1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 6 | 1 | 1 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:中村 稔弥(1勝0敗0S) 敗戦投手:アルバース(2勝4敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテは4回表、マーティンの11号ソロで先制する。そのまま迎えた9回には、安田と清田の適時打で3点を追加し、試合を決めた。投げては、先発・中村稔が6回無失点の好投で今季初勝利。敗れたオリックスは8回に満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。
◆オリックスが1軍の練習開始前、あらためて新型コロナウイルス感染拡大への注意喚起を行った。アップで内外野に散らばっていた投手陣、野手陣が、一塁側の内野グラウンドに集合。本屋敷俊介コンディショニンググループ長(45)が、注意点を伝えた。 主な内容は「極力マスクをする」というマスク習慣の徹底と「新幹線の移動時、隣り合っての座席で同時に食事を取らない」など。ともにマスクを外している時間が長くなり、濃厚接触にあたる可能性が高くなるのが理由だ。 オリックスでは7月31日に、チームの管理部門に所属する球団の社員が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたことが判明。翌8月1日にも球団の営業部に所属する20代の男性社員(大阪市在住)が抗原検査で陽性と判定されたことが判明していた。
◆オリックスの主砲、アダム・ジョーンズ外野手(35)が、今季初めて欠場する。 右かかとの違和感が原因で、4番・左翼で先発出場した8日のロッテ11回戦(京セラドーム大阪)も5回終了時で交代。西村監督は「たいしたものではないですが」とコンディションが理由と説明していた。病院には行かず、10日まで回復に努めて11日からのソフトバンク戦(ペイペイドーム)には出場する見込みだ。 ジョーンズは開幕から全48試合に先発出場し、ここまでリーグ18位(8日終了時)の打率2割5分3厘、5本塁打、22打点を挙げていた。
◆オリックスT-岡田外野手(32)が、2年ぶりに盗塁をマークした。 4番・左翼で先発出場し、4回2死の第2打席で四球を選んで出塁。続く伏見の2球目に二盗を決め、場内には「おおおおお...」という声があがった。 T-岡田が盗塁を決めたのは、18年6月3日巨人戦(京セラドーム大阪)以来。2回に四球で出塁し、リーグ屈指の強肩捕手の巨人小林から二盗を決めた。
◆履正社(大阪)出身の4番対決で、明暗が分かれた。オリックスの4番はT-岡田外野手、ロッテは安田尚憲内野手で、ともに履正社出身。 1点を追う8回1死二、三塁でロッテベンチがオリックス吉田正を申告敬遠し、1死満塁の絶好機でT-岡田に打席が回った。1ボールからの2球目を捉えた打球は、三塁側ベンチ前へ。捕手の田村と三塁の安田が打球を追いかけ、安田が腕をいっぱいに伸ばして好捕。続く伏見は空振り三振に倒れ、オリックスは絶好機を逃した。 逆に9回1死一、二塁のロッテの攻撃で、オリックスはマーティンを申告敬遠。1死満塁という同じ状況で安田との勝負になった。安田は1ボール2ストライクと追い込まれながら5球目のストレートを捉え、懸命に打球を追った左翼のT-岡田の頭上を越える適時二塁打に。ロッテが土壇場の9回に、貴重な2点を追加した。
◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(34)が、7回2安打1失点と力投した。4回2死からマーティンに11号ソロを浴び、ロッテに先制を許した。初被安打が失点につながったが、集中力を切らさず、5回2死二塁も追加点を許さなかった。 「初回はなかなかリズムに乗れなかったけど、2回以降はテンポよく投げることができたよ。きょうは1球の失投を除いたら、すごくいいピッチングができていたと思う」とアルバースは振り返ったが、味方打線がロッテ投手陣に抑えられ、力投は実らなかった。
◆序盤は両軍ともに無安打無得点。ロッテは初回、先頭の角中が四球で出塁したが、中村奨の遊飛で帰塁できず、併殺に終わった。 ロッテが4回、マーティンの3試合連続となる11号ソロで先制。オリックスは6回2死一、二塁の好機を生かせなかった。 オリックスはロッテの継投の前に好機らしい好機を作れず、今季3度目の無得点負けで3連敗。借金は10になった。 ロッテ中村稔が1勝目、オリックス・アルバースが4敗目。
◆オリックスが今季3度目の完封負けを喫し、借金は両リーグ最速で10となった。気迫と集中力で7回を2安打1失点と力投した先発アルバースを援護できず。最下位に沈んだ昨年より7試合早く、借金は大台に乗った。ロッテに1勝10敗1分けと大きく負け越している。西村監督は「そこの借金、マイナスがほとんどじゃないですか? そういうチームを作ってはいけないというところですよね」とくちびるをかんだ。 4番の結果にも明暗が分かれた。オリックスT-岡田、ロッテ安田と履正社(大阪)出身の長距離砲が先発4番。1点を争った終盤、T-岡田の打球は安田に捕られ、安田の打球はT-岡田のはるか頭上を越えた。吉田正敬遠後の8回1死満塁。T-岡田が打ち損じた三塁側ベンチ前への飛球は、安田がのけぞりながら腕を伸ばして好捕。オリックスは無得点に終わった。 逆に9回、マーティン敬遠後の1死満塁で、安田の打球はダメ押しの左越え2点適時二塁打に。自軍ベンチに向かって安田は両腕を突き上げ、左翼手はがっくりと腰を折った。17年5月28日ロッテ戦以来の4番でチームを背負った。T-岡田の表情は悲壮だった。 4位までが僅差で争う混パで、脱落の危機に立つ。11日からは対戦成績1勝5敗のソフトバンク戦(ペイペイドーム)。「先発投手からどうやって点を取っていくか」と西村監督は前を向く。右かかとの違和感で欠場した主砲ジョーンズが11日から復帰する予定。なんとしても、混パに踏みとどまる。【堀まどか】
◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が9日のロッテ12回戦(京セラドーム大阪)を欠場した。 右かかとの違和感が原因で、8日の同戦も5回終了時で交代していた。11日からのソフトバンク戦(ペイペイドーム)について、西村監督は「大丈夫です。きょうは大事をとって」と説明。試合に復帰する見込み。
◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手が4敗目を喫した。4回2死からマーティンに許した11号ソロが決勝弾に。7回を2安打1失点で「1球の失投を除いたら、すごくいいピッチングができていたと思う」と振り返ったが、打線が完封され好投を生かせなかった。 ロッテ戦の先発陣から鈴木、榊原、K-鈴木が再調整で2軍に降格。11日からのソフトバンク戦は体調不良で8日の先発を回避した田嶋、張奕が先発予定で、平井投手コーチは「(先発陣には)最低5回をなんとか投げてもらいたい」と語った。
◆ロッテ安田尚憲内野手(21)がまた貴重な経験を積んだ。 追加点がほしい1-0の9回1死満塁。追い込まれ、オリックス山田の外寄り直球に反応した。強振ではなく、合わせたスイングだったが、打球は左翼フェンス手前まで飛ぶ2点適時二塁打に。「バットに当てたら何かあると思って。必死に食らいついていきました」。4番として、試合を決める一打になった。 4番に座り18試合目。マークも厳しくなってきた。9回の適時打までは、オリックス6連戦で22打数3安打、打率1割3分。先発アルバースには手玉に取られた。9回のピンチで3番マーティンが申告敬遠で歩いたのも、オリックスの必然の作戦。そこで「気負いすぎずに」と臨めるメンタルの充実も、日々の学びの成果だ。 チームは3連勝で貯金を3に増やし、本拠地ZOZOマリンに戻る。「そういう(チャンスでの)回数が多くなると思いますし、そこで1本出せるように準備したい」。4番の仕事をこなしても、取り組みは謙虚なまま。経験値は、加速度的に増えていく。【金子真仁】
◆グラブ位置のわずかな違いが、ロッテ中村稔弥投手(24)の道を切り開いた。オリックス相手に6回1安打無失点で、先発初勝利を挙げた。 ロングリリーフで開幕ベンチに入り、2軍で再調整し、先発左腕として戻ってきた。「先発をしたくて、ずっと任された役割をやってきた中で、今回チャンスが巡ってきて。そこで勝てたのは本当にうれしかったです」。亜大を卒業し、プロ2年目。あどけなさが残る表情と声色で喜んだ。 独特なタイミングで自慢の直球を投げ、相手打者を崩していく。しかし高く浮いての自滅も目立った。「(コロナでの練習)自粛明けから、速い直球を投げたくて(リリース直前の右手の)グラブの位置が勝手に変わっていて」。 好調時の映像と比較し、そう気付いた。大隣2軍投手コーチからも指摘を受けた。グラブを低めに修正し、今はしっかり低め直球でカウントを作れる。先発したここ2試合、序盤3回で打者合計19人と対戦し、無安打1四球。相手を初見で面食らわせていることが大きい。 1点リードの6回には、2死一、二塁のピンチを迎えた。打撃好調のオリックス伏見と対する。3ボールと苦しむも、直球2球でフルカウントまで進めた。 勝負球に、捕手田村からツーシームのサインが出た。DeNA山崎らも投げる亜大伝統の魔球だ。しかし「初めて田村さんのサインに首を振らせてもらいました」。自分で選んだ内角直球が、伏見のバットの根元を押し込み、一ゴロに。「勝負! という気持ちで投げ抜けました」。 長崎・佐世保の生まれ。グラブの親指部分に県のシルエットをデザインする若者にとって、「8・9」は幼少期から戦争の惨禍を学んできた日だ。「今は出身の選手が少なくて、自分を応援してくれる人も多い。いい報告ができて良かったです」。努力と気付きを結果につなげ、勝った。なおさら、忘れられない日になった。【金子真仁】
◆この1カ月間、ロッテ投手陣の課題だった"7回の男"に、唐川侑己投手(31)が名乗りを上げた。 9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で、今季初めてリード時の7回に登板。スコアは1-0。先発初勝利をかけた中村稔弥投手(24)が6回無失点で降板し、失点できない場面だった。 しかし、そこはさすがの落ち着きだ。先頭のモヤを大きく落ちるチェンジアップで空振り三振にすると、続く宗も同じように空振り三振。安達も詰まった投ゴロに封じ、12球で危なげなく終わらせた。 7月9日にジャクソンが退団し、救援陣の再編成を余儀なくされた。開幕から7回を任されていたハーマンが8回へ。6、7回が手薄になる中で井口監督も「いろいろ考えています」と、投手コーチらと思案してきた。 千葉・成田高からドラフト1位で入団し、地元球団一筋で13年目になる。7月30日、楽天戦(ZOZOマリン)での今季登板では、リリーフで唐川の名前がコールされると、ファンからひときわ大きな拍手が起きた。1軍昇格後、ここまで5試合に1イニングずつ登板。2安打4奪三振無失点と抜群の安定感だ。 9日の試合後には井口監督も「あのあたりのイニングが一番不安定だったんですけれど、しっかり唐川が出てきてくれてピシャリと抑えてくれた。8回、9回とハーマン、益田へつなげるようになったと思います」とコメントした。11日からはZOZOマリンでの6連戦が2カード続く。真夏のブルペンを、豊富な経験で支える。【金子真仁】
◆3試合連発! ロッテのレオニス・マーティン外野手(32)が9日、オリックス戦(京セラ)の第2打席で3試合連続本塁打となる今季11号先制ソロ弾を放った。 「打ったボールはスライダー。この打席もいいスイングができた。今日も勝利に貢献したいね。YES! マーティン!」 両軍無得点で迎えた四回2死。オリックスの先発左腕・アルバースのスライダーを捉えると、高く舞い上がった打球は右中間スタンドに吸い込まれた。 パワフルな打撃が持ち味。大きな目が特徴でキュートな顔を持ち、最近ではSNS上で、女優の広瀬アリスに似ていると話題を呼んでいる。
◆ロッテは四回、マーティンの3試合連続となる11号ソロで先制し、1-0の九回は安田の2点適時二塁打などで3点を加えた。中村稔が6回を1安打無失点で今季初勝利。オリックスは八回1死満塁を生かせず、今季初の借金10。
◆ロッテの4番安田が1-0の九回1死満塁で、左翼手のT-岡田の頭上を越える2点二塁打を放った。1ボール2ストライクから、左投手の山田の外角直球を捉え「何とか一本出したかった。バットに当てたら何かあると思って、必死に食らい付いていった」と貴重な追加点を喜んだ。 T-岡田は大阪・履正社高の大先輩。この試合は互いにチームの4番を務め、勝利する形となった。安田は「すごく優しくて、本塁打王を取っている憧れの存在」と恐縮気味だった。
◆T-岡田が3年ぶりに4番で出場。1点を追う八回1死満塁の絶好機で打席に立ったが、三邪飛に倒れた。チームは3安打で今季3度目の完封負け。3連敗で今季のロッテ戦は1勝10敗1分けとなり、今季ワーストの借金「10」に大きく響いている。西村監督は「そういう(苦手な)チームを作ってはいけない」と奮起を求めた。
◆地元・長崎の原爆の日に、先発として初白星をつかんだ。ロッテの2年目左腕・中村稔弥投手(24)が6回を1安打無失点。昨季、救援で1勝を挙げて以来の勝ち星となった。 「先発をやりたくて、これまで自分に与えられた役割をこなしてきた。チャンスが巡ってきて勝てたのは、本当にうれしい」 五回までオリックス打線を無安打に封じた。六回は先頭の福田に初安打を許し、2死一、二塁で伏見を迎えた。そしてフルカウントから女房役の田村に要求されたツーシームのサインにこの日初めて首を振り、内角直球を選択。強気な投球で、どん詰まりの一ゴロに仕留めた。 「きょうは、長崎の原爆の日。県民の方々も自分の試合を応援してくれているので、いい報告ができてよかった」 清峰高から東京の亜大に進学するまで、長崎で育った。故郷への愛着を込め、グラブに長崎県の形を刺繍(ししゅう)。特別な日に好投した。 今季は中継ぎで開幕1軍入りを果たし、3試合に登板後、2軍で先発調整。1軍昇格後は3試合で防御率1・69と安定感抜群だ。チームは3連勝で貯金3。オリックス戦で10勝1敗1分けと圧倒している。 「長崎県出身のプロ野球選手は、あまり多くない。(その分)応援してくれる人が多いので頑張りたい」。24歳はさらなる飛躍を誓った。(石井孝尚)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
24 | 19 | 1 | 0.558 (↑0.01) | - (↓1) |
76 | 191 (+5) | 166 (-) | 47 (+2) | 26 (+2) |
0.243 (↓0.002) | 3.640 (↑0.08) |
1 (-) |
楽天 |
24 | 19 | 1 | 0.558 (↓0.013) | 0 (-) |
76 | 241 (-) | 185 (+5) | 48 (-) | 31 (+1) |
0.271 (↓0.004) | 4.000 (↓0.03) |
3 (-) |
ロッテ |
23 | 20 | 1 | 0.535 (↑0.011) | 1 (↑1) |
76 | 189 (+4) | 194 (-) | 39 (+1) | 36 (-) |
0.246 (↓0.001) | 4.280 (↑0.1) |
4 (-) |
日本ハム |
22 | 20 | 2 | 0.524 (↑0.012) | 1.5 (↑1) |
76 | 176 (+2) | 187 (+1) | 37 (-) | 23 (-) |
0.237 (-) | 3.890 (↑0.07) |
5 (-) |
西武 |
18 | 23 | 1 | 0.439 (↓0.011) | 5 (-) |
78 | 177 (+1) | 198 (+2) | 40 (+1) | 25 (+1) |
0.239 (↓0.002) | 4.560 (↑0.05) |
6 (-) |
ORIX |
15 | 25 | 4 | 0.375 (↓0.01) | 7.5 (-) |
76 | 160 (-) | 204 (+4) | 32 (-) | 36 (+1) |
0.246 (↓0.002) | 4.340 (↑0.01) |
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