ロッテ(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦21回戦(2019.08.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:種市 篤暉(7勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(3勝4敗22S))
敗戦投手:髙橋 純平(3勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(3号・8回表ソロ)
【ロッテ】井上 晴哉(22号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは2回裏、井上がソロを放ち先制する。同点とされた直後の7回には、鈴木の2点適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・種市が8回2失点の好投で今季7勝目。敗れたソフトバンクは、打線が終盤に追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかった。

◆今季のソフトバンクはロッテ戦で6勝14敗。特に敵地ZOZOマリンでは2勝9敗と大苦戦。ソフトバンクが1シーズンに敵地で10敗は10年西武ドーム(2勝10敗)を最後にないが、今日は鬼門の敵地で勝利できるか。

◆ソフトバンク高橋純平投手が7回、ロッテ中村奨の頭部へ死球を与え危険球退場となった。カウント2-2からの10球目が高めに抜けた。 高橋純はすぐに帽子を取り謝罪。審判団から危険球退場を宣告された後もロッテベンチへ頭を下げて戻っていった。甲斐野が緊急登板し、中村奨もそのまま一塁走者として出場を続けた。

◆ソフトバンク先発の武田翔太投手(26)が中10日のマウンドで5回1失点と試合をつくった。 2回、4番井上に149キロ高め直球をバックスクリーンにたたき込まれる先制22号ソロを許したが、その後は追加点を与えなかった。5回92球、4安打1失点。「調子はまずまずよかった。制球に少しバラつきがあり、球数が多くなってしまったのが反省点。本塁打はカウントを悪くしてしまい、ストライクを取りにいってしまった。もう少しいい投球がしたかったが、次回以降につながる投球はできたと思う」とコメントした。7回に味方が同点に追いつき黒星も消えた。先発不足に悩む台所事情の中、武田の力が必要になってきそうだ。

◆ロッテが2回、井上の22号ソロで先制した。先発種市はソフトバンク打線を相手に、3回まで1安打無失点で5三振を奪った。 ソフトバンクは6回まで5イニング連続走者を出すも3つの併殺打を喫するなど得点を奪えず。ロッテ1点リードで終盤戦へ。 ロッテは7回に同点に追いつかれるもその裏、清田の内野ゴロ、鈴木の適時打で勝ち越し。このカード3連勝で種市が7勝目。ソフトバンクは3連敗を喫し、敗戦投手は危険球退場の高橋純で2敗。

◆ソフトバンクがロッテに敗れ、今季、ZOZOマリンでは2勝10敗となった。同球場ではここ3年勝ち越していたが、今季も含め通算では144勝174敗9分け、勝率4割5分3厘と負け越している。 同球場でシーズン10敗したのは01年(3勝10敗)以来2度目。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が3号ソロを含む3安打猛打賞と気を吐いた。3点差とされた8回には先頭打者で種市の145キロの低め直球を右翼スタンド中段に運び去った。 「たまたまですけど、うまく打てたと思う」。6回には左前打、9回には1点差に詰め寄る右前タイムリーを放った。5回には中堅から好返球で本塁生還を阻止するなど攻守に活躍。「打撃の調子は上がってきていると思う。頑張っていきたい」と敗戦にも気持ちを切り替えた。

◆熱パは俺らが盛り上げる。ロッテが首位ソフトバンク相手に今季2度目のカード3連勝を決めた。 3戦目を任された種市篤暉投手(20)が自己最長の8回を投げ4安打2失点。チームトップの7勝目を挙げた。これでソフトバンクとの対戦成績15勝6敗。27日から1ゲーム差の3位の楽天との3連戦が控える。首位をたたいた勢いで、5月21日以来のAクラス復帰を目指す。種市は8回2死一塁、上林を中飛に打ちとるとグラブをたたきベンチへ下がった。「8回は行きたいと思っていた。1人でもリリーフを休ませようとマウンドに上がったので仕事ができたと思います」。表情からは充実感が漂った。 2回以降は5四球を与えるなど、毎回走者を背負った。だが、走者を出すとスイッチが入る。グラシアル、柳田、松田宣と、その都度ソフトバンク打線の中心打者を併殺打に仕留めピンチをしのいだ。 中でも連続四球と捕逸で無死二、三塁とした7回。この日一番の気持ちが入った。グラシアルを145キロの直球で三振。続く中村晃の内野ゴロで1点を返されたが、この日最速にあと1キロと迫る149キロを投じるなど気迫の投球。「いらない点を与えてしまった。ヒットを打たれてないのに点を取られてしまって悔しい」と振り返ったが最少失点でしのいだ。 今カード初戦の23日に登板した、ソフトバンク千賀の姿に刺激を受けた。オフに自主トレをともに行った間柄。千賀は2回に失った1点以降、得点を許さなかったが、8回に1発を浴びて降板。調子がよくない中でも8回途中まで投げた姿に「さすがだなと。責任持って投げるからこそ勝ち負けがつくと思う。(自分も)勝ち越してもらえるまで、投げられるようにしたい」と心に誓った。願いは通じ、同点に追いつかれた直後の7回に勝ち越した。 昨季まで未勝利の右腕だった姿はもうどこにもない。今季途中には吉井投手コーチと話し合い、100イニング投げることを目標に定めた。「最初中継ぎで、先発もとばしとばしで先発回数も少ないですけど、そこは超えたい」。この日の力投で現在の投球回は90回1/3。目標もすぐそこだ。 「Aクラスではなく1位を目指してやっていきたい。個人の成績も上げられるように頑張っていきます」。ロッテお得意の下克上はもう既に始まっている。【久永壮真】

◆最終回の追い上げも実らず、ソフトバンクが1点差で敗れた。ロッテに同一カード3連敗で、ZOZOマリンでは今季2勝10敗。01年以来18年ぶりに同球場で10敗を記録した。工藤公康監督は「何とかひとつは取りたいと思ったが、悔しいですね」と残念がった。この試合が敵地最終戦。最後まで鬼門だった。 同点に追いついた直後の7回に思わぬ事態が待っていた。先頭中村奨への10球目、高橋純のフォークが抜け頭部死球となり危険球で退場。緊急登板の甲斐野が1死三塁から清田の投ゴロで勝ち越し点を奪われ、さらに鈴木にも2点適時二塁打を許した。工藤監督は「当ててしまって申し訳ない。また指導したい」と表情を曇らせた。高橋純は「中村奨さんには申し訳ない。ひとつ勉強したと思って、次に生かしたい」と謝罪した。甲斐野は「準備はしていた。普通に技術不足」と反省した。中継ぎで奮闘する2人の右腕がまさかの投球にうなだれた。 試合後、チームは千葉の鷹党とロッテファンにあいさつに向かった。シーズンを通し、ロッテ戦はこれで6勝15敗。工藤監督は「今年は千葉でロッテさんには苦しめられたので、地元での残り4つをしっかり戦いたい」と9月6日からのヤフオクドーム4連戦での反撃を誓った。2位西武とは3・5ゲーム差。優勝争いを知らない高橋純、甲斐野にとって経験を積んだ1敗となった。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクにとって今季初の敵地最終戦だった。ロッテの本拠地、千葉・幕張では苦い戦いの日々となった。3連敗を喫し、今シーズンのZOZOマリンでの戦績は2勝10敗となった。あまりの負けすぎだが、もう「鬼門」ともオサラバと考えれば、少しは気が楽かもしれない。左翼スタンドの鷹党へのあいさつを終えたナインに暗く沈む表情は見られなかった。勝負どころの強さは持ち合わせている。9回は一打逆転の2死満塁まで詰めた。 2戦連続で試合を観戦した王球団会長は「(幕張は)方角が悪いのかなあ?」と言った後で、残るロッテとの4試合はいずれも本拠地ヤフオクドームでの試合ということもあって「福岡で全勝しましょう」と言った。千葉~京都~所沢と続く夏休み最後のロードは思わぬ●●●となってしまったが、切り替えが大事。この日は2位西武も楽天に大敗しただけに痛手は深くない。 もちろん、余裕があるわけではない。打線は柳田、中村晃が戻り厚みを増した一方で、不安要素は先発投手だ。現時点で先発ローテは千賀、和田、武田、高橋礼がいるが、どうしても枚数が足りない。27日からのオリックス2連戦(わかさスタジアム京都)はサブマリン高橋礼と2軍からベテラン中田が初昇格初先発となりそうだ。 「とにかく1戦1戦、自分たちの戦いをやることが大事なんだ。選手それぞれがしっかりとね」。王球団会長はそう言ってハイヤーに乗り込んで行った。故障禍に泣かされ続けても首位をキープ。ペナント終盤を駆け抜けている。そう簡単に下を向くわけにはいかない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの井上晴哉内野手(30)が25日、ソフトバンク21回戦(ZOZOマリン)に「4番・一塁」で出場。二回の第1打席で、中越えの先制22号ソロを放った。  「まず先制できてよかった。とにかくチームが勝つことが一番なので、きょうも勝てるように頑張ります」  0-0の二回先頭、ソフトバンク先発・武田に対して、2ボールからの3球目の直球を主砲らしく、豪快にバックスクリーンへと運んだ。  得意の夏場に調子が上がらず、7月以降は6、7番での起用が続いたが、23日は八回に千賀から貴重な2ランを放ち、前日24日から4番に復帰していた。復調の気配を見せる主砲が、4番では6月12日のDeNA戦(ZOZOマリン)以来、実に74日ぶりの本塁打となった。

◆ソフトバンクの高橋純平投手が25日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ21回戦で危険球による退場処分を受けた。退場はパ・リーグで今季12人目、両リーグを通じて19人目。七回に先頭の中村奨に与えた死球が頭部付近に当たった。

◆ロッテはソフトバンク21回戦(ZOZOマリン)で、1-1の七回に3点を勝ち越した。  同点に追いつかれた直後、先頭の中村奨が頭部に死球を受けた。3番手・高橋純が危険球退場となり、急きょ登板したD1位・甲斐野(東洋大)から1死三塁のチャンスをつくり、代打に東洋大の先輩、清田が告げられた。  プロ10年目のベテランは「得点圏だったので、とにかく三振だけはしないように」と、しっかりボールを見極め、カウント2-2からの5球目、最後は低めのフォークに食らいつき、ボテボテながらも投ゴロを転がし、貴重な勝ち越しの1打点を挙げた。  「追い込まれていたので、バットに当たってくれてよかった。甲斐野からは今年一本もヒット打ってませんが、打つ打たないよりチームが勝てたことがよかった」  さらに2死一、三塁と好機は広がり、今度は同じく東洋大出身の鈴木が左中間を真っ二つに破る2点二塁打。「先輩(清田)が流れをつくってくれたので、ちょっとは意識しました。結果的に打ててよかった」。1年目から活躍する後輩右腕に、ロッテの東洋大コンビが先輩の意地を見せ、スコアボードに大きな「3」を刻んだ。

◆敵地でのロッテ戦は4度の3連戦をすべて負け越し、2勝10敗で終了。工藤監督は3連敗に「何とか一つ取りたかった。悔しいです」と言葉を詰まらせた。ビジターの同一球場でシーズン10敗は2010年の西武ドーム(現メットライフ)以来。このカードは4試合を残して6勝15敗となり、「残り4つ地元である。しっかりとした戦いをしたい」と雪辱を誓った。 七回に危険球で退場となったソフトバンク・高橋純 「(追いついて)ここからというところで迷惑をかけてしまって申し訳ない」 高橋純の後を受け、1回2失点のソフトバンク・甲斐野 「準備不足はない。技術不足」

◆魂の熱投を見せた。ロッテの3年目、種市篤暉投手(20)が8回4安打2失点、8奪三振でチーム単独トップの7勝目を挙げた。  「めちゃくちゃ飛ばしました。ピンチで粘れたのがすごくよかった」  一回から最速150キロを計測。三回2死では右脚をつるアクシデントもあったが「こんなところで降りたらまずい」と気合を入れた。  イニング間にストレッチを繰り返し、塩分を積極的に摂取して復活。1-0の七回は無死二、三塁とされたが、二ゴロの間に許した1失点にとどめ、その裏の勝ち越しを呼び込んだ。「いくつもりだった」と八回も続投。今季最長のイニングを118球で投げ抜いた。  球団企画で、背中にニックネームを刻んで臨んだ一戦。青森・三沢市出身の種市は「MISAWA」と記した。小さい頃は自宅から自転車で10分の海で釣りを楽しみ、魚をさばく動画を見るのが趣味。人口約4万人の町から令和の時代に大きく羽ばたこうとしている。  チームは首位・ソフトバンクに今季2度目の同一カード3連戦3連勝。対ソフトバンクでシーズン15勝以上は前回勝ち越した2013年以来だ。クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位に1ゲーム差と迫る中、この好相性には"下克上"への予感も漂う。  それでも、種市は「Aクラスではなく1位を目指して」と言い切った。最後までカモメが鷹の脅威となる。 (浜浦日向) 7勝目の種市にロッテ・井口監督 「エースになる投手は100球を超えてからが大事なので、八回は任せようと思った」 代打で勝ち越しの投ゴロを放ったロッテ・清田 「とにかく三振しないことだけ考えた」 先制の22号ソロにロッテ・井上 「詰まったけどよかった。30本以上打てるようにやります」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64514 0.557
(↓0.004)
-
(-)
24501
(+3)
468
(+4)
156
(+1)
103
(+2)
0.252
(-)
3.590
(-)
2
(-)
西武
61551 0.526
(↓0.004)
3.5
(-)
26624
(+2)
603
(+14)
145
(+1)
118
(-)
0.264
(-)
4.570
(↓0.04)
3
(-)
楽天
57564 0.504
(↑0.004)
6
(↑1)
26515
(+14)
499
(+2)
119
(+1)
39
(-)
0.253
(↑0.001)
3.980
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
57583 0.496
(↑0.004)
7
(↑1)
25531
(+4)
505
(+3)
139
(+1)
70
(-)
0.249
(↑0.001
3.940
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
56575 0.496
(↑0.005)
7
(↑1)
25488
(+6)
492
(+1)
83
(-)
44
(-)
0.253
(↑0.001)
3.820
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
53595 0.473
(↓0.004)
9.5
(-)
26452
(+1)
517
(+6)
82
(-)
103
(-)
0.245
(↑0.001)
4.020
(↓0.01)