★ソフトバンク v.s. ☆西武(9回戦・福岡ヤフオクドーム)
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西武
01020 3303 12171
福岡
02210 0000 5111
勝利投手:小石 博孝(1勝0敗0S)
敗戦投手:嘉弥真 新也(0勝1敗0S)
  DAZN
◆西武は2点を追う6回表、秋山の3ランが飛び出し逆転に成功する。その後も7回に栗山の適時三塁打、9回には秋山と源田の連続適時打が飛び出すなど攻撃の手を緩めず、終わってみれば17安打で12得点を挙げた。2番手・小石が6年ぶりの勝利。敗れたソフトバンクは、投手陣が崩壊した。

◆ソフトバンク田中正義投手(23)が25日に出場選手登録を抹消されることになった。  プロ2年目の今季は中継ぎとして開幕1軍をつかみ取り、ここまで10試合に登板。しかしここ5試合は連続で失点。24日も西武戦で4点ビハインドの9回に3失点した。防御率は8・56まで上がった。  倉野投手統括コーチは「1軍で通用した部分と、しなかった部分ははっきりしている。1からやり直すつもりでやってほしい」と話した。代わってドラフト2位ルーキーの高橋礼投手(22)が昇格する。

◆ソフトバンク工藤公康監督(55)が、今季ワーストタイ12失点の大敗後、日付が変わってから球場を後にした。  打ち込まれたバッテリー陣はミーティングで「もっと内を使っていかないとダメだ」などと反省事項を確認し、映像を見ながら投球内容を振り返り深夜まで反省会を続けた。投手陣が引き上げた後も、首脳陣ミーティングは続き、試合終了から約3時間が経過した0時半すぎ、ようやく工藤監督もクラブハウスから姿を現し「暗い顔をしていちゃダメだ。切り替えていきましょう」と威勢のいい声を上げ帰路に就いた。

◆西武が2連勝で今カードを勝ち越した。ヤフオクドームでの3連戦を勝ち越すのは、15年4月以来だ。  右肘痛からの復帰登板だった先発ウルフは4回途中5失点で降板。だが、序盤から打線がつながった。6回には秋山が逆転3ラン。終盤にも得点を重ね、今季最多の17安打を重ね大勝した。  辻発彦監督は「嘉弥真の初球スライダーを見事なホームラン。そういう場面を作った人を忘れないようにしないと」と、1発を放った秋山だけでなく、2死走者無しからの連打でお膳立てした炭谷と金子一もたたえた。  ヤフオクドームでの勝ち越しについては「どこであっても勝ち越すことを目標としている。2勝1敗で御の字。3連敗しないように」と話した。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が5年連続2ケタ本塁打となる10号ソロを放った。  1点を追う2回裏。先頭打者で打席に入った助っ人はカウント2-2からの8球目をバックスクリーン左へ運んだ。  「打ったのはカーブ。点を取られた後だったので、すぐに追いつけてよかった。甘いボールを完ぺきにとらえられた」。  14年、来日1年目のロッテで12本塁打を記録して以来、積み重ねた本塁打はこれで99本となり、通算100本塁打までマジック1とした。

◆西武の炭谷がプロ13年目で自身初の1試合4安打をマークした。四回二死一、二塁で右前適時打を放つと、六回に二塁打、七回に内野安打、九回にも適時打と打ちまくった。  守りでは六回無死一塁で、一塁走者を素早いけん制でアウトにした。森の台頭でマスクをかぶる試合が減っているが「一打席一打席、準備はしている」と頼もしかった。

◆2番手で登板した西武の小石が、新人だった2012年以来6年ぶりのプロ2勝目を手にした。四回一死二塁で、先発のウルフに代わり登板。本多に適時打を許したが、なお二死一、三塁でデスパイネを遊ゴロに仕留めた。五回は三者凡退で、六回に味方が逆転し、勝ち投手となった。  16年には中継ぎとして50試合に登板したが、勝ち星はなかった。「純粋にうれしい。たまたま勝ちが付いたけど、チームが勝てばいいと思う」と喜んだ。

◆今季初の4番に座ったソフトバンクの柳田が三回に10試合ぶりの一発となる11号2ランを放った。無死一塁でウルフの内角球を豪快に右翼席へ。スタンドインを見届けてから走りだすほど完璧な当たりで「体がうまく反応し、自分のスイングができた」と満足げだった。  4月21日から続けた連続試合安打は5月19日に「22」でストップしたが、出塁は34試合連続で継続している。「自分ができる最大限の準備ができている」と好調の要因を挙げた。

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が24日、ヤフオクドームを訪れ、ソフトバンク-西武戦を視察した。これから12球団を視察する予定で、この試合がスタートになる。  結果的に西武が圧勝した試合後は「西武は調子がいい選手が多い」「ソフトバンクはケガ人が多いなか、若手選手がチャンスを生かそうと頑張っている」と両チームの戦いぶりについて印象を口にしていた。  気になる選手としては西武秋山とソフトバンク柳田の名前を挙げた。「以前から『1』を大事にしようと言ってきたが、秋山君も初球を逆転3ランにしたし、柳田君も初球をホームランにしていた」。侍ジャパンには欠かせない2人が、いい状態を見せてくれたことを喜んだ。「秋山君については自分が視察したときに本塁打を含む4安打を打ってくれるのは、何かの縁もあるんだと思う」。試合前には秋山とじっくり話すシーンもあり「動く球の対応について聞いてきた。選手側から発信してくれるのはいいこと」と笑みを浮かべた。  この日を含め、6月8日までの8試合を視察する予定にしている。10月に中米ニカラグアで開催されるU-23(23歳以下)ワールドカップや11月の日米野球で指揮を執る予定。「各選手がチームの中での役割をどう果たしているのかを大事に見ていきたい」。侍ジャパン構築へ、新戦力も含めた「稲葉チェック」が始まった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
271500.643
(↑0.009)
-
(-)
101236
(+12)
167
(+5)
42
(+1)
51
(+2)
0.28
(↑0.004)
3.67
(↓0.01)
2
(-)
日ハム
242000.545
(↓0.013)
4
(↓1)
99152
(+6)
158
(+7)
43
(+1)
31
(+3)
0.227
(-)
3.41
(↓0.06)
3
(-)
福岡
222100.512
(↓0.012)
1.5
(↓1)
100187
(+5)
168
(+12)
52
(+2)
28
(-)
0.262
(↑0.001)
3.84
(↓0.17)
4
(-)
ORIX
212310.477
(↓0.011)
1.5
(↓1)
98156
(+1)
170
(+4)
33
(-)
27
(+1)
0.229
(↓0.002)
3.56
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
202200.476
(↑0.013)
0
(-)
101178
(+7)
183
(+6)
19
(+2)
48
(+2)
0.249
(↓0.001)
3.96
(↓0.02)
6
(-)
楽天
152810.349
(↑0.016)
5.5
(-)
99134
(+4)
197
(+1)
34
(-)
20
(+1)
0.226
(-)
4.21
(↑0.08)