広島(★4対8☆)日本ハム =交流戦2回戦・マツダスタジアム=
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日ハム
00700 1000 890
広島
00020 0200 481
勝利投手:マルティネス(6勝4敗0S)
敗戦投手:中村 祐太(3勝4敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは3回表、中田の適時打とレアードの3ランなどで一挙7点を先制する。6回には、2死一三塁から相手失策の間に1点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・マルティネスが7回途中4失点で今季6勝目。敗れた広島は、先発・中村祐が3回途中7失点と誤算だった。

◆西武が打ち合いに勝ち、今カード勝ち越しを決めた。  初回、栗山の3号3ランで先制。3回には浅村が12号ソロ。5回は、相手の暴投と栗山の適時二塁打で2点追加。7回は山川が18号2ラン。最後は9回、浅村が適時打を放った。  3本塁打を含む11安打で9得点。中継ぎが打たれ、一時は1点差まで迫られたが、打力で競り勝った。辻発彦監督は「栗山の3ランが大きかった。(初回の)2死走者なしからだからね。集中力の高い選手」と、4打点のベテランをたたえた。

◆交流戦の防御率が再び6点台となった。セ・リーグの首位に立つ広島が交流戦で苦戦する最大の要因である。  若い中村祐は日本ハム打線におびえているに映った。大量失点は不必要な四球が大きく響いた。先週6試合は、チームとして四球が少なかったものの大量失点を喫した。22歳には積極的に振るパ・リーグ打者の残像があったのだろうか。「コースに投げ切れなければ」という思いが腕の振りを弱め、球威低下につながった。悪循環である。  広島投手陣は開き直り方を知らない。開き直って大胆に攻めた方が腕を振れて、コースにも決まるものだ。先週は「開き直る」が大ざっぱな制球となって痛打を浴び、この日は開き直ることすらできなかった。選手の経験値もあるだろうが、指導者が導いてあげることも必要だろう。  まだ残り90試合もある。首位にあぐらをかいていてはいけない。いい意味で開き直ることを学ばなければ、ひとつのきっかけで暗転する怖さを思い知らされるかもしれない。【広瀬叔功=日刊スポーツ評論家】

◆日本ハムが序盤の大量リードを守りきって連敗を2で止めた。  3回に9者連続出塁、7者連続得点で7点を奪うビッグイニングで試合の主導権を奪った。先発マルティネスは大量援護の中で7回途中4失点と試合を作り、終盤は勝ちパターンの宮西、守護神トンキンも起用して勝利した。  前夜のサヨナラ負けの嫌な雰囲気を取り払う快勝劇。栗山英樹監督(57)は「悔しいやられ方はあるけど、やられたら、それを生かしていくしかない。今日の試合は大事だった。(リードの)4点差があっても、昨日の流れを考えたら怖かった。だから(8回にホールドの付かない展開でも)宮西に行ってもらった。みんな、昨日の負けを何とかしようと、試合に入ってくれた。やられたら、やり返すしかない」と、手応えを感じながら振り返った。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が生まれ故郷でヒーローインタビューを受けた。  3回1死満塁の場面で、左前へ決勝打となる先制の2点適時打。2試合連続の先制打から打線も大爆発。この回一挙7得点で試合を決めた。  広島出身の中田は試合後、ヒーローインタビューを受けた。「ピッチャーのマルちゃん(先発マルティネス)のためにも、みんなのためにも先制点を何とかしたかった。レアードも最高のホームラン(12号3ラン)で続いてくれて良かった」。  家族や多くの友人知人らも観戦に訪れていたという。「いろんな方が見に来てくださっている。応援してもらって感謝です」と、笑顔を見せていた。

◆広島が序盤に大量リードを許し、反撃も及ばず敗れた。先発の中村祐が2回1/3、7失点と今季最短KOで自身4連敗の4敗目。以下は緒方孝市監督(49)の談話。  -中村祐が7失点  緒方監督 こういう試合をしていたら、チームとして乗っていけない。先発投手としての役割を果たすことができていない。1人1人の役割の中で、特に今年は先発投手陣がね。もちろん勝敗は自分の責任。ただホームランを打たれた後も、先発投手としてピシャッと切り替えて、1つ1つのアウトを最低4回、5回と重ねる姿を見たかった。あの情けない姿だったら、もう1回下(2軍)で頑張ってもらうしかない。野手陣はしっかり攻撃してくれている。いつも言っていることだが、ファンも応援してくれているし、最後まであきらめずに戦っていく。  -2番手のフランスアが登板2試合目で好投  緒方監督 今日の1つの収穫。次回は先発としてチャンスをあげよう。  -永川が2年ぶり登板で2回無失点  緒方監督 力入りすぎ。最初の回はボールが高かったが、その後は低めにしっかりといい球を投げていた。本人もホッとしているだろう。結果、内容とも良かったし、また頑張ってもらいましょう。

◆日本ハムが3回に9者連続出塁で7点を先取した。  1死無走者から猛攻が始まった。1番西川が四球を選んで出塁。2番大田が中前打で続き、3番近藤も四球。1死満塁の場面で4番中田が左前へ先制の2点適時打。2試合連続の先制打に「(サヨナラ負けした)昨日の試合もあったし、まずは先制できて良かった。(球種は)真っすぐ。良い感じに振れたと思う。(先発の)マルちゃん(マルティネス)も頑張って投げてるし、とにかく勝てるように頑張るよ」。  なおも1死一、二塁の好機で5番レアードが左翼席へ12号3ラン。広島で恒例の「すしポーズ」を決めた陽気な助っ人は「打ったのは真っすぐだよ。大ファウルかと思ったけど、切れずに入ってくれたね。感触はもちろん最高。次の打席も頑張るよ!」と笑顔だ。  まだ終わらない。6番石井一が四球を選ぶと、7番鶴岡はランエンドヒットを決めて左前打。再び1死一、二塁とチャンスは広がり、8番中島が右翼線へ2点適時三塁打。中島は「ランナー一、二塁で守備位置も少し(一、二塁ベースに)寄っていたので右打ちを意識して打ちにいきました。点が取れるところでガンガンいかないと、昨日みたいなこともあるので、追加点を取れてよかったと思います」と、振り返った。  さらに、このイニング2度目の打席となった9番マルティネスも四球を選んだ。後続は倒れたが9者連続出塁、7者連続得点で序盤に大量リードを奪った。城石打撃コーチは「全員が丁寧にボールを見極めて四球からチャンスを作ってくれた。打つべきボールを選択し、序盤でビッグイニングを演出してくれた」と、攻撃陣をたたえた。

◆広島野間峻祥外野手(25)が7点を追う4回、反撃の1発を放った。  2死一塁で日本ハムのマルティネスから右越え3号2ラン。「打ったのはチェンジアップ。後ろにつなぐ気持ちでいきました。自分のスイングでしっかりとらえることができました」とコメントした。前日6日には初のサヨナラ打を放つなど好調な打撃で、この日もスタンドを沸かせた。

◆広島の永川が2016年5月25日以来の1軍登板を果たした。4-8の八回にマウンドに上がると2回を投げて2安打無失点。「だいぶ緊張した。喜ぶというよりほっとしている」と胸をなで下ろした。  プロ入り16年目。通算165セーブを挙げている実力者だが、昨季は1軍登板なしに終わった。昨年9月に左膝の手術も受けて、復活の道を探ってきた。ようやく踏み出した復活の第一歩に「まずこれを続けていきたい。どんどん投げて、結果を出すのが仕事」と気持ちを新たにした。

◆日本ハムが快勝した。三回に中田の2点適時打で先制し、レアードの3ラン、中島の2点三塁打で一挙7点を挙げた。マルティネスが七回途中まで4失点でチーム単独トップの6勝目を挙げた。広島は中村祐の乱調が誤算だった。

◆広島の中村祐が自己ワーストの7失点で三回途中にKOされた。先発予定だった5日の試合が雨天中止となり、登板日がずれ「そんなに間隔が空かないので、普通に入っていけると思う」と話していたが、集中打を浴びた。  一、二回は無失点で切り抜けたが、三回1死から2四球と安打で満塁のピンチを招いて崩れた。中田に先制の2点打を浴びると、レアードに3ラン、中島にも2点三塁打を打たれ、8者連続で出塁を許して交代を告げられた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
302210.577
(↓0.011)
0
(-)
90256
(+4)
234
(+8)
52
(+1)
31
(-)
0.259
(-)
4.05
(↓0.06)
2
(↑2)
阪神
252700.481
(↑0.01)
5
(↑1)
91169
(+2)
193
(+1)
26
(-)
30
(-)
0.232
(-)
3.25
(↑0.04)
3
(↑2)
ヤクルト
242710.471
(↑0.011)
5.5
(↑1)
91220
(+4)
246
(+3)
49
(+3)
30
(-)
0.251
(↓0.001)
4.23
(↑0.06)
4
(↓2)
DeNA
232620.469
(↓0.01)
5.5
(-)
92208
(+7)
210
(+9)
64
(+2)
31
(-)
0.249
(↓0.001)
3.73
(↓0.11)
5
(↓2)
巨人
252910.463
(↓0.009)
6
(-)
88247
(+4)
227
(+5)
49
(+2)
26
(-)
0.268
(↓0.002)
3.91
(↓0.02)
6
(-)
中日
253010.455
(↑0.011)
6.5
(↑1)
87229
(+9)
260
(+8)
38
(+1)
31
(-)
0.264
(↑0.002)
4.4
(↓0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
332000.623
(↑0.008)
0
(-)
90314
(+9)
232
(+7)
59
(+3)
69
(-)
0.278
(-)
4.07
(↓0.06)
2
(-)
日ハム
322300.582
(↑0.008)
2
(-)
88228
(+8)
208
(+4)
60
(+1)
42
(-)
0.238
(-)
3.58
(-)
3
(-)
福岡
292500.537
(↓0.01)
4.5
(↓1)
89238
(+3)
217
(+4)
71
(+2)
38
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.95
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
282710.509
(↓0.01)
6
(↓1)
87197
(+1)
209
(+2)
42
(-)
33
(-)
0.234
(↓0.001)
3.51
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
262800.481
(↓0.01)
7.5
(↓1)
89229
(+8)
230
(+9)
27
(+1)
53
(-)
0.259
(↑0.003)
3.86
(↓0.03)
6
(-)
楽天
193510.352
(↑0.012)
14.5
(-)
88172
(+5)
241
(+4)
46
(+2)
29
(-)
0.229
(-)
4.1
(-)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
7100.875
(↑0.018)
0
(-)
1035
(+4)
22
(+3)
10
(+3)
3
(-)
0.246
(↓0.004)
2.59
(↑0.12)
2
(↑1)
西武
6200.75
(↑0.036)
1
(-)
1060
(+9)
41
(+7)
13
(+3)
13
(-)
0.277
(↑0.006)
4.98
(↓0.29)
3
(↓1)
福岡
6200.75
(↓0.107)
1
(↓1)
1039
(+3)
32
(+4)
14
(+2)
8
(+1)
0.251
(↓0.011)
3.89
(↑0.03)
4
(↑2)
日ハム
5300.625
(↑0.054)
2
(-)
1052
(+8)
32
(+4)
11
(+1)
8
(-)
0.246
(-)
3.71
(↓0.04)
5
(↓1)
ORIX
5300.625
(↓0.089)
2
(↓1)
1026
(+1)
26
(+2)
7
(-)
5
(-)
0.262
(↓0.004)
3.08
(↑0.1)
6
(↓1)
ロッテ
5400.556
(↓0.069)
2.5
(↓1)
938
(+8)
32
(+9)
5
(+1)
5
(-)
0.303
(↑0.01)
3.16
(↓0.33)
7
(-)
広島
3500.375
(↓0.054)
4
(↓1)
1040
(+4)
55
(+8)
6
(+1)
5
(-)
0.288
(↓0.007)
6.08
(↓0.13)
8
(-)
巨人
3600.333
(↓0.042)
4.5
(↓1)
929
(+4)
34
(+5)
9
(+2)
5
(-)
0.245
(↓0.006)
3.59
(↓0.17)
9
(↑1)
中日
3600.333
(↑0.083)
4.5
(-)
935
(+9)
52
(+8)
5
(+1)
3
(-)
0.271
(↑0.015)
5.85
(↓0.19)
10
(↓1)
DeNA
2500.286
(↓0.047)
4.5
(↓1)
1132
(+7)
40
(+9)
11
(+2)
2
(-)
0.236
(↓0.005)
5.75
(↓0.56)
11
(-)
阪神
2600.25
(↑0.107)
5
(-)
1024
(+2)
33
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.238
(↑0.002)
3.34
(↑0.35)
12
(-)
楽天
2600.25
(↑0.107)
5
(-)
1021
(+5)
32
(+4)
6
(+2)
6
(-)
0.233
(-)
3.69
(↓0.04)