中日(★2対5☆)ソフトバンク =交流戦3回戦・ナゴヤドーム=
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福岡
10301 0000 580
中日
00001 0010 290
勝利投手:中田 賢一(4勝2敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝2敗13S))
敗戦投手:大野 雄大(0勝2敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクが連敗を4で止めた。ソフトバンクは1点リードの3回表、柳田の3ランで追加点を挙げる。5回には、柳田が2打席連続の本塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・中田が今季4勝目。敗れた中日は、先発・大野雄が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が3回に3戦ぶりとなる15号3ランを放った。  3回1死一、三塁。フルカウントから高め146キロ直球を左中間スタンド中段へたたきこんだ。「自分のスイングができました。少し詰まりましたが、しっかりとらえられ、いい追加点になりました」とコメントした。  8日の中日1回戦の中堅守備で右足太もも裏下部を痛め、9日からは守備の負担が少ない左翼で出場している。だが、この日も初回に先制の左犠飛、3回に3ランと1人で4打点を稼いでいる。

◆ソフトバンク柳田が、今季初の2打席連続アーチなどで全5打点を挙げ、連敗を4で止めた。ナゴヤドームの広さも関係なし。3回1死一、三塁、左腕大野雄の高め146キロ直球を左中間スタンド中段へたたき込む15号3ラン。「少し詰まったが、しっかり捉えられた。いい感触だった」。5回にはスライダーを同じく左中間スタンドへ。「少しタイミングを外されたけど、うまく芯で捉えられ、打った瞬間入ったと思った」と2本目の16号ソロは会心の当たりだった。  工藤監督も「逆方向に打っても彼は右打者と変わらない。1人で5打点。すごいですね」と驚くしかなかった。8日の中日戦での中堅守備中に不慣れなナゴヤドームの人工芝で右足を滑らせ、右太もも裏下部を痛めた。9日からは少しでも負担を減らすために首脳陣は左翼で起用。全力疾走ができない状況でも犠飛、本塁打と走らずに打点を積み重ねた。  試合前のフリー打撃では最初と途中に右打席に入り、数球を見逃した。「右打席ではめっちゃ見やすかった」と反対打席での感覚を練習に生かした。最近では左腕相手では右足を少し引いて開いて構えるなどより思うようなフルスイングができるようにしている。  「久しぶりに勝ってホッとした」と笑った。明日12日からは本拠地で巨人、広島と6連戦。足は万全ではなくても、狭いヤフオクドームならバットで大暴れできる。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク中田が古巣中日から白星を挙げ、今季4勝、通算99勝目をマークした。「暴れ馬」と呼ばれた中日時代とは対照的に、冷静かつ大胆に相手打線を攻めた。  「チームが連敗していたので、何とかチームが勝つようにと思って投げた」。6回途中まで投げ、1失点。7被安打も要所は締めた。5回、代打モヤに適時打を許したが、その後の2死満塁では平田をフォークで三ゴロに仕留めた。  「1球1球ですね。得点圏に走者を置いて丁寧に投げました」。5月31日の阪神戦(甲子園)に続き、交流戦で連勝。だが、喜びよりも先発投手としての責任を感じている。「序盤に点を取ってもらったので、もう少し長いイニングを投げたかった」。今の先発陣の中では摂津と並ぶ最年長。先月11日で36歳になった。今季は中継ぎも経験し、ブルペンの苦しさも理解している。強気の攻めも忘れていない。テーマはいかに内角を攻められるか。2回、先頭のビシエドには内角の直球で空振り三振。スライダー、フォークを織り交ぜ計7三振を奪った。  100勝に王手をかけた。昨年9月に生まれた長男は生後8カ月の先月、つかまり立ちができるようになった。日々成長する息子を見ながら、自身の活躍を胸に誓う。「僕は生後10カ月過ぎにようやく立てるようになったから、息子の方が早いですね」と、新米パパは目尻を下げた。順調に行けば来週の日曜日(17日)、メモリアルの1勝を手にする。「父の日」に頼もしいパパの姿を披露する。【佐竹英治】

◆ソフトバンク新ストッパー森が13セーブ目を挙げた。9回、大島、京田、アルモンテの3人をすべて内野ゴロに仕留める完ぺきな救援。「(打者)3人で終われて、チームも勝ってハッピーです」。  3日のDeNA戦(ヤフオクドーム)以来のセーブ。「不甲斐ないピッチングをしていたので、後がないというつもりで投げたのがよかった」と、笑顔で話していた。

◆勝てば森中日初のAクラスの可能性もあった試合を落とし、3日ぶりに最下位に転落した。今季3度目の先発登板の大野雄が、ソフトバンク柳田につかまった。初回は先制の犠飛、3回には15号3ラン、5回には16号ソロ。柳田1人に全5点を奪われた。  この日の登板を前に、チームとソフトバンクの対戦2試合をテレビ観戦。柳田対策をイメージして臨んだが「あんな本塁打は初めて打たれた。三振が取れないなら四球でもいいと思っていた。でも試合になると...。もっとインコースに投げても良かった」。昨年は開幕投手を務めたが、今季は3度目の登板でも結果を出せず、大野雄は反省しきり。試合後、出場選手登録抹消が決まった。  ただ、森監督はさばさばした表情で振り返った。「一番長打力のある選手に打たれたら、命取りになる。そこまでは慎重に投げていたが」。敗戦の中に、光明もあった。又吉、木下雄、藤嶋が6回以降、ソフトバンク打線を抑えた。「若い連中が試合を作った。いろんな経験を積んで欲しい。いろんな使い方も考えたい。明後日からの違うカードに全力で行く」。12日からは相手の本拠地で楽天、西武と6連戦。若手の台頭に期待し、混セの上位進出へ再出発する。【伊東大介】

◆ソフトバンクは中日に快勝し、連敗を4で止めた。1点リードの三回に柳田悠岐外野手(29)が15号3ランを放つなど2本塁打5打点と打線をけん引。先発した中田賢一投手(36)が5回2/3を投げて7安打1失点と好投し、4勝目(2敗)を挙げた。  ソフトバンクが主砲の一振りで勝利を引き寄せた。相手先発は大野雄。柳田は一回に先制の左犠飛を放つと、三回には一死一、三塁から左翼席へ15号3ランを放った。五回にも2打席連続の16号ソロを放って1点を追加。リードを広げた。  先発した中田が六回途中まで1失点と粘投。終盤は継投でしのぎ、八回に1点を失ったものの、九回を森が無失点で締めた。柳田は試合後、「久しぶりに勝ってホッとしている」と安堵の表情。2本塁打の活躍に「2戦ともボロボロにやられたので、やり返してやろうと思っていた」と振り返った。3打席連続弾の期待が高まった八回はニゴロ。「野球はそんなに簡単じゃない」と苦笑いを浮かべた。

◆ソフトバンクの中田は2013年まで在籍した古巣中日相手に六回途中1失点で4勝目を挙げた。通算100勝にあと一つとし「特に意識することなく、次の試合にいけたら」と気持ちを引き締めた。  五回は1点を失った後もずるずると走者をため、2死満塁に。ここで平田を変化球で三ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。中田は「何とか粘れた。チームが連敗していたので、勝ちがついて良かった」と喜んだ。 中村晃(2二塁打を含む3安打) 「良かったと思います」 森(13セーブ目) 「前向きな気持ちでやっている」

◆大野雄は柳田に2打席連続本塁打を浴びるなど、5回5失点で2敗目。五回、外角のスライダーを左翼席に運ばれた2発目には「あんなホームランを打たれたのは初めて」と脱帽だ。試合後、2軍降格が決まり「また打ち取ることを意識してやっていく」と再調整を誓った。六回以降は又吉、木下雄、藤嶋の救援陣が無失点。森監督は「若い連中にいろんな経験をさせている」と敗戦の中でも光明を見いだした。

◆柳田が今季初の1試合2本塁打を放ち、連敗を4で止めた。一回に先制の左犠飛を放つと、三回は左越えに15号3ラン、五回も左翼席に16号ソロを運んだ。打率・357、16本塁打、50打点はすべてリーグ2位。右太もも裏を痛めながら出場を続ける主砲に工藤監督は「ありがたいし、感謝しないといけない」と最敬礼。柳田は「来週はもっともっといい週にできるように」と前を見据えた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332210.6
(↑0.007)
0
(-)
87268
(+3)
235
(-)
56
(+1)
31
(-)
0.26
(-)
3.85
(↑0.07)
2
(↑1)
DeNA
262620.5
(↑0.01)
5.5
(-)
89223
(+6)
218
(+3)
68
(+2)
34
(-)
0.253
(↑0.002)
3.68
(-)
3
(↓1)
阪神
262800.481
(↓0.01)
6.5
(↓1)
89174
(+2)
198
(+3)
27
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.001)
3.18
(-)
3
(↑2)
ヤクルト
262810.481
(↑0.009)
6.5
(-)
88236
(+9)
257
(+5)
52
(+2)
31
(-)
0.251
(↑0.001)
4.17
(-)
5
(↑1)
巨人
273010.474
(↑0.01)
7
(-)
85262
(+3)
239
(+2)
54
(+2)
30
(+2)
0.267
(-)
3.89
(↑0.04)
6
(↓2)
中日
273110.466
(↓0.008)
7.5
(↓1)
84239
(+2)
269
(+5)
41
(+1)
33
(-)
0.265
(-)
4.32
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
342200.607
(↓0.011)
0
(-)
87326
(+2)
247
(+3)
63
(-)
69
(-)
0.278
(↓0.001)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
322600.552
(↓0.009)
3
(-)
85236
(+3)
223
(+6)
64
(+1)
44
(-)
0.238
(↑0.001)
3.63
(↓0.05)
3
(-)
福岡
302700.526
(↑0.008)
4.5
(↑1)
86247
(+5)
227
(+2)
73
(+2)
38
(-)
0.256
(-)
3.94
(↑0.03)
4
(-)
ORIX
292910.5
(↓0.009)
6
(-)
84208
(+5)
225
(+9)
44
(+1)
35
(-)
0.233
(-)
3.62
(↓0.1)
5
(-)
ロッテ
272900.482
(↑0.009)
7
(↑1)
87234
(+3)
235
(+2)
27
(-)
57
(+3)
0.257
(-)
3.77
(↑0.04)
6
(-)
楽天
193810.333
(↓0.006)
15.5
(-)
85173
(-)
253
(+3)
46
(-)
29
(-)
0.228
(↓0.001)
4.11
(↑0.02)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
9200.818
(↑0.018)
0
(-)
751
(+9)
33
(+5)
13
(+2)
4
(-)
0.248
(↑0.006)
2.7
(↓0.13)
2
(-)
西武
7400.636
(↓0.064)
2
(↓1)
772
(+2)
56
(+3)
17
(-)
13
(-)
0.273
(↓0.005)
5.07
(↑0.17)
3
(-)
福岡
7400.636
(↑0.036)
2
(-)
748
(+5)
42
(+2)
16
(+2)
8
(-)
0.237
(↑0.002)
3.82
(↑0.18)
4
(↑2)
ロッテ
6500.545
(↑0.045)
3
(-)
743
(+3)
37
(+2)
5
(-)
9
(+3)
0.285
(↓0.006)
2.87
(↑0.09)
5
(↑2)
広島
6500.545
(↑0.045)
3
(-)
752
(+3)
56
(-)
10
(+1)
5
(-)
0.285
(↓0.005)
4.5
(↑0.46)
6
(↓2)
ORIX
6500.545
(↓0.055)
3
(↓1)
737
(+5)
42
(+9)
9
(+1)
7
(-)
0.247
(-)
3.77
(↓0.57)
7
(↑2)
DeNA
5500.5
(↑0.056)
3.5
(-)
847
(+6)
48
(+3)
15
(+2)
5
(-)
0.259
(↑0.01)
4.93
(↑0.08)
8
(↓3)
日ハム
5600.455
(↓0.045)
4
(↓1)
760
(+3)
47
(+6)
15
(+1)
10
(-)
0.244
(↑0.004)
3.94
(↓0.29)
9
(↑1)
巨人
5700.417
(↑0.053)
4.5
(-)
644
(+3)
46
(+2)
14
(+2)
9
(+2)
0.245
(↑0.001)
3.61
(↑0.14)
10
(↓2)
中日
5700.417
(↓0.038)
4.5
(↓1)
645
(+2)
61
(+5)
8
(+1)
5
(-)
0.273
(↓0.003)
5.13
(↑0.01)
11
(-)
阪神
3700.3
(↓0.033)
5.5
(↓1)
829
(+2)
38
(+3)
3
(-)
3
(-)
0.233
(↓0.003)
2.97
(↓0.01)
12
(-)
楽天
2900.182
(↓0.018)
7
(↓1)
722
(-)
44
(+3)
6
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.005)
3.9
(↑0.05)