1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 |
広島 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 2 | 5 | 0 |
勝利投手:ジョンソン(4勝2敗0S) (セーブ:中﨑 翔太(0勝0敗16S)) 敗戦投手:則本 昂大(4勝6敗0S) |
◆広島は1点を先制された直後の7回裏、松山に値千金の2ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・ジョンソンが7回1失点の好投で今季4勝目。最後は守護神・中崎が締めた。敗れた楽天は、打線が好機を生かしきれず、エース・則本を援護できなかった。
◆広島松山竜平外野手(32)が7回に5号逆転2ランを放った。 1点を先制された直後の7回。無死一塁から松山が楽天則本の外角低め147キロを逆らわずに逆方向へはじき返すと、打球は風にも乗って左翼席最前列に吸い込まれた。「何とかランナーを進めようと必死に行きました。最高の結果になって良かったです」。広島打線は6回まで楽天則本の前に3安打に抑えられ、三塁すら踏めていなかった。松山にとって、1日ロッテ以来、交流戦3本目の1発は値千金の逆転弾になった。
◆楽天が接戦を落とし、借金が今季最多の18と膨らんだ。 先発のエース則本昂大が5安打2失点完投と好投したが、1発に泣いた。1点を先制した直後の7回裏、先頭の4番鈴木を四球で歩かせると、5番松山に逆転2ランを浴びた。外角直球をうまく逆方向の左翼に運ばれた一発に「(調子が)悪くなくても負けたら一緒なんで」と悔やんだ。 梨田監督は「鈴木には大事に入ったのかな。警戒し過ぎたのかな。暑い中で走塁で頑張ってくれたし、打線があと2点ぐらい取っていたらね」と、最高気温30度の中で奮闘したエースをねぎらった。 則本は6回1死から四球で出塁し、2死後に遊撃への内野安打で二塁に進塁していた。リクエストでリプレー検証が行われるほど、際どいタイミングとなるスライディングだった。さらに7回にも2死から打席が回った。三振だったが、準備時間が少ない直後に投球するという、交流戦ならではの、パ・リーグの投手にとって慣れていない打席が、投球に影響した可能性もある。 打線は初回、先制の好機を逃していた。1死一塁から3番田中が浅い右飛を打ち上げた。ハーフウエーにいた一塁走者の茂木が戻りきれず、右翼手の鈴木から一塁の松山に送球が渡って併殺となった。茂木は「出過ぎてしまった。初回で大事なランナー。鈴木君の肩を考えたら、セカンドでアウトでも仕方なかった。流れを切ってしまった。自分の判断ミスです」と反省した。相手先発はジョンソンで、ロースコアの展開が予想されていただけに、痛いミスだった。
◆広島ジョンソンと楽天則本の投手戦を広島が制した。7回に1点を先制されながら、その裏に松山の5号2ランで逆転。ジャクソン、中崎のリレーで逃げ切った。貯金を10に戻し、交流戦の勝率も5割とした。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 緒方監督 (自ら話始め)バッテリーでしょう。うー(石原)が3人の投手をしっかりリードして、1点に抑えてくれた。ジョンソンは帰国してからの調整で不安はあったけど、しっかり(試合の)入りから投げてくれた。 -先発の柱が復帰した 緒方監督 もちろん、やってくれないと。先発ローテーションの人数が今、固まっていない状況だからね。 -好投手則本から7回に松山が1発 緒方監督 チャンスはそうない。数少ないだろうという中で考えていた。(得点圏に)送るなり、走るなり考えていたけど、得点圏に置いての投球というのはね。低めにキチッとした投球をされると、そう簡単には打てない。そういう中で松山が1発を打ってくれた。前の打席が良い感じだったからね。その感覚があったんでしょう。それを一振りで捉えてくれて、ナイスバッティングでした。うーたん(石原)も褒めておいてくれよ。 -エルドレッドが抹消となった 緒方監督 天候や先発投手の影響もあるけど、そこは野手を削って次の(カードの)DH制に臨むということ。
◆復帰祝いじゃ!広島クリス・ジョンソン投手(33)が「日本生命セ・パ交流戦」の楽天2回戦(マツダスタジアム)で7回6安打1失点で4勝目。夫人の第1子出産立ち会いのため米国へ一時帰国し、5月17日以来の先発となったが安定した投球で勝利に導いた。チームは貯金が再び2桁の10に。交流戦の勝率も5割となった。広島投手陣の乱調が目立つ中、先発の柱の頼れる左腕が帰ってきた。 楽天則本との投げ合いに、ジョンソンは1歩も引かなかった。際どい判定で四球を出しても、先頭打者を追い込みながら投げミスで死球を与えても冷静。0-0の7回に1死満塁からスクイズで均衡を破られても、最少失点でしのいだ。5月17日以来のマウンド。米国に一時帰国していたが、復帰後初先発で7回6安打1失点の好投。逆転勝利への流れを築いた。 「2週間ほど帰国して、間が空いていて久しぶりの登板だったけど、自分の思うようにストライクが取れて、振らすことができて、球数も減らすことができて、いい内容の投球ができたと思います」 5月19日に夫人の出産立ち会いのためチームを離れた。許可してくれたチームに応えるため、米国でも捕手を座らせた投球やシート形式の投球も行ってきたという。同30日に再来日し、翌6月1日には畝投手コーチの前でブルペン投球。本人は即実戦登板を志願したが、首脳陣が時差ぼけによる影響を考慮し、1度2軍での調整登板を挟んだ。 迎えた23日ぶりの先発。6回まで三塁すら踏ませず、失点は7回1死満塁からスクイズで許した1点のみに抑えた。5月11日以来の今季4勝目。「体の状態もいいですし、自分が思うように投げられたので良かった。しっかりとブルペンなどで調整してきたことが実ったのかなと思います」と胸を張った。第1子となる長女を授かり、畝投手コーチは「普段の表情がどこか優しくなったような気がする」と話すが、マウンド上でも判定や不運な当たり、守備のミスにもイライラせずに冷静さを貫いた。 交流戦では投手陣の乱調が失速の要因となり、特に先発がクオリティースタート(投球回6以上、自責3以下)を記録したのは大瀬良の2度のみだった。復帰戦での安定した投球に緒方監督も「もちろん、やってくれないと」と柱として期待を寄せる。頼れる左腕とともに、広島の貯金が2桁、交流戦の勝率も5割に復活した。【前原淳】
◆広島が逆転勝ちした。リードを奪われた直後の七回、松山が2点本塁打を放ってひっくり返した。ジョンソンは7回をスクイズによる1点に抑えて4勝目。 拙攻続きの楽天は2失点完投の則本を援護できず、借金が今季最多の18に膨らんだ。
◆楽天の則本は2失点で投げ抜いたが、援護に恵まれず、3連敗の6敗目(4勝)を喫した。 四回1死一、二塁は松山を三振、野間を二ゴロに。六回は自らの好守でピンチを切り抜け、ジョンソンとの投げ合いでゼロを並べる。しかし味方が均衡を破った直後の七回無死一塁で外角の147キロを松山に左翼席へ運ばれ「しっかり投げ切れたけど、打たれたら一緒」と唇をかんだ。 暑さに加えて不慣れな打席にも立ち、体力を消耗した様子も見えたが「それは僕だけじゃない。この状況でやっていかないといけないので」と言い訳はせず、敗戦の責任を背負った。 梨田監督(則本に) 「暑い中で頑張ってくれた。責めるわけにはいかない」 嶋(七回に先制スクイズも勝利に結び付かず) 「負けたので何も意味はない。則本に何とか勝ちをつけたかった」 楽天・田中(好機で凡退し、連続試合安打が11でストップ) 「次にチャンスで回ってきても守りに入らず、どんどん振っていきたい」
◆第1子の出産に立ち会うため米国に一時帰国していた広島のジョンソンが、5月17日以来の復帰登板を白星で飾った。7回を1失点にしのいで、味方の逆転を呼び込み「間が空いて久しぶりの登板だったけど、いい内容の投球ができた」と満足顔だった。 何度も走者を背負いながら、六回までは無失点。「しっかり切り替えて投げるように心掛けた」との言葉通り、辛抱強く援護を待って、5月11日以来の4勝目につなげた。 緒方監督(ジョンソンに) 「帰国してからの調整でちょっと不安もあったけど、入りからしっかりと投げてくれた」
◆借金が今季ワーストの「18」に膨らんだ。先発の則本は8回5安打2失点ながら、6敗目(4勝)。味方が七回表に先制した裏に松山に逆転2ランを浴び、「あそこで打たれたから負けた」と唇をかんだ。気温31度、125球の完投にも「条件は一緒です」と言い訳は一切なし。梨田監督は「暑い中で、よく投げてくれた」とねぎらった。 則本の投球について、リードした楽天・嶋の話 「誰も文句を言う人はいないと思う。勝ちをつけてあげられなくて、悪いことをした」
◆第1子の出産に立ち会うため米国に一時帰国していたジョンソンが、5月17日以来の復帰登板を白星で飾った。7回1失点で、味方の逆転を呼び込み「間が空いて久しぶりの登板だったけど、いい内容の投球ができた」と満足顔。辛抱強く援護を待って、5月11日以来の4勝目につなげた。
◆広島は9日、楽天2回戦(マツダ)に2-1で今季20度目となる逆転勝ちを収め、交流戦で今季初の同一カード勝ち越しを決めた。松山竜平外野手(32)が、七回に5号の逆転2ランを放ち、お立ち台で誇らしげに胸を張った。 「(故郷の)鹿児島から後援会の皆さんが来てくれています。俺、やったよ!!」 投手戦の中、1点を奪われた直後の七回の攻撃。無死一塁で則本の外寄りの直球を捉え、左越えにほうり込んだ。この日は父・義秋さんら鹿児島・大崎町の後援会「竜平会」のメンバー25人を招待。1年に1度の特別な日に輝きを放った。 直前のミスも帳消しにした。七回無死一塁の一塁守備でバントに飛び出して一塁をがら空きにしてしまい(記録は内野安打)、失点につながるピンチを招いた。「守備では迷惑をかけているのでその分、打たないと。(交流戦の残り)全部に勝って勢いを付けたい」。郷土愛を胸に、大砲は勝利につながるアーチを描き続ける。(柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 32 | 22 | 1 | 0.593 (↑0.008) | 0 (-) | 88 | 265 (+2) | 235 (+1) | 55 (+1) | 31 (-) | 0.26 (↓0.001) | 3.92 (↑0.05) |
2 (-) |
阪神 | 26 | 27 | 0 | 0.491 (↑0.01) | 5.5 (-) | 90 | 172 (+3) | 195 (+2) | 27 (+1) | 30 (-) | 0.232 (-) | 3.18 (↑0.07) |
3 (-) |
DeNA | 25 | 26 | 2 | 0.49 (↑0.01) | 5.5 (-) | 90 | 217 (+4) | 215 (+3) | 66 (-) | 34 (+2) | 0.251 (↑0.001) | 3.68 (↑0.02) |
4 (-) |
中日 | 27 | 30 | 1 | 0.474 (↑0.01) | 6.5 (-) | 85 | 237 (+3) | 264 (-) | 40 (+1) | 33 (+2) | 0.265 (-) | 4.31 (↑0.08) |
5 (-) |
ヤクルト | 25 | 28 | 1 | 0.472 (↑0.01) | 6.5 (-) | 89 | 227 (+7) | 252 (+3) | 50 (+1) | 31 (+1) | 0.25 (↑0.001) | 4.17 (↑0.02) |
6 (-) |
巨人 | 26 | 30 | 1 | 0.464 (↑0.009) | 7 (-) | 86 | 259 (+8) | 237 (+5) | 52 (+2) | 28 (+1) | 0.267 (↓0.001) | 3.93 (↓0.02) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 34 | 21 | 0 | 0.618 (↓0.012) | 0 (-) | 88 | 324 (+5) | 244 (+8) | 63 (+3) | 69 (-) | 0.279 (-) | 4.15 (↓0.09) |
2 (-) |
日ハム | 32 | 25 | 0 | 0.561 (↓0.01) | 3 (-) | 86 | 233 (+3) | 217 (+4) | 63 (+3) | 44 (+1) | 0.237 (↑0.001) | 3.58 (-) |
3 (-) |
福岡 | 29 | 27 | 0 | 0.518 (↓0.009) | 5.5 (-) | 87 | 242 (-) | 225 (+3) | 71 (-) | 38 (-) | 0.256 (↓0.002) | 3.97 (↑0.01) |
4 (-) |
ORIX | 29 | 28 | 1 | 0.509 (↓0.009) | 6 (-) | 85 | 203 (+3) | 216 (+7) | 43 (-) | 35 (+2) | 0.233 (-) | 3.52 (↓0.07) |
5 (-) |
ロッテ | 26 | 29 | 0 | 0.473 (↓0.008) | 8 (-) | 88 | 231 (+2) | 233 (+3) | 27 (-) | 54 (+1) | 0.257 (↓0.002) | 3.81 (↑0.05) |
6 (-) |
楽天 | 19 | 37 | 1 | 0.339 (↓0.006) | 15.5 (-) | 86 | 173 (+1) | 250 (+2) | 46 (-) | 29 (-) | 0.229 (↑0.001) | 4.13 (↑0.03) |
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (↑1) |
ヤクルト | 8 | 2 | 0 | 0.8 (↑0.022) | 0 (-) | 8 | 42 (+7) | 28 (+3) | 11 (+1) | 4 (+1) | 0.242 (↑0.011) | 2.57 (↓0.05) |
2 (↓1) |
西武 | 7 | 3 | 0 | 0.7 (↓0.078) | 1 (↓1) | 8 | 70 (+5) | 53 (+8) | 17 (+3) | 13 (-) | 0.278 (↓0.003) | 5.24 (↓0.37) |
3 (-) |
福岡 | 6 | 4 | 0 | 0.6 (↓0.067) | 2 (↓1) | 8 | 43 (-) | 40 (+3) | 14 (-) | 8 (-) | 0.235 (↓0.012) | 4 (↑0.07) |
4 (-) |
ORIX | 6 | 4 | 0 | 0.6 (↓0.067) | 2 (↓1) | 8 | 32 (+3) | 33 (+7) | 8 (-) | 7 (+2) | 0.247 (↓0.004) | 3.2 (↓0.46) |
5 (-) |
日ハム | 5 | 5 | 0 | 0.5 (↓0.056) | 3 (↓1) | 8 | 57 (+3) | 41 (+4) | 14 (+3) | 10 (+1) | 0.24 (↑0.004) | 3.65 (↑0.03) |
6 (-) |
ロッテ | 5 | 5 | 0 | 0.5 (↓0.056) | 3 (↓1) | 8 | 40 (+2) | 35 (+3) | 5 (-) | 6 (+1) | 0.291 (↓0.012) | 2.96 (↑0.2) |
7 (-) |
広島 | 5 | 5 | 0 | 0.5 (↑0.056) | 3 (-) | 8 | 49 (+2) | 56 (+1) | 9 (+1) | 5 (-) | 0.29 (↓0.009) | 4.96 (↑0.44) |
8 (-) |
中日 | 5 | 6 | 0 | 0.455 (↑0.055) | 3.5 (-) | 7 | 43 (+3) | 56 (-) | 7 (+1) | 5 (+2) | 0.276 (-) | 5.14 (↑0.52) |
9 (-) |
DeNA | 4 | 5 | 0 | 0.444 (↑0.069) | 3.5 (-) | 9 | 41 (+4) | 45 (+3) | 13 (-) | 5 (+2) | 0.249 (↑0.007) | 5.01 (↑0.26) |
10 (-) |
巨人 | 4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 4.5 (-) | 7 | 41 (+8) | 44 (+5) | 12 (+2) | 7 (+1) | 0.244 (↑0.001) | 3.75 (↓0.12) |
11 (-) |
阪神 | 3 | 6 | 0 | 0.333 (↑0.083) | 4.5 (-) | 9 | 27 (+3) | 35 (+2) | 3 (+1) | 3 (-) | 0.236 (↓0.002) | 2.96 (↑0.38) |
12 (-) |
楽天 | 2 | 8 | 0 | 0.2 (↓0.022) | 6 (↓1) | 8 | 22 (+1) | 41 (+2) | 6 (-) | 6 (-) | 0.23 (↑0.005) | 3.95 (↑0.17) |
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