発マスクをかぶった中日木下拓が攻守に活躍した。 先発笠原を7回まで2安打無失点と好リード。打撃でも8回に西武菊池から今季1号ソロを放った。「いい投手なので、甘い球はどんどん手を出していこうと思っていました。本塁打になって良かった」。敗戦の中で笠原とともに光っていた。
◆好調な西武の外崎が、この試合チーム2本目の安打を放ち、3試合連続安打とした。七回の先頭打者で、中日の笠原の投じた内寄りの137キロを力強く振り抜き、左前に運んだ。 6月に入ってから5番で起用される試合が増えた。調子について「日によって変わる。まだ波がある」と話していたが、内外野を守る器用さに加え、打撃でも光るところを見せている。
◆西武は同点で迎えた延長十回に山川穂高内野手(26)が一死一、二塁から中日の5番手・鈴木博(ヤマハ)から左越え決勝二塁打を放ち、サヨナラ勝ちした。山川はお立ち台で声を弾ませた。 --延長でのサヨナラ勝ち 「疲れました」 --先発の菊池が好投 「よく投げるなーと思って見ていました」 --サヨナラ打の場面までは4打席安打なし 「ゲッツーがやばいなと思いました」 --打った感触は 「詰まっていた。外野が前に来ていたので越えるかなと思った」 --チームメイトの手荒い祝福 「バクバクしていた。心臓が」 --バットでチームに貢献 「意外と、最近は打ってなかったので、きょうは打ててよかった」 --サヨナラ勝ち 「チームの勢いにつながるとうれしい」 --次の試合に向けて 「できるだけこういう試合をしないように早く点を取って楽に勝てるようにがんばります」
◆西武の菊池は四回に1点を失い、八回にはソロを浴びたが、味方が追い付き、勝敗は付かなかった。8回6安打2失点に「調子は本当に良かった。今季一番、納得できる試合」と手応えを口にした。 ポイントに挙げたのが右打者への攻めの投球。直球、スライダーで積極的に内角を突いた。「順調にステップを踏めている。次こそ完投したい」と先を見据えた。 大石(3番手で今季初白星) 「準備はしていたし、何とか抑えられた。山川のおかげです」
◆中日の笠原は直球とチェンジアップのコンビネーションがさえ、7回を2安打で無失点。「腕が振れていたのでストレートが走っていた。そのおかげで緩急が使えた」と満足感を漂わせた。 一回二死から2四球と失策で満塁のピンチを招いたが、そこを切り抜けると一気に波に乗った。西武の強力打線に対して五回まで無安打。森監督は「これを自信にしてくれれば」と評価した。 森監督(岩瀬を起用した八回の継投に) 「(鈴木博の)状態がいまひとつだから」 木下拓(八回に1号ソロ) 「甘い球はどんどん手を出していこうと思っていた」
◆救援陣がリードを守れなかった。2-0の八回は岩瀬が2安打を許し、代わった祖父江が浅村に同点二塁打を喫した。延長十回一死一、二塁から、山川にサヨナラ二塁打を浴びた鈴木博は「内に入ってしまった。打たれてはいけなかった」と険しい表情。チームは交流戦の負け越しが決まり、森監督は「こういうゲームを拾っていかないと」と力なくつぶやいた。
◆一人の男がグラウンドに姿を現すと、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。中日・松坂が15日、かつての本拠地メットライフに凱旋(がいせん)。元チームメートらと談笑した。2003年まで5年間、同じユニホームを着た西武・松井は「オープン戦で対戦したけど、話はできなかった。久しぶりだし、元気そうで何より。ここで会うのはやっぱり違う。本人も懐かしいんじゃないかな」と再会に笑顔だった。
◆パ・リーグ首位の西武は15日、中日1回戦(メットライフ)に延長十回の末、3-2でサヨナラ勝ち。十回一死一、二塁で4番の山川穂高内野手(26)が、左越えの適時二塁打。プロ5年目で初のサヨナラ打を見舞った。 「むちゃくちゃうれしい!! 誰に何をされたか分からないけど、冷たかったです」 ヘルメットを脱ぎ捨てた山川が、自らウオーターシャワーに飛び込んだ。十回は先頭の秋山が二塁打で出塁。一死から浅村が申告敬遠され、主砲にお鉢が回った。「心臓がバクバクしていた」という極限の状態で「ゲッツーも駄目。三振も駄目。外野が前に出ている。最悪、越えればいい」と頭を整理。鈴木博の内角直球151キロをはじき返した。 「気持ちで越えた。やったことのない投手で曲がりもスピードも分からない。もう一度やれと言われても打てないと思う」。責任感が歓喜を生み出した。この日の先発は開幕7連勝の絶対エース菊池。対する中日の先発は、通算1勝の2年目左腕・笠原だった。だが、打線は五回まで無安打で七回までゼロ行進。「『雄星ごめんな』と思っていた」という主砲は、同学年のエースに「もうちょっと我慢してて」とベンチで声を掛けていた。辻監督も「雄星では負けられない。勝ってホッとしている」と振り返った。 交流戦首位のヤクルトが敗れ、2ゲーム差に詰め寄った西武。初の交流戦勝率1位へ、希望の光が差し込んだ。 (花里雄太)
八回の1号ソロに中日・木下拓 「甘い球はどんどん手を出していこうと思っていた」
7回を2安打無失点の中日・笠原 「腕が振れていたのでストレートが走っていた。そのおかげで緩急が使えた」
八回の1号ソロに中日・木下拓 「甘い球はどんどん手を出していこうと思っていた」
7回を2安打無失点の中日・笠原 「腕が振れていたのでストレートが走っていた。そのおかげで緩急が使えた」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 33 | 26 | 1 | 0.559 (↓0.01) | 0 (-) | 83 | 276 (-) | 267 (+8) | 60 (-) | 32 (-) | 0.256 (↓0.002) | 4.16 (↓0.08) |
2 (↑2) |
巨人 | 30 | 31 | 1 | 0.492 (↑0.009) | 4 (↑1) | 81 | 283 (+5) | 249 (-) | 60 (+1) | 30 (-) | 0.268 (-) | 3.79 (↑0.07) |
3 (↑2) |
阪神 | 28 | 30 | 0 | 0.483 (↑0.009) | 4.5 (↑1) | 85 | 198 (+4) | 222 (-) | 31 (+1) | 36 (+4) | 0.239 (↑0.001) | 3.39 (↑0.06) |
4 (↓2) |
ヤクルト | 28 | 30 | 1 | 0.483 (↓0.008) | 4.5 (-) | 84 | 253 (+4) | 280 (+11) | 53 (-) | 34 (-) | 0.251 (-) | 4.29 (↓0.13) |
5 (↓2) |
DeNA | 27 | 29 | 2 | 0.482 (↓0.009) | 4.5 (-) | 85 | 231 (+3) | 235 (+7) | 70 (+1) | 37 (-) | 0.254 (↑0.001) | 3.68 (↓0.05) |
6 (-) |
中日 | 28 | 34 | 1 | 0.452 (↓0.007) | 6.5 (-) | 80 | 248 (+2) | 284 (+3) | 43 (+1) | 35 (+2) | 0.262 (↓0.001) | 4.28 (↑0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 36 | 24 | 0 | 0.6 (↑0.007) | 0 (-) | 83 | 341 (+3) | 262 (+2) | 66 (-) | 75 (+1) | 0.275 (↓0.001) | 4.08 (↑0.04) |
2 (-) |
日ハム | 35 | 27 | 0 | 0.565 (↑0.008) | 2 (-) | 81 | 271 (+11) | 247 (+4) | 68 (+1) | 48 (-) | 0.242 (↑0.001) | 3.77 (↓0.01) |
3 (-) |
ORIX | 33 | 29 | 1 | 0.532 (↑0.007) | 4 (-) | 80 | 239 (+7) | 236 (+3) | 52 (+1) | 35 (-) | 0.236 (↑0.001) | 3.56 (↑0.01) |
4 (-) |
福岡 | 32 | 29 | 0 | 0.525 (↑0.008) | 4.5 (-) | 82 | 265 (+8) | 243 (-) | 81 (+4) | 39 (-) | 0.254 (-) | 3.87 (↑0.07) |
5 (-) |
ロッテ | 29 | 31 | 0 | 0.483 (↓0.009) | 7 (↓1) | 83 | 244 (-) | 245 (+5) | 29 (-) | 61 (+1) | 0.257 (↓0.001) | 3.68 (↓0.03) |
6 (-) |
楽天 | 21 | 40 | 1 | 0.344 (↓0.006) | 15.5 (↓1) | 81 | 185 (-) | 264 (+4) | 49 (-) | 33 (-) | 0.229 (↓0.001) | 4.01 (-) |
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト | 11 | 4 | 0 | 0.733 (↓0.053) | 0 (-) | 3 | 68 (+4) | 56 (+11) | 14 (-) | 7 (-) | 0.248 (↑0.001) | 3.56 (↓0.56) |
2 (-) |
ORIX | 10 | 5 | 0 | 0.667 (↑0.024) | 1 (↑1) | 3 | 68 (+7) | 53 (+3) | 17 (+1) | 7 (-) | 0.257 (↑0.003) | 3.49 (↑0.04) |
3 (-) |
西武 | 9 | 6 | 0 | 0.6 (↑0.029) | 2 (↑1) | 3 | 87 (+3) | 71 (+2) | 20 (-) | 19 (+1) | 0.263 (↓0.004) | 4.61 (↑0.23) |
4 (↑1) |
福岡 | 9 | 6 | 0 | 0.6 (↑0.029) | 2 (↑1) | 3 | 66 (+8) | 58 (-) | 24 (+4) | 9 (-) | 0.232 (↑0.002) | 3.6 (↑0.26) |
5 (↑1) |
日ハム | 8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 3 (↑1) | 3 | 95 (+11) | 71 (+4) | 19 (+1) | 14 (-) | 0.26 (↑0.002) | 4.45 (↑0.04) |
6 (↓2) |
ロッテ | 8 | 7 | 0 | 0.533 (↓0.038) | 3 (-) | 3 | 53 (-) | 47 (+5) | 7 (-) | 13 (+1) | 0.28 (↓0.005) | 2.73 (↓0.16) |
7 (-) |
巨人 | 8 | 8 | 0 | 0.5 (↑0.033) | 3.5 (↑1) | 2 | 65 (+5) | 56 (-) | 20 (+1) | 9 (-) | 0.252 (-) | 3.3 (↑0.22) |
8 (-) |
DeNA | 6 | 8 | 0 | 0.429 (↓0.033) | 4.5 (-) | 4 | 55 (+3) | 65 (+7) | 17 (+1) | 8 (-) | 0.26 (↑0.003) | 4.54 (↓0.16) |
9 (-) |
広島 | 6 | 9 | 0 | 0.4 (↓0.029) | 5 (-) | 3 | 60 (-) | 88 (+8) | 14 (-) | 6 (-) | 0.264 (↓0.006) | 5.61 (↓0.22) |
10 (-) |
中日 | 6 | 10 | 0 | 0.375 (↓0.025) | 5.5 (-) | 2 | 54 (+2) | 76 (+3) | 10 (+1) | 7 (+2) | 0.258 (↓0.005) | 4.78 (↑0.13) |
11 (-) |
阪神 | 5 | 9 | 0 | 0.357 (↑0.049) | 5.5 (↑1) | 4 | 53 (+4) | 62 (-) | 7 (+1) | 9 (+4) | 0.261 (↓0.001) | 3.89 (↑0.3) |
12 (-) |
楽天 | 4 | 11 | 0 | 0.267 (↓0.019) | 7 (-) | 3 | 34 (-) | 55 (+4) | 9 (-) | 10 (-) | 0.229 (↓0.005) | 3.51 (↓0.03) |
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