◆広島戦に先発予定だった大野雄は２３日にスライドすることになった。３位の広島とは１・５ゲーム差。クライマックスシリーズ進出のために負けられない試合が続く。前回１４日の阪神戦でノーヒットノーランを達成した左腕は「体の状態は良いし、心身共に整っているのでしっかり投げたい。準備できていて問題ない」と力を込めた。

◆胃がんと闘い、今季限りの現役引退を決めた広島・赤松真人外野手（３７）が２２日、広島市のマツダスタジアムで記者会見に臨んだ。この日、予定されていた引退セレモニーは台風による試合中止に伴い、２７日に延期となった。 　チームが２５年ぶりのリーグ優勝を果たした２０１６年１２月に胃がんが発覚。翌年１月に胃の半分を切除する手術を受けた。抗がん剤の副作用やリハビリに耐え、２軍でプレーしたが、１軍出場からは遠ざかっていた。 　立命大から０５年にドラフト６巡目で阪神入団。０８年に移籍した広島では広い守備範囲でチームに貢献し、１０年はゴールデングラブ賞に輝いた。通算８６７試合の出場で打率．２４９、２１本塁打、１４４打点、１３６盗塁。「病気をして、その後もプロの世界にいられたのはなかなかないこと。ぜいたくな楽しい時間でした」と晴れやかな顔で振り返った。