ソフトバンク(★2対3☆)楽天 =リーグ戦18回戦(2020.09.20)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0001001013703
ソフトバンク
0010000012801
勝利投手:岸 孝之(2勝0敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗13S))
敗戦投手:石川 柊太(6勝3敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(3号・4回表ソロ),ロメロ(19号・7回表ソロ),島内 宏明(7号・9回表ソロ)
【ソフトバンク】甲斐 拓也(7号・3回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天は1点を追う4回表、鈴木大のソロで同点とする。そのまま迎えた7回にロメロのソロで勝ち越すと、9回には島内がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・岸が6回4安打1失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、9回に釜元の適時打で1点差に迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆ソフトバンクは3回に先頭甲斐の7号ソロで1点を先制。先発石川は楽天打線を3回まで1安打無失点に抑えた。 楽天は4回に先頭鈴木大が3号ソロを放ち、同点。ソフトバンクは6回2死二、三塁の好機も松田宣が遊ゴロに倒れた。 楽天は終盤の2本のソロ本塁打で勝負を決めた。チームは2連勝で貯金1。先発岸が2勝目。ソフトバンク石川は3敗目を喫した。楽天ブセニッツが13セーブ目。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手の先制弾も空砲となった。 3回、先頭で岸の144キロ直球を左翼スタンドに運ぶ7号ソロ。「打ったのはストレート。しっかり芯でとらえることができました」。ソフトバンク2000号にあと1本とする会心の1発に、笑顔でダイヤモンドを周回した。 3日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、自身13試合ぶりのアーチだったが、その後に3本のソロ弾を献上して連敗を喫しただけに、試合後は笑顔はなかった。

◆ソフトバンクのベンチで見守る「恩人」に、勝利を届けることはできなかった。 15日夜に急逝した川村隆史3軍コンディショニング担当のホーム用ユニホームが、この日の試合から一塁側ベンチにかけられた。「川村君が今までやってきてくれたことを忘れないでほしい。見ていてほしいという思いがある」と工藤監督は話した。 3年ぶりのリーグV、4年連続日本一まで背番号「01」のユニホームと共に戦い続ける。

◆ソフトバンク石川柊太投手(28)が、またも悲運に泣いた。8回2失点の力投も、打線の援護に恵まれずに3敗目を喫した。13日西武戦(ペイペイドーム)の前回登板は、先頭打者弾だけの1失点完投負け。リベンジに燃えたマウンドも、2被弾に沈んだ。 石川 初回からいい感覚で投げられないと、今日(20日)のような試合展開になってしまう。本塁打は2本とも失投だし、悔いが残ります。 1回、先頭の田中は捕飛に仕留めるなど、3人で終えた。3回は9球で無失点。この回に要した時間はわずか2分と、持ち前のリズムのいい投球を見せていた。だが先制点をもらった直後の4回、先頭・鈴木大に初球を打たれ、同点弾を許した。1-1で迎えた7回は、ロメロにパワーカーブを左翼席に運ばれた。 石川 失投を1球で確実に仕留められるようでは、なかなか勝てる投手にはなれない。反省したい。 8回102球を投げて、この2本のアーチだけの2失点。工藤監督は「いい投球をしてくれた。あとは勝ちという結果だけです」と責めなかったが、石川は悔しさをにじませた。 9回の猛追も届かず、楽天に連敗。4カード連続勝ち越しを逃し、デーゲームは5連敗。工藤監督は「投手陣はなんとか頑張っているので攻撃にしっかり援護してもらいたい」と打線の奮起を促した。2位ロッテが延長戦を制し、1・5差。背中に敵が迫っている。【浦田由紀夫】

◆通算127勝右腕が「カーブ王対決」を制した。楽天岸孝之投手が2カ月ぶりの白星となる2勝目。同点の6回1死三塁、中村を高め直球で空振り三振。「今日よかった真っすぐを信じて投げられた」。申告敬遠を挟み2死二、三塁から松田宣を宝刀カーブで遊ゴロに仕留め、直後のロメロの勝ち越し弾を呼び込んだ。パワーカーブが武器の石川との投げ合いを制し「チームが勝ててほっとしています」と笑みがはじけた。 一から自らと向き合った。変則日程、春先に負った腰痛も重なり、今季初登板は7月4日ロッテ戦。5回1失点で勝利も状態が上がらず、3試合に登板後、再び2カ月間ファーム調整に入った。「調整が難しかったことは確か。ただ、言い訳にするわけにはいかない」。春季キャンプと同様のメニューで走り込み、投げ込みを重ねた。「感覚は非常にいい。全体的によかった」と変化を実感する。 チームは首位ソフトバンクに2連勝で7ゲーム差。CS圏内の2位ロッテへ5・5ゲーム差と望みをつなぐ。「諦めない姿勢は見せていかないと。可能性があるなら諦めちゃいけない。チームの力になれていなかったので、ここから少しでもなれれば」と力を込めた。【桑原幹久】

◆上林誠知外野手(25)が出場選手登録を抹消された。試合前に取材に応じた工藤公康監督(57)が説明した。  「1度、空けるということは選択としては正しいのかなと。僕はどっちかというと技術の面よりも彼の精神的な面だと感じています」  今季は開幕スタメンをつかむも、背中の張りなどもあり69試合に出場。打率・181、6本塁打、20打点。前日19日には八回から代走として出場。1死二塁からデスパイネの遊ゴロで飛び出してしまい、結果的に反撃の芽を摘んでしまっていた。  工藤監督は言葉も交わし、自身の経験も踏まえて期待を込めた。「30分くらい、話もしました。どうやって自分と向き合っていくかというような」。あるべき自分を取り戻して、また鷹の力になる。  代わって釜元豪外野手(27)と川原弘之投手(29)が昇格した。

◆楽天・藤田一也内野手(38)が、1軍に昇格した。  三木監督は、昇格理由について「守りの超プロがいてくれた方がいい。チームとこの世界を知っているベテランが、ベンチにいるのは大きな力となる」と説明した。  同内野手は、8月31日に再調整のため出場選手登録を抹消された。指揮官は「1打席(1軍公式戦)の代打で試合勘をつかむのは難しい。ファームで(打撃の状態が)戻ってきた」と明かした。

◆楽天・鈴木大地内野手(31)が、同点3号ソロを放った。1点を追う四回先頭。相手先発、石川の初球をたたき、右中間のホームランテラスに運んだ。  鈴木大は球団広報を通じて、「打ったのはストレート。直人(渡辺)さんのアドバイスで打てました。(先発の)岸さんに勝ちを付けたいですね」とコメントした。

◆楽天が3本のソロで競り勝った。0-1の四回に鈴木大の一発で追い付き、七回はロメロの19号で勝ち越し、九回は島内が7号を放った。岸が6回1失点で7月4日以来の2勝目。ソフトバンクは4カードぶりの負け越しとなった。

◆楽天のロメロが殊勲の19号ソロを放った。1-1の七回1死で石川の甘く入った変化球を左翼スタンドにたたき込んだ。「タイミングを外されたけどうまく粘れた。いい角度がついたのでいったなと思った」と感触は良かったようだ。  五回にも中前打を放っており、8月27日以来の複数安打。先発の岸が6回1失点と好投していただけに「岸が頑張っていたからいい1本が打てて良かったよ」と笑顔で話した。 三木監督(岸に) 「立ち上がりからしっかりスイッチ入れて、強力な打線に向かっていった。テンポ良い投球をしてくれた。チームにいろんな力をくれた」

◆ソフトバンクは1点差を競り負け4カードぶりの負け越し。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --最後は打線が粘りを  「いい粘りでしたね。もうひと息でした」  --石川の評価は  「ホームランを除けばいい内容でした。よかったと思います。もったいないといえばもったいないかもしれないですけど。トータルで投手が失った点数は3点なので。投手はしっかり投げたといっていいと思います」  --途中出場の釜元が最後に打った  「いい緊張感の中だったと思いますけど、よく打ってくれましたね。よかったです」  --シーズンも残り3分の1となった  「現状だけを考えれば、打つ方がもうちょっと頑張らないといけない。投手はしっかり頑張っているし、もうちょっと打線が援護してあげると。そうすることで投手も勇気を持って投げることもできますし。頑張ってほしいというふうには思っています」  --ベンチには川村3軍コンディショニング担当のユニホームが  「チームがひとつになるためにというのもありますけど、川村君が今までやってきてくれたことをみんな忘れないでほしいという思いと。自分たちのプレーを見ていてほしいという思いもあると思いますので。ユニホームが飾ってあって『いってきます!』という気持ちは僕は非常に大事だと思いますし。彼のユニホームを飾ることでまたみんなが勇気を持って、打つ方も守る方もしっかりやってくれることが、なによりも川村君が天国で喜んでくれるんじゃないかと僕も思います」

◆楽天・岸孝之投手(35)が6回を1失点に封じ、7月4日以来の白星となる2勝目を挙げた。  「ゲームをつくれてよかったです。全体的に良かったです」  三回、甲斐に先制ソロを被弾。それでも最速145キロの直球と、落差のあるカーブで打者のタイミングを外した。六回1死三塁のピンチでは得点を許さなかった。  3月に腰の張りを訴え、7月4日の今季初登板で勝利を挙げたが、調子を持続できずに2軍で調整。復帰戦となった今月13日の日本ハム戦は四回途中6失点と打ち込まれたが、きっちりと立て直した。  則本昂が4日の試合中に右手を切り、1軍復帰のめどは立っていない。8勝の涌井は奮闘しているが、首位・ソフトバンクを7ゲーム差で追うチームの先発陣は手薄な状況。岸は「ここまでチームの力になれていない。ここから少しでもなれれば」と言葉に力を込めた。(広岡浩二)

◆楽天・岸孝之投手(35)が6回を1失点に封じ、7月4日以来の白星となる2勝目を挙げた。  「ゲームをつくれてよかったです。全体的に良かったです」  三回、甲斐に先制ソロを被弾。それでも最速145キロの直球と、落差のあるカーブで打者のタイミングを外した。六回1死三塁のピンチでは得点を許さなかった。  3月に腰の張りを訴え、7月4日の今季初登板で勝利を挙げたが、調子を持続できずに2軍で調整。復帰戦となった今月13日の日本ハム戦は四回途中6失点と打ち込まれたが、きっちりと立て直した。  則本昂が4日の試合中に右手を切り、1軍復帰のめどは立っていない。8勝の涌井は奮闘しているが、首位・ソフトバンクを7ゲーム差で追うチームの先発陣は手薄な状況。岸は「ここまでチームの力になれていない。ここから少しでもなれれば」と言葉に力を込めた。 (広岡浩二)

◆2-3で競り負けて4カードぶりの負け越し。2位・ロッテが1・5ゲーム差に追い上げてきた。  ベンチには、くも膜下出血で15日に急逝した川村3軍コンディショニング担当の背番号「01」のユニホームが飾られていた。工藤監督は「みんなが勇気を持ってしっかりやってくれることを、何よりも川村君が天国で喜んでくれるんじゃないかと。打つ方がもうちょっと頑張らないと」。  指揮官は、踏ん張りどころの残り40試合に向けて奮起を促した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46313 0.597
(↓0.008)
-
(-)
40343
(+2)
274
(+3)
93
(+1)
56
(+2)
0.242
(-)
3.110
(-)
2
(-)
ロッテ
45332 0.577
(↑0.006)
1.5
(↑1)
40337
(+5)
340
(+3)
69
(+1)
61
(-)
0.241
(-)
4.070
(↑0.02)
3
(-)
楽天
39383 0.506
(↑0.006)
7
(↑1)
40383
(+3)
360
(+2)
83
(+3)
46
(+1)
0.259
(-)
4.320
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
37403 0.481
(↓0.006)
9
(-)
40336
(+3)
344
(+5)
60
(-)
44
(-)
0.253
(-)
3.880
(↑0.03)
5
(-)
西武
36402 0.474
(↑0.007)
9.5
(↑1)
42336
(+5)
358
(+4)
81
(+1)
48
(-)
0.245
(-)
4.410
(-)
6
(-)
ORIX
27485 0.360
(↓0.005)
18
(-)
40292
(+4)
351
(+5)
55
(+3)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
4.160
(↓0.01)