ソフトバンク(★1対9☆)楽天 =リーグ戦3回戦(2020.07.09)・福岡PayPayドーム=
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楽天
10004400091300
ソフトバンク
1000000001610
勝利投手:塩見 貴洋(1勝2敗0S)
敗戦投手:バンデンハーク(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は1-1で迎えた5回表、鈴木大とブラッシュの連続適時打で4点を挙げ、勝ち越しに成功する。続く6回には、浅村の適時打などで4点を加え、リードを広げた。投げては、先発・塩見が7回1失点の好投で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(35)が本拠地のペイペイドームで今季初登板。 同球場のバンデンハークは現在5連勝中で、通算成績が23勝4敗、勝率8割5分2厘。今日も勝てば同球場で「貯金20」になる。

◆ソフトバンク上林誠知外野手(24)が、背中の張りのため、9日楽天3回戦(ペイペイドーム)のスタメンから外れた。 試合前は病院で検査を受けてからグラウンド入り。練習終了間際に打撃練習最後の組でケージに入り、フリー打撃練習をこなしただけだった。

◆楽天鈴木大地内野手(30)が勝負強さを見せつけた。 同点の5回1死満塁、ソフトバンク・バンデンハークの直球を捉え、勝ち越しの左中間2点適時二塁打。試合前時点で得点圏打率5割3分3厘とチャンスにめっぽう強い。「みんながつないでくれましたからね。しっかりかえせて良かったです」と喜んだ。3回の右前打で連続試合安打も12と伸ばし、絶好調だ。

◆ソフトバンクが楽天に敗れて今季10敗目を喫した。開幕18試合目での10敗目は、工藤ホークスとしては最短となる。監督就任1年目からシーズン10敗目は以下の通り。 ▽15年=24試合目(12勝10敗2分け) 優勝 ▽16年=36試合目(22勝10敗4分け) 2位 ▽17年=20試合目(10勝10敗) 優勝 ▽18年=21試合目(11勝10敗) 2位 ▽19年=26試合目(14勝10敗2分け) 2位 ▽20年=18試合目(7勝10敗1分け) ?  18試合目での10敗目は13年以来(8勝10敗)。

◆楽天は初回、1死三塁からブラッシュの犠飛で先制。ソフトバンクも直後に川島の左前適時打で同点とした。 打撃好調の楽天は5回、1死から長短5連打で4得点。続く6回にも浅村の2点適時打など4点を加え、突き放した。 楽天が13安打9得点と大勝した。先発塩見は7回4安打1失点の好投で今季初勝利を挙げた。ソフトバンクは2連敗で借金3。

◆ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手が、好相性の本拠ペイペイドームで勝利を逃した。 6回途中94球を投げ、8安打7失点(自責6)。同点の5回に1死から5連続長短打を浴び、4失点。「中盤以降は、少しストライクゾーンにボールを集めすぎた。もう少し、慎重に攻めてもよかった」。ペイペイドームは5連勝中で通算23勝を挙げていた。今季の本拠初初登板でチームにも勢いをつけたかったが、結果は裏目に出た。 ▼バンデンハークが15年の来日初登板から通算82試合すべて先発で途中降板。01~05年にホッジス(楽天)がマークした、初登板から81試合連続先発完投なしの記録を抜いた。ちなみに「初登板から」の条件を除いた先発完投なしの連続記録は、15年から継続中の石川(ヤクルト)で111試合。

◆楽天に完敗し、工藤ホークスにとって最短ワーストとなるシーズン18試合目での10敗目を喫した。4回まで1-1の展開も、5、6回と2イニング連続で4失点し、中盤で8失点。大きく水をあけられて、打線も反撃の糸口も見つけられなかった。前日は打ち負け、この日は投打に力の差を見せつけられた。工藤公康監督はグラウンドに深々と頭を下げ、ベンチ裏に消えた。 工藤監督 楽天打線はつながりがあるというのはあるけど、四球もからんでしまって勝負できてない部分もある。 投手陣が「勝負」できずに打ち込まれた。バンデンハークは初回、先頭打者にストレートの四球を与え、先制を許した。6回も2死二塁で四球を与えたところで降板。2番手川原はストライクが1つも入らず、4球で降板。3番手のルーキー津森も押し出し四球からの連打を許した。3投手の3連続四球で試合は終わった。投手陣が今季与えた四球(故意四球は含まず)は88個。リーグワーストの数字が苦戦を物語る。 工藤監督 みんな何とかしようとはしている。キャッチボールから意識して胸に投げるとか、低めを意識するとか、そういうことが必要になる。 93年福岡ドーム時代から積み重ねた本拠地ペイペイドーム通算1000勝はお預けで、工藤ホークスワーストタイの借金3に逆戻り。首位楽天を追いかけるつもりが、5・5ゲーム差と遠のくばかり。ついに5位に転落した。「この結果をしっかりと受け止めて、この3試合は負け越したが次の3試合は勝ち越すんだという気持ちでいきます」と工藤監督は次戦を見据えた。10日から今季初の有観客試合が始まる。ファンの声援を味方に、流れを変えるしかない。【浦田由紀夫】

◆楽天鈴木大地内野手(30)が勝負強さを見せつけた。5回に2点適時二塁打を放ち、得点圏打率はリーグトップタイの5割。5打数2安打2打点の活躍で12試合連続安打、4試合連続マルチ安打と勢いに乗る。ロッテからFAで新加入。プロの世界で戦い抜くため、レギュラーの座を守るために積み重ねた努力と意地が結果に結びついている。チームは2連勝で2位ロッテに2・5差とした。絶対に打ってやる。鈴木大が闘志をバットに込めた。同点の5回1死満塁。2-1のバッティングカウントからソフトバンク・バンデンハークの外角直球を捉えた。左中間を破る2点適時二塁打。「みんながつないでくれたチャンス。どうやって打ったか、よりも気持ち勝ち。何とかしたいという思いが強かった」。二塁上で両拳を突き上げた。 気持ちは常に崖っぷちだ。8年間、1061試合に出場したロッテから今季FAで加入。開幕から全試合三塁を守るが、危機感が胸にある。「FAどうこうではなく、結果を残せなかったら試合に出られないということは当たり前の世界」。守備中の投手への声掛けなど、目に見えない"結果"も追い求める。「守る、走るだけじゃないところもやらないと。それを積み重ねてきたという思いもある」。自ら切り開いた生きる道を信じて歩む。 真っすぐな姿勢は数字にも表れる。3回に右前打を放ち、連続試合安打を12に伸ばした。適時打で4試合連続マルチ安打。打率3割7分8厘はリーグ2位。得点圏打率は同僚の浅村、島内に並びリーグトップの5割だ。「(好機で)『何とかしてやろう』という気持ちは昔から持っている」と気迫で相手を打ち負かす。 今季10度目の2桁安打を放った打線とともに、自らも右肩上がり。「周りがたくさん打つので、自分も置いていかれたくない気持ちもある。また明日は新しい1日。やれることを全力でやる。それを積み重ねたい」。日々、自分なりの1歩を踏む。【桑原幹久】

◆楽天塩見貴洋投手が三度目の正直で今季初勝利を挙げた。 カーブを有効活用し、7回7奪三振1失点。開幕2戦は5回を持たずに連敗したが、日本一王者を翻弄(ほんろう)した。「(捕手の)足立がうまく緩急を使ってくれた。やっと勝てたな、とは思いますが、次回の登板が大事」と気を引き締めた。

◆背水のマウンドで勝ちきった。楽天塩見貴洋投手(31)が9日、ソフトバンク3回戦(ペイペイドーム)で7回7奪三振1失点と好投し、今季初勝利をマークした。自主トレをともにする足立祐一捕手(30)との息の合ったピッチングで緩急を使い、4安打に抑えた。自身開幕2連敗スタートも、覚悟を決め、懸命に左腕を振った。表情は変えなかった。8点リードの7回2死三塁。塩見はソフトバンク代打九鬼をフォークで空振り三振に仕留めると、淡々とベンチへ歩いた。「やっと勝てた、というのもありますが、まだ負けが先行している。そこまでは喜べない」。今季初勝利に湧いた感情は安堵(あんど)だけではなかった。 表に出さずとも、胸の内には並々ならぬ思いがある。4年ぶりに開幕ローテ入りしたが、開幕2連敗。ともに5回2死でマウンドを譲っていた。「1試合1試合が勝負だけど、3回目も使ってくれた。やることは変わらずやってきたつもり。結果を出すだけ。ダメだったら2軍です」。納得のいくフォームを模索し、前々日、前日と2日連続でブルペン入り。試行錯誤も実った。 女房役のリードにも引っ張られた。ここ2戦の太田に代わり、自主トレをともにする足立と今季初バッテリー。前回登板では11・9%(101球中12球)のカーブを、この日は20・6%(107球中22球)と増やした。3回、柳田へは4球カーブを続けて一ゴロ。前日2発の強打者へ3打席で9球中7球を投じたように、左打者には15球を割り振り、つながりを切った。「足立がリードしてくれて本当に助かった。あいつのミットを目がけて投げるだけ。任せっきりです」と信頼を元に、懸命に腕を振った。 三木監督も「前回、前々回は塩見の良さが出なかった。今回は緩急を使いながら塩見らしいピッチングだった」と改めて評価した。「2試合全然ダメだったので、開き直って腕振っていこうと思った。試合で出せたことは大きい。次回の登板が大事」と塩見。立ち止まってはいられない。【桑原幹久】 楽天足立(今季初スタメンで塩見を好リードし)「自主トレも一緒にやってきたので、塩見さんに1勝がついたことが何よりもうれしかったです」

◆ソフトバンク・川島慶三内野手(36)が9日の楽天戦(ペイペイドーム)に「5番・二塁」で先発。1点先制された直後の一回2死一、三塁で左前適時打を放った。  「まだ始まったばかりですが、早い段階で追いつけてよかったです。きょうはひっくり返せるように、次の打席も頑張ります」  先頭の栗原が右越え二塁打。今宮の投前犠打で進め、柳田が空振り三振。バレンティンが四球でつなぎ、川島が打席に入った。粘った8球目。110キロのカーブをバットの先で拾って、左前に落とした。  昨季、対左投手打率・396。今季は同・231だったが、最高の結果で起用に応えた。前日8日は最大6点差から一時2点差にまで詰め寄るも、8-12で競り負けた。「ひっくり返せるように」という言葉に、逆転への思いがこもっていた。

◆楽天の鈴木大が1-1の五回、1死満塁で2点二塁打を放った。バンデンハークの甘く入った150キロをしっかり捉え、左中間へ鋭い打球を飛ばした。この一打で4試合連続複数安打となり、勢いに乗る。「みんながつないでくれたからね。しっかり(走者を)かえせて良かった」と笑顔で話した。  ロッテからフリーエージェントで加入した今季、全18試合に出場し打線をけん引している。三回には右前に運び、12試合連続安打を記録した。期待通りの巧打を存分に発揮し、首位を走るチームを支えている。

◆楽天が快勝した。1-1の五回に鈴木大の2点二塁打、ブラッシュの2点適時打で4点を勝ち越し。六回にも浅村の2点打、島内の適時打などで4点を挙げた。塩見が7回1失点で今季初勝利。ソフトバンクは5位に転落した。

◆今季3度目の登板となった楽天の塩見が、7回1失点で初勝利を挙げた。1点を先制した直後の一回に1点を失ったが、二回以降は緩急を駆使し立て直した。二回から六回1死まで一人の走者も許さず、流れを渡さなかった。「低めに丁寧に投げることができた」と満足げに振り返った。  要所での制球が甘くなり、開幕から2戦2敗と苦しんでいた。結果が伴わなければ、2軍降格も覚悟していたという窮地で好投し「開き直って腕を振っていこうと。その成果が出た」と安堵した。

◆楽天の強力打線が止まらない。この日は新加入の2番・鈴木大地内野手(30)=前ロッテ=が決勝打となる左中間2点二塁打で火を付けた。  「皆がつないでくれたチャンスだったので、何とかしたいという思いで打席に入りました」  オフにFA移籍した好打者が感謝の気持ちで振り返ったのは、同点の五回1死満塁。バンデンハークの150キロの直球を逆方向に打ち返した。三回の右前打で12試合連続安打をマークし、4試合連続の複数安打も記録した。  得点圏打率は・500(18打数9安打)。例年と比べ、ボール球を振らない意識を持っているという。勝負強さが光る男は「反省と予習の繰り返し。いい選手が多いので、結果を残さなければ交代させられる」と浮かれるそぶりはない。  絶好調の打線は13安打9得点で、今季10度目の2桁安打。六回は2死から9番・小郷が三塁へのバント安打で出塁後、二盗を決め、この回4得点の起爆剤となった。破壊力に加えて、機動力も存分に発揮している。  4番・浅村には一発が出ず、5試合連続本塁打の球団新記録はならなかったが、5打数3安打2打点の大暴れ。4打数1安打1打点の島内は「浅村が引くほど打つので正直困る」と苦笑いした。  これで貯金8。三木監督は「お見事ですね。勝負強くて、いろいろな役割ができて素晴らしい」と鈴木大をたたえた。2位・ロッテとは2・5ゲーム差。首位楽天が、途切れない打線で独走態勢を作る。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1350 0.722
(↑0.016)
-
(-)
102117
(+9)
58
(+1)
18
(-)
19
(+1)
0.299
(↑0.002
3.060
(↑0.12)
2
(-)
ロッテ
1070 0.588
(-)
2.5
(↓0.5)
10366
(-)
73
(-)
15
(-)
17
(-)
0.233
(-)
4.240
(-)
3
(-)
西武
881 0.500
(-)
4
(↓0.5)
10377
(-)
81
(-)
14
(-)
11
(-)
0.244
(-)
4.180
(-)
4
(-)
日本ハム
792 0.438
(-)
5
(↓0.5)
10269
(+4)
92
(+4)
16
(+1)
9
(-)
0.213
(↓0.003)
4.610
(↑0.13)
5
(1↓)
ソフトバンク
7101 0.412
(↓0.026)
5.5
(↓1)
10276
(+1)
90
(+9)
22
(-)
11
(-)
0.231
(↓0.003)
4.820
(↓0.19)
6
(-)
ORIX
5112 0.313
(-)
7
(↓0.5)
10270
(+4)
81
(+4)
18
(+2)
16
(+6)
0.245
(↓0.002)
4.020
(↑0.09)