中日(☆9対8★)ロッテ =交流戦3回戦・ナゴヤドーム=
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ロッテ
42000 0110 08163
中日
10111 1102 9160
勝利投手:祖父江 大輔(1勝0敗0S)
敗戦投手:阿部 和成(0勝1敗0S)
  DAZN
◆中日は2点を追う9回裏、2死一三塁から武山が適時二塁打を放ち、土壇場で同点とする。続く10回には、2死一二塁から平田の安打に相手失策が絡んで1点を挙げ、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・祖父江が今季初勝利。敗れたロッテは、投手陣がリードを守りきれなかった。

◆延長10回、今季初のサヨナラ勝ちで中日が連敗を脱出した。  両チーム合わせて32安打の乱打戦だったが、中日投手陣で光ったのが2番手登板の2年目藤嶋健人投手だ。先発吉見が2回6失点で、3回から5点ビハインドでマウンドに上がり、ロッテ打線を4回4安打無失点に抑えた。  東邦高時代の甲子園で見せた打撃も披露。3回先頭でプロ初安打となる中前打を放ち、2点目のホームを駆け抜けた。「1人1人、1球1球、目の前の打者を抑えるだけです。向かっていく投球ができた。(安打は)しっかり強く振れて良かった」と、笑顔を見せた。

◆ロッテが延長10回にサヨナラ負けし、連勝が4で止まった。  借金完済目前だった。何度も追いつかれそうになりながらリードを守り続け、8-6で迎えた9回2死一、三塁。あと1人抑えれば今季初の5連勝というところで、守護神の内竜也投手が中日武山に中越え同点二塁打を許した。  最後はミスで幕切れた。延長10回裏、4番ビシエドを申告敬遠して2死一、二塁。5番平田の深い遊撃内野安打を走りながら捕球した藤岡裕大内野手が、二塁へ悪送球。ボールが右翼方向へ転がる間に、二塁走者の京田が一気に生還した。  打線は16安打、2回までに6得点を挙げながら逆転された。投げた7投手中5人が失点し、藤岡裕と井上の内野3失策はすべて失点に絡んだ。井口資仁監督は「打線がつながってもピッチャーが踏ん張りきれない。内は連投といっても休みを挟んで3試合目。これで疲れていては任せられないし、藤岡も(井上)晴哉ももうちょっと腰を落ち着けてやってもらわないと、投手の足を引っ張っている」と、守備の乱れを嘆いた。

◆ロッテは最大5点のリードを守れず、連勝が4で止まった。最後は延長十回2死一、二塁で遊撃の藤岡裕が三遊間の深い位置から二塁に悪送球。二塁走者の生還を許してサヨナラ負けした。井口監督は3失策が出た一戦に「打線はつながったが、内野のミスが多かった」と唇をかんだ。  4月30日以来の勝率5割復帰は目前で逃げていった。8-6の九回は、5戦連続登板だった内が2死から同点の2点打を浴びた。監督は「連投と言っても休みを挟んで(連続は)3試合。これで疲れていては任せられない」とクローザーの奮起を求めた。

◆中日は序盤に5点をリードされたが、九回二死一、三塁から武山の中越え2点二塁打で追いつくと、十回二死一、二塁で平田が遊撃内野安打。遊撃手・藤岡が二塁へ悪送球し、京田が生還した。  以下、中日・森監督の一問一答。  --あきらめない気持ちが生んだサヨナラ勝ちと呼んでよいのではないかと思うのですが  「まあ選手のほうはあきらめないでね、頑張ってくれていたんでしょうけど、もしかしたら俺の方が先にちょっとあきらめていたかもわからないですね」  --勝ちに不思議ありと言うんでしょうか。結末はああいう形になりました。その瞬間はいかがでしたか  「本当にね、大喜びしたいところなんですけども。いろんなことも考えたりね、こちらもいろいろなことをしていますから。ベンチで声は出してないのになんでいつもこうやって(声が)枯れるのかなと思うところもありますけど。ただ本当に、藤嶋がね。よく我慢してくれる、追加点をね、取っていかなくちゃいけない状況に早々となってしまったのでね。その間に、1点ずつ返してくれた打線も今日はよくつないだり、いろいろなことがありましたけど。もっとさかのぼればね。吉見のああいうピッチングというのは久しぶりに見てしまったというのもあるし。それは本人が一番反省しているでしょうけども。まあ、ゲームはね。本当に一番良いサヨナラで。もう1点取れば勝てるっていうゲームによくしてくれたと思います」  --逆に、中盤、終盤とですね。なかなか追いつけそうで追い越せそうで追い越せないというところが続きました。そのあたりの我慢はいかがだったでしょうか  「いやもう、私自身がどこまで我慢できるかというよりも、(我慢)しきれなくいろいろな動きをしてしまったこともありますけども。これはもう早くね1点ずつ返していくというものを全部出し切ってしまえと思って、やったことに関して。まあ、武山がよくあそこで追いついてくれたと思います」  --九回二死。あの場面をもう1回振り返っていただけますか  「九回ですか。もう、あの場面では願うことは一つ。どんな形であれホームに還ってきてくれと。それだけのことが起こりましたけどね。そこまでは行ったんですけどね。今度はその次の1点がなかなか入らないというところもあるでしょうから。選手に感謝で。こういうゲームをね、最後までお客さんが見てくれましたから。本当にあの、3連敗しなくてよかったということ。お客さんの前で3連戦でひとつ、挨拶ができたというだけでもね。これはもう選手に、私の方が感謝です。私の方があとは反省するだけでしょう」  --勝ち切れたという部分では大きいのではないでしょうか  「もちろんそうですね。このまま引き分けでっていうよりも、負けるっていうよりも、それは絶対に勝った方が良いわけで。簡単に勝てる状態ではないですけども、苦しんでも1点取れば勝てる状態にしていったところが良かったんだと思いますけどね」  --交流戦前半が終わって後半スタートはおそらく明日は全国的に注目されると思います。松坂投手対ソフトバンク。こういう形になります  「これはもう、松坂がどうの、ソフトバンクがどうのじゃなくて。うちは本当、いまみたいな試合ができれば一番良いこと。1点、1点、1点というのがね。数多くできるように頑張ります」  --大きな連敗をしないまま前半が終わりました。後半に向かって一言お願いします  「もちろん、反省すべきことはあります。先頭打者を出したり、ホームランを打たれたバッテリーのミスとか、走塁ミスとかいろいろありますけれども、それは今日までとして、次の日に向かっていくことに関してはね。これはもう残り試合をひとつでも。1勝2敗ペースでも2勝1敗ペースに持っていけるように頑張ります」

◆中日は序盤に5点をリードされたが、九回二死一、三塁から武山の中越え2点二塁打で追いつくと、十回二死一、二塁で平田が遊撃内野安打。遊撃手・藤岡が二塁へ悪送球し、京田が生還した。  ロッテは連勝が4で止まった。

◆ロッテのドラフト5位ルーキー渡辺の初勝利は目前で消えた。5回4失点で勝利投手の権利を持って降板。終盤はベンチから祈るように見つめていたが、九回は内が武山に同点の2点二塁打を浴びた。  過去3度の先発に比べてもリズムが悪く、一~四回は全て先頭打者を塁に出した。五回もビシエドに一発を浴び「自分で流れを悪くしてしまった」と反省した。

◆中日は今季2勝を挙げている先発の吉見が早々と崩れ、2回6失点で降板した。スライダーをことごとく打たれたのが誤算だった。一回は四球を出した後、中村と角中にスライダーを当てられて先制を許した。2死からは井上にもこの球種を右越えに運ばれ、この回4失点。二回も角中に2点適時打を献上し「何もありません...」と絞り出すのが精いっぱいだった。

◆新人の渡辺が先発したロッテは、打線が序盤から活発に得点した。一回は角中の左前適時打で先制し、さらに2死から井上が右翼への7号3ランで続いた。  角中は二回も2点適時打を放ち「ミーティングで『若い投手が投げる時に援護が少ない』と言われた。先に点を多く取って楽に投げさせてあげたいと思っていた」と笑った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
302210.577
(↓0.011)
0
(-)
90256
(+4)
234
(+8)
52
(+1)
31
(-)
0.259
(-)
4.05
(↓0.06)
2
(↑2)
阪神
252700.481
(↑0.01)
5
(↑1)
91169
(+2)
193
(+1)
26
(-)
30
(-)
0.232
(-)
3.25
(↑0.04)
3
(↑2)
ヤクルト
242710.471
(↑0.011)
5.5
(↑1)
91220
(+4)
246
(+3)
49
(+3)
30
(-)
0.251
(↓0.001)
4.23
(↑0.06)
4
(↓2)
DeNA
232620.469
(↓0.01)
5.5
(-)
92208
(+7)
210
(+9)
64
(+2)
31
(-)
0.249
(↓0.001)
3.73
(↓0.11)
5
(↓2)
巨人
252910.463
(↓0.009)
6
(-)
88247
(+4)
227
(+5)
49
(+2)
26
(-)
0.268
(↓0.002)
3.91
(↓0.02)
6
(-)
中日
253010.455
(↑0.011)
6.5
(↑1)
87229
(+9)
260
(+8)
38
(+1)
31
(-)
0.264
(↑0.002)
4.4
(↓0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
332000.623
(↑0.008)
0
(-)
90314
(+9)
232
(+7)
59
(+3)
69
(-)
0.278
(-)
4.07
(↓0.06)
2
(-)
日ハム
322300.582
(↑0.008)
2
(-)
88228
(+8)
208
(+4)
60
(+1)
42
(-)
0.238
(-)
3.58
(-)
3
(-)
福岡
292500.537
(↓0.01)
4.5
(↓1)
89238
(+3)
217
(+4)
71
(+2)
38
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.95
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
282710.509
(↓0.01)
6
(↓1)
87197
(+1)
209
(+2)
42
(-)
33
(-)
0.234
(↓0.001)
3.51
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
262800.481
(↓0.01)
7.5
(↓1)
89229
(+8)
230
(+9)
27
(+1)
53
(-)
0.259
(↑0.003)
3.86
(↓0.03)
6
(-)
楽天
193510.352
(↑0.012)
14.5
(-)
88172
(+5)
241
(+4)
46
(+2)
29
(-)
0.229
(-)
4.1
(-)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
7100.875
(↑0.018)
0
(-)
1035
(+4)
22
(+3)
10
(+3)
3
(-)
0.246
(↓0.004)
2.59
(↑0.12)
2
(↑1)
西武
6200.75
(↑0.036)
1
(-)
1060
(+9)
41
(+7)
13
(+3)
13
(-)
0.277
(↑0.006)
4.98
(↓0.29)
3
(↓1)
福岡
6200.75
(↓0.107)
1
(↓1)
1039
(+3)
32
(+4)
14
(+2)
8
(+1)
0.251
(↓0.011)
3.89
(↑0.03)
4
(↑2)
日ハム
5300.625
(↑0.054)
2
(-)
1052
(+8)
32
(+4)
11
(+1)
8
(-)
0.246
(-)
3.71
(↓0.04)
5
(↓1)
ORIX
5300.625
(↓0.089)
2
(↓1)
1026
(+1)
26
(+2)
7
(-)
5
(-)
0.262
(↓0.004)
3.08
(↑0.1)
6
(↓1)
ロッテ
5400.556
(↓0.069)
2.5
(↓1)
938
(+8)
32
(+9)
5
(+1)
5
(-)
0.303
(↑0.01)
3.16
(↓0.33)
7
(-)
広島
3500.375
(↓0.054)
4
(↓1)
1040
(+4)
55
(+8)
6
(+1)
5
(-)
0.288
(↓0.007)
6.08
(↓0.13)
8
(-)
巨人
3600.333
(↓0.042)
4.5
(↓1)
929
(+4)
34
(+5)
9
(+2)
5
(-)
0.245
(↓0.006)
3.59
(↓0.17)
9
(↑1)
中日
3600.333
(↑0.083)
4.5
(-)
935
(+9)
52
(+8)
5
(+1)
3
(-)
0.271
(↑0.015)
5.85
(↓0.19)
10
(↓1)
DeNA
2500.286
(↓0.047)
4.5
(↓1)
1132
(+7)
40
(+9)
11
(+2)
2
(-)
0.236
(↓0.005)
5.75
(↓0.56)
11
(-)
阪神
2600.25
(↑0.107)
5
(-)
1024
(+2)
33
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.238
(↑0.002)
3.34
(↑0.35)
12
(-)
楽天
2600.25
(↑0.107)
5
(-)
1021
(+5)
32
(+4)
6
(+2)
6
(-)
0.233
(-)
3.69
(↓0.04)