ソフトバンク(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦1回戦(2020.06.19)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:高橋 礼(1勝0敗0S)
敗戦投手:東條 大樹(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが開幕戦を劇的なサヨナラ勝利で飾った。ソフトバンクは両軍無得点のまま迎えた8回裏、柳田の犠飛で先制する。同点とされて迎えた延長10回には、栗原が適時打を放ち、試合を決めた。敗れたロッテは、土壇場で追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆ロッテの選手会長を務める益田直也投手(30)が、開幕戦の試合開始7分前に50秒間のスピーチを行った。 「皆さん、いよいよプロ野球が開幕します。この大変な状況の中で、大好きな野球ができることに喜びを感じ、感謝して、全力でプレーします。そしてテレビを通して応援してくださる皆様に喜んでもらえるよう、楽しんでもらえるよう、感動してもらえるようなプレーを全力ですることを誓います。そして1日も早く事態が収束し、スタジアムが野球ファンでいっぱいになる日を願い、今日、開幕させてもらいます」。

◆ソフトバンク-ロッテ戦(ペイペイドーム)で、19年ラグビーW杯日本代表のWTB福岡堅樹(27=パナソニック)がバーチャル始球式を行った。 センターの大型ビジョンに映像で登場し、スーツ姿でシャドーピッチングを披露。「スポーツの力で日本を盛り上げましょう」と呼びかけた。福岡は本来、3月20日に予定されていた開幕戦(ペイペイドーム)で始球式をする予定だった。

◆ソフトバンク東浜、ロッテ石川の両先発が3回まで1安打ずつの好投。ロッテは3回2死一、三塁の好機で福田秀が二盗失敗。 ソフトバンク東浜は5回2安打無失点で降板。ロッテ石川は5回1死二塁のピンチをしのぐなど、6回まで無失点投球。 ソフトバンクは8回、柳田の犠飛で1点を先制。ロッテが9回2死から中村奨の適時打で同点に追いつき、延長戦に入った。 1-1で迎えた延長10回に栗原の適時打でサヨナラ勝ちを決めた。勝ち投手はソフトバンク高橋礼、敗戦投手はロッテ東條。

◆ソフトバンク工藤公康監督が4年連続で開幕戦を白星で飾った。延長10回2死三塁、2番起用の栗原が中前打を放った。 一塁側ベンチから飛び出したナインと「エアハイタッチ」「ヒジタッチ」で喜びを分かち合った。工藤監督が今季"秘蔵っ子"として期待し、初開幕スタメンを2番で起用した栗原と「ヒジタッチ」。工藤監督が「抱きしめてやりたかった」といえば、栗原も「ハイタッチらしきことができたよかった」と笑みを浮かべた。工藤監督にとっては2年連続でサヨナラ勝ちでもあった。「勝利で終われるのは明日にもつながる」と言葉も弾んだ。 8回も今季の"秘蔵っ子コンビ"の活躍でもぎ取った。1死後、1番上林と栗原の連打の後に3番柳田の犠飛で1点を先制。捕手ながら打撃向上の左打者の2番抜てきがあたった。「最初からバントをせずに攻撃的な打線を組みたいと思った」。強打者を2番に抜てきするトレンドにのり、急成長の栗原を起用した采配が白星を生んだ。

◆若者の勇気が、チームを変える。ロッテ和田康士朗外野手(21)が0-1の9回無死一塁で、一走角中の代走で登場。2死後、試合終了まで「あと1球」から二盗を敢行した。ソフトバンク甲斐の1秒98の二塁送球に、二塁到達3秒07の快足で勝ち、土壇場でプロ初盗塁。中村奨の適時打で同点のホームを踏んだ。 50メートル5秒8の脚力の、鮮烈なデビューだった。「初出場が大事な場面で、めちゃくちゃ緊張しました」。左足はアンツーカー、右足は人工芝。そう大きくないリードから見事に陥れた。代走で出てから、10球が打者に投じられ、アウトは2つ増えた。けん制球は計7度。投手や打者が3度、間を取った。伊志嶺一塁ベースコーチとタイミングを計りつつ、身を潜めること10分47秒。ラストチャンスで甲斐キャノンを破った。 我慢は慣れたものだ。1カ月前、背番号は「122」だった。育成3年目、オープン戦から猛アピールを続けるも、3月末に球界の動きが止まった。「耐えるしかなかったです」。快足とフルスイングを評価され、6月1日に支配下登録されると、再開された練習試合で7盗塁。12球団でもっとも走り、この日の大舞台を勝ち取った。 昨季最終戦から、9カ月近くが過ぎた。福田秀と美馬がFAで加入したが、井口監督にはそれ以上に強く感じることがある。「若い選手がしっかりと食い込んできて、底上げしてくれている。いい刺激を、今までのメンバーに与えている」。適時打の中村奨は一塁上で大きく2度、手をたたいた。延長10回で敗れたものの、新しい風は確かに吹いている。【金子真仁】

◆ロッテ中村奨吾内野手(28)が、9回2死から同点適時打を放った。和田のプロ初盗塁の後、マーティンが四球を選び、2死一、二塁。ムードが高まったところで打席へ。 トレードマークの赤いバットで低めのカットボールを拾うと、見事に中前打となった。 和田が同点のホームを踏んだ。一塁上で大きく2度手をたたいて喜んだ中村奨は「投手が頑張ってくれている。何とか追いつくことができた」とコメント。延長10回にサヨナラ負けとなったが、最終回の同点劇は、長いシーズンで必ず生きてくる。

◆20日が30歳誕生日のソフトバンク東浜巨投手が、自身初の開幕投手の役割を果たした。ロッテ相手に5回2安打無失点の好投。持ち前の粘りの投球で試合を作った。 プロ8年目。しかも当初の予定から3カ月遅れで巡ってきた開幕マウンドに力がこもった。「開幕戦という自分が経験したことがないマウンドで、いつも以上に力が入ってしまいました」。相手の先頭打者は昨季までの同僚、福田秀。4球目に自己最速の154キロをマークするなど飛ばした。 母と姉が看護師。コロナ禍の中、医療従事者の仕事がいかに大変かを、緊急事態宣言で自主練習を続ける日々で感じた。「いろんな人へ感謝を込めて投げたい」。言葉通りの快投だった。 初回、2回は3人斬り。3回は2死一、三塁のピンチを背負ったが、甲斐の盗塁阻止もあり、ホームは踏ませない。4回1死一、二塁ではマーティンを一ゴロ併殺打に打ち取った。5回は再びギアを上げ1死から井上、田村を連続三振に切った。「練習試合でも長いイニングを投げることができていなかったので、少しバテてしまいましたが、無失点で中継ぎにバトンを渡すことができたことは良かったと思います」。球数も95球となり、この回で降板した。 大役を託した工藤監督も「すごい責任を自分の中で背負ってマウンドに立ったと思います。丁寧に低め低めに投げて抑える姿は頼もしく感じました」と評価。千賀が故障で不在の間、柱として投手陣を引っ張っていく。東浜は「球数もイニングもまだまだ増やしていかないといけないし、これからも自分ができることを続けていきたい」と端正な顔を引き締め、次を見据えた。【山本大地】

◆ロッテの5番手東條大樹投手がプロ入り通算93試合目で初黒星。初登板からの連続無敗記録で01~06年に愛敬(近鉄、楽天)がマークしたパ・リーグ記録の107試合に届かなかった。

◆ソフトバンクが延長10回に栗原陵矢捕手の安打でサヨナラ勝ち。 ソフトバンクは昨年の開幕戦も延長11回にデスパイネのサヨナラ安打で勝っており、2年連続で開幕戦サヨナラ勝ちは、84~85年広島、99~00年西武に次いで20年ぶり3度目。過去2チームは9回サヨナラ勝ちを含んでおり、2年続けて延長サヨナラ勝ちは史上初。

◆ソフトバンク高橋礼投手がラッキーな開幕戦白星をゲットした。 延長10回に6番手で登板。2つの四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、3番荻野を三邪飛に仕留め0で切り抜けた。 「少し慎重になりすぎて、ボールが多くなってしまいましたが、0点に抑えることができて良かった」。直後に栗原の中前適時打でサヨナラ勝ち。「何よりも開幕戦でチームが勝ったことがうれしいです」。開幕ローテ入りは逃したものの、幸先いい1勝に笑みがこぼれた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手がチーム初打点を挙げた。0-0の8回1死一、三塁。好機で打席に立つと、ジャクソンから左翼へ先制犠飛を放った。 「投手の方たちも0点で抑えてくれていたし、誠知(上林)と栗(栗原)がつくってくれたチャンスだったので、最低限の仕事ができたと思います」。安打は出なかったが、ここぞで主軸の仕事を決めた。

◆ロッテ石川歩投手(32)は、開幕投手にふさわしい見事な投球だった。 1回、ソフトバンク上林に投じた今季の初球は、代名詞のシンカーだった。上林から逃げるように落ち、空振りを奪った。その後も「ポイントです」と警戒していた柳田、バレンティンら強打者のタイミングを崩し続け、6回2安打無失点と文句なしの投球。「田村が本当にいいリードをしてくれたと思います」と相棒に感謝した。 12日の西武戦では4回8失点。高めのシンカーを山川に3ランにされるなど、山賊打線に痛打を浴びた。「手ごたえがないので。不安しかないです」と開幕前日も言葉少なだった。「変化球が浮かないように」と強い意識で大舞台へ。1週間で見事に修正し、結果も出し、エースとしての存在感を示した。 初回のロッテ攻撃中、ベンチ前でキャッチボールしながら二度、三度と水を口につけた。周囲にも緊張は伝わっていたが、マウンドに向かえばいつも通り淡々と。活動再開後は最長4イニングにとどまっていた右腕が、ペースに乗って、6つの「0」を並べた。敗れたものの、井口監督も「球も強かったですし、攻めた投球をしてくれて、非常にいい投球だったと思います」とたたえていた。【金子真仁】

◆ソフトバンクが3か月遅れの開幕戦を劇的なサヨナラで飾った。1-1の延長10回2死三塁、工藤公康監督(57)が2番に抜てきした栗原陵矢捕手(23)が、中前打を放って激闘に終止符を打った。本職は捕手ながら打撃成長で一塁で開幕初スタメン。工藤監督の"秘蔵っ子"の起用が当たり、「ヒジタッチ」で喜びを分かち合った。工藤ホークスは2年連続開幕戦を延長サヨナラで制し、開幕は4年連続勝利。4年連続日本一へ「サイコー」なスタートを切った。打った瞬間、右手で拳を作り、一塁へ走りだした。延長10回2死三塁。ソフトバンク栗原が、中前へ歴史的な開幕戦で勝利をもたらすサヨナラ打。例年なら、一塁側ベンチから飛び出したナインにもみくちゃにされるはずだが、新型コロナウイルス感染の影響で今季はそれができない。ナインと「エアハイタッチ」「ヒジタッチ」で、おとなしめに喜びを分かち合った。 その中でマスク姿にも、目尻を下げていたのは工藤監督だった。自身、2年連続開幕戦サヨナラ勝利となった立役者と「ヒジタッチ」。過去3年日本一に輝いた時と同様、4年連続での開幕勝利だ。 工藤監督 今年は攻撃な野球をする。昨年までの課題は得点力。今年は最初からバントはせずに、どんどん攻撃して点を取る。つながり重視で一気に得点する打線をつくりたい。 今季の開幕戦からその思いを表現した。「2番一塁栗原」。捕手ながら昨年秋から打撃成長著しい栗原をこの日の朝、告げた。開幕初スタメンで緊張していたが「思い切ってやれ。責任をとるのはこっちだから」とほぐして送り出していた。 インタビュアーが隣にいない、一人きりのお立ち台に上がった栗原も「ホントはもっと喜びたいですが、ハイタッチらしきものができてよかった」と言葉を弾ませた。3打席目までは三振、三振、投ゴロと凡退。8回に上林に続いての連打となる左前安打を放って、自分を取り戻した。「柳田さんからリラックス、リラックスと言われたし、今宮さんからも振れと言われました」。みんなの思いが栗原のバットに乗り移った結果でもあった。 工藤監督 今年は新しい力も芽生えてきたということがファンにみてもらえたと思う。素晴らしいスタートがきれた。これからも心ひとつに、思いをひとつにしていきたい。 誰もが予想していなかった新型コロナの影響による3カ月の開幕延期。チーム全員でこの危機を乗り越えた。工藤監督は選手のコンディションを管理し、直接電話するなどこの日のための準備に全力を注いだ。栗原も3月オープン戦までの好調を落とさなかった。工藤監督と栗原の笑みが、苦しみを乗り越えたチームの心を代弁していた。【浦田由紀夫】

◆ソフトバンクは19日、ロッテとの開幕戦(ペイペイドーム)に先立ち、森唯斗投手(28)がチームを代表してあいさつした。グラウンドでは守護神、選手会では副会長を務める男が、ファンと最前線で戦う医療従事者に力強い言葉を届けた。  「いよいよプロ野球が開幕します。まずは大変な状況の中で、この舞台を整えていただいた関係者の皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです。そしてわれわれの暮らしと命を守ってくれている全ての方々に心から御礼申し上げます。ありがとうございます。ファンの皆さんにプロ野球があってよかったと思ってもらえるように。いいプレーをしたいです。ファンと選手、離れていても心はひとつ。今シーズンも応援、よろしくお願いします」  新型コロナウイルスの影響で開幕は大幅に延期。ようやく「6・19」にまでたどり着き、プロスポーツの先陣を切る形で開幕した。鷹の守護神の熱い思いを、鷹がプレーで表現する。

◆ソフトバンク・甲斐拓也捕手(27)が19日、ロッテとの開幕戦(ペイペイドーム)で今季初の盗塁阻止。"甲斐キヤノン"を見せつけ、ピンチを切り抜けた。  0-0の三回1死一、三塁で一走・福田秀がスタート。二塁への送球はここしかないというストライクで、先発・東浜をピンチから救った。  甲斐は3年連続でゴールデングラブ賞に輝いている。捕手で4年連続となれば、1999年から7年連続で受賞した大先輩の城島健司会長付特別アドバイザー(44)以来となる。背番号を「62」から「19」に変更して迎える2020年。扇の要として、さらに頼もしくなる。

◆ロッテの石川歩投手(32)が19日、ペイペイドームで行われたソフトバンクとの開幕戦に先発し、6回2安打無失点、7三振を奪う好投を見せた。両軍無得点の場面で降板し勝敗はつかなかった。  「今日は変化球が浮かないようにと意識して投げました。(捕手の)田村が本当にいいリードをしてくれたと思います」  一回、先頭の上林に投じた4球目の真っすぐはこの日最速の154キロを計測。その上林、栗原を2者連続で空振り三振に仕留めると、続く柳田に四球を与えたが、4番・バレンティンから見逃し三振を奪い、3つのアウトをすべて三振で奪う好調な立ち上がり。  二回以降もテンポのいい投球で、許した安打は今宮に許した左前打と左二塁打の2本のみ。強力ソフトバンク打線に三塁を踏ませないピッチングで三振の山を築いた。

◆ソフトバンクが十回2死三塁から栗原の中前適時打でサヨナラ勝ち。十回を無失点で切り抜けた高橋礼が勝利投手となった。ソフトバンクからロッテに新加入し、「1番・中堅」で先発出場した福田秀は4打数無安打3三振に終わった。  ソフトバンク先発の東浜は球数を要しながらも要所を抑え5回2安打無失点。ロッテ先発の石川も今宮に2安打を許したものの、それ以外は1四球を与えたのみ。6回無失点と試合を作った。  均衡を破ったのはソフトバンク。八回、ロッテの3番手・ジャクソンから上林、栗原の連打で1死一、三塁とすると、柳田の左犠飛で先制。しかしロッテも九回2死一、二塁で中村奨がソフトバンクの守護神・森から中前適時打を放ち追いつき、延長戦となった。  ロッテは十回、高橋礼を攻め2死一、二塁とするが、荻野が三邪飛。ソフトバンクはその裏、右前打で出塁した先頭の明石を犠打と内野ゴロで三塁まで進め、栗原の中前打で勝利を決めた。

◆ロッテの井口監督は拙攻に渋い顔だった。ともに無死二塁で七回は二塁走者の荻野がレアードの左飛で飛び出して併殺となり、八回は田村がバントで送れない。九回2死から中村奨の適時打で追い付いたものの、延長十回に力尽き「無死二塁で二つミスをした。そういうところでしっかり点を取らないといけない」と苦言を呈した。  ただ、先発の石川が6回を2安打無失点で開幕投手の責任を果たしたとあって「投手陣は石川を含めて本当に頑張ってくれた」とねぎらっていた。 ロッテ・和田(九回に代走でプロ初出場して二盗を決め) 「大事な場面での代走でめちゃくちゃ緊張した。(相手捕手の)甲斐さんから盗塁を決められてとてもうれしかった」

◆ソフトバンクの左翼手、長谷川が0-0の七回の守備でチームを救った。無死二塁からレアードの、前に落ちようかという当たりを果敢に飛び込んで好捕。すかさず中継プレーに移って、飛び出していた二塁走者が戻りきれず、併殺につなげた。  古傷の右足首の影響を感じさせずに美技を披露したベテランに対し、工藤監督は「1点というよりは2点、3点ぐらいの価値のあるスーパープレー」と称賛の言葉を並べた。 高橋礼(延長十回、2四球で招いたピンチをしのいで白星) 「少し慎重になりすぎてボールが多くなったが、抑えられて良かった」 柳田(八回に先制犠飛) 「最低限の仕事ができた」 嘉弥真(六回に2番手で登板、3者連続三振) 「出来過ぎだが、開幕戦でいい投球ができて良かった」

◆大声援も歓喜のウオーターシャワーもない。それでも、鷹の有望株はひとりぼっちのお立ち台で胸を張った。高卒6年目のソフトバンク・栗原がプロ初のサヨナラ打。最高すぎる結果で、開幕スタメンに抜擢してくれた指揮官に恩返しだ。  「ファンがいないのは少しさみしいですけど。みんなとワーっとしたい思いもあるんですけど、ハイタッチらしいことができて良かったです」  延長十回2死三塁で打席が回ってきた。4球目の149キロを一閃。中前にはじき返し、ケリをつけた。4年連続開幕勝利に2年連続の劇勝。新型コロナウイルスの感染防止のため、手のひらを交わさない「エアタッチ」で喜びを分かち合った。  本職は捕手だが「2番・一塁」で起用された。対外試合で21打数1安打と不振だった中心選手・内川を開幕2軍に落として、指揮官が代役に選んだのが栗原。試合前、工藤監督からは「楽しめよ。こっちが責任をとるから」と言葉をもらった。  来月4日で24歳になる年男。自主練習期間だった5月には、自宅で"ひとり酒"に挑戦。缶ビールやハイボールに喉を鳴らしたが「誰かと話しながらじゃないと、すすまないです」と笑った。大人の階段とともに、プロ野球選手としても成長を続けている。  6月の対外試合12戦で12通りのオーダーを試したが、この日は7番に今宮を据える"13通り目"の打順。工藤監督は2番・栗原について「彼が残してきた成績を含めて、つながりのある攻撃的な打線を作りたかった」。目まぐるしく入れ替わる戦力こそ、鷹の最大の強みだ。  「何とか自分が満足できるシーズンにしたい。1試合が終わったばかりですが、もっと頑張っていこうと思います」  抱き合って喜ぶことができる日まで、鷹の成長株は勢いを止めない。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
100 1.000
(↑0.437)
-
(-)
1193
(-753)
0
(-695)
0
(-174)
1
(-133)
0.143
(↓0.122)
0.000
(↑4.35)
1
(1↑)
ソフトバンク
100 1.000
(↑0.449)
0
(↓2)
1192
(-580)
1
(-563)
0
(-183)
1
(-112)
0.206
(↓0.045)
0.900
(↑2.73)
1
(2↑)
楽天
100 1.000
(↑0.489)
0
(↓7.5)
1199
(-605)
1
(-577)
0
(-141)
0
(-48)
0.353
(↑0.102)
1.000
(↑2.74)
4
(-)
ロッテ
010 0.000
(↓0.496)
1
(↑8.5)
1191
(-641)
2
(-609)
0
(-158)
1
(-74)
0.206
(↓0.043)
1.860
(↑2.04)
4
(1↑)
日本ハム
010 0.000
(↓0.471)
1
(↑12)
1190
(-560)
3
(-583)
0
(-93)
1
(-47)
0.071
(↓0.18)
3.380
(↑0.38)
4
(2↑)
ORIX
010 0.000
(↓0.449)
1
(↑15)
1191
(-543)
9
(-628)
0
(-102)
0
(-122)
0.040
(↓0.202)
0.000
(↑4.05)