☆阪神 v.s. ★巨人(11回戦・阪神甲子園球場)
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巨人
11000 0020 4111
阪神
02110 000 5110
勝利投手:ドリス(1勝1敗15S)
敗戦投手:澤村 拓一(1勝2敗0S)
  DAZN
◆阪神が劇的なサヨナラ勝利。阪神は3-2で迎えた4回裏、1死満塁から糸井の犠飛で加点する。その後同点を許すも、9回に2死一二塁から中谷が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・ドリスが今季初勝利。敗れた巨人は、4番手・澤村が踏ん張れなかった。

◆阪神が中谷将大外野手の快打で今季初のサヨナラ勝利を挙げた。2点リードの8回2死一塁で、継投した3番手桑原が長野に同点2ランを浴びる、痛恨の展開だった。それでも、打線が粘り、9回2死一、二塁で中谷が左前へ決勝タイムリーを放った。お立ち台の中谷は「心臓、バクバクでした。サヨナラを打ったことが初めてだったので、どう喜んだらいいか分からなかったです。ファームにいるとき、鳴尾浜や地方球場に行ってファンの方々が『早く上がってこい』という言葉が励みになりましたし、そうやってファームでやってきたことをしっかりここで出せてよかったです」とホッとした表情だ。  中谷は昨季はチーム最多の20本塁打を放ったが、開幕前から不調に陥り、長く2軍暮らしが続いていた。金本知憲監督も「最後は相手のリリーフ投手がいいので、難しいかなと思ったんですけど。本当に最後、選手を信じたといいますかね。僕も弱気になってはダメだと。本当に僕自身が、絶対打ってくれるという気持ちでいたので。中谷がよく応えてくれました」とたたえた。  開幕から中堅のレギュラーが定まらないまま、間もなく5月が終わる。遅ればせながら、将来の大砲候補が、名乗りを上げた。チームは4連勝で再び貯金1に乗せ、3位に浮上した。

◆阪神小野泰己投手が自己最速154キロを計測し、7回2失点の好投で指揮官を納得させた。  1回に先制タイムリーを許し、2回には8番大城に右越えソロを献上。それでも3回以降は的を絞らせない投球にシフトチェンジして、8安打を浴びながらも6奪三振1四球の安定感で試合を作った。  1回に計測した154キロは自己最速の数値。救援陣が2点リードを追いつかれて4勝目はならなかったが、金本監督は「最初、ストレート1本を狙われていかれたんですけど、途中からカーブをうまく有効に使ってね。ただいい球を投げるだけでなく、投球ができていたかなと思います」と納得顔。「あそこ(序盤)で一気に崩れないのが良かった。今日は小野が試合を壊さずによく耐えてくれたのが大きかった」と右腕を褒め称えた。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手に初めて代打が送られた。  4番一塁で先発出場したが、巨人田口に3打数無安打1三振と快音は聞かれず。7回の先頭で打順が回ったが、代打鳥谷がコールされた。  25日巨人戦では菅野から3三振を喫し、9回の3番福留の打席では伊藤隼がネクストサークルに待機する光景も見られた。いまだ低調から抜け出せずに金本監督もついに決断。試合後「今日も、ちょっと打てる雰囲気がなかったので。こちらも腹をくくって代打を出しました。メンタルもちょっとやられている気がするし、表情に出てるわね。自信が...」と説明した。2月の沖縄・宜野座キャンプでは猛打を連発し、不動の4番として期待されたが、シーズンに入ると、日本の配球に戸惑う。特に右投手相手に外角スライダーの出し入れだけで空振り三振など、もろく凡退するシーンが目立っていた。チームが浮上するためにも、主砲の復調が欠かせない。

◆阪神の小野は7回2失点と踏ん張った。二回までに2点を先行されながら、三回以降はカーブを有効に使って緩急をつけて3安打に抑えた。4-2の八回に救援陣が同点を許して4勝目を逃したものの「一回に失点したが、一回のピンチを最少失点で止められたことが良かった」と手応えを口にした。  112球の力投で先発の役割を果たした小野を、金本監督は「序盤に一気に崩れないのが良かった。試合を壊さずに耐えたのが大きかった」と評価した。

◆阪神の金本監督は七回、4番ロサリオに代打、鳥谷を送り「打てる雰囲気がなかった。こっちも腹をくくって」と振り返った。不振の新外国人について「考えないといけない。メンタルがいかれている気がするし、表情に出ている」と話し、27日の巨人戦で先発から外すことを示唆した。  開幕戦から全試合に先発出場してきたロサリオはこの日も3打数無安打で「チームとして必要だと思った。次になるべく、そうならないように頑張りたい」と話した。

◆巨人は今季初のサヨナラ負けを喫したものの、打線の組み替えがはまって4得点した。ゲレーロを中軸から7番に下げ、打順が上がった5番亀井に適時打、6番長野に2ランが出た。  高橋監督は打順変更を「どうしたら点が入るのか、流れを考えての判断」と説明。6日を最後に打点がないゲレーロは3試合連続無安打で「見ての通り苦しい。1本出れば変わると思う」と話した。

◆巨人は26日、阪神11回戦(甲子園)に4-5で敗れ、4位に転落。勝率も5割となった。  序盤は主導権を握った。一回に亀井の右前適時打で先制すると、二回にD3位・大城(NTT西日本)が右翼席への2号ソロ。だが、先発の田口が本来の投球をできず、5回10安打4失点(自責2)で降板した。  八回には長野が左翼席へ4号2ランを放ち、一時は同点に。だが、最後は九回二死一、二塁から沢村が左前適時打を浴び、敗戦となった。

◆阪神が今季初の4連勝で3位に浮上した。九回二死一、二塁で5番・中谷が左前にサヨナラ打を放った。お立ち台で中谷は興奮さめやらぬ表情で劇勝を喜んだ。  --サヨナラで試合を決めた  「心臓バクバクでした。サヨナラ打を打ったの初めて。どう喜んだらいいかわからない。  --今の気持ちは  「本当にうれしい。チームが勝ったというのもうれしい」  --どんな気持ちで打席に  「何も考えず無心で入ろうと思った」  --1球前の際どいをボールを見送り  「ストライクと言われなくてよかった」  --打った感触  「打った感触はそんなによくなかった。ただ(内野の間を)抜けてくれて、糸原がよく走ってくれた。糸原に感謝したい」  --開幕1軍を逃し、2軍暮らしが続いた  「ファームにいるときも、ファンから『早く(1軍に)上がってこい』という言葉が励みになった。ファームでやってきたことを出せてよかった」  --3位浮上です  「毎日、負けられない試合が続きます。その中で明日もしっかり打てるようにがんばります」

◆阪神が今季初の4連勝で3位に浮上した。九回二死一、二塁で5番・中谷が左前にサヨナラ打を放った。以下は金本監督の一問一答。  --サヨナラ勝ち  「最後はリリーフが打たれて厳しいと思ったが、選手を信じたというか。僕自身がうれしかった。中谷がよく応えてくれた」  --中谷について  「それまでの打席の感じは悪くなかった。あの場面で打ったことに価値がある」  --三塁コーチャーの高代コーチもよく回した  「暴走気味かと思ったが、長年の経験というか(セーフになる)空気を感じたんでしょう」  --福留もベンチにいた  「延長戦を想定していましたし、(投手が入る)9番の関係もある。こっちはジョーカーとしてためていた。あの場面ではなかったということです」  --巨人に連勝  「今年はあまり勝てていないのでうれしい。できれば小野に勝ちをつけてやりたかった。まあ素直に勝ったということを喜んでおきましょう」  --小野について  「最初はストライク1本を狙われて点を取られた。途中からカーブを有効に使っていた。いいボールを投げるだけなく、小野に関してはピッチングができている」  --成長も見られる  「あそこ(序盤の2失点)で崩れないというのがよかった。小野が本当に試合を壊さずに耐えたのが大きかった」  --大山も復調気配  「本来のバッティングではないけど、左中間中心に打って欲しいが、徐々にいきましょう。タイムリーも出たし、上がり調子ですね」  --江越の働き  「江越の場合はどこかで点にからめればオッケーです」  --ロサリオに代打も  「打てる雰囲気がなかった。だからこちらも腹をくくって代打を出しました」  --あしたは才木  「打たれること怖がらず、いけるところまでいってほしい」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
271610.628
(↓0.015)
0
(-)
99209
(+6)
171
(+7)
45
(+1)
25
(-)
0.253
(↑0.001)
3.59
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
212020.5122
(↓0.013)
5
(-)
100173
(+1)
165
(+5)
53
(+1)
28
(-)
0.252
(↓0.003)
3.4
(↓0.05)
3
(↑1)
阪神
222100.5116
(↑0.012)
5
(↑1)
100136
(+5)
159
(+4)
23
(-)
25
(-)
0.228
(↑0.003)
3.28
(↓0.01)
4
(↓1)
巨人
222210.5
(↓0.012)
5.5
(-)
98217
(+4)
184
(+5)
40
(+2)
21
(-)
0.274
(-)
3.89
(↑0.02)
5
(-)
中日
212410.467
(↑0.012)
7
(↑1)
97186
(+7)
201
(+6)
32
(-)
28
(+1)
0.258
(-)
4.09
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
162610.381
(↑0.015)
10.5
(↑1)
100180
(+5)
221
(+1)
37
(+1)
26
(-)
0.252
(↑0.001)
4.58
(↑0.09)