1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 11 | 1 |
阪神 |
0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 5 | 11 | 0 |
勝利投手:ドリス(1勝1敗15S) 敗戦投手:澤村 拓一(1勝2敗0S) |
◆阪神が劇的なサヨナラ勝利。阪神は3-2で迎えた4回裏、1死満塁から糸井の犠飛で加点する。その後同点を許すも、9回に2死一二塁から中谷が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・ドリスが今季初勝利。敗れた巨人は、4番手・澤村が踏ん張れなかった。
◆阪神が中谷将大外野手の快打で今季初のサヨナラ勝利を挙げた。2点リードの8回2死一塁で、継投した3番手桑原が長野に同点2ランを浴びる、痛恨の展開だった。それでも、打線が粘り、9回2死一、二塁で中谷が左前へ決勝タイムリーを放った。お立ち台の中谷は「心臓、バクバクでした。サヨナラを打ったことが初めてだったので、どう喜んだらいいか分からなかったです。ファームにいるとき、鳴尾浜や地方球場に行ってファンの方々が『早く上がってこい』という言葉が励みになりましたし、そうやってファームでやってきたことをしっかりここで出せてよかったです」とホッとした表情だ。 中谷は昨季はチーム最多の20本塁打を放ったが、開幕前から不調に陥り、長く2軍暮らしが続いていた。金本知憲監督も「最後は相手のリリーフ投手がいいので、難しいかなと思ったんですけど。本当に最後、選手を信じたといいますかね。僕も弱気になってはダメだと。本当に僕自身が、絶対打ってくれるという気持ちでいたので。中谷がよく応えてくれました」とたたえた。 開幕から中堅のレギュラーが定まらないまま、間もなく5月が終わる。遅ればせながら、将来の大砲候補が、名乗りを上げた。チームは4連勝で再び貯金1に乗せ、3位に浮上した。
◆阪神小野泰己投手が自己最速154キロを計測し、7回2失点の好投で指揮官を納得させた。 1回に先制タイムリーを許し、2回には8番大城に右越えソロを献上。それでも3回以降は的を絞らせない投球にシフトチェンジして、8安打を浴びながらも6奪三振1四球の安定感で試合を作った。 1回に計測した154キロは自己最速の数値。救援陣が2点リードを追いつかれて4勝目はならなかったが、金本監督は「最初、ストレート1本を狙われていかれたんですけど、途中からカーブをうまく有効に使ってね。ただいい球を投げるだけでなく、投球ができていたかなと思います」と納得顔。「あそこ(序盤)で一気に崩れないのが良かった。今日は小野が試合を壊さずによく耐えてくれたのが大きかった」と右腕を褒め称えた。
◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手に初めて代打が送られた。 4番一塁で先発出場したが、巨人田口に3打数無安打1三振と快音は聞かれず。7回の先頭で打順が回ったが、代打鳥谷がコールされた。 25日巨人戦では菅野から3三振を喫し、9回の3番福留の打席では伊藤隼がネクストサークルに待機する光景も見られた。いまだ低調から抜け出せずに金本監督もついに決断。試合後「今日も、ちょっと打てる雰囲気がなかったので。こちらも腹をくくって代打を出しました。メンタルもちょっとやられている気がするし、表情に出てるわね。自信が...」と説明した。2月の沖縄・宜野座キャンプでは猛打を連発し、不動の4番として期待されたが、シーズンに入ると、日本の配球に戸惑う。特に右投手相手に外角スライダーの出し入れだけで空振り三振など、もろく凡退するシーンが目立っていた。チームが浮上するためにも、主砲の復調が欠かせない。
◆阪神の小野は7回2失点と踏ん張った。二回までに2点を先行されながら、三回以降はカーブを有効に使って緩急をつけて3安打に抑えた。4-2の八回に救援陣が同点を許して4勝目を逃したものの「一回に失点したが、一回のピンチを最少失点で止められたことが良かった」と手応えを口にした。 112球の力投で先発の役割を果たした小野を、金本監督は「序盤に一気に崩れないのが良かった。試合を壊さずに耐えたのが大きかった」と評価した。
◆阪神の金本監督は七回、4番ロサリオに代打、鳥谷を送り「打てる雰囲気がなかった。こっちも腹をくくって」と振り返った。不振の新外国人について「考えないといけない。メンタルがいかれている気がするし、表情に出ている」と話し、27日の巨人戦で先発から外すことを示唆した。 開幕戦から全試合に先発出場してきたロサリオはこの日も3打数無安打で「チームとして必要だと思った。次になるべく、そうならないように頑張りたい」と話した。
◆巨人は今季初のサヨナラ負けを喫したものの、打線の組み替えがはまって4得点した。ゲレーロを中軸から7番に下げ、打順が上がった5番亀井に適時打、6番長野に2ランが出た。 高橋監督は打順変更を「どうしたら点が入るのか、流れを考えての判断」と説明。6日を最後に打点がないゲレーロは3試合連続無安打で「見ての通り苦しい。1本出れば変わると思う」と話した。
◆巨人は26日、阪神11回戦(甲子園)に4-5で敗れ、4位に転落。勝率も5割となった。 序盤は主導権を握った。一回に亀井の右前適時打で先制すると、二回にD3位・大城(NTT西日本)が右翼席への2号ソロ。だが、先発の田口が本来の投球をできず、5回10安打4失点(自責2)で降板した。 八回には長野が左翼席へ4号2ランを放ち、一時は同点に。だが、最後は九回二死一、二塁から沢村が左前適時打を浴び、敗戦となった。
◆阪神が今季初の4連勝で3位に浮上した。九回二死一、二塁で5番・中谷が左前にサヨナラ打を放った。お立ち台で中谷は興奮さめやらぬ表情で劇勝を喜んだ。 --サヨナラで試合を決めた 「心臓バクバクでした。サヨナラ打を打ったの初めて。どう喜んだらいいかわからない。 --今の気持ちは 「本当にうれしい。チームが勝ったというのもうれしい」 --どんな気持ちで打席に 「何も考えず無心で入ろうと思った」 --1球前の際どいをボールを見送り 「ストライクと言われなくてよかった」 --打った感触 「打った感触はそんなによくなかった。ただ(内野の間を)抜けてくれて、糸原がよく走ってくれた。糸原に感謝したい」 --開幕1軍を逃し、2軍暮らしが続いた 「ファームにいるときも、ファンから『早く(1軍に)上がってこい』という言葉が励みになった。ファームでやってきたことを出せてよかった」 --3位浮上です 「毎日、負けられない試合が続きます。その中で明日もしっかり打てるようにがんばります」
◆阪神が今季初の4連勝で3位に浮上した。九回二死一、二塁で5番・中谷が左前にサヨナラ打を放った。以下は金本監督の一問一答。 --サヨナラ勝ち 「最後はリリーフが打たれて厳しいと思ったが、選手を信じたというか。僕自身がうれしかった。中谷がよく応えてくれた」 --中谷について 「それまでの打席の感じは悪くなかった。あの場面で打ったことに価値がある」 --三塁コーチャーの高代コーチもよく回した 「暴走気味かと思ったが、長年の経験というか(セーフになる)空気を感じたんでしょう」 --福留もベンチにいた 「延長戦を想定していましたし、(投手が入る)9番の関係もある。こっちはジョーカーとしてためていた。あの場面ではなかったということです」 --巨人に連勝 「今年はあまり勝てていないのでうれしい。できれば小野に勝ちをつけてやりたかった。まあ素直に勝ったということを喜んでおきましょう」 --小野について 「最初はストライク1本を狙われて点を取られた。途中からカーブを有効に使っていた。いいボールを投げるだけなく、小野に関してはピッチングができている」 --成長も見られる 「あそこ(序盤の2失点)で崩れないというのがよかった。小野が本当に試合を壊さずに耐えたのが大きかった」 --大山も復調気配 「本来のバッティングではないけど、左中間中心に打って欲しいが、徐々にいきましょう。タイムリーも出たし、上がり調子ですね」 --江越の働き 「江越の場合はどこかで点にからめればオッケーです」 --ロサリオに代打も 「打てる雰囲気がなかった。だからこちらも腹をくくって代打を出しました」 --あしたは才木 「打たれること怖がらず、いけるところまでいってほしい」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 27 | 16 | 1 | 0.628 (↓0.015) | 0 (-) | 99 | 209 (+6) | 171 (+7) | 45 (+1) | 25 (-) | 0.253 (↑0.001) | 3.59 (↓0.03) |
2 (-) |
DeNA | 21 | 20 | 2 | 0.5122 (↓0.013) | 5 (-) | 100 | 173 (+1) | 165 (+5) | 53 (+1) | 28 (-) | 0.252 (↓0.003) | 3.4 (↓0.05) |
3 (↑1) |
阪神 | 22 | 21 | 0 | 0.5116 (↑0.012) | 5 (↑1) | 100 | 136 (+5) | 159 (+4) | 23 (-) | 25 (-) | 0.228 (↑0.003) | 3.28 (↓0.01) |
4 (↓1) |
巨人 | 22 | 22 | 1 | 0.5 (↓0.012) | 5.5 (-) | 98 | 217 (+4) | 184 (+5) | 40 (+2) | 21 (-) | 0.274 (-) | 3.89 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 | 21 | 24 | 1 | 0.467 (↑0.012) | 7 (↑1) | 97 | 186 (+7) | 201 (+6) | 32 (-) | 28 (+1) | 0.258 (-) | 4.09 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト | 16 | 26 | 1 | 0.381 (↑0.015) | 10.5 (↑1) | 100 | 180 (+5) | 221 (+1) | 37 (+1) | 26 (-) | 0.252 (↑0.001) | 4.58 (↑0.09) |
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